パリ在住日本人に聞く

凱旋門特集

パリの凱旋門は、シャンゼリゼ通りの西端のシャルル・ド・ゴール広場にあり、かつての名称エトワール広場から、正式名称はエトワール凱旋門と呼ばれます。アウステルリッツの戦いの勝利の記念として、1806年にナポレオン・ボナパルトの命によって建設が始まり、1936年に完成しました。完成時にはナポレオンはすでに死去しており、1940年に遺体が返還された際に初めてこの門をくぐったということです。今日ではエッフェル塔と並ぶパリの象徴として多くの観光客を集める凱旋門ですが、意外にも世界遺産には登録されていません。

せっかく凱旋門に行ったなら、ぜひ屋上に登ってみましょう。高さ50mの屋上に行くには、250段の細いらせん階段を登ります。屋上からは凱旋門の立つ広場周辺の360度のパノラマが楽しめます。何と言っても、凱旋門からまっすぐにのびるシャンゼリゼ通りの展望は圧巻です。凱旋門に施されたレリーフも見事です。正面右側のフランスの象徴とも言える『ラ・マルセイエーズ』や、左側のナポレオンの姿もお見逃しなく。凱旋門の下には、数々の戦争祈念のプレートとともに無名戦士の墓があり、第一次世界大戦で犠牲になった戦士を追悼し、絶えず炎が灯されています。

凱旋門へ行くにはメトロの1番線、2番線、6番線、RERのA線のCharles de Gaulles - Etoile駅で下車して、出口を出るとすぐ目の前に見えます。凱旋門は広場の中心にあるため、向かって右側にある地下道をくぐってアクセスします。時間予約はできませんが、チケットを買う列に並ぶ時間が省けるので、公式サイトから前売り券を購入しておくと便利です。また、パリミュージアムパスがあると優先入場ができるので、美術館巡りをする人はパスを買っておくのもおすすめです。営業時間は4月から9月は10時から23時、それ以外は10時から22時30分、入場料金は12€です。（2019年8月現在）

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