ロンドンのヒースロー空港から市内中心部への移動アクセス方法・手段ガイド～タクシー・地下鉄・ヒースローエクスプレス・バス
【イギリス・ロンドン在住者執筆】イギリスの玄関口といえば、国際線利用者数世界2位のヒースロー空港。JAL、ANA、ブリティッシュ・エアウェイズの日本からの直行便もこのヒースロー空港に到着します。今回は、ヒースロー空港からロンドン市内中心部へのアクセスをご紹介します。それぞれの手段のメリット・デメリットも解説しますので、最適な移動方法の検討にご活用ください。
ロンドンには、ヒースロー空港、スタンステッド空港、ガトウィック空港、シティ空港、ルートン空港と5つもの空港があります。
その中で、JAL、ANA、ブリティッシュ・エアウェイズの成田、羽田からの直行便が到着するのが、ロンドン市内西部に位置するヒースロー空港です。
ヒースロー空港は現在ターミナル2.3.4.5の4つのターミナルが使用されています。
今回は、ヒースロー空港に到着後、ロンドン市内中心部にどのようにアクセスする方法があるか、解説します。
ロンドン・ヒースロー空港到着後の流れ
JALはターミナル3、ANAはターミナル2、ブリティッシュ・エアウェイズはターミナル3か5に到着します。
飛行機を降り、「Arrival」の表示の方向へ進み、入国審査→手荷物受け取り→税関申告の流れで入国となります。
参考記事：最新情報！2019年5月20日開始 ロンドン入国審査・出国手続き〜自動化ゲートが利用可能！入国カードも廃止に！
ヒースロー空港は混みあっていることも多く、ターミナルも4つあるなど少しわかりにくいので、事前にご自身が到着するターミナルの確認と、空港からの移動方法を決めておいた方が安心です。
ヒースロー空港では全ターミナルで無料Wifiが完備されているので、こちらを利用して情報を得ることも可能です。
参考記事：ロンドンの旅行中のインターネット＆WiFi利用方法ガイド～SIMカードの購入方法も紹介
ヒースロー空港での両替について
空港の両替所は基本的に一番為替レートが高い設定になっているため、空港での両替はおすすめしません。
ロンドンでは地下鉄・電車の券売機やブラックキャブタクシーでもクレジットカードが使用できます。
どうしても現金が必要な場合のみ空港で両替することをおすすめします。
参考記事：イギリス・ロンドンのお金・通貨の知識！お得な両替方法、クレジットカード事情のまとめ
ヒースロー空港からロンドン中心部までのアクセス手段
| 交通手段 | 所要時間 | 料金 |
|---|---|---|
| 地下鉄（Piccadilly line） | 40～60分（ロンドン中心地） | 3.1～6ポンド |
| ヒースロー・エクスプレス | 15～21分（パディントン駅） | 22～32ポンド |
| TFL レール | 約30分（パディントン駅） | 10.1～10.5ポンド |
| コーチ（長距離バス） | 1時間～1時間30分（ヴィクトリア） | 6ポンド～ |
| タクシー（ブラックキャブ） | 30～60分（ロンドン中心地） | 48～90ポンド |
地下鉄のメリットとデメリット
地下鉄（ロンドンではUndergroundもしくはTube）のピカデリー線（Picadilly line）が空港に乗り入れており、ターミナル1.2.3駅、ターミナル4駅、ターミナル5駅の3つの駅があります。
いずれも到着ロビーから地下通路を通って駅まで行けます。
地下鉄を利用する場合は、オイスターカードの購入がおすすめです。
紙の切符だと片道6ポンドですが、オイスターカード利用ならば、オフピーク時3.1ポンド、ピーク時5.1ポンドになります。（ピークタイム月曜〜金曜6時半〜9時半、16時～19時）
ターミナル5からの始発電車は5時23分、最終電車は00時18分です。（平日）
参考記事：ロンドン地下鉄の乗り方ガイド【2019】路線図・料金・交通カード
ロンドン観光に必須！オイスターカードの完全ガイド（購入方法、チャージ、払い戻し）
地下鉄の メリット
- 一番安い（最安3.1ポンド）
- それぞれのターミナルに駅があるので便利
地下鉄のデメリット
- 各駅停車なので時間がかかる（1時間弱）
- 混んでいると座れない
- 車両が狭いのでスーツケースを支えての乗車は大変
- 滞在先がピカデリー線沿線ではない場合、スーツケースを持っての乗り換えが大変（ロンドン地下鉄は階段が多い）
- 地下鉄車内は冷房がなく、夏は蒸し暑いので長時間の乗車は辛い
ヒースロー・エクスプレスのメリットとデメリット
ヒースロー空港から市内北西部のパディントン駅までの直通電車です。
1等車と2等車があります。
ターミナル2.3からは15分、ターミナル5からは21分で到着します。
15分間隔で運行しており、ターミナル5からの始発電車は5時12分、最終電車は23時42分です。（平日）
料金は2等車で片道オフピーク時22ポンド、ピーク時25ポンド、往復37ポンドです。（ピークタイム月曜〜金曜6時半〜9時半、16時〜19時）
上記価格は自動券売機やオンラインで購入時の価格で、車内で購入した場合は割高になります。
オンラインで早期に事前購入すると、かなり割引されるのでご検討ください。最安で5.5ポンドになります。
ヒースローエクスプレスホームページ（英語）
ヒースロー・エクスプレスのメリット
- なんといっても早い（パディントン駅まで最短15分）
- 座れるし荷物置き場もあり快適
- 無料Wi-fi完備
- 15歳以下は無料（チケット購入の大人と同伴の場合）
- パディントン駅は、地下鉄のベーカールー（Bakerloo）、サークル（Circle）、ディストリクト（District）、ハマースミス＆シティ（Hammersmith&City）の4線が通っている
ヒースロー・エクスプレスのデメリット
- 高い（15分の乗車で3000円以上）
- 滞在先がパディントン駅から遠い場合は、他の交通手段への乗り換えが面倒
TFLレールのメリットとデメリット
TFLレールもヒースロー空港とパディントン駅を結ぶ専用電車です。
**2018年5月まではヒースローコネクトという名前でしたが、TFL（ロンドン交通局）の管轄になりました。
ヒースローエクスプレスとの違いは、途中6ヵ所の駅に停車するため、所要時間が30分ほどかかることです。ターミナル5には停車しないので、ヒースローエクスプレスでターミナル2.3駅に移動する必要があります。
この料金は無料です。
乗り場はヒースローエクスプレスと同じホームになるので乗車時は乗り間違いのないようご注意ください。
TFLオーバーグラウンドはオイスターカードの使用が可能で、カード使用時の料金は、ピーク時10.5ポンド、オフピーク時10.1ポンドです。（ピークタイム月曜〜金曜6時半〜9時半）
ターミナル4からの始発電車は5時22分、最終電車は0時7分です。
TFLレールのメリット
- 手ごろな料金と乗車時間
TFLレールのデメリット
- 滞在先がパディントン駅周辺でなければ他の交通手段より時間がかかる可能性あり
- 混雑時は座れない可能性もある
タクシーのメリットとデメリット
空港のタクシー乗り場で乗れるのは、ロンドン交通局認定のタクシー、いわゆるブラックキャブのみです。
万が一空港内で客引きされた場合は、トラブル回避のため応じないようにしましょう。
所要時間は30～60分、料金は48～90ポンド。ヒースロー空港から乗車した場合は、2.8ポンドの追加料金がかかります。
端数切り上げてチップとすることが多いです。
参考記事：ロンドンタクシーの乗り方ガイド【2019】料金・カード払い・アプリ）
タクシーのメリット
- ドアツードアで一番楽
タクシーのデメリット
- 一番高い
- 空港から市内中心地への道は混雑していることも多いため、渋滞に巻き込まれると時間がかかる
- 正確な到着時間が読めない
コーチ（長距離バス）のメリット・デメリット
ナショナル・エクスプレス社のコーチ（長距離バス）が、空港から市内のヴィクトリア・コーチステーションの間を10～45分間隔で運行しています。
料金は6ポンドから。
所要時間は交通状況や路線により異なります。
コーチ（長距離バス）のメリット
- 座れるので移動は快適
コーチ（長距離バス）のデメリット
- 一番時間がかかる
- 時間帯によっては乗車までに待つことも
- ヴィクトリアコーチステーションから滞在先が遠い場合、また別の移動手段が必要になる
配車アプリについて
ロンドンでは、配車アプリのUber
が広く利用されています。
ヒースロー空港からロンドン市内までももちろん利用可能で、料金はブラックキャブより安く済むはずです。
しかし、ブラックキャブがロンドン交通局に認定されたプロフェッショナルなのに対して、Uberはライセンスを持ったドライバーではないので、各自の判断でご利用ください。
ロンドン在住者は頻繁に利用していますが、配車ミスや金銭的なトラブルの話を聞くこともあります。
遅れてはいけない予定が到着日にある場合や、市内から空港へ行く際の利用はあまりおすすめしません。
ロンドン中心部からヒースロー空港までのアクセス手段
ヒースロー空港からのアクセスと同様の交通手段が利用可能です。
ご自身のフライトがどのターミナルから出発するのか事前に必ず確認しましょう。
地下鉄
最寄りの地下鉄駅から乗車し、最後はピカデリー線に乗る必要があります。
ゾーン1からの乗車の場合は、乗り換えをしても、紙の切符で片道6ポンド、オイスターカード利用ならば、オフピーク時3.1ポンド、ピーク時5.1ポンドです。
（ピークタイム月曜〜金曜6時半〜9時半、16時～19時）
通勤時間帯などはかなり混雑し、スーツケースを持っての乗車の場合は乗れないこともありますのでご注意ください。
また、ターミナル4に行く電車とターミナル5に行く電車があるので乗り間違えないようにお気をつけください。
ヒースローエクスプレス
パディントン駅から直通でヒースロー空港まで行けます。
所要時間は15～21分。料金は22～32ポンドです。
オンラインでの事前購入がおすすめです。
TFLレール
パディントン駅から約30分でヒースロー空港に到着します。
オイスターカード使用時の料金は、ピーク時10.5ポンド、オフピーク時10.1ポンドです。（ピークタイム月曜〜金曜6時半〜9時半、16時～19時）
タクシー
道で流しで拾えるタクシーはブラックキャブのみです。
所要時間は30～60分ですが、空港までの道は渋滞していることが多いので、時間に余裕をもって行動しましょう。
料金は48～90ポンドです。
タクシー料金をおさえたい場合はミニキャブの利用がおすすめです。
完全予約制のタクシーで、オンラインや電話で配車を依頼したり、街中のミニキャブオフィスで予約することが可能です。
ホテルのフロントやレストランのスタッフに電話をお願いしても良いと思います。
予約時に料金が決まるシステムのため、渋滞時にも料金の心配をしなくても大丈夫です。
しかしミニキャブは普通の乗用車でカード決済機は搭載していないので、カードを利用したい場合は予約時にご確認ください。
コーチ（長距離バス）
ヴィクトリアコーチステーションからヒースロー空港行きのバスに乗車できます。
バスは時間が読めないので、かなり時間に余裕を持って行動しましょう。
料金は6ポンドから。
事前にオンラインで予約をしておいた方が安心です。
まとめ
おすすめは事前にオンラインでヒースローエクスプレスのチケットを購入しておくことです。
快適に早く、お得に中心地までアクセスできます。
また、それぞれの交通手段の通過点や終点の場所が異なるため、滞在先からのアクセスが良い方法を選ぶのがおすすめです。
滞在先が決まったら、渡航前にアクセス方法を決めておきましょう。
日本からの長時間フライトの後、ご自身で滞在先まで移動するのに不安がある方は、ロコタビのサービスを利用して、ロンドン在住日本人のロコに送迎を依頼するのもおすすめです。
Q&Aは無料なので、ほかにも疑問点やお困りごとがあるときは、お気軽に相談してみてください。
