中国・広州~日本の国際電話のかけ方、料金の目安
【中国・広州在住者執筆】日本から中国、中国国内、中国から日本への国際電話のかけ方を解説します。国番号などの具体的なかけ方と気になる料金の目安、お得に国際電話をかける方法もご紹介します。旅行前に日本から現地のホテル等に電話をしたいときや、現地から日本へ電話をかけたいときにご活用ください。
中国の電話番号
中国の電話番号は、固定電話の場合、
3~4桁の市外局番と、7~8桁の個別番号から構成されています。
広州市の場合、市外局番は「020」ですので、
「020ー12345678」のような番号になります。
広州市を含む、広東省の主な都市及び、北京・上海の市外局番は以下の通りです。
中国エリア | 市外局番 | 中国エリア | 市外局番 | 中国エリア | 市外局番 |
---|---|---|---|---|---|
広州 | 020 | 珠海 | 0756 | 東莞 | 0769 |
深セン | 0755 | 佛山 | 0757 | 北京 | 010 |
恵州 | 0752 | 中山 | 0760 | 上海 | 021 |
また中国の携帯電話番号は、
13、15、18、から始まる11桁の番号で構成されています。
「13123456789」など、ハイフンをつけずに表示されることが多いです。
日本から中国への電話のかけ方
中国の固定電話・携帯電話にかける場合(例:日本の本社から中国支店への連絡)
「マイライン」「マイラインプラス」に登録している場合
① 国際プレフィックス 番号 |
② 中国の国番号 |
③ 相手の市外局番 (先頭の0を消す) |
④ 相手の電話番号 (固定電話7~8桁) (携帯電話11桁) |
---|---|---|---|
010 | 86 | (例)20 | (例)12345678 |
日本から、中国の固定電話・携帯電話へ国際電話を掛ける場合、
上記の表に従って、①~④の番号をダイヤルしてください。
①まず国際プレフィックス番号をダイヤルします。(発信音を確認)
国際プレフィックス番号とは、国際電話であることを示す番号のことです。
国際電話識別番号とも呼ばれます。
日本国内では「010」が適用されています。
携帯電話からの発信の場合、この番号の代わりに「+」で代用する事も出来ます。
②次に国番号をダイヤルします。
中国の国番号は「86」です。
③次に相手の市外局番をダイヤルします。
その際、“先頭の番号”に注目してください。
- 市外局番がゼロ(0)の場合: ゼロ(0)はダイヤルしない
- 市外局番がゼロ(0)以外の場合: そのままダイヤルする
例えば、相手の市外局番が「020(広州市)」の場合、
先頭のゼロ(0)を消し、「20」とします。
④最後に、個別の電話番号をダイヤルします。
固定電話の場合は7~8桁、
携帯電話の場合は11桁の番号を入力します。
<例>
日本から「在広州日本国総領事館(北京)」に国際電話する場合。
在広州日本国総領事館の代表電話番号は「020-83343009」です。
この場合、「010-86-20-83343009」をダイヤルしてください。
「マイライン」「マイラインプラス」に未登録の場合
① 各電話会社の 国際電話識別番号 |
② 国際プレフィックス番号 |
③ 中国の国番号 |
④ 相手の市外局番 (先頭の0を消す) |
⑤相手の電話番号 (固定電話7~8桁) (携帯電話11桁) |
---|---|---|---|---|
後述 | 010 | 86 | (例)20 | (例)12345678 |
日本から、中国の固定電話・携帯電話へ国際電話を掛ける場合、
上記の表に従って、①~⑤の番号をダイヤルしてください。
「各電話会社の国際電話識別番号」は以下の通りです。
- ソフトバンクテレコム: 0061
- KDDI: 001
- NTTコミュニケーションズ: 0033
- ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC: 0061
中国で日本の携帯電話(国際ローミング)を使っている人にかける場合(例:日本の本社から中国出張者への連絡)
日本から渡航先(中国)の携帯電話(日本の携帯電話・国際ローミング)にかける場合、
発信者は通常の日本の携帯電話番号に電話をかけるだけで構いません。
電話は日本の基地局から転送されることになります。
費用は、日本の基地局までは発信者負担、
基地局から渡航先までは受信者負担となります。
中国から日本への電話のかけ方
ホテルの客室備え付けの電話や、手持ちの携帯電話からの基本のかけ方です。
※携帯電話を使用する場合、日本の携帯電話を中国に落ち込み、国際ローミングを使って日本に国際電話する場合を想定しています。
日本の固定電話・携帯電話にかける場合(例:中国から日本の本社への連絡)
① 国際プレフィックス 番号 |
② 日本の国番号 |
③ 相手の市外局番 (先頭の0を消す) ※携帯電話の場合不要 |
④ 相手の電話番号 (固定電話7桁) (携帯電話は先頭のゼロ(0)を 消した10桁) |
---|---|---|---|
00 | 81 | (例)3 | (例)9012345678 |
中国から、日本の固定電話・携帯電話へ国際電話を掛ける場合、
上記の表に従って、①~④の番号をダイヤルしてください。
①まず国際プレフィックス番号をダイヤルします。(発信音を確認)
中国国内では「00」が適用されています。
携帯電話からの発信の場合、この番号の代わりに「+」で代用する事も出来ます。
②次に国番号をダイヤルします。
日本の国番号は「81」です。
③次に相手の市外局番をダイヤルします。
相手の市外局番が「03(東京)」の場合、
先頭のゼロ(0)を消し、「3」とします。
また、相手の日本の携帯電話番号に発信する際は、
この過程は必要ありませんので、直接④に進んでください。
④最後に、個別の電話番号をダイヤルします。
固定電話の場合は7桁、
携帯電話の場合は先頭のゼロ(0)を除いた10桁の番号を入力します。
- 先頭が「090」なら「90」から続く合計10桁の数字
- 先頭が「080」なら「80」から続く合計10桁の数字
- 先頭が「070」なら「70」から続く合計10桁の数字
<例>
中国から「中華人民共和国駐日本国大使館(東京)」に国際電話する場合。
中華人民共和国駐日本国大使館の代表電話番号は「03-3403-3388」です。
この場合、「00-81-3-3403-3388」をダイヤルしてください。
中国で日本の携帯電話(国際ローミング)を使っている人にかける場合(例:一緒に出張中の同僚への連絡)
前項「中国から日本の固定電話・携帯電話にかける場合」と同じ手順を踏みます。
この場合、費用は、日本の基地局までは発信者負担、
基地局から渡航先(中国)までは受信者負担となります。
中国から中国への電話のかけ方
ホテルの客室備え付けの電話や、手持ちの携帯電話からの基本のかけ方です。
※携帯電話を使用する場合、日本の携帯電話を中国に落ち込み、中国国内に電話する場合を想定しています。
中国の固定電話・携帯電話にかける場合(例:中国の取引先への連絡)
相手の現地の電話番号に直接ダイヤルするだけです。
国際プレフィックス番号、国番号は必要ありません。
市外局番(先頭のゼロは省略しない)と個別電話番号を入力してください。
中国旅行中に使える電話の種類
携帯電話・スマートフォン
SIMフリーの携帯電話端末があれば、中国のSIMカードを買って日本と同じように携帯電話を使用することができます。
中国の携帯電話会社は、「中国電信」「中国聯通」「中国移動」の三つです。
詳しくは、当サイト生活情報の広州携帯電話情報をご確認ください。
「ロコタビ/コウシュウ(広州)在住日本人がおすすめするコウシュウ(広州)の携帯電話情報」
ホテルの客室に設置されている一般電話
一般電話と同じく、中国から中国、中国から日本へかける要領で使用できます。
公衆電話
携帯電話の普及に伴い、広州でも近年、公衆電話の設置台数が大幅に減りました。
しかし空港などの公共施設や、バス停などでたまに見かけることもあります。
コイン式のものとカード式のものがあります。後者の方が主流です。
コイン式は、1元/5分。
【手順】受話器を取る→1元硬貨を入れる→番号を押す→通話→受話器を置く→お釣りを受け取るカード式は、0.1元(1角)/1分。(国際電話は8元/1分)
ICチップが内蔵されたテレホンカードです。1枚30元、50元、100元。
空港のサービスカウンターや、街中の売店などで購入できます。
【手順】受話器を取る→信号音を確認→カード投入→番号を押す→通話→受話器を置く→カードを受け取る
お得に国際電話をかける方法
無料インターネット電話
LINEやSkypeには、無料インターネット電話機能がありますが、
中国では、中国当局の指導により、使用が禁止されています。
そのため中国国内において、これらのサービスを利用することは基本的に出来ません。
(回避方法はあります。次項参照のこと)
そこでオススメしたいのが「We Chat(微信)」というアプリです。
これは、中国のIT企業テンセント(簡体字:腾讯)が提供している、
中国版LINEとも言うべき万能ツールです。
日本のLINEと同じく、メッセージやスタンプの送受信、
モーメンツ(朋友圏)と呼ばれるタイムラインなどのほか、
モバイルペイ機能や無料通話機能も持ち合わせています。
中国生活におけるライフラインとも呼ぶべきこのアプリが、
中国国内のネット規制により利用不可になることは当面考えられませんので、
お得に国際電話をしたい場合は、
このアプリを介して通話することが最も手軽であると言えるでしょう。
中国で規制対象のネットサービスを利用したい場合
以下のネットサービスやアプリは、中国で利用が制限されています。
そのため、それに付随するインターネット電話等も利用できません。
- LINE(ライン)
- WhatsApp(ワッツアップ)
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- Twitter(ツイッター)
- Google(グーグル)検索(Gmail、Googleマップ含む)
- Yahoo!(ヤフー)検索(Yahoo!メール含む)
- YouTube(ユーチューブ)
- FC2(エフシーツー)
しかしVPN接続(Virtual Private Network/仮想専用線)を使い、
日本などのネット回線を経由することで、この規制を回避することができます。
VPNには有料のものと無料のものがあり、
さまざまな会社からサービスが提供されていますので、
各自でじっくり検討してください。
無料のものは接続が不安定で、すぐに断線してしまいがちです。
安定したネット環境を確保したい場合は、
有料サービスを契約することをオススメします。
SIMカード不要?! 話題のクラウドSIM
インターネット経由で国際電話をかける場合はもちろんネットへの接続が必要ですよね。
海外でネットを使う手段のひとつに、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。
なんとこちらはSIMカードが不要で、全世界100ヶ国以上で使用可能です。
このサービスはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の事前購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。
特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。
おすすめはグローカルネット。
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。
- 参考:グローカルネット
まとめ
以上、「中国・広州~日本の国際電話のかけ方、料金の目安」いかがだったでしょうか。
いざというときに困らないように、しっかり覚えておいてくださいね。
その他、分からないこと、知りたいことがあれば、ロコタビの無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね!皆様の愉快な旅路をお祈りいたします。