ウィーンの旅行ガイド情報

【2025年最新】オーストリア・ウィーン旅行の費用はいくら?1週間の旅行予算を大公開

【オーストリア・ウィーン在住者執筆】ヨーロッパの物価は高いイメージですが、実際はどうなのでしょうか?

今回は、オーストリア旅行に行く際に気になる費用や予算についてまとめました。1週間の旅行にかかる平均的な予算や、人気のお土産相場などをご紹介します。

ぜひ旅行の参考にしてください。

※本記事の情報は2025年1月現在のものです。
レートや値段などは変動の可能性があるので、旅行前に公式情報をご確認ください。

オーストリア・ウィーンの物価事情

オーストリアは西ヨーロッパの中でも物価が高いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか?
まずは、オーストリア・ウィーンの基本的な物価を見ていきましょう。

【ウィーンと日本の物価比較】

項目 ウィーン 日本(東京)
外食(カジュアルレストラン) 約20ユーロ(約3,300円) 約1,500円
コーヒー 約4ユーロ(約650円) 約600円
ミネラルウォーター(500ml) 約2ユーロ(約330円) 約100円
タクシー(初乗り) 3.8ユーロ(約620円) 500円

食費を中心に、日本より高い項目が目立ちますね。

オーストリア・ウィーンの通貨はユーロ(EUR・€)

オーストリアの通貨はユーロです。
EURと表記されます。

レートを見てみましょう。

2025年1月27日現在のレート
1ユーロ=162.73円

本記事ではレートに基づいて円に換算し、四捨五入して「約〇〇〇円」と記載します。

消費税とチップ

オーストリアにも消費税にあたる税金があります。

付加価値税(VAT)と呼ばれるもので、20%が基本です。

税率 項目
20% 基本的なサービスや販売
10% 食品、書籍、下水・ごみ処理、公共交通機関、不動産賃貸料、医薬品、キャンプ場の賃料、宿泊施設、電子出版、修理
0% 動物、植物、食品産業の廃棄物、飼料、肥料、薪、古物、美術品、入場券、航空券

旅行者は免税手続きができるので、ショッピングを楽しみたい方は事前に確認しておきましょう。

また、ウィーンではチップを渡す習慣があります。
支払う金額の5~10%程度が目安です。

詳細は以下の表を参考にしてください。

項目 チップの目安
タクシー 10%程度
レストラン・カフェ 5~10%程度
公衆トイレ 0.20~0.50ユーロ/回
ホテルのポーター 1ユーロ/荷物1個
ルームサービス 1ユーロ/回
ハウスキーピング 1ユーロ/回
ガイド(個人) 30€/日

現金とクレジットカードはどちらも必要?

オーストリアは日本よりキャッシュレス化が進んでいます。
タッチ決済での支払いが一般的なので、対応しているカードを持っていくのがおすすめ!

カードブランドはVISAやMasterCardなどが良く使われているので、その2種類をメインに2~3枚持っていくと便利です。

ごくまれに、個人商店で現金のみの支払いというところがあります。
また、チップを渡す習慣があるので、少額のユーロをいくらか持っておくといいでしょう。

1週間でオーストリア・ウィーンを満喫!旅行予算大公開

世界遺産のシェーンブルン庭園やオーストリア国立図書館、絵本のような風景やアルプスの大自然と見どころ満載のオーストリア・ウィーン!

音楽や芸術も満喫するなら1週間の滞在がおすすめです。

ズバリ、必要な予算は約40万円
気になる内訳は下の表をご覧ください。

【1週間のウィーン旅行予算例】

項目 予算
往復航空券(羽田‐ウィーン 直行便) 220,000円
海外旅行保険 3,000円
宿泊費(スタンダードホテル) 60,000円
食費(レストラン・カフェ) 60,000円
交通費(オーストリア現地) 10,000円
観光費(入場料など) 25,000円
お土産 10,000円
通信費(eSIM) 2,000円

1週間のウィーン旅行の予算合計は390,000円でした。

羽田空港からの直行便でウィーンに行き、毎晩お酒をたしなんで、観光にはオペラも楽しむというちょっと贅沢な旅行予算です。

もう少しリーズナブルに楽しみたい方は、中東経由の飛行機をチョイスしたり、観光はウィーンパスを駆使したりするのがおすすめ!
目的にもよりますが25万円程度から楽しめます。

オーストリア・ウィーンの物価徹底調査

続いて、ウィーンとの物価を徹底調査しました。

日本の物価とどれくらい違うのでしょうか?
食費や交通費など項目に分けて紹介します。

食費

旅行に欠かせないのが食費ですよね。
チェーン店やレストラン、ウィーン名物、ベーカリー、スーパーマーケットなどの金額を調査しました。

◾️チェーン店の値段

店名 メニュー 値段
スターバックス カフェアメリカーノ(ショートl) 4.75ユーロ(約320円)
スターバックス スターバックスラテ(ショート) 5.25ユーロ(約850円)
スターバックス キャラメルマキアート(ショート) 6.15ユーロ(約1,000円)
スターバックス チョコレートチップクッキー 3.95ユーロ(約640円)
マクドナルド ハンバーガー(単品) 2ユーロ(約810円)
マクドナルド ビッグマック(単品) 5.6ユーロ(約910円)
マクドナルド ビッグマック(セット) 11.1ユーロ(約1,800円)

スターバックスとマクドナルドの値段を調査しましたが、どのメニューも日本より高いですね。
どちらも期間限定メニューがあるので、日本にはないドリンクやバーガーを楽しんでみるのもおすすめです。

◾️レストラン・カフェの値段

項目 値段
ランチセット(レストラン) 25ユーロ(約4,050円)
ケーキセット(カフェ) 15ユーロ(約2,400円)

レストランの食事はメイン料理+ドリンクのイメージです。
日本よりも高いですよね。

カフェはコーヒー+ケーキのセットです。
ウィーンはカフェ文化が根付いているので、街を歩けばカフェがたくさんあります。
カフェではおしゃべりを楽しむところという認識なので、ゆっくり滞在していても嫌な顔はされません。

◾️ウィーン名物Schnitzel(シュニッツェル)の値段

ウィーンの名物料理、Schnitzel(シュニッツェル)です。
日本だとカツレツに近く、薄くたたいた肉に細かいパン粉をつけて揚げた逸品。
肉の指定はなく、牛肉や豚肉、アヒル、仔羊などさまざまな種類のシュニッツェルがあります。

大人の顔より大きいサイズのもので、約20ユーロ(約3,200円)ほどです。
ウィーン旅行ではぜひシュニッツェルを食べてみてください。

現地在住の日本人がおすすめの、シュニッツェルが食べられるレストランを知りたい方は、ぜひロコタビをご利用ください。
現地在住のロコがおすすめをご紹介します!

◾️ベーカリー(パン屋)の値段


クロワッサンやブリオッシュなどのヴィエノワズリーはウィーン発祥!
街中にはハイレベルなベーカリーがたくさんあります。
種類にもよりますが、0.5~1.5ユーロ(約80~240円)前後の価格帯が相場のようです。

パンは日本よりリーズナブルな店舗が多いです。
イートインスペースがあり、パンとコーヒー、スープなどをいただける店舗や、朝食を提供している店舗などもあるので、滞在中にお気に入りを見つけてみてください。
ランチにベーカリーのサンドイッチを購入すれば、レストランで食べるより節約にもなります。

◾️スーパーマーケットの値段

項目 値段
バナナ(1㎏) 1.9ユーロ(約310円)
チーズ(200g) 4.99ユーロ(約810円)
ロールパン(1個) 0.17ユーロ(約28円)
ハーブティー(1パック) 1.25ユーロ(約200円)

スーパーマーケットは日本と同様、安く食材が手に入ります。
食品には軽減税率が適用されるので、消費税にあたる税は10%です。

値段は内税で表記されているので、計算もしやすいですね。
ウィーンでは、BILLASPARHOFERといったスーパーが有名です。

バラマキ土産用のお菓子や、お茶・コーヒーなどを見てみるのもおすすめです。

量り売りで総菜を売っている店舗もあり、好きな量を買えるので便利ですよ。
好きなお惣菜をテイクアウトして、ホテルでゆっくりしながら食べる夕食もいいかもしれません。

◾️市場の値段

市場に行くと、スーパーよりも新鮮で多くの種類の野菜や果物が手に入ります。
散歩がてらフレッシュフルーツを購入して、ホテルで楽しむのはいかがでしょうか?

交通費

券種 値段
1回乗車券(1 trip at the full price) 2.4ユーロ(約390円)
24時間券(24 Hours Tickets Vienna) 8ユーロ(約1,300円)
48時間券(48 Hours Tickets Vienna) 14.1ユーロ(約2,300円)
72時間券(72 Hours Tickets Vienna) 17.1ユーロ(約2,700円)

地下鉄、バス、トラムなどの公共交通機関の運賃です。
切符の値段は1回乗車券(片道チケット)で2.4ユーロ(約390円)ですが、1日乗車券や観光スポットの割引がセットになったものなどがあります。
公共交通機関を使って観光スポットを巡る旅行にはぴったりです。

ちなみに、タクシーは初乗りで3.8ユーロ(約620円)です。
乗車したらメーターが動いていることを確認しましょう。

宿泊費

ホテルランク 値段
シティホテル 約74ユーロ(約12,000円)
スタンダードホテル 約124ユーロ(約20,000円)
ラグジュアリー 約310ユーロ(約50,000円)~

ホテルの価格は、近隣国のパリと比較すると2割ほど安い印象です。

観光費

観光地 入場料
シュテファン大聖堂 無料
シェーンブルン宮殿 29ユーロ(約4,700円)
ウィーン美術史博物館 21ユーロ(約3,400円)
ベルヴェデーレ宮殿 14.6ユーロ(約2,400円)~
モーツァルトハウス・ウィーン 14ユーロ(約2,300円)

ウィーン市内には美術館や博物館などもたくさんあります。
毎月第1日曜日は、州立美術館・博物館のほとんどが入場料無料になるのもポイントです。

音楽の都とも言われるウィーン。
オペラを楽しみたい方は、公演によって差があるものの、いい席は240ユーロ(約38,900円)程度必要です。立見席は12ユーロ(約2,000円)ほどです。

お土産代

項目 値段
ザッハトルテ(ホール) 55ユーロ(約8,900円)
モーツァルトクーゲル(アソート) 7ユーロ(約1,100円)
スワロフスキー(ボールペン) 59ユーロ(約4,700円)

ウィーン旅行に行ったら、お土産を選ぶのも楽しみではないでしょうか?
人気のお土産と値段をチェックしておくと、予算が立てやすくなります。

オーストリア・ウィーンをお得に旅する方法

日本と比べて物価が高いウィーンを、少しでもお得に旅する方法をご紹介します。

  • オフシーズンを狙う
  • 直行便以外も選択肢に
  • スーパーを賢く利用する

詳しく見ていきましょう。

オフシーズンを狙う

ウィーンに限らず、オフシーズンは飛行機やホテルが安くなります。
ウィーン旅行のオフシーズンは、11~3月です。ただし、クリスマスから年末年始はホリデーシーズンなので、高騰する傾向にあります。

冬のウィーンは寒いものの、美術館や博物館巡りをメインとする旅なら気温の影響はさほどありませんよね。
旅行の目的によって時期を決めるのもおすすめです。

直行便以外も選択肢に

旅費の大部分を占めるのが飛行機代ですが、直行便以外の選択肢もあります。
ヨーロッパや中東での乗り継ぎが主で、中東乗り継ぎ便が比較的安い傾向です。

また、夜便や深夜便を上手く使えば、宿泊費も節約できます。
ホテル代が1泊分節約できるだけでも、大きいのではないでしょうか。

スーパーを賢く利用する

ウィーンでは外食費が高くなりがちです。
スーパーやベーカリーでサンドイッチやドリンクを購入し、ホテルや公園で食べればリーズナブル!

海外のスーパーは、見ているだけでも楽しい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お土産探しにもおすすめです。

まとめ 物価が高いウィーンをお得に楽しもう!

ウィーンは日本より物価が高いですが、リーズナブルに楽しむこともできます。
街の中を歩きながらショッピングをして、疲れたらカフェで休憩する日を作ったり、無料の観光スポットを堪能したり、スーパーを活用したりとさまざまな工夫が可能です。
ぜひ、魅力あふれるウィーンを満喫してくださいね。

最新の物価やレストランの予約、滞在時の通訳などのご相談は、ぜひロコタビをご利用ください。
現地在住者のロコが、日本語でご対応いたします。