ヘルシンキの旅行ガイド情報

フィンランドの最新物価情報!旅費や食費などいくら必要か疑問を解消

フィンランドを含む北欧は物価が高いイメージがありますが、実際のところ日本と比べてどうなんでしょうか?

北欧旅行は通貨がユーロなためアジア諸国への旅行よりも割高に感じやすく、旅行に行くタイミングのレート次第ではかなり高くつく場合も。

そのため観光で行く際はお金を思ったよりも使ってしまうのではないかと心配になるでしょう。
では、すべてのものが日本の価格よりも高いのか気になるところですね。

フィンランドで暮らす人々がどうやって生活しているのか気になる人も多いはず。
今回はフィンランドの最新物価情報を観光、滞在目線で細かく紹介していきます。

フィンランドの現在の物価はズバリ日本より高い?

結論から言うと、フィンランドの物価は日本より高いです。

一方で品目別に見ていくと全ての品目が日本よりも高いという訳ではないので、観光目的で行くと高いと言った方がより正確でしょう。
野菜や果物、日用品なんかは日本より安いものもあります。

ヨーロッパの中でも特に北欧諸国は、生活費が高い傾向があるので日本から訪れる人にはより高く感じられるはずです。

通貨はユーロ(€)


1ユーロ(€ - EUR)は164.5円(2024年3月22日時点)です。

高いと思う方がいるのも当然で、数年前のレートと比較すると円安の影響を受けて大きく変動しています。

クレジットカード決済が発達しているので両替は最小限で問題ありません。

物価が高いと思われる理由のひとつは24%の消費税


物価が高いと感じてしまう理由の1つは消費税(現地ではVAT)。

フィンランドの税金の率が基本的に24%なので、日本の10%と比較してしまうとどうしても高く感じてしまいます。

ただし、生活必需品などの一部のアイテムに関しては減税率が適用されます。

チップは基本的には不要


チップの支払に関しては基本的に必要ありません。

飲食店などでクレジットカード支払の直前にチップの入力を求められることがあるかもしれませんが、任意の入力項目で必須項目ではないです。

チップの入力画面が出てきた場合は無理せず選択はスキップするようにしましょう。

90日以内の滞在ならビザは不要だけど……


Photo by 三井

90日以内であればビザなしで滞在することができます。

ただし、2025年からETIAS(エティアス)という短期渡航者向けの事前申請システムの導入が検討されています。

ETIASの事前申請は航空券の予約とは別に必要で、手数料の支払も必要になる予定です。
手数料は7ユーロを予定しており、18歳未満や70歳以上の方は無料となるようです。

また、海外旅行保険への加入は必須ではありませんが、対岸国のラトビアなどでは補償が必須なので周辺国を訪問予定の方は注意が必要です。

フィンランド観光でかかるだいたいの費用


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大人2人で標準的なホテルに泊まった場合、1日15,000円〜20,000万円が平均的な予算の目安です。

支払方法はクレジットカードが一般的なので、両替は最小限にしておくのがベスト。

大まかな旅費の目安は、5泊7日で約40万円は用意しておきたいところです。もちろん、ホテルのグレードや航空券の料金に左右されるので、あくまで目安としてください。

※以下の項目で併記している日本円は3月22日現在のレートを使って算出したものなので、目安として使ってみてください。

フィンランド往復航空券


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フィンランドへ行くための飛行機チケットは、直行便や乗り継ぎ、長期休暇などの時期によっても値段が変わってきます。

おおよその目安は以下です。

東京から乗り継ぎで約17万円〜約23万円/東京から直行便で約21万円〜40万円

旅行サイトや格安チケットサイトなどにもよりますが、夏の長期休暇であっても前もって予約しておけば約20万円ほどでありました。

直行便は14時間程度ですが、乗り継ぎ便は40時間を超えることも。
値段もさほど変わらないため、直行便でも良さそうですね。

宿泊費(ホテル、ホステル、バックパッカー)


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予約する時期やタイミングによる価格差を考慮したため標準的なホテルの価格帯が広くなっていますが、中間の150ユーロくらいのホテルが多いです。

また、タンペレやトゥルクといった郊外の都市にはホテルなどの宿泊施設が少ないので、ヘルシンキ以外を訪問する人は事前にチェックしましょう。

価格は朝食のあり・なしで1人あたり20ユーロ前後変わることもあります。

宿泊施設 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
標準的なホテル(大人2人) 100〜200 16,500〜33,000
ホステル(大人1人) 20〜50 3,300〜8,250

外食費(レストラン、カフェ、パブ、ファストフード)


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大人1人が食事をするとランチかディナーか、どこで食べるかに左右されますが目安は以下の通り。

ランチのビュッフェなどでは安く多種類の食べ物が食べられることもあるので、事前に調べておくとお得に楽しむことができます。

食事 食べ物・飲み物 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
レストラン(ディナー) 3コース+アルコール 80 13,200
カフェ フード+ドリンク 15 2,475
パブ フード+アルコール 25 4,125
ファストフード フード+ドリンク 10 1,650

交通費(バス、電車、タクシー)


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ヘルシンキのバス・地下鉄・トラム・電車・フェリーの料金体系は同じ。

下に記載したバスでもゾーンABCの区間であれば電車のゾーンABCと同じ4.1ユーロの値段が適用されます。

なお、タクシーの初乗り運賃は会社と時間帯で異なるので複数記載しています。

乗り物 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
バス(ゾーンAB・市内のみ) 2.95 487
電車(ゾーンABC・空港市内) 4.1 677
タクシー(初乗り) 5〜8 825〜1,320

ヘルシンキの「デイチケット」のような乗り放題チケットを使うとお得!


フィンランドの首都ヘルシンキの公共交通機関HSLはとても便利で移動が気軽になるので、ぜひ利用しましょう。

ゾーンABがヘルシンキ市街を、ゾーンABCは空港までのエリアをカバーしています。

観光のための1日券を購入するだけであればゾーンABだけで十分見て回ることができます。

HSL公式サイトURL:https://www.hsl.fi/en/tickets-and-fares

ヘルシンキ ゾーンAB ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
1日券 9 1,485
2日券 13.5 2,228
3日券 18 2,970
(参考)ゾーンABC1日券 11 1,815

観光費


建物やインテリアデザインがどこも素敵なフィンランド。

街を歩いたり素敵なお店に立ち寄ったりサウナなどのアクティビティに出かけるのはもちろん、教会、博物館、美術館に行くのもおすすめです。

フィンランドの観光地 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
ヘルシンキ大聖堂 0(無料・任意で支払有)
ウスペンスキー大聖堂 0(無料・任意で支払有)
スオメリンナ博物館(世界遺産登録の島への入場は無料) 9 1,485
フィンランド国立博物館 2027年春再開
アテネウム美術館 20(現地購入は22) 3,300
Amos Rex美術館(カンピ) 20 3,300
パブリックサウナ(Kulttuurisauna、Sauna Hermanni) 13〜17 2,145〜2,805
ムーミンミュージアム 14.5 2,393
Alvar Aaltoアルヴァアアルトミュージアム 17 2,805

オーロラツアーなど現地在住ロコに当日のツアープランの計画を依頼して旅行をスムーズに楽しみましょう!

フィンランドに長期滞在する場合は自炊も視野にいれて!


Photo by 三井

自炊に必要な生活用品には減税率が適用されるものが多いということが幸いして自炊はおすすめの選択肢です。

また、フィンランド人はほとんどの人がフィンランド語以外に英語も話すことができるためスーパーマーケットでの買い物も安心です。

治安はとてもいいですが、スーパーマーケットの出入り口は盗難防止のためにゲートがついているお店が多いので、一つでも購入するものを考えて入った方が気持ち的に楽です。

日本では見たこともないような商品選びをすることもメリット・魅力なので、自炊をして節約しながらぜひ地元の雰囲気を体験してみてください。

野菜・フルーツ


重量あたりの値段を記載しましたが、実際に陳列されているところを見ると安く感じる人が多いのでは?

日本では季節以外は見かけないような野菜やハーブ、フルーツも多様な種類が並んでいて手に取ってみたくなるはず。

青果 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
トマト(1キロ) 5 825
玉ねぎ(1キロ) 1.5 248
りんご(1キロ) 2.5 413
バナナ(1キロ) 1.5 248

魚介・肉類


北欧といえばサーモン!意外にもサーモンは単価が高い食品なので、同じマス科の魚の方がリーズナブルな価格で手に入れることができます。

スモークサーモンなどの加工食品もバラエティ豊かなので見逃せません。

魚・肉類 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
サーモン・マス(1キロ) 20 3,300
卵(10個) 2 330
鶏肉(1キロ) 12 1,980

飲料水・ドリンク・お酒

日本と同様にサイズが大きいものを購入した方が単価が安くなる傾向があるので買い過ぎには注意しましょう。

アルコールは度数が高いほど値段も高くなります。Karhu(カルフ)などフィンランドのブランドのビールがおすすめです。

ゴミ排出の削減や健康志向のため飲料の価格は高めです。

飲料 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
ミネラルウォーター(1リットル) 1.5 248
コーラ(1リットル) 2 330
ビール(0.5リットル) 3 495

米・パン・パスタなどの主食類


じゃがいもは食文化の中でも主食の一つで、メイン料理の付け合わせとして一般的によく食べられています。

日本米の取り扱いはほとんどないので、リゾットやピラフなどのアレンジが必要になるかもしれません。

主食 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
パン(0.5キロ・約一斤) 3 495
スパゲティ 2 330
米(1キロ) 2.5 413
じゃがいも 1.5 248

スナック・チョコレートなどの菓子類


Fazerというフィンランドのチョコレートブランドが現地の人にも人気でお土産として買うのもおすすめ。

フィンランド人が大好きなサルミアッキは、慣れない人にとっては味の好みがかなり分かれるので間違って手に取らないようにしましょう。

菓子類 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
チョコレート(200グラム・1パック) 3 495
ポテトチップス(300グラム・大袋) 2.5 413
グミ・サルミアッキ(200グラム・1パック) 2.5 413

レトルト食品


Photo by 三井

サーモンスープやトナカイのお肉など、フィンランドの家庭でも食べられる伝統的な食事をリーズナブルに楽しむことができます。

もちろん洋食のレトルト食品や缶詰もあるので好きなものを探してみてください!

レトルト食品 ユーロ(€) 日本円(¥)2024/3/22時点概算
サーモンスープ(300グラム・1パック) 2.5 413
トナカイの加工食品(100グラム・1パック) 10 1,650
イワシの缶詰(100グラム・1缶) 2.5 413
レディミール(パスタ・カレーなど) 4 660

まとめ:フィンランドの高い物価の裏には居住者が住みやすい社会がある

ヨーロッパの中でも東京から直行便で行くことができる国の一つフィンランド。

シーズンを通じて素敵な街並みやインテリアデザイン、フィンランド式サウナを体験するのも楽しいですね。オーロラ鑑賞や広大な自然が訪れる人を待っています。

観光客にとっては物価が高い国と捉えられがちですが、フィンランドに住む人たちにとっては、国からの補助で医療や学校教育、社会保障制度が充実していて生活費はあまりかかりません。

フィンランドは小学生から大学生まで、学費が無料です。18歳未満の医療費も無料なんです。若者はチャレンジを恐れず自分の夢を追いかけることができ、住みやすい国です。

国民が幸せに暮らせる環境が、人々の幸福度をあげ観光客にとっても安らぎを与えてくれます。

フィンランド旅行を楽しんでくださいね!

フィンランドの最新物価情報についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住のロコにサポートを依頼してみましょう!