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フィンランド旅行の持ち物完全ガイド!季節・シーン別に絶対必要なものをチェック

フィンランド旅行は、美しい自然やオーロラ、サウナ体験など魅力が満載。

でも気候も文化も日本とは大きく異なるため、何を持っていくべきか悩む人も多いはず。

本記事では、季節やシーンに応じた持ち物をわかりやすく解説。

「忘れると困る必需品」から「あると便利なグッズ」まで、フィンランド旅行の準備が不安なく整う決定版ガイドです。

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フィンランド旅行に必ず必要な基本の持ち物チェックリスト

美しい自然が魅力のフィンランド。

オーロラを鑑賞したりサウナ体験をしたり、北欧デザインがおしゃれな街歩きも最高です。

今回の記事では、フィンランド旅行に必要な持ちものを季節ごとにまとめてみました。

必需品

まずは、季節を問わずフィンランドには必ず持って行くものをリストアップしました。

  • パスポート
  • 航空券・ホテルなどの予約情報(紙とスマホ両方)
  • クレジットカード(VISAかMasterCard)
  • ユーロ(少しでOK)
  • スマホ&充電器
  • 常備薬
  • 歯ブラシなどの洗面道具

上記のものは、フィンランドに限らず海外旅行の際の必需品です。

ヨーロッパのホテルには歯ブラシなどのアメニティが置いていないことが多いので、洗面道具も必需品に入れておきました。

重要なもの・ないと不便なもの

次に、重要な持ち物で、ないと不便なものをリストアップしました。

  • 変換プラグ
  • モバイルバッテリー
  • ハンドクリームやリップクリーム(保湿対策)
  • エコバッグ(何かとよく使います)
  • 水着やタオル(サウナ用品)

これらは、「なくては旅ができない!」というものではありませんが、とても重要でないと不便を感じてしまうでしょう。

パスポート・ビザ・ETIASについて

フィンランドに入国する場合、パスポートは有効期限が3か月以上残っているということが条件です。
90日以内の観光ではビザは不要。

注意しておかないといけないのは、ETIASという制度です。

ETIAS「ヨーロッパ渡航情報認証制度(European Travel Information and Authorisation System)」で、EU圏にビザなしで渡航する場合に、事前にオンライン認証を義務づける制度。

現時点(2025年7月現在)ではまだ導入されていませんが、今後2026年後半から導入される予定なので、最新情報をチェックしておきましょう。

現金(ユーロ)は必要?

フィンランド旅行には現金はほとんど必要ありません。

キャッシュレス化が非常に進んでいるのでほぼすべての場所でクレジットカードが使用可能。
少額でもカード決済が一般的です。

しかし小さなマーケットや蚤の市などでは使えないところもあるので、少しの現金は準備しておきましょう。

目安は20〜50ユーロ程度。
現地のATMで引き出すのがスマートです。

クレジットカードはVISAかMasterCardが無難です。
AMEXは使えないお店があるので注意しましょう。

変換プラグはC・SEタイプ

フィンランドのコンセントはCタイプかSEタイプで、日本のAタイプとは形状が異なるため、日本の電化製品を使用するときは変換プラグが必要です。

Cタイプは、丸いピンが2つ並んだ形状で、SEタイプはアース端子の差し込み口があることが特徴です。

ホテルなどではCタイプの方は多く使われていて、CタイプのプラグがあればSEタイプのコンセント差し込む事ができるので、Cタイプのプラグがあれば安心。

海外旅行によく行く人は、様々な形状に対応したマルチ変換プラグがあればいいですね。

季節別の持ち物リスト|春・夏・秋・冬の違いとは?

では季節別の持ち物リストを紹介します。

フィンランドを訪れる季節に応じて必要な準備を進めて下さいね。

春(4月・5月)

春のフィンランドは日差しが出ていてもまだまだ寒さが残る季節です。

4月はまだ雪が残っていて朝晩の冷え込みも厳しいので、しっかりした防寒対策が必要です。
5月になると、ようやく春らしい気温に近づいてきます。

【春の必需品】

  • 防寒着(防水防風のダウンや中綿ジャケット)
  • 手袋・ニット帽・マフラー等
  • 防寒ブーツ(雪で滑りにくいもの)
  • 厚めのインナー
  • 折りたたみ傘

【あると便利なもの】

  • サングラス(雪解け時は日差しの照り返しがきつい)
  • 保湿クリーム・リップクリーム
  • カイロ
  • 保温マグ(出先で温かい飲み物が飲めます)

夏(6月・7月・8月)

夏のフィンランドは、過ごしやすく爽やかな気候で人気のシーズンです。
紫外線は日本よりも強いので、紫外線対策はしっかりとしておきましょう。
日本の夏とは異なっていて朝晩は冷える日も多く、夏でも軽めの防寒対策は必須です。

【夏の必需品】

  • 長袖の薄手の羽織り
  • 防風防水ジャケット
  • 歩きやすい靴
  • サングラス(日差しがきつく白夜でまぶしい)
  • 帽子(日差しがよけられるもの)
  • 日焼け止め

【あると便利なもの】

  • 虫よけスプレー(森や湖周辺に行くなら必須)
  • 折り畳み傘やレインコート
  • 水筒(冷たい水分の持ち歩き)
  • アイマスクや耳栓(白夜対策)
  • 水着(サウナに入った後に湖に飛び込む文化あり)
  • 保湿クリーム・リップクリーム

秋(9月・10月)

秋は、紅葉やオーロラが美しい素敵な季節です。

気温がぐんと下がり、冬の入口のような寒さを感じる日も多くなります。
日本の感覚で秋物を持っていくと寒すぎることもあるので防寒対策はしっかりと。

【秋の必需品】

  • 防寒着(防水防風のダウンや中綿ジャケット)
  • 手袋・ニット帽・マフラー等
  • 防水性のある靴
  • 厚めのインナー
  • 折りたたみ傘

【あると便利なもの】

  • サングラス(低い太陽がまぶしい)
  • 保湿クリーム・リップクリーム -カイロ
  • 保温マグ(出先で温かい飲み物が飲めます)
  • アイマスクや耳栓(日照時間が短くなってくるがまだ必要)

冬(11月・12月・1月・2月・3月)

冬のフィンランドは、本格的な寒さで雪に包まれる極寒の世界です。
オーロラ観測やサンタクロース村などとても魅力的な観光地が多い冬のフィンランド。

しかし防寒対策が不十分だと観光も辛く、体調も崩しかねないのでしっかりと準備しましょう。

【冬の必需品】

  • アウター(マイナス20℃対応のロングダウンなど)
  • インナー(分厚いウールなどの素材が〇)
  • 防寒ブーツ(雪で滑りにくいもの)
  • 手袋(インナー手袋+防寒手袋の重ね使いが〇)
  • ニット帽(耳まで隠れる防寒素材で風も通さないもの)
  • ネックウォーマー
  • カイロ
  • 保温マグ

【あると便利なもの】

  • 靴下用カイロ
  • スノーゴーグルやサングラス(オーロラ観測用)
  • アイゼンや滑り止めスパイク(オーロラ観測用)
  • スノーウエア(オーロラ観測用ですが現地レンタルもあり)
  • 保湿クリーム・リップクリーム

シーン別・目的別のおすすめ持ち物

季節別の持ち物がわかれば、次はどのような観光をするのかで持ち物を決めましょう。
シーン別・目的別のおすすめの持ち物を紹介します。

オーロラ鑑賞に便利なアイテム

オーロラ観測は、過酷な寒さの中で数時間じっと空を見上げることもあるので、事前の準備がとても大切です。
しっかりと防寒対策をして、一生に一度のすばらしい体験をしてください。

【防寒対策】

  • アウター(マイナス20℃対応で長いもの)
  • スノーパンツ&タイツ(インナーに裏起毛のタイツを)
  • スノーブーツ(地面は氷と雪で滑りやすい)
  • インナー(ウール素材は発熱素材で断熱性が高いものを重ね着)
  • セーターやグリースなど(熱を逃さず蒸れにくい素材が〇)
  • ニット帽(耳が隠れて防寒防風に優れているもの)
  • ネックウォーマー
  • 手袋(インナー手袋+スキー手袋の重ね使いが〇)
  • 貼るカイロ(腰や背中用など多めに準備。靴下用のカイロも必須。足が一番冷えます)
  • 厚手靴下(2枚履きがおすすめ)
  • 保温マグ
  • ブランケットや携帯用カイロシート

【観測アイテム】

  • 三脚付きのカメラ(オーロラは長時間露光が必要)
  • スマホ用三脚
  • モバイルバッテリー(寒さで消耗は速い)
  • レンズの結露対策(乾燥剤など)
  • スノーゴーグルやサングラス(オーロラ観測用)
  • アイゼンや滑り止めスパイク(オーロラ観測用)
  • 保湿クリーム・リップクリーム
  • ヘッドライト
  • 行動食(チョコやナッツなど)
  • 折りたたみチェア

サウナ&湖遊びにあると良いグッズ

サウナ発祥の地であるフィンランドでは、サウナの後に湖にダイブ!が現地流。
とても爽快ですが、日本人には少しハードルが高そうですね。
あらかじめしっかりと準備をしておくと快適に楽しめますよ。

  • 水着(混浴や公共サウナでは水着着用)
  • タオル2枚(身体ふき用とサウナ内で座る用)
  • ビーチサンダル(冬は滑り止めつきのものが〇)
  • バスタオル
  • ヘアゴム(長い髪は結ぶのがマナー)
  • 水分多め
  • 防水ポーチ&防水スマホケース
  • 日焼け止め

ムーミンワールド・子連れ旅行の持ち物

フィンランドの「ムーミンワールド」でムーミンの物語の世界をどっぷりと体験しましょう。
ムーミンファンにはたまらない観光スポットで子連れにも人気です。

  • 入園チケット(スマホ提示or印刷)
  • サイン帳&ペン(キャラクターがサインしてくれることも!)
  • お気に入りのムーミングッズ(ムーミンと一緒に写真が撮れる)
  • ベビーカー(園内は整備されていて坂道も少なめ)
  • 抱っこ紐
  • 動きやすい服と靴(木道や草地が多い)
  • 軽食やおやつ(レストランは混雑している場合も)

フィンランド旅行で「あると便利な持ち物」

フィンランド旅行で、絶対に必要な必需品ではないけれど「あると便利な持ち物」を紹介します。

現地で役立つ日用品・生活小物

フィンランドは比較的整った国で大体のものは購入できますが、やはり使い慣れているものを持っていくと買い物も手間も省けてよいですね。

  • 保湿クリーム・リップクリーム(空気が乾燥しています)
  • ウエットティッシュ(食事の時の手拭きやトイレなどに)
  • ポケットティッシュ(公衆トイレに紙がない場合あり)
  • スリッパ
  • エコバッグ

フィンランドは空気がとても乾燥しているので、保湿アイテムはとても役に立ちます。

またフィンランドに限らずヨーロッパのホテルでは基本的にはスリッパは置かれていません。
ホテル内でリラックスして過ごすためにもスリッパがあると便利です。

防犯対策としての持ち物

比較的治安が良いフィンランドでもやはり海外。
防犯対策はしっかりとしておきましょう。

  • スキミング防止ケース
  • ボディバッグ
  • 南京錠(ホステルや列車での荷物施錠に)
  • バックパック用レインカバー(雨対策だけでなくファスナー隠しとして防犯効果あり)
  • 小分け財布(メインの財布と別に持つのが〇)

スキミング防止ケースとボディバッグは海外では大活躍です。

南京錠も、さっとどこでも施錠ができて便利。

リュックは後ろに背負うと狙われやすいのでおすすめはできませんが、レインカバーを装着することでファスナーを隠せるので防犯対策になります。

天候の急変に備えるアイテム

急な天候の変化にもそなえられるアイテムは必ず持っていきましょう。

  • 折り畳み傘
  • 軽量レインコート
  • ウインドブレーカー(雨風にも強く、寒くなったときの羽織としても)
  • 撥水加工の帽子やフード付きアウター(髪や顔が濡れるのを防げます)

フィンランドは夏場でも朝晩は冷え込みます。

また雨が降って濡れたりすると身体も冷えてしまうので、天候の急変に備えるアイテムはしっかりと備えておきましょう。

持って行って良かったものといらなかったもの

次に、フィンランド旅行に持って行って良かったものといらなかったものを紹介します。
少しでも身軽に旅行したいので、不必要なもので荷物が多くなるのは避けたいですよね。 

持って行って良かったもの

持って行ってよかったものは以下の4点。

  • モバイルバッテリー
  • サーモボトル(保温保冷対応)
  • スマホの防寒ケース
  • ジッパー袋

モバイルバッテリーは、もはや必需品ですね。
サーモボトルも、夏場は冷たい飲み物、冬は暖かい飲み物といつでも飲めるのはありがたいです。

いらなかったもの

持って行ったけど、必要なかったなと思ったものは以下の3点。

  • 過剰な量の衣類
  • 大量の日本食のストック
  • 多すぎるガイドブック

防寒対策は大切ですが、過剰な量の衣類は必要ありません。
インナー以外は毎日着替えなくてもいいし、使いまわしができる量で十分です。

またフィンランドは食事がとても美味しく、日本食が恋しくなることはありませんでした。
すこしならいいですが、日本食のストックなどは少量で十分でしょう。

ガイドブックも多すぎると荷物がとても重くなります。
スマホも活用できるので、できるだけ1〜2冊にしぼって持っていきましょう。

荷造りのコツとパッキング術

ある程度持っていくものが絞られてきたら、次は荷造りのコツとパッキング術をお伝えします。

機内持ち込みと預け荷物の分け方

機内に持ち込むものは、「現地に到着するまでに必要で、万が一に備えるもの」
と考えましょう。

  • パスポート
  • 財布
  • 常備薬(頭痛薬や酔い止めなども)
  • モバイルバッテリー
  • カメラやPCなどの精密機器(壊れやすいので持ち込みが原則)
  • マスク・アイマスク・耳栓
  • 保湿グッズ
  • 着替え1セット(万が一スーツケースが遅延や紛失した場合のため)

少し荷物が多いように感じますが、スーツケースが飛行機を降りた時に無事受け取れるという保証はありません。

以前私もハワイ旅行から大阪に帰ってきたら、スーツケースが東京に届いていたということがありました。

万が一、スーツケースが遅れて手元に届くようなことになっても1日2日は大丈夫な状態にしておきましょう。

◾️液体の機内持ち込み制限

液体の機内持ち込み制限についても説明しますね。

  • 1つの容器に100ml以下
  • 全ての液体を1つの透明なジッパー付き袋にまとめる(袋のサイズは1L以下で、マチなしの20×20㎝が目安)
  • 持ち込めるのは1人1袋

水やジュースだけでなく、以下のものも液体となるので注意が必要です。

  • 味噌
  • 漬物
  • 海産物やフルーツなどの瓶詰
  • 缶詰
  • ヨーグルトやゼリー
  • シャンプーや液体ソープ
  • 歯磨き粉
  • ヘアクリーム
  • スプレー

このように私たちが液体と認識していないものもあるので、あらかじめ持ち物を確認しておきましょう。

衣類をコンパクトにまとめる方法

衣類をコンパクトにまとめる方法の基本は、ロール式パッキング(丸める収納)です。

インナーやセーターなどをくるくると巻くと、しわになりにくく省スペースになります。

丸めた後は、衣類圧縮袋や仕切りバッグに入れるとさらにすっきり。
ダウンやセーターなど冬服の圧縮にはかなり効果的で、圧縮袋は手巻きタイプが旅行には便利です。

圧縮した衣類はパッキングキューブ(仕切りポーチ)に入れて、種類ごとや日にちごとに分けて入れることで、取り出すときも迷いません。

スーツケースがパンパンな時は、下着や靴下など小さなインナーはスーツケースのすき間(靴の中や角のすき間)などに入れることで効率的に収納できますね。

厚手の服は「着ていく」という荒技もあり。
機内が寒いことも多いので、意外と役に立つ可能性があります。

スーツケース or バックパック?

スーツケースかバックパックのどちらがいいかは、行先や季節、旅行スタイルによって変わります。

都市部のヘルシンキなどが中心の旅行にはスーツケースがおすすめ。
ホテルや空港、駅などの設備が整っていて、雪道や石畳でも車輪が大き目のスーツケースな
なら問題ありません。

北欧食器などを購入する予定があれば、絶対にスーツケースを選択しましょう。

オーロラ観測や自然エリアを移動しながら旅を楽しむ人はバックパックの選択もあり。
電車やバス移動が多い場合、また雪道や凍結路面、湖周辺ではスーツケースは頃がしにくい可能性もあります。
アクティブな体験がメインな旅の場合はバックパックを選択しましょう。

まとめ:「備えあれば憂いなし」でフィンランド旅行を満喫しよう

フィンランド旅行の持ち物、しっかりと準備はできそうですか?
日本とは、気候も全くことなるフィンランド。

しっかりと準備をして、思いっきり楽しい旅にしたいですね。

「備えあれば憂いなし」
訪れる季節に応じた準備で、あなたのフィンランドの旅が最高なものになりますように。

心配なことがあればロコタビに質問をするのもアリ。
現地在住の日本人が、丁寧に教えてくれます。
現地の人にしかわからないローカルな情報も手に入るかもしれません。