リヨンを自由に楽しんでもらいたいから、自由な発想で滞在をサポート。【ロコインタビュー】
日本で出会い、現在はリヨン旧市街に住んでいます
|リヨンに住むようになったきっかけは何ですか?
仕事の関係で東京に1年だけ住んでいた時に、ちょうど同じ時期に東京に留学中だったフランス人の今の夫と知り合ったんです。結婚して、2018年からフランスに私も引っ越してきて現在に至ります。
|結婚前からフランスに移住すると思っていましたか?
もともとワインが好きで、ソムリエの資格を持っています。フランスは一番旅行した国でしたが、まさかフランス人と結婚して、フランスに住むとは全く思っていなかったです。
|ご主人が日本に興味を持ったきっかけは?
入口は中学の時に出会った日本の漫画で、その後、暗黒舞踏や日本文化に興味を持つようになりました。好きな国だったから、当然のように日本語を勉強し始めていましたね。
|普段はどんな生活をされているんですか?
現在は夫婦でリヨン旧市街に住んでいます。
私はフランス語学校に通ってフランス語を勉強しながら、ロコタビ活動をしています。夫はフランス文化省の国立ダンスセンターに勤務しながら、東洋医学(鍼・灸)を勉強しています。
旧市街案内からワイナリー訪問まで幅広いサービス
|ロコタビを始めたきっかけを教えてください
フランスに来て、日本に興味を持っているフランス人がすごく多いことを知りました。
日本へ旅行するフランス人のお世話をしたいと思って調べていたらロコタビが出てきました。
ロコタビは外国を訪問する日本人へのサービスで私達が考えていたこととは全く逆のシチュエーションでしたが、「面白そう!」とピンと来たので流れるように登録しました。
|ロコタビではどのような活動をされているんですか?
依頼はリヨン市内観光、ワイナリー訪問、チーズ生産者訪問、通訳等幅広いですね。リヨン市内観光は私1人ですることが多いですが、ワイナリー訪問のように郊外へ行く場合は運転と通訳担当の夫も加わり、2人一緒にユーザーさんをお迎えしています。
|ご主人はロコタビ活動には抵抗はなかったんでしょうか?
日本大好きだから、抵抗はなかったですよ。むしろ、いろいろな日本人の方々に会えるので毎回楽しみにしています。
|ロコタビをするにあたり心掛けていることはありますか?
ご依頼をいただいたら、すぐにお返事をするようにして、ユーザーさんとのやり取りでそれぞれの希望に応じてプランを何度もイメージしてから、ご提案するようにしています。ご希望と提案がぴったり合い、別れる時に嬉しくて顔をくしゃくしゃにして涙を流された方や、見えなくなるまで手を振ってくれた方もいらっしゃって、毎回、ユーザーさんに寄り添いながらプランを作ることを大切にしています。
依頼が多いワイナリー訪問は、マニアックな小さな村をご希望される方が多いです。オーナー個人とのやり取り中心で予約が難しいですが、ご希望を実現させるためにワイナリーに合わせた柔軟な対応で予約を取るようにしています。
ワイナリー予約のためにポエムを書いた!
|ワイナリーに合わせた柔軟な対応とは?
予約方法はワイナリーによってメールだったり、電話だったり。時には同じワイナリーでも先週は電話でと言われたのに、今週はメールでと言われたり、コロコロ変わります。日本だったら電話一本で15分で済むことにフランスでは3日、長い時は1週間以上かかることも。生産者さん達もワイン造りの合間に対応されて、それぞれのリズムがありますから、リスペクトするようにしています。
ユーザーさんを待たせてしまう場合は正直に状況をお伝えして、万が一断られたことも想定して次のプランも準備しておきます。
|予約までの道のりは大変なんですね。特に苦労されたワイナリーはありますか?
一番印象に残っているのが、某漫画にも取り上げられたワイナリー訪問のご依頼でした。ユーザーさんも難しいのは承知のうえであきらめながらも、ご依頼されたようです。一度断られたんですが、粘って交渉したら受付の女性が「オーナーに直接手紙を書いたら大丈夫かもよ」とポロっと教えてくれたんです。オーナーのホームページを読んだら、ポエムが好きそうだったので、ポエムの好きな夫がポエムのような手紙を書いて、郵送しました。結果はその手紙を気にいってくれて訪問のOKはもらえましたが、日にちが合わず実現しませんでした。
|以前、ユーザーインタビューでお話を伺ったTさんの依頼は出発2日前でした。直前です。
あの時はバス停でバスを待っていたら依頼が入ってきたんです。直前だったけれども、すぐに夫と相談し、
その場で数軒のコネクションがある生産者さんに電話し、事情を話したら予約を受けてもらえたんです。
Tさんにはすぐに「お受けします」と返事をしました。この一連の動きを1時間以内で行ったような感じですね。Tさんは出発前のお忙しい時間、お仕事の合間にメッセージをくれていたように感じましたので、私達もその気持ちに早くお応えしたかったんです。
|ワイナリー訪問の場合、ユーザーさんから訪問地の指定はあるんですか?
「この村に行きたい」という指定はありますが、ワイナリーまで指定される方は少ないのでこちらから提案します。私達もワイナリーについては常にリサーチし、せっかくだから小さくて面白いワイナリーにご案内できるようにしています。
|ロコタビをしていて嬉しいこと、楽しいことはどんな時ですか?
毎回、ユーザーさんと過ごす時間は楽しいです!
なかでもコート・ロティやコンドリューを案内する時は特別です。コート・ロティはローストされた丘という意味で、驚くほどの急斜面に葡萄畑が作られているんです。村に入ったらすぐ目の前一面に広がる葡萄畑には地図を見ただけでは分からないテロワールがあり、ユーザーさんがとてもびっくりされ「わぁー、スゴイ!」と歓声があがるんです。その瞬間が大好きで、皆さんの笑顔に私達も嬉しくなります。
ロコとしての今とこれから
|リヨンでは他にどんなおすすめがありますか?
食に関することが面白いかなと思います。マルシェも色々な所にあってインドアタイプ、アウトドアタイプと様々なんです。
また、ワイナリーのようにリヨンを拠点に周辺の村を回るのもおすすめです。
リヨン周辺なら、世界遺産かつフランスの最も美しい村の一つであるぺルージュ村や、岩山にある礼拝堂で有名な村、ル・ピュイ=アン=ヴレイ等は訪れたいですね。最近、映画にもなって注目され始めたシュヴァルの理想宮も車で1時間の距離なんですよ。電車やバスで行ける村もありますが、フランスはストライキやデモによる交通機関の運休があり、旅先でのリスクを減らすためにも車で回る方が確実な時が多いかと思います。
それに車なら他のプランとの組合せも可能なので内容の濃い時間が過ごせると思います。私達も周辺の村案内プランを用意しています。
|今後、ロコタビでやってみたいこととかありますか?
ユーザーさんにとって友達の家に遊びに行く感覚で、自宅で「一緒にクッキング」プランを考えています。
リヨンは食材の宝庫なんです。生産者さん直売のマルシェで買う不揃いの野菜が本当に美味しいですし、全ての食材に力強さを感じます。当日は、マルシェにユーザーさんと一緒に買い物に行って、メニューはその時に出会った食材から浮かんだ料理にしようと思っています。マルシェから戻ったら、一緒にワインを飲みながら料理して、おしゃべりしたいですね。フランス人は友達を家に招待して食事しながらおしゃべりするホームパーティーが大好きだし、私達の日常でもあるので、「一緒にクッキング」もホームパーティーの延長で考えています。自宅でするのにはもう一つの理由があって、今の住まいは旧市街にある築500年の家なんです。世界遺産の町にある築500年のお家って日本ではありませんから体験していただけたら面白いかなと思います。
|ロコ登録を考えている人に一言
やってみたいと思うその気持ちを大切に、ぜひ登録してみてください。
初めはどんなサービスにするか迷うかもしれませんが、「ユーザーさんのために自分に出来ることを」って考えながら続けていると、次はこうしよう、ここも案内したいと、アイデアが浮かんできて楽しい活動になると思います。
また、ちゃんとした情報をお伝えするためにも、自分が今住んでいる国を勉強して、もっと知ることも出来ますし。日本人の方とお話することに恋しくなる生活であったら、チャンスをいただけることでさらに充実した時間になるかなと思います。
海外に住みながら、こうして日本人の方々と繋がっていることに素敵な縁を沢山いただいていると実感しています。
その他のロコインタビュー
世界中と繋がっているような感覚が楽しいです。
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投稿:2020年2月3日 17時47分
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投稿:2019年12月26日 2時20分
いろいろな方にお会いし、お話できるのはとても刺激になります。
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投稿:2019年4月9日 11時3分
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投稿:2019年3月21日 14時48分
空き時間で少しでもコロラドに来る人がまた来たいと思ってもらえることならと思いました。
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