中国・深圳（シンセン）は治安が悪い？旅行者が注意したいトラブルや危険な地域

2025年現在の中国・深圳（シンセン）の治安を徹底解説！

深圳は中国の中でも比較的治安が良い地域だと言われていますが、2024年9月には日本語学校に通う男児が襲われる事件もあり、現地の治安や日本人が旅行する際の安全性が気になる方も多いでしょう。

この記事では、深圳で治安に注意したい危険なエリアや、現地でトラブルにあわないための対策をまとめました。

深圳（シンセン）は治安が良い？2025年現在の治安

深圳は広東省に位置し、中国でも経済発展が著しい都市の1つです。

外務省の情報によると、2025年1月現在、広東省全体には危険情報は出されていません。

しかし、日本人を狙った犯罪が全くないわけではないので、注意は必要です。

（参照：外務省海外安全ホームページ）

2024年9月、深圳で日本人学校に通う男児が襲われる事件が

2024年9月、深圳市内で日本人学校に通う児童が見知らぬ男に襲われ刺される事件が発生しました。この事件は日本でも中国でもニュースになり、衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
深圳に駐在員を送る企業の対応や、街の警備など安全対策を講じていますが、このような事件があると旅行に行くのも不安になってしまいますよね。

とても胸が痛む事件でしたが、現在は大きな混乱もなく日常が取り戻されています。
犯罪に遭遇しない対策をしつつ、無理のない旅を計画してください。

不安な方は、現地の状況や有効な対策など、現地在住者に聞いてみると安心できるかもしれません。ロコタビでお気軽にご質問ください。

深圳（シンセン）旅行中に気をつけたい犯罪と対策

深圳を訪れる際、注意しておきたい犯罪は大きく3つです。

• スリや置き引き
  
• ぼったくり
  
• 日中関係によるトラブル
  

それぞれ対策とともに詳しく見ていきましょう。

スリや置き引き

人の多い場所や観光地ではスリや置き引き、ひったくりなどが発生することもあります。

特に地下鉄やバス、繁華街などは要注意！

• バッグは常に自分の前に持ち、チャックをきちんと閉めることが基本です。
• 混雑した場所では周囲の様子に気を配り、周りを見ているアピールをすることも効果的。

置き引きは、日本のような感覚でバッグを置いて席を立っているとターゲットになります。
貴重品は肌身離さず！が基本。レストランやカフェ、電車やバスでは特に注意してください。

ぼったくり

タクシーや観光地で料金を不当に多く請求される、ぼったくりが報告されています。

• タクシーを利用する際は、運転手がメーターを使用することを確認しましょう。
• 配車アプリDIDI（滴滴出行）を活用すると、料金が明確で安心です。

観光地では値段交渉をする場面も多いため、適正価格を事前に調べておくと安心です。

繁華街の客引きや、マッサージ店などにトラブルが多いうえ、違法サービスも横行しています。怪しいと感じたら近づくのはやめておきましょう。

日中関係によるトラブル

日中関係によるトラブルにも注意が必要です。

特に、政治的な話題を持ち出したり、日本人であることを強調する行動はハイリスクになります。現地の文化やルールを尊重することも旅行者としてのマナーです。郷に入っては郷に従えですね。

レストランや街での買い物など、地元の方々と話すのも旅の醍醐味ですが、デリケートな話題を避け、和やかな雰囲気で楽しむことがポイントです。

深圳（シンセン）で事件やトラブルに巻き込まれないための対策

深圳旅行で事件やトラブルに巻き込まれないためには、いくつかポイントがあります。

• パスポートは常に携帯する
  
• 交通ルールや車に注意する
  
• 観光客だとすぐわかる服装や言動を避ける
  
• 貴重品の持ち歩きや管理に気をつける
  
• 日中関係に関するニュースや事件に気を配る
  

それぞれ解説していきます。
旅行前にチェックして、リスク回避にお役立てください。

パスポートは常に携帯する

パスポートをセーフティーボックスに預けるべきか迷う方もいらっしゃいますが、中国では身分証明書の提示を求められることがあります。
パスポートは必ず携帯しましょう。

また、コピーをホテルのセーフティーボックスに保管しておくと安心です。
スマートフォンからアクセスできるクラウド上に、パスポートの画像データを保存しておくと、緊急時に役立つ場合があります。

交通ルールや車に注意する

中国は交通事故の発生件数が多く、日本の数十倍と言われています。
特に深圳は交通量が多く、横断歩道でも車に注意が必要です。
バイクや電動スクーター、電動自転車などが歩道を走行していることもありますが、歩行者優先の概念は通用しないと思っていてもいいでしょう。

地図を見たり写真を撮ったりと、スマートフォンに夢中になっていて車やバイクに気づかなかったという事故もあります。
せっかくの旅行で交通事故にあわないように、周囲をよく確認して行動しましょう。

また、バスやタクシーなどの交通機関を利用する際も、乗降時は後ろから来るバイクや車にも注意してくださいね。

観光客だとすぐわかる服装や言動を避ける

深圳に限らず、海外旅行では目立つ行動や服装は犯罪のターゲットになりやすいものです。

もちろん服装は個人の自由ですが、リスク回避をしたいなら現地の方々に溶け込めるような、控えめなスタイルを心がけるのがおすすめ。
目立つところにハイブランド品を身に着けないといった、ちょっとしたことでもリスク回避になります。

また、カメラを首から下げたり、目立つ場所でガイドブックを広げるなど、すぐに観光客だとわかる行動も避けるといいでしょう。
地元の方々と遜色ない振る舞いが、自分を守ることにつながります。

貴重品の持ち歩きや管理に気をつける

旅行中は貴重品の管理にも気を配りましょう。
カバンは常に前に持ち、財布やスマートフォンは簡単に取り出せない場所に保管するのがおすすめです。

また、現金は複数の場所に分けて持ち歩くことで、万が一の場合に被害を最小限に抑えることができます。財布を2つに分けるなどして、クレジットカードも分散させて持っておきましょう。

日中関係に関するニュースや事件に気を配る

深圳は移民の町で、中国の中でも差別意識は低いです。
しかしながら、日中関係となると話は違います。

ちょっとしたことからトラブルに発展する場合も珍しくないので、旅行前には最新のニュースを確認し、状況を把握しておくと安心です。
特にデモや集会が報道された場合には、その周辺地域を避けるようにしましょう。

また、日中の歴史から敏感な日が存在します。
9月18日や12月13日など該当日がいくつかあるので、当日は観光場所にも注意するといいでしょう。

深圳（シンセン）で特に治安に気をつけたい地域や場所

深圳は治安がいいと言われていますが、注意した方がいいエリアもあります。

• 東門老街
  
• 羅湖口岸
  
• 宝安区
  

この3か所は注意が必要です。
詳しく見ていきましょう。

東門老街

東門老街は、深圳の繁華街。
多くの人で賑わうエリアですが、スリやぼったくりの被害も多く報告されています。
スリ集団や、子供や女性を利用した詐欺行為などもあるのが実情です。
話しかけられても相手にせず、その場から離れましょう。

特に夜間は悪質性が増すため、注意が必要です。
必要以上の現金や高級な持ち物は身に着けない方がいいでしょう。

羅湖口岸

羅湖口岸は旅客者数が多いイミグレーションです。
多くの人が行き交う場所なので、スリや置き引きなどが起きやすいエリア。

カバンは足元や座席に置かず、常に手元に置くように心がけましょう。
貴重品は肌身離さず持ち歩けるように、体に密着させられるセキュリティポーチを使う方法もあります。

宝安区

日系の製造工場が多数進出しているのが、宝安区です。

以前は治安が悪いイメージが大きかったエリアですが、最近は改善されています。
しかしながら、夜間一人歩きや深酒は控えた方が無難です。

また、交通事故の発生件数が市内ワースト1。
死亡事故も多いので、街歩きの際は細心の注意を払いましょう。

深圳旅行中にトラブルにあったらどうしたら良い？

万が一、トラブルにあってしまった場合は、まず慌てず落ち着いてください。

その後、警察や消防など、然るべき緊急連絡先へ連絡しましょう。

緊急連絡先一覧

言葉の壁への対応

言葉の壁がある場合は、周囲の人に助けを求めることも1つの手段です。

電話番号を指さしたり、翻訳サイトに打ち込んで見せるなどして伝えられます。
緊急時はパニックに陥りやすいですが、落ち着いて対応しましょう。

治安に気をつけながら中国・深圳の旅行を楽しもう

深圳は治安が良いと言われていますが、海外旅行に油断は禁物！

日本と同じように過ごしていると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

とはいえ、怖がりすぎる必要はありません。
今回紹介した注意すべきポイントを押さえつつ、現地の文化やグルメを楽しんでくださいね。

「子連れで深圳旅行したいけど、安全でおすすめなエリアは？」
「ぼったくりが怖いから、現地在住者にアテンドしてほしい！」

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