ペキン(北京)の旅行ガイド情報

【2025年最新】中国旅行にかかる費用は?現地物価と予算を徹底解説

【中国・上海在住者執筆】広大な国土に長い歴史と発展した都市、数多くの魅力がある中国。

2024年11月より30日以内の観光ビザが不要になり、ますます旅行しやすくなりました。

この記事では、中国旅行にかかる費用の目安や物価について解説します。中国の価格は変わりやすいので、最新の物価をチェックして旅の準備・予算の目安として役立ててください。

※この情報は2025年1月時点の為替レートを基に計算しています。最新情報は公式サイトをご確認ください。

中国旅行について疑問があれば「ロコタビ」で現地在住の日本人に質問してみましょう。無料で質問ができ、気軽に利用できますよ。

2025年中国の物価指数・消費税率は?

中国の物価は年々上昇しています。

現在の物価指数や消費税率を日本や他のアジアの国々と比較しながら紹介します。

中国の物価は日本より安い?高い?

世界中の生活関連データを集めたデータベースサイトNUMBEOによると、2025年の中国物価指数の順位は、139カ国中98位となっています。

【国別物価指数2025】

順位 生活費指数 家賃指数 食料品インデックス レストラン価格指数
5 シンガポール 79.1 67.0 70.8 53.5
6 香港 73.6 55.7 75.9 49.7
25 マカオ 56.8 29.4 68.2 40.4
26 韓国 56.5 15.1 74.5 32.8
44 日本 45.6 14.1 54.5 29.4
47 台湾 44.4 13.1 58.0 25.5
98 中国 30.7 11.6 34.2 21.8

出典:NUMBEO -Cost of Living Index by Country 2025

日本よりも順位が低く、シンガポール・香港などアジアの主要都市と比べても全体的に物価が安いことがわかります。

しかし、上海・北京・深圳など大都市の物価は上昇し続けているため日本の物価と大きく変わらない、もしくは日本以上のこともあります。

それと比較して、地方や農村部の物価は安く、日常生活や旅行の費用を抑えられます。

物価についてはエリアによって変わりますが、日本と同じもしくは安いでしょう。

中国の消費税(増値税)はいくら?

中国では、日本の消費税に相当する税金を増値税と呼びます。

税率はモノやサービスの種類によっていくつかに別れていますが、大まかに以下の2つになっています。

  • モノに対する税率:9〜13%
  • サービスに対する税率:6〜9%

ちなみに中国にも「消費税」はあります。

中国の消費税は、煙草やアルコールといった嗜好品に課される税金で、税率は種類によって異なります。

日本の消費税が8〜10%なので、税金に関しては中国の方が若干高めといえますね。

中国の通貨は「人民元」「CNY」「¥」

中国で使われている通貨は人民元(通称:人民幣、RMB:Rénmínbì、CNY:Chinese Yuan)です。

通貨の記号は日本と同じ「¥」を使いますが、「元(Yuan)」(口語では「クァイ(Kuai)」とも)と記載されていることもあります。

中国の紙幣・硬貨は以下の通りです。

  • 紙幣(10種類):100元、50元、20元、10元、5元、2元、1元、5角、2角、1角
  • 硬貨(6種類):1元、5角、1角、5分、2分、1分

各単位の関係は「1元=10角=100分」となっています。「分」はほとんど流通しておらず、事実上使われていません。

紙幣の全てに毛沢東の肖像が描かれています。

※2025年1月現在のレートは1元21.43円です。

この記事で紹介する料金は1元21.4円で換算します。

パッケージツアーの相場はいくら?

中国旅行するのに、格安パッケージツアーを利用するのがおすすめです。

以下の料金はフリープランの最安値になります。

  • 2泊3日:4万円代〜
  • 3泊4日:5万円前後〜

ツアーの料金は、目的地や日数、ホテルのランクによって幅があります。

また、航空券+宿泊費のみのフリープラン、現地ツアー付き、添乗員付きなどさまざまです。

ツアー内容に何が含まれているのかしっかり確認して、目的に応じたツアーを選択しましょう。

おすすめの都市は?何泊必要?

中国旅行の定番都市は上海と北京です。

2泊3日のツアーもありますが、ゆっくり観光したい場合は3泊4日あった方がよいでしょう。

2都市以上行く予定であれば、移動時間を考慮してさらに日数が必要になります。

行きたい都市や旅行に行ける日数を考慮して選択しましょう。

他の旅行先としては以下の場所などがあります。

  • 西安(兵馬俑)
  • 成都(パンダ、四川料理)
  • 九寨溝・黄龍
  • 広州(広州タワー・広東料理)
  • 桂林
  • 大連
  • 蘇州
  • 武陵源

中国旅行の費用の目安はどのくらい?

中国旅行に行くのに一体いくらくらい準備すればよいのでしょうか?

シーズンや旅程、現地でのホテルのランクやアクティビティによっても費用は変わりますが、3泊4日で大体5〜10万円の予算が必要と考えておきましょう。

上海旅行3泊4日の大まかな旅費の目安を「格安旅行」と「プチ贅沢旅行」の2つのパターンでご紹介します。

とにかく低予算で旅行したい!「格安旅行3泊4日」

航空券や宿泊費をかなり安く抑えれば、5万円以下でも旅行は可能です。

項目 費用目安 日本円換算例 備考
往復航空券 1,260元~ 27,000円~ LCC(スプリング・ジャパンなど)
宿泊費 600元~(200元×3日) 12,840円〜 ホステル・大人2人料金
食費 280元~(70元×4日) 5,990円~ 屋台・ファストフードなど
観光費・移動費 150元~ 3,210円~
合計 1,990元~ 42,590円~

ちょっとリッチに旅行したい!「プチ贅沢旅行3泊4日」

ホテルもそこそこのところに泊まりたい、ご飯も美味しいランチ・ディナーを堪能したいのであれば、最低10万以上は必要になります。

項目 費用目安 日本円換算例 備考
往復航空券 2,060元~ 44,000円~
宿泊費 1,350元〜(450元×3日) 28,890円~ 3・4つ星ホテル・大人2人料金
食費 1,200元〜(300元×4日) 25,680円~ レストランなど
観光費・移動費 500元~ 10,700円〜
合計 4,440元~ 95,020円~

航空券代は航空会社や時期による

日本から中国へはさまざまな航空会社から直行便が運行しています。

東京から上海・北京への航空券の料金と所要時間です。

都市 LCC 大手航空会社 所要時間
上海 27,000円〜 33,000円〜 3〜4時間
北京 28,000円〜 37,000円〜 3時間半〜4時間半

LCCを利用すると大手航空会社より安くチケットを購入できます。その分、預け入れ荷物が含まれていない、食事のサービスがないなどのデメリットがあります。

総合的に考えてどちらにするか選択しましょう。

ちなみに、中国の中では上海行きが一番安く、その中でも11〜2月がお得に購入できます。しかし、旧正月(春節)は帰国や旅行などの影響で航空券代が上がるので注意しましょう。

オフシーズンを利用して賢く旅行しましょう。

宿泊費は都市によっても変わってくる

例として上海の宿泊料金の目安は以下の通りです。

ホテルランク 費用目安(大人2人1泊) 日本円換算例
5つ星ホテル 800元〜 17,120円〜
4つ星ホテル 600元〜 12,840円〜
3つ星ホテル 300元〜 6,420円〜
ホステル 200元〜 4,280円〜

宿泊費は都市やホテルの立地によって大きく変わります。またホテルのランクによっても料金が変わるので予算を考慮して選択しましょう。

食費はいくらぐらい?

世界各都市の物価の指標となるのはマクドナルドやスターバックスといったチェーン店の値段です。

上海を例に日本でもお馴染みのチェーン店から、普段上海人が食べているランチ・ディナーの相場、上海名物の価格を紹介します。

チェーン店の目安

チェーン店の価格は日本と比べてやや高めです。

項目 費用目安 日本円換算例
スターバックスコーヒー(トールラテ) 30元 640円
マクドナルド(ビックマックセット) 41元 880円
一風堂(白丸元味ラーメン) 45元 960円
サイゼリヤ(ミラノ風ドリア) 15元 320円

外食費の目安

項目 費用目安 日本円換算例
ローカル食堂で蓋交飯(おかずのせご飯) 10元〜 210円〜
コンビニでおにぎり(お弁当、パン等)+ペットボトルのお茶 15元〜 320円〜
日本料理店で定食ランチ(焼き魚、生姜焼き定食など) 40元〜 860円〜
カフェでパスタ+ドリンク 60元〜 1,280円〜
おしゃれなレストランのランチセット 80元〜 1,710円〜

以下のようなちょっといいお店でディナーを食べる場合の相場は1人200元〜(4,280円〜)です。

  • ホテルのビュッフェ
  • 日本人経営の和食店で食事とお酒
  • 広東料理店でのんびり飲茶
  • イタリアンレストランでおつまみとワインなど

どういうお店で食事するかによって、旅の予算は大幅に変わります。

食費を抑えたければローカルの屋台や食堂がおすすめです。安い値段でお腹いっぱいになれます。

◾️上海の名物グルメ

上海は、美食の街としても有名で、海鮮や点心をはじめとする多彩な料理が楽しめます。
特に、小籠包や上海蟹は絶対に外せない名物グルメです。

  • 上海名物の上海蟹は、ローカル店で単品を頼むと1パイ100元(2,140円)前後
  • 南翔饅頭店の小籠包6個/レストラン価格で40元(860円)
  • 小楊生煎の三種類の生煎6個31.5元(680円)

◾️北京の名物グルメ

北京には、歴史ある名物料理がたくさんあります。

  • 北京ダック(全聚徳などの有名店):1羽 300〜500元(約6,400〜10,700円)
    • 小さなローカル店なら150元(約3,200円)前後で楽しめる
  • 炸醤麺(ジャージャー麺):30〜50元(約640〜1,070円)
    • 老北京炸醤麺館などの有名店が人気
  • 羊肉串(ラムの串焼き):1本5〜10元(約110〜210円)
    • 屋台や夜市で手軽に食べられる
  • 豆汁(北京の発酵豆乳スープ):10〜20元(約210〜430円)
    • 地元の伝統的な朝食の一つ
  • 糖葫芦(フルーツの飴がけ):10〜15元(約210〜320円)
    • 冬の北京でよく見かける定番スイーツ

北京や上海ならではの伝統料理を、手軽なローカル店から高級レストランまで楽しめます。
旅行の際には、ぜひ食べ比べてみてください!

中国の交通費は格安!

中国の大都市では公共交通機関が発達しています。タクシー・バス・地下鉄とどの交通機関をみても日本より格段に安いです。

近場を散策するくらいなら、レンタル自転車が30分1〜1.5元(22〜33円)と格安なのでおすすめ。ですが、電子マネーアプリ(WeChat、Alipay)がないと支払いができないので注意が必要です。

ここでは上海の交通費について紹介します。

タクシーの料金

最も便利な移動手段はタクシーです。

上海のタクシー料金は日本と比べてかなり安く、深夜は3割増の料金になります。

項目 日中 深夜(23:00〜5:00)
初乗り(3kmまで) 14元(300円) 18元(390円)
3〜15km(1kmごと) 2.7元(60円) 2.7元(60円)
15km以上(1kmごと) 4.1元(90円) 4.1元(90円)

バスの料金

路線バスの場合は、基本的に一律2元(40円)となっています。

ちなみに子供は親同伴の場合、130センチ以下なら無料で乗車できます。

地下鉄の料金

地下鉄の料金は以下の通りです。

  • 6kmまでは3元(70円)
  • その後は10kmごとに1元(20円)

身長130cm以下の子どもは無料で乗車できます。

交通カード「上海公共交通卡」という日本のSuicaのように利用できるICカードがあります。

観光費用はどのくらい?

上海・北京の主な観光地の料金です。

【上海】

項目 料金 日本円換算 備考
外灘(わいたん) 無料
豫園(よえん) 30〜40元 640〜860円 時期によって異なる
上海野生動物園 165元 3,530円
東方明珠塔 220元 4,710円 一番上までのチケット
黄浦江ナイトクルーズ60分 85元〜 1,820円〜
上海雑技団鑑賞チケット 360元〜 7,700円〜

【北京】

項目 料金 日本円換算 備考
万里の長城 35元 750円 場所や時期によって異なる
故宮(紫禁城) 40〜60元 860〜1,280円 時期によって異なる
天安門広場 無料
頤和園 50〜60元 1,070〜1,280円 時期によって異なる

場所によって観光料金はさまざまですが、特別安いわけではありません。

無料の観光スポットもあるので上手に活用しましょう。

ちなみに中国といえばパンダですね。上海や北京の動物園にいるので興味のある人はぜひ訪れてみてください。

上海ディズニーランドのチケット料金・参考費用

上海の人気観光スポット「上海ディズニーランド」に行く場合の費用は、移動費抜きで800元~(17,120円~)と考えておきましょう。

項目 料金 日本円換算 備考
移動費 80〜130元 1,710~2,780円 浦東国際空港からタクシー
入園料 475元~ 10,170円~ 1DAYチケット
食事 100~200元 2,140~4,280円 ランチ
お土産 158元〜 3,380円〜 イアーキャップ

シーズンによってチケット料金が変動するので、あくまで目安です。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

食料品や日用品の物価は?

中国の食料品や日用品の物価は以下の通りです。

項目 料金 日本円換算
水(300mlペットボトル) 2.3元 50円
コーラ(300ml) 3.9元 80円
国産ビール 6元 130円
食パン(一斤) 14.1元 300円
白米(1kg) 8元 170円
シャンプー(中国製・1000ml) 15元 320円
トイレットペーパー 10元 210円

ビールなどはメーカーによって5〜6倍値段の差があります。

また日用品など中国製は安いですが、品質はあまりよくありません。日本製のものは中国製と比べるとかなり高くなります。

お得に買い物する方法

中国で買い物や食事するときにお得になる方法をご紹介します。これを知っているだけで旅費がぐんと抑えられますよ!

節約したいなら中国産を

中国は外資系の商品や輸入品など、生活必需品以外の「ゼイタク品」が日本より高く、逆に一般庶民の日常生活に欠かせないもの、国産品などは日本より安い値段になっています。

品質をそこまで気にしないようなものであれば、中国産のものを買うとかなり節約できます。

値段交渉する

中国でのお買い物というと、値切ることをイメージする方も多いと思います。しかし、日本人が値段交渉について誤解していることも多くあります。

  • 値札が付いている商品は値切れない!市場、ローカルな土産物店など、値切れるのは値札のないお店だけ。
  • 「安くして」などの中国語は覚えなくていい!いちばん効くのは「無言」と「無表情」電卓のみの攻防戦にチャレンジを。
  • 数元安くなった程度では値切ったことにならない!雑居ビルにある土産物市場なら、半額かそれ以下になるのが普通。

これらに注意して値切ってみましょう。

割引対象・割引時間を狙う

バーに行くなら、夕方のハッピーアワーを狙いましょう!

他にも街角でよく見かける割引用語として「买一送一(一つ買ったら一つ無料)」や「8折(20%OFF)」などがあります。

割引を利用するだけで20〜50%もお得になるんですから、使わない手はありません。

中国旅行に関するQ&A

ここでは中国旅行に関する質問に答えます。

中国旅行にビザは必要?

2024年11月30日から2025年12月31日まで、30日以内の滞在予定で観光目的の場合はビザが不要になりました。

ビザが不要になったことで手続きの手間や費用が省けて以前より気軽に中国へ行けます。

この機会に中国旅行へ行くのはおすすめですね。

中国での支払い方法は何が一般的?両替はどこでする?

中国では「We Chat Pay」や「Alipay」などのQRコード決済が普及しています。屋台やコンビニ、レストランに公共交通機関まで利用できます。

旅行に行く前にアプリをダウンロードしておくと便利です。

現金(人民元)を用意する方法

QRコード決済が主流の中国ですが、一部の小規模店舗や地方では現金のみの支払いとなる場合もあります。
アプリがうまく利用できないときや、現金しか使えない場面に備えて、日本円から人民元に両替しておきましょう。

両替方法:
✔ 日本国内で両替(銀行・両替所・一部の空港)
✔ 中国到着後に両替(銀行・ホテル・街中の両替所)
✔ ATMでのキャッシング(クレジットカードを使い現地通貨を引き出す)

注意点として、空港の両替所はレートが悪いことが多いため、できるだけ銀行や両替所を利用するのがおすすめです。

また、クレジットカードのキャッシング機能を利用すれば、比較的良いレートで人民元を引き出せることもあります。

中国は危険?治安はどうなの?

中国は比較的治安が良いといわれています。

しかし、観光客はスリやひったくりなど被害を受けやすいです。

人通りが少ない道や夜間の一人歩きなどは注意するようにしましょう。現金は必要最低限のみ持ち歩く方が安全です。

また、中国西部の新疆ウイグル自治区、チベット自治区は外務省の危険レベル1が発表されているので旅行予定の方は注意が必要です。

まとめ:中国旅行にかかる費用・物価を予習して旅行を満喫しよう

中国旅行の費用を抑えるおすすめの方法をまとめました。

  • 格安ツアーを利用する
  • オフシーズンに旅行する
  • LCCを利用する
  • お得なホテルを選択する
  • ローカル屋台や食堂で食事する
  • 公共交通機関を活用する
  • 無料の観光地を巡る

「中国=格安」という時代はすでに終わりつつあります。旅行にきてみて「意外に高くてビックリ!」なんてことにならないように心もお金もちゃんと準備しておきましょう。

現地では、割引を利用したり、値段交渉をぜひ楽しみましょう。

どこで贅沢するか、どこを切り詰めるかを考えつつ、賢くお得に中国旅行を楽しんで下さい。

※為替レートは変動する可能性があるため、最新の情報を確認してください。

中国旅行の費用や物価事情についてもっと詳しく知りたい方は、現地在住の日本人(ロコ)に無料相談してみましょう!