「ご案内したい場所が沢山あります!」その場がぱっと明るくなる雰囲気のエディンバラ在住ロコ、キーコさん【ロコインタビュー】
イギリスへは雲を求めて移住
|エディンバラに住むようになったきっかけは何だったんですか?
エディンバラに住んで14年(2019年時)、その前はイングランドのケント州に住んでいました。
日本にいた頃に画家をしている夫が「イギリスの雲をどうしても描きたい」と言い出して、夫、娘の家族3人でイギリス、ケント州へ移住したんです。景色も可愛らしいし、環境も良い所でしたが、娘が大きくなってきて広い世界を見せたくて少し都会に引っ越すことにしたんですよね。
色々な場所を見て、夫の絵の題材面、娘の教育面でも一番良いと思ったエディンバラに決めました。
|エディンバラはどんな街ですか?
中心地は世界遺産がゴロゴロあります。街なかから小さい山や丘も見えて、少し車で走ると自然がいっぱいあります。街ですが、いい意味で田舎でもありますよね。
それとスコットランドの政治の中心地でもあるので、住民の人で政治に興味を持っている人は多いです。小説家も沢山生まれている土地で、私が勤めている学校でも次の政治家を、次の小説家を生み出そうという雰囲気があります。大学も多く、人もインターナショナルなので、興味を示す内容も多彩。外国人の私達にとってはバランスの取れた住みやすい街です。
|普段はどんな生活をされているんですか?
エディンバラに越してきてから娘が通う中高等学校にスタディスーパーバイザー兼日本語講師として就職。
つい最近(2019年夏)までフルタイムで働いてました。今は少しゆっくりしようと思って学校の方は日本語教師だけにしてもらいました。時間の余裕が出来たので、トラベロコの他に翻訳、通訳、ロンドンの旅行会社に登録してもしています。
日本の人に会いたくてロコに登録しました
|ロコとして活動し始めたきっかけはなんですか?
娘が就職・独立して寂しくなっちゃったんですよね。それにエディンバラでは、日本人が少ないこともありずっとイギリス人社会で生活してきて、日本人が恋しくなりました。「日本の人に会いたいなぁ」と思っていた時にオンラインでトラベロコを偶然見つけたんです。全くトラベロコのことは知らなかったのに、イギリスに移住を決めた時もそうだったんですけど、自分の中でピンと来たので勢いで登録しちゃいました。
|い、いきおいでですか?迷いや不安はなかったんですか?
いえいえ、何の迷いもなく。「やったー、日本人の方と出会える!」って嬉しくなったくらいです。
トラベロコのことはやっていればわかってくると思ってました。どんな人からどんな依頼があるか分からないけれども、とにかくやってみようという気持ちが強かったんですよね。
登録した後は長く住んでいるので「あそこもいいな、ここもいいな」と案内したい場所がいっぱい浮かんできて。今では回りたい場所が多すぎて、逆にまとまりがつかなくなっているくらいなんですよ。
でも、そんな感じでコースを考えるのがまた楽しいんですね。
|ロコをするにあたり心掛けていことはありますか?
ユーザーさんはお金も時間をかけていらっしゃるわけですから、貴重な時間をおまかせいただくことに責任を感じるんです。私を頼りにしていただいてるのに「XXについては知りません」では済まされないですよね。
だから、依頼が入ったらぐわぁーっと集中して下調べをするんです。
ユーザーさんに「興味のあることは何ですか?行きたい場所はありますか?」と事前に聞きますが、やり取りからこの方が好きそうなことは何かなと考えて案内する場所を練るようにしてます。道順もこのコースで歩きすぎないかなと年齢や体力を考えながら作りますし、気になるお店は足を運んで下見をしたり。街の歴史も分からないことがあればすぐに調べて、準備をしっかりしてから当日に臨むようにしてます。
まだエディンバラはおまけ的訪問が多くて、1泊くらいの滞在が多いんですよね。
日本ではエディンバラの情報が少ないようですし、エディンバラ城に行って、ロイヤルマイルを歩く市内定番コースの依頼が多いですね。
短い間でもスコットランドを知ってもらいたくて、フリーメイソンの話をしたり、ここであの小説家が執筆したんですよとか、くどくならない程度にスコットランドにまつわる話をちりばめながら案内してます。話を聞いて興味を持ってくれて「そこ、行ってみたいですね」と定番コースから広がることもあります。せっかく来たのだから、一つでも二つでも記憶に残ることを持って帰ってもらいたくて。スコットランドに対する思いが少しでも大きくなるようにお手伝いしたいんです。
|以前、ユーザーインタビューを受けてくれたあやさんの案件はどうでしたか?
お母さんだけで小さなお子様を二人も連れて旅行されるパターンは珍しいから印象に残っています。依頼が入った時は本当に驚きましたね。大人一人で大丈夫かなと、もう全行程アテンドしたいくらい心配で心配で。
ユーザーさんのお子様が小さかったからいつも以上に道順は考えましたね。エディンバラは坂が多いので子供でも歩けるかと不安でした。アイスクリーム屋さんのリクエストを受けた時は「あら、子供らしくてなんて可愛い」と思いながら探しました。当日は上の子が嫌だとも言わず、がんばって歩いてくれて。でも、最後に疲れちゃったみたいで、「ママ、抱っこ」となりましたけどね。それで、下のお子さんを私が抱っこして、久しぶりに赤ちゃんを抱っこしましたね。素敵なご家族を案内させていただき良い思い出ですね。
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|これからエディンバラ訪問をされる方にアドバイスはありますか?
中心部の世界遺産は1日で回れますが、2泊すれば郊外の自然とかエディンバラの違う面が楽しめますし、楽しんで欲しいですね。
例えば、お酒好きな方からバーに行ってみたいとリクエストを受けた時に、スコッチウィスキー蒸留所見学を提案すると「エディンバラからも行けるんですか?」とびっくりされることが多いんです。
意外と知られてないんですが、一つだけ車で1時間以内に蒸留所があるんです。
小さいながらも蒸留所の方達が愛情を込めてウィスキーを作っているので私も大好きな場所です。
ユーザーさんを連れて行くと「わざわざこんな田舎の蒸留所に来てくれて嬉しい」と毎回大歓迎されます。さらに、一つ一つ丁寧に説明してくれて、試飲も出来るし、最後はユーザーさんが大喜びされるんです。
そうすると、市内に戻ってバーで飲む時も蒸留所見学で知識を得たから味わい方が全然違う。ウィスキーと言うのは蒸留所の方達の歴史をいただいているんだと思いながら飲むと一層美味しいです。
そんな感じで何か一つでも興味を持って訪問されると、また深い旅になりますよね。
ロコとしてのこれから
|今後、トラベロコでこんなことをやってみたいってことはありますか?
これまではエディンバラ定番が多かったのですが、これからは何か一つに絞った案内も良いかと。
今、考えているのは画家の夫の題材探しでドライブやウォーキングに出かけた時に見つけた風景を中心にした「いい景色巡り」です。さっきもお話したようにエディンバラ中心部から1時間以内のドライブで素敵な場所が沢山あるんです。写真が好きな人や絵が好きな人、田舎が好きな人に良いかと思います。
スコットランドの景色はイングランドの景色とはまた違うんですよ。例えるならイングランドは緑が沢山あって小川が流れて、小さいブロッコリーみたいな藪があって、羊がいてとフレームの中にモチーフがいっぱいあるんです。でも、スコットランドは岩山やはげ山が多くて、どぉ~ん、どぉ~んと茶色の山があるどちらかと言うと雄大な感じの景色なんです。絵としては描きづらいらしいんですが、それだけに描くとイングランドの風景にはない迫力があります。ぜひ見て欲しい風景です。
あいにくバスがなく個人では行きづらいので、私のドライブで案内してさしあげたいですね。
|海外在住ロコとして登録を検討している人にメッセージをお願いします。
迷っているなら、登録しないともったいない。
私は沢山の日本人の方と知り合えるトラベロコを楽しんでいます。エディンバラにいらっしゃる日本人の方達のお役に立てるならこんな光栄なことはないです。外国に長く住んでいるとその土地のことを教えられるようになっているはずです。ご自身が努力して馴染んだ街で今度は日本人のお手伝いが出来る喜びはきっと皆同じだと思います。ロコを始めるにあたり、心配もあるでしょうが考えだすと進めなくなってしまうから、えいっと勢いで登録してみていいと思います。ただし、規約をきちんと理解して、依頼が入ったら集中して準備をして当日を迎えることが大切ですね。
素敵な笑顔で気取りのないキーコさんの魅力を文字では十分にお伝え出来ないのが残念です。以前のユーザーインタビューでユーザーさんからいただいたコメントの「説明上手、お話上手」は、持ち前の明るさだけでなく事前に準備や勉強を入念にしてこそということなんですね。エディンバラへの訪問を計画している方はキーコさんに依頼してみてはいかがでしょうか。
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世界中と繋がっているような感覚が楽しいです。
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