シンガポールからクアラルンプールへ!移動方法まとめ(バス・飛行機・鉄道)
【シンガポール在住者執筆】マレーシアの首都クアラルンプールへ旅行してみませんか? 旅慣れていない方でも気軽に格安で移動することができますよ。
今回はシンガポールからクアラルンプールまでの移動手段とそれぞれの利用方法や料金についてご説明します。日帰り旅行やシンガポール・マレーシア両国の観光を考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
シンガポールからクアラルンプールまでの距離
移動方法や旅のスケジュールを決めるために、まず2都市間の距離感を掴んでおくと良いと思います。
シンガポールからクアラルンプールまでは約350kmあり、日本でいえばちょうど東京から名古屋くらいの移動距離であることが分かります。
車で片道約5時間なのでちょっとした小旅行といった距離ですが、国をまたいでこの距離だと考えると、案外近く感じるのではないでしょうか?
シンガポールからクアラルンプールへの移動方法
クアラルンプールまでの主な移動手段は高速バス、飛行機、鉄道の3つです。それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の旅のスケジュールや目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
移動方法別メリット・デメリット
移動手段 | メリット | デメリット |
---|---|---|
高速バス | ・飛行機より料金が安い・搭乗前後の時間が短い・KL市内へ直接行ける(※) | ・移動時間が長い・乗り物酔いの可能性有り |
飛行機 | ・移動時間が短い・マイルが貯まる/使える | ・バスより料金が高い・搭乗前後の時間が長い・KL空港から市内へ移動が必要(※) |
鉄道 | ・比較的料金が安い・旅の風情が感じられる | ・移動時間が長い・乗り換えが面倒 |
※目的地によっては空港や駅からモノレールなどで移動した方が楽な場合もあります。
以下にそれぞれの利用方法・所要時間・料金の目安をご紹介します。
高速バスで行く場合
安くて手軽に行けるのが高速バスの魅力です。最近は車内でWi-Fiが使えたり、食事やテレビがついている車両もあります。
チケット購入方法・利用方法
チケットはオンラインサイトで予約するか、バスターミナルで直接購入できます。
サイトで予約する場合は、BusOnlineTicket.comのような価格比較サイトか、直接バス会社のサイトで予約しましょう。
バスターミナルはMRT(電車・地下鉄)のNicole Highway駅の近くにある「Golden Mile Complex(ゴールデンマイルコンプレックス)」にあります。1階にクアラルンプール行きのバスを取り扱う旅行会社がたくさん入店しており、予算や出発時間に合わせてチケットを購入できます。
ゴールデンマイルコンプレックスへはタクシーで行くのがおすすめです。施設内には飲食店があるので、バスが出発するまでに腹ごしらえすることもできます。
⇒【関連記事】シンガポールのタクシー乗り方ガイド!料金や乗車の注意点、便利な配車アプリを紹介
所要時間・行き方
出発から到着までは道路状況により異なりますが、だいたい5時間から6時間です。途中高速道路で休憩所に立ち寄ってくれます。
シンガポール側国境付近で一旦下車して簡単な出国手続きをして、マレーシア入国後に再度下車して入国審査を受けることになります。
入国の際はセキュリティチェック(手荷物検査)を受けるので、バスの運転手の指示にしたがって、荷物をすべて持って降りてください。
出国も入国も人数が多くなければ、さくっと十数分ほどで終わります。
料金・バス会社一覧
シーズンや日時によって若干価格が変わりますが、だいたい25~30シンガポールドル(約2,000~2,400円)ほどです。以下に各バス会社の料金目安とウェブサイトをまとめましたので、参考にしてください。
定番バス会社
運行本数や行き先の選択肢が多いです。30シンガポールドルほど(約2,400円)。格安バス会社
とにかく目的地に着けばいいお金のないバックパッカー向け。15~25シンガポールドルほど(約1,200~2,000円)。高級バス会社
座席が広く、サービスが充実しているので、ちょっと豪華な気分を味わいたい方におすすめ。45シンガポールドル~(約3,600円~)。
飛行機で行く場合
クアラルンプールへ最も早く行けるのは飛行機です。予算、スケジュールに合わせてフライトが選べるので、早朝に出発し、夜に戻るという日帰り弾丸旅行も可能です。
シンガポールとクアラルンプールの間ではシンガポール航空やマレーシア航空のほか、LCC(格安航空会社)のジェットスター、タイガーエアー、エアアジアなどが就航しています。
チケット購入方法・利用方法
航空券の料金比較サイトSkyscannerを使うか、各航空会社のウェブサイトでフライトの予約をしましょう。連休や週末は航空運賃が高めですが、頻繁にセールをしているのでうまく利用しましょう。
市内からチャンギ国際空港への行き方は、シンガポール・チャンギ国際空港から市内へのアクセス方法で紹介しているので、参考にしてください。
所要時間・行き方
シンガポールとクアラルンプール間のフライト時間は約1時間。ただしチャンギ空港までの移動時間、チェックインの待ち時間、クアラルンプール空港から市内までの移動時間などを入れて、少なくとも3時間以上は見ておいた方がよいでしょう。
以下の記事で、クアラルンプール国際空港での入国審査の手続きや、空港から市内へのアクセス方法について紹介しています。
料金(航空券など)
料金は週末やシーズンなどで変動があります。早め(3,4ヶ月以上前)に予約すれば料金は低め。
LCCのセールや料金が安い時期を狙えば往復で40~50シンガポールドル(約3,200~4,000円)ほどと、高速バスとほとんど変わらない料金で行くことも可能です。
ただし、クアラルンプール空港から市内まではタクシーで80リンギットほど(約2,000円)かかるので、全体的な料金ではバスよりも割高になります。
鉄道で行く場合
時間に余裕があって、のんびりマレーシア半島の風景を楽しみながら行きたいのであれば、鉄道を使うのもひとつの手です。
電車の本数が限られており、時間もかかるので便利な移動とは言えませんが、マレー鉄道に揺られてのんびり旅情を感じてみてはいかがでしょうか。
チケット購入方法・利用方法
チケットはシンガポール側の駅窓口でも購入できますが、オンラインや電話で予約しておくのが便利かつ確実です。
- 鉄道会社(KTM)のコールセンター電話番号:603-2267-1200
- 鉄道会社(KTM)のウェブサイト:https://www.ktmb.com.my/
マレー鉄道のシンガポール市内の駅が廃止されてしまったので、まず国境付近にあるWoodlands (ウッドランズ)駅へタクシーまたはMRT(電車・地下鉄)で行きます。そこからシャトルでマレーシア側のJohor Bahru(ジョホールバル)駅に行き、マレー鉄道列車に乗ります。
所要時間・行き方
本数が少ないので、乗り換えの時間などを入れたら約9時間ほどかかります。
<鉄道を使った行き方>
- シンガポール市内からWoodlands CIQ駅へ:20~30分
- シンガポール出国手続き、マレーシア入国手続き:約15分
- シャトルに乗ってJohor Bahru Sentral駅へ:約5分
- マレー鉄道でGemas駅へ:約4時間
- Gemas駅でKTM ETSに乗り換えてクアラルンプールへ:約2時間
⇒【関連記事】クアラルンプールの電車乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換え)
料金
時期や鉄道の座席クラスによって異なりますが、シンガポールからクアラルンプールまでは片道35~50シンガポールドル(約2,800~4,000円)ほどかかると考えておきましょう。
シンガポール・クアラルンプール高速鉄道計画について
2026年までにシンガポールとマレーシア・クアラルンプールを結ぶ高速鉄道が開業する予定です。完成すれば片道の所要時間は約100分とされ、移動全体にかかる時間でいえば飛行機よりも便利な移動手段になります。
これなら鉄道での日帰り旅行がもっと楽になり、東南アジアの主要二都市間がぐっと近づきそうですね。
クアラルンプール旅行の心得
マレーシアもシンガポールも、入国するにはパスポートの有効期限が6ヶ月以上残っている必要があります。旅行の前にパスポートの有効期限を必ず確認してください。
また、クアラルンプールはシンガポールほど治安が良くないので、スリやひったくりに十分注意してください。
特に夜発の高速バスに乗ると、深夜のクアラルンプール市街に降ろされることになるので、発着時間には気をつけましょう。
クアラルンプールはシンガポールとはまた一味違ったエネルギー溢れる大都会です。ショッピングや観光、グルメなどを思いっきり楽しんでくださいね!
その他クアラルンプールの旅行で役に立つガイド記事はこちらからどうぞ。
もっと詳しくクアラルンプールのことを知りたい方は、現地在住の日本人(ロコ)に無料相談をしたり、アテンドをお願いしたりしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
シンガポールからクアラルンプールへの移動は、気軽さをとるならバス、時間をとるなら飛行機、旅情をとるなら鉄道といえそうです。
将来、高速鉄道が開通すれば、もっと気楽に日帰り観光ができるようになるので楽しみですね。
シンガポールからクアラルンプールに観光に行く人は結構多いので、もしもっと詳しく知りたいことがあれば、現地在住の日本人に気軽に質問してみましょう!