香港の物価事情2019〜値段比較【食費・交通費・宿泊費・観光費用を調査】
【香港在住者執筆】アジアの中でも物価が高いイメージがある香港の2019年現在の物価事情をお伝えします。海外旅行をする上で欠かせない食費・交通費・宿泊費・観光費用についても調査しました。香港旅行の具体的な予算や、お得にお買い物ができる方法もご紹介します。ぜひ旅の計画の参考にしてくださいね。
香港が「買い物天国」と呼ばれるのは、一部を除いてほとんどのものに税金がかからないことから。
もちろん消費税なんてものは存在しません。
とはいえ、海外旅行する際に気になるのはその国の物価事情。
物価の基準がわからないと持っていくお小遣いの金額も検討がつきません。
ここでは、日本でもおなじみの商品との値段の比較を含め、香港の物価事情をご紹介します。
香港の2019年現在の物価事情~香港の物価は高い?安い?
香港の物価は世界一!?物価上昇率は右肩上がり
何と言っても香港でいちばん高いのは不動産。
住宅や店舗の価格・家賃は常に世界でトップクラスに入るほど。
いくらタックスフリーといっても、その不動産の高さが商品などに上乗せされてしまうため、ホテル代はもちろん、必然的に物価上昇率は右肩上がりになっています。
香港の物価は実は安い!?
毎年物価が上がっているとはいえ、何もかもが高いわけではありません。
たとえば、地下鉄やバス、タクシーなどの交通費、ローカルフードのお店での食事代、公共の博物館・美術館などの料金は日本よりもはるかにお手頃価格。
上を見ればきりがありませんが、安く抑えようと思えばしっかり節約できるのもまた香港の魅力です。
香港の通貨は香港ドル(HK$)
香港の通貨は香港独自の通貨、「香港ドル」です。
2019年は1香港ドル13.5円~14.3円ほどで推移しています。
この記事では、1香港ドル14円で計算したいと思います。
香港旅行の旅費の予算目安~いくら持っていくべき?
香港旅行は工夫次第でいくらでも滞在費を安くすることができますが、せっかくの海外旅行を満喫するには、1日700香港ドル(9,800円)~1,000香港ドル(14,000円)ほど準備しておくのがおすすめです。
食事もローカルフードからレストランまで楽しめると思います。
高級ホテルでアフタヌーンティーを楽しみたいかたなどはこの金額に追加してください。
香港の食費~外食費や食べものの価格
食事は生活の基本。旅行の楽しみでもありますね。
ここでは、物価の比較基準の定番(?!)ともいえるあの世界的チェーン店の価格から、ローカルフードやちょっと高級なレストランでの食費の目安をご紹介します。
なお当然のことながらお店のランクなどによって金額は異なりますので、あくまで参考としてお考えください。
チェーン店の価格
マクドナルド
- ビックマック 日本は390円、香港は285円と香港の方が安い。
- バリューセット(バーガー類+ポテトMサイズ+ドリンクMサイズ)HK$30~40(420~560円)
※バリューミール/セット以外は店舗により価格が異なります。
スターバックス
ラテやアメリカーノなどのレギュラーメニューがトールサイズで、HK$35~42(約500円~600円)とスタバはかなり高いです。
日本は350~450円。
※店舗により値段が異なります。
朝食、ランチ、ディナーの価格
ローカルレストラン(ビジネスエリアを除く)
- 朝食セット HK$30~(420円~)
- ランチセット HK$50~(700円~)
- ディナーセット HK$70~(980円~)
- 飲茶 HK$100~(1,400円~)
中級、高級レストラン
- ランチセット HK$200~(2,800円~)
- ディナー(アラカルト1人分) HK$500~(7,000円~)
※一般にテーブルでお勘定をするレストランはサービス料10%が加算されます。
その他
- ビール バー:HK$60~(840円~)、スーパー・コンビニ:HK$5~(70円~)
- 水(ミネラルウォーター) HK$6(84円)
- コーラ(500ml) HK$7(98円)
- パン(ローカルパン屋) HK$4~(56円~)
- お粥 HK$17~(238円~)
香港の宿泊費~アジアの中ではホテル代は高額
世界最大級の宿泊予約サイト「Hotels.com」が発表している、「2017年度 Hotel Price Index(HPI)」から香港のホテル料金を見てみましょう。
このHPIは世界の旅行者が実際に支払った、1泊あたりの平均宿泊料金を調査しています。
※2018年度版は香港がランキングから外れたため、2017年度版で検証します。
香港の1泊あたりの平均宿泊料金は、2017年が17,591円、2016年が16,457円となっています。
各都市の2017年の宿泊料金をみてみると、台湾・台北が12,285円、韓国・ソウルのが10,103円、タイ・バンコクが9,493円とアジアの多くの都市よりは、香港の方が高額です。
しかし世界全体では、ハワイ・ホノルルが32,343円、フランス・パリが19,721円、シンガポールが19,518円と香港の方が低価格です。
出典:Hotels.com、2017年度Hotel Price Indexを発表 日本人旅行者の回復傾向が明らかに
アジアの中では、シンガポールに次いで高額ですが、世界的にみるとホテル代はそこまで高いわけではないといえます。
香港には、ザ ペニンシュラ香港などの高級ホテルから、数千円で泊まれる格安ホテルまで、たくさんの宿泊施設があるので、宿泊費は抑えることもできるし、最高級ホテルを選ぶこともできます。
ご自身のご希望やご予算にあったホテルを探してみてください。
ホテル予約の際は、口コミをよく確認することをおすすめします!
香港の交通費~日本と比べてかなり安い!
全体的な物価に比べて圧倒的に安いのが交通費。
何とほとんどの乗り物は100円未満で乗れてしまいます。
日本では躊躇しがちなタクシーにいたっては初乗りが300円程度と、物価の高い香港にしては驚くほどの低料金です。
交通費があまりかからないのは、海外旅行のときにも嬉しいポイントですね。
MTR(地下鉄)の運賃
- 初乗り HK$5(70円)
- 1日券 HK$65(910円)
※2019年9月時点情報
東京メトロの初乗り運賃170円と比べるとかなり安いですね。
MTRの詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:香港の地下鉄MTR乗り方ガイド〜路線図、料金、時刻表、チケット購入方法、アプリ
路線バス
料金は起点・終点の距離が基準で決められており、区間に応じて段階的に料金が下がっていきます。
つまり始発から乗った場合は、たとえ次のバス停で降りたとしても終点までの料金を支払う必要があります
。そのほか、海底トンネルを越えるバス、深夜バスは料金が高めの設定になっています。
バスの詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:香港のバス乗り方ガイド〜路線図、料金、おすすめ観光ルート
タクシー
- 初乗り HK$24(336円)※2キロまで。赤タクシーの場合。
- 以降 HK$1.7(約24円)※200メートルまたは待ち時間1分ごと
※2019年9月時点情報
東京の初乗り運賃も2017年に410円になりましたが、約1キロまでなので、香港の方が安いですね。
タクシーの詳しい料金や乗り方については、こちら↓の記事をご確認ください。
◆おすすめ記事:香港のタクシーの乗り方ガイド〜料金やカード払い、便利なUberアプリなど
スターフェリー
- 尖沙咀~中環 上層:大人HK$2.7(約38円)土日祝日HK$3.7(約52円) 下層:大人HK$2.2(約31円)土日祝日HK$3.1(約43円)
- 尖沙咀~湾仔 大人HK$2.7(約38円)土日祝日HK$3.7(約52円)
※2019年9月時点情報
トラム
- 大人HK$2.6(約36円)※均一料金
※2019年9月時点情報
香港の観光費用~観光スポット・娯楽施設の価格
東京都よりもせまい香港ですが、香港を代表する大きな人気テーマパークが2つあるほか、優れた博物館や美術館、さらに有名観光スポットなど見どころ満載!!
うれしいことに、無料の施設もたくさんあります。
テーマパーク
香港ディズニーランド
- 大人(12ー64歳)1日券 HK$639(8,946円) /2日券 HK$825(11,550円)
- 子供(3-11歳)1日券 HK$475 (6,650円)/ 2日券 HK$609(8,526円)
※2019年9月時点情報
東京ディズニーランドのチケット料金は、1デーパスポート大人7,400円、中人6,400円、小人4,800円なので、香港ディズニーランドの方が高いようです。
オーシャンパーク(海洋公園)
- 大人(12歳以上)HK$498(6,972円)
- 子供(3-11歳)HK$249(3,486円)
※2019年9月時点情報
博物館、美術館
- 香港歴史博物館 無料 ※特別展示を除く。
- 香港文化博物館 無料 ※特別展示を除く。
- 香港芸術館(2019年11月再オープン予定) 無料 ※特別展示を除く。
- 香港海防博物館(2020年再オープン予定) 無料 ※特別展示を除く。
- 孫中山記念館 無料 ※特別展示を除く。
- 香港科学館 HK$20(280円)※常設展示 4歳以下無料、毎週水曜日無料
- 香港太空館 HK$10(140円)※常設展示 4歳以下無料、毎週水曜日無料 オムニマックスショーは座席により、HK$24、HK$34
※2019年9月時点情報
人気・観光スポット
- ピークトラム 大人:片道HK$37(518円)/往復HK$52(728円)、子供(3-11歳):片道HK$14(196円) / 往復HK$23(322円)
- スカイテラス428(ビクトリアピーク有料展望台)大人:HK$52(728円)、子供(3-11歳):HK$26(364円) ※ピークトラムとのセット券あり。
- マダムタッソー蝋人形館 大人:HK$232(3,248円)、子供(3-11歳):HK$196(2,744円) ※オンライン料金 ※各種セット券あり。
※2019年9月時点情報
香港在住日本人ロコの現地情報
高級ブランド品など:消費税がないのでものによっては安いです(為替によって時期的な変化はございます)
ローカルブランド品:ユニクロ、Mujiと同じくらい。女人街など観光客の多い路地裏の露天店では、値段は交渉次第となりますが、生活圏での露天店は値段はほぼ決まっていて、シマムラと同程度です。
食事:現在の為替だと日本円換算で、ローカルフードであれば日本と同じくらい、日本食や西洋料理、有名高級中華料理店などのレストランは倍くらいなイメージです。
水(ミネラルウォーター):自動販売機はほとんど無く、コンビニで買うと高いです。スーパーや道端のニューススタンドで買うと3割ほど安いです。
交通費:日本に比べると格安です。タクシー初乗りで300円くらい。地下鉄やバスもありますが、タクシーが一番早く、ぼられたり、遠回りされることはほとんどありません。
不動産:べらぼうに高いです。都心のマンションですと日本で8万円くらいの物件が、20平米で約20万します。
香港の物価まとめ
- 不動産価格、家賃は世界トップレベルに高い.
- 交通費は日本より安い。
- 食費は選ぶお店次第で節約できる。
- 博物館がほとんど無料。有料博物館も水曜日は無料。
- ホテル代はランク次第。
これまでの値段を見て高いと思いましたか?それとも安いと感じましたか?
毎年のように物価が上がっている香港なので、一部を除いてはあまり割安感は感じられないかもしれません。
それでも、安く上げようと思えばいくらでも出費を抑えられ、贅沢をしたければ上限なく高級を求めることができるのが香港。
旅の目的と予算額に合わせて、上手に、かつ楽しい香港旅行にしてください。
香港の物価についてもっと知りたい方や具体的なものやお店の価格が知りたい方は、ロコタビのサービスを利用して、香港在住日本人のロコに聞いてみましょう。
Q&Aは無料なので、ほかにも疑問点やお困りごとがあるときは、お気軽に相談してみてください。