シンガポール・チャンギ国際空港から市内へのアクセス方法
【シンガポール在住者執筆】シンガポール旅行の始まりはチャンギ空港から。世界空港ランキング7年連続1位を取得したチャンギ空港は観光からビジネス、アジアのハブ空港として世界中の人々が利用しており、ストレスフリーで市内への移動が可能です。今回は空港から市内への交通手段や移動方法をメインにご紹介します。
アジアのハブ空港! シンガポール・チャンギ国際空港の基本情報
チャンギ国際空港基本情報・空港コード
シンガポール・チャンギ国際空港(Singapore Changi Airport)
- 空港コード:SIN
- 公式サイト:シンガポール・チャンギ国際空港
シンガポールの国際空港は「シンガポール・チャンギ国際空港(SIN)」です。シンガポールの東の端に位置します。世界最多の受賞歴を誇る空港で2019年9月現在、チャンギ空港にはターミナルが4つあり航空会社によって使用しているターミナルが異なります。
いずれのターミナルでも必要な施設は整っていて、到着は1階の到着ロビー。ターミナル間の移動は無料のシャトル(スカイトレイン)が利用できます。
2019年4月には大きな滝がシンボルとなっている、記憶に新しいジュエル(Jewel)が空港に隣接され、人気の観光スポットとして人々を魅了しています。
チャンギ空港はただの空港としてではなく、ひとつのテーマパークと言ってもいいかもしれません。
チャンギ空港の地図マップ情報
チャンギ空港に到着したら済ませておきたこと
チャンギ空港に到着し、無事出国を済ませたらいよいよ市内への移動です。市内への移動の前に空港で準備できることをしておくと、その後の旅がスムーズにいきます。
旅に必要な現金、携帯電話やレンタカー手配、ホテル手配などが揃っている到着ロビー。基本となる現金「シンガポールドル」は空港で手にしておくと便利です。
あわせてよみたい記事:「入国審査・出国手続き〜出入国カード、イミグレーション」
まずシンガポールドル(S$)を手に入れておこう
シンガポールに到着したら、まずはシンガポールの通貨であるシンガポールドルに両替しましょう!
シンガポールドルは「S$」か、「SGD」と表記します。
【レート】
2019年9月現在のレートでS$1=約78円です。
あわせて読みたい記事:「シンガポール旅行者におすすめの両替方法を徹底比較!レート良く両替するコツを紹介」
両替所で日本円をシンガポールドルに
各ターミナルの到着ロビーに24時間営業している銀行の両替窓口や両替所があります。日本円以外でも、米ドル、ユーロ、アジア圏の通貨からシンガポールドルへの両替が可能です。
24時間ですので、深夜や早朝に到着するフライトスケジュールであっても降りたらすぐに両替することができます。
ただし、空港の両替所のレートは適正ですが市内の両替所よりも悪いのでここでの両替額は最低限にしておいて、市内のレートの良い両替所で追加のシンガポールドルを手にするのも一つの案です。
銀行ATMでクレジットカードでキャッシング
到着ロビーには銀行のATMがあるので、手持ちの現金がなくても安心です。手数料は手持ちのクレカにより異なるのでご注意ください。
世界共通となってきたようですが、ATMでクレジットカードを利用した両替方法が一番レートが良いことも多いようです。※すべての国でATMキャッシングがレートがいいわけではありません。
プリペイドの携帯電話SIMやWiFiレンタルを利用する方は空港で入手
シンガポール滞在中、プリペイドのSIMを使いたい場合もチャンギ空港で購入、調達可能です。
税関を出たところにある両替カウンターの中の「Travelex」というお店でSIMカードを購入することができます。
【プラン】
- 2GB(5日間):S$15
- 7GB(10日間):S$30
チャンギ国際空港で受け取って、帰国時にチャンギ国際空港で返すことができるサービスがあります。
上記のサイトから事前に申し込み、チャンギ国際空港のターミナル1,2,3にあるチャンギレコメンズのカウンターでポケットWIFIを受け取ることが可能です。そのほかにも、「GLOBAL WiFi」「イモトのWiFi」「エクスモバイル」などのも日本で予約することが可能です。
SIMカードが不要?! 話題のクラウドSIM
SIMをかったり、WiFiルーターをレンタルする人も多いと思いますが、海外でネットを使う手段のひとつとして、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。
こちらはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。このクラウドSIMは全世界100ヶ国以上で使用可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。
特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。
おすすめはグローカルネット。
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。
- 参考:グローカルネット
トランジットのターミナル間の移動はスカイトレインが便利でおすすめ(2019年4月一部再開)
出典 : Instagram
空港拡張にともない一部閉鎖されていたスカイトレインですが、今年の4月に一部運行が再開となりました。
ターミナル2と3を繋ぐスカイトレインからはなんと話題のジュエルの滝「レインボーテックス」が一望できます。
トランジットの予定がある方はぜひ乗ってみてはいかがでしょうか?
空港から市内へのアクセス
チャンギ空港から市内への主なアクセスは3つ。
- タクシー
- MRT(地下鉄)
- 路線バス
旅行者がよく利用するのはタクシーと電車のMRT(地下鉄)ですが、それぞれメリット・デメリットがあるのでご自分の予算や時間に応じて選んでください。
手段 | 市内までの所要時間 | 料金 |
---|---|---|
タクシー | 20分~30分 | S$20~40(約1560円~3130円) |
MRT(地下鉄) | 約30分 | S$2.4(約190円) |
路線バス | 約1時間 | S$2.5~(約195円) |
エアポートシャトルバス | - | S$9(約700円) |
タクシー(市内中心部まで20~30分程度)
料金は日本と同じメーター制です。
市内までは乗るタクシーによって違いますが、だいたいS$20~40といったところです。
プラス空港使用料がS$3~5加算されます。
深夜は50%割増、渋滞時間は25%割増となりますので注意です。
メリットは荷物が多いときでも楽々移動できることと、MRTの駅やバス停から離れたところへもストレスフリーで移動が可能になり、24時間いつでも利用できます。
タクシーはメーター制で明瞭会計。ほぼぼったくられることもないので安心です。また日没後に空港に到着しても女性一人でタクシーに乗っても安全なのも嬉しいですね。
デメリットは深夜や渋滞時間帯など時間によっては追加料金が発生するため他の交通手段に比べて割高になることです。
▼乗り場がわかりやすい!
MRT(地下鉄・電車)(市内中心部まで30分程度)
出典 : Instagram
電車乗り場は、ターミナル2、3の地下の駅「Changi Airport(チャンギエアポート)駅」になります。
ターミナル1には駅はないので、JAL便などでターミナル1を利用されるかたは、2階出発ロビーでスカイトレイン(無料)に乗ってターミナル2へ移動してください。ターミナル2からChangi Airport駅には標識がでていますので迷うことはないでしょう。
市内へ行く際にはタマン・メラ駅でイースト・ウェストライン(東西線)ー East West Line(EW)行きに乗り換えです。
メリットは空港地下に駅があるので、駅までの移動が簡単ということ、そして料金が市内まで数シンガポールドルと格安です。
デメリットは、駅から目的地まで距離があるときは移動がやや大変で、通勤ラッシュ時の乗車は車内がかなり混雑するのが難点です。最終のMRTが23時過ぎなのでそれ以降の利用はできませんので、深夜便のかたは利用できません。
- 乗り場:ターミナル2、3の地下
- 運行時間:始発/5時31分・終電23時18分
- 運行間隔:12分間隔
- 市内まで:約30分
- 料金:S$2.4(約190円)
あわせて読みたい記事:シンガポールのMRT(電車・地下鉄)利用ガイド〜路線図、料金、チケット購入
路線バス
出典 : Instagram
路線バスの乗り場は各ターミナルビルの地下にあります。
MRTと同様、かなり格安で移動できることがメリットです。
本数が少ないことと、希望の目的地の路線がない可能性が高く、MRTやタクシーよりも時間がかかることがデメリットです。
個人的にお勧めの市内までのアクセスは、荷物が多い、できるだけ早く目的地に行きたいときはタクシー。時間は十分にあり、荷物を持っての移動も苦じゃない、できるだけ交通費を安く抑えたいときはMRTがお勧めです。
- 乗り場:各ターミナルの地下
- バス番号:36番(市内と空港を巡回)
- 運行時間:平日始発/6時03分・終電0時41分※土日祝は異なる
- 運行間隔:5分~15分間隔
- 市内まで:約1時間
- 料金:S$2.5~(約195円)
エアポートシャトルバス(乗り合いバス)
エアポートシャトルバスはホテル直行乗り合いの小型バスです。
人数が多い場合は貸し切りもやっています。
乗車のチケット購入手続きは各到着階にあるグランド・トランスポートデスクで行います。
タッチパネル式の販売機でも購入可能です。※機械は現金不可
- 行き先(ホテル名)
- 人数
をカウンターで伝え、支払いをしたらOKです。シールが配られるので胸あたりに貼り付けて乗り場でバスをまちます。
乗り場は近くの出口付近にあります。15~30分間隔で24時間運行していますのでとても便利です。しかし、乗り合いですので所要時間には差があります。料金はS$9。
メリットは24時間運行しているため、早朝・深夜便到着での移動に大活躍です。
タクシーは割り高だけれども値段がお手頃、指定したホテルへ直行なのが魅力的です。しかもシャトルバス内は、Wi-FiとUSB充電完備しているので助かります。
デメリットは到着時刻が読めないこと、乗り合いなので自分のホテルが最後の場合は到着が遅くなる場合もあります。
市内から空港へのアクセス
出典 : Instagram
シンガポール市内から空港へ行く場合、フライトの約2時間前に到着できるように余裕をもって空港に向かってください。
タクシーで空港へ
夕方通勤帰りのラッシュ時は道路が混みあうこともあるのでタクシーで向かう場合も十分に時間に余裕をもっておくと安心です。
どこのターミナルまでかドライバーに聞かれるので、航空会社と搭乗するターミナルのチェックもお忘れなく。
MRTで空港へ
夕方から夜にかけて家路に向かう人達でMRTが混む時間帯。荷物が多い場合は少し大変かもしれません。
タクシー、MRT、そして路線バスどの交通手段で空港に向かうにしても時間に余裕をもっておいてください。渋滞や混雑に巻き込まれて予想していたよりも時間がかかってしまうことも十分に考えられます。
観光地としても大人気! 空港直結ジュエル(Jewel)からチャンギ空港のアクセス方法
出典 : Instagram
せっかくチャンギ空港におりたったならば、絶対に言っておきたいのが大型複合施設のジュエルですね!
ここでは空港からジュエルまでの行き方をご紹介します。
ターミナル1からジュエル(Jewel)への行き方
到着ロビー1階から直接行けます。すぐです。
ターミナル2、3からジュエル(Jewel)への行き方
出発ロビー2階のリンクブリッジ(Link Bridge)から連結しています。
この橋を通ってジュエルへ向かうことができます。
ターミナル4からジュエル(Jewel)への行き方
ターミナル4からが一番行きにくいです。
一度無料のシャトルバスに乗って、ターミナル2まで向かいます。
そこからはリングブリッジを渡って向かいます。
ターミナル4からジュエルまでは30分はかかります。
まとめ
他の東南アジア諸国に比べるとストレスフリーで空港と市内が往復できます。お土産もアトラクション、ホテルまであり、空港とは思えないテーマパークのようなチャンギ国際空港で、一日すごしたい気持ちもありますが、市内まで行く場合も交通手段も予算や時間に合わせて選べるのも嬉しい限り。それでも万が一のことを考えて時間に余裕をもってお出かけください。
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