香港のWIFI&インターネット利用完全ガイド【SIMカード購入方法も解説】
【香港在住者執筆】香港でスマホをネットにつなぐ方法、現地のおすすめ無料Wi-Fiスポット、日本・現地での海外用Wi-Fiルーターのレンタル、SIMカードの購入方法、についてまとめました。
海外旅行中にSNSや地図アプリを使いたいとき、スマートフォンでのインターネット通信は必須ですよね。
しかし、事前に準備をしておかないと想定外の高額請求が来るなんてこともあります。
ご自身に合った通信方法を検討して、楽しい香港旅行にしてくださいね。
パソコン、スマホなど、今や日常生活とは切っても切れないインターネット。
日本にいる間は契約しているプロバイダや電話会社のネット環境を利用することができますが、問題は日本以外の場合。
かつては海外に出かける際は国際ローミングといった方法がありましたが、今の主流はWi-Fi。
それも無料が当たり前になりつつあります。
ここではWi-Fi、それも無料Wi-Fiを中心に、香港でのネットの利用方法をご紹介します。
インターネットだけでなく、電話も利用したい場合は、こちら↓の記事も参考にしてください。
◆香港の国内・国際電話のかけ方ガイド〜公衆・携帯電話・スマホ
香港のWiFi&インターネット事情
ほかの国と比べて、比較的はやい段階からインターネット環境が整備された香港だけあり、その普及率と利用しやすさはピカイチともいえます。
またWiFiについても同様です。
ひととおりネット環境が整った現在では、利用者の利便性を考えて高速インターネットの普及という新たな段階に突入しています。
香港のほぼ全域で光ファイバーが利用でき、携帯電話会社も4Gに力を入れ、もはや「香港のネット=高速」と言っても過言ではないでしょう。
ところが無料WiFiとなると、少し出遅れた感は否めません。
WiFiが普及し始めたころは有料またはパスワードが必要で、誰でも気軽に利用することはできませんでした。
しかし、2014年に香港政府が開始した無料WiFiサービスを皮切りに事情は一転、今ではパスワード不要の高速インターネットの提供が一気に広まってきています。
香港旅行にレンタルWi-Fiルーターは必要?
結論からいうと、香港観光にWi-Fiルーターはあった方が便利です。
なぜならば、香港の街歩きや観光スポットを訪れるのに、Googleマップなどの地図アプリや乗り換え案内アプリが使えた方がスムーズに観光できるからです。
紙の地図を利用したり、無料WiFiスポットで事前にリサーチしておくこともできますが、土地勘のない旅行者の方は移動中にもスマホを利用できた方がスムーズに行動できます。
撮った写真をその場ですぐにアップしたり、日本にいる家族・友人に送れるのも楽しいですよね。
おすすめの海外用レンタルWi-Fiについては、後にご紹介します。
香港にはたくさんの無料Wi-Fiスポットがあるので、紙の地図や現地の案内図で大丈夫な方や広東語や英語が堪能な方は、フリーWi-Fiの利用だけでも問題ないかと思います。
次にご紹介する無料Wi-Fiスポットをぜひ活用してくださいね。
香港のおすすめ無料Wi-Fiスポット
▲レシートにパスワードが印字されていることもあるので、捨てないように。
香港では、ホテル、レストラン、カフェ、ショッピングモールから足マッサージ店にいたるまで、あらゆる場所で無料Wi-Fiが提供されています。
その中でも香港を訪れる誰もが気軽に利用できる無料Wi-Fiスポットをご紹介します。
空港の無料WiFi【おすすめ度:★★★★☆】
香港国際空港では制限なしにフリーWi-Fiを使用することができます。
香港到着後すぐに使用できるのは便利ですが、多くの人が利用するため、速度が遅いこともあります。
- ネットワーク名:#HKAirport Free WiF
- パスワード:不要
- 利用可能時間:1セッション2時間。再接続で継続使用可能。
ホテルの無料WiFi【おすすめ度:★★★★☆】
多くのホテルでフリーWi-Fiが利用可能です。
ホテルのWi-Fiはパスワードが必要なことが多いので、チェックインの際に確認しましょう。
また、Wi-Fi環境の良し悪しに関しては、旅行前にホテル予約サイトの口コミなどをチェックすると良いと思います。
MTR(地下鉄)の無料WiFi【おすすめ度:★★★☆☆】
香港地下鉄MTRの駅でもフリーWi-Fiを利用できます。
どこでも使用可能なわけではなく、Wi-Fiホットスポットを探す必要があるので、星3つです。
- ネットワーク名:MTR Free Wi-Fi
- パスワード:不要
- 利用可能時間:1回15分。時間内にネットワークを切断した場合は1回とみなされます。なおアクセスは同一デバイスで1日5回まで。
「Free Wi-Fi Hotspot」と書かれたオレンジ色のサインの近くで利用できます。
カフェ&レストランの無料WiFi【おすすめ度:★★★☆☆】
カフェやレストランの利用が必要であり、利用制限があるので星3つです。
マクドナルド、マックカフェ
- ネットワーク名:McDonalds
- パスワード:不要
- 利用可能時間:60分 ※1日4回まで。 ※マクドナルド、マックカフェ共通。
※一部店舗では提供していません。
スターバックス
- ネットワーク名:StarbucksHK WiFi
- パスワード:必要。商品購入の際のレシートに印字。
- 利用可能時間:1日1回30分(非会員)
KFC
- ネットワーク名:Free KFC by PCCW-HKT
- パスワード:不要
- 利用可能時間:20分 ※1日1回まで。
※一部店舗では提供していません。
セブンイレブン【おすすめ度:★★☆☆☆】
1日一回のみなので星2つ。緊急用に。
- ネットワーク名:7‐Eleven Free WiFi
- パスワード:不要
- 利用可能時間:30分。1日1セッションのみ。
※一部店舗では提供していません。
具体的に滞在先や行きたい観光地の近くに無料Wi-Fiスポットがあるか知りたい場合はロコタビのサービスを利用して、香港在住日本人のロコに聞いてみましょう。
現地でのSIMカードの購入に同行してもらうのもありです。
Q&Aは無料なので、ほかにも疑問点やお困りごとがあるときは、お気軽に相談してみてください。
インターネットの接続とWi-Fi利用方法
ここでは無料Wi-Fiの接続方法について説明します。
無料Wi-Fiに接続する方法は大きく分けて3通り。
- 接続方法1: 完全フリー接続(パスワード不要)
- 接続方法2: 利用者限定(パスワード必要)
- 接続方法3: 登録制(無料登録)
どの方法かはサービスを提供する施設により異なり、また利用時間や1日の利用回数などが制限されていることもあります。
また多くの場合で「中国語」または「英語」画面の選択が可能です。
接続方法1:完全フリー接続
- スマホやタブレットのWi-Fiを開き、利用可能なWi-Fiリストから接続IDを選択。
- 利用条件がある場合は「同意」にチェックを入れる。
- 「旅行者」「香港在住者」を選択する場合があるので、その場合は「旅行者」をタップ。
※注意:完全フリーの場合はセキュリティが弱いため、個人情報の入力が必要なサイトには使用しないでください。
接続方法2:利用者限定
- スマホやタブレットのWi-Fiを開き、利用可能なWi-Fiリストから接続IDを選択。
- ブラウザを開く。
- パスワードを入力。パスワードは店の人に聞く、レシートに印字などのパターンがあります。
- 利用条件がある場合は「同意」にチェックを入れる。
接続方法3:登録制
- スマホやタブレットのWi-Fiを開き、利用可能なWi-Fiリストから接続IDを選択。
- ブラウザを開く。
- 登録情報を入力。一般に氏名、メールアドレス、生年月日など。
- 利用条件がある場合は「同意」にチェックを入れる。
覚えておきたい便利なネットワーク
「Wi-Fi.HK」:パスワード不要の無料WIFI
快適な無料Wi-Fi環境を提供すべく2014年に新しく始まったサービスです。
参加企業は香港政府をはじめ、香港を代表する大手インターネットプロバイダのCSL、香港ブロードバンドのほか、各種学校、エンターテインメント施設など多数。
利用条件はどの企業が提供するサービスを選択するかで異なりますが、いずれもパスワードは不要でネットワーク名の最初に「Wi-Fi.HK」がついています。
もちろん利用料金は無料。
ホットスポットはレストラン、コンビニ、各施設をはじめ電話ボックスなど600ヵ所以上。
ホームページまたは専用アプリでも確認できます。
- ネットワーク名:Wi-Fi.HK via xxxxなど頭にWi-Fi.HKがついたネットワーク名
- パスワード:不要
- 利用可能時間:サービス提供会社により異なる
- Wi-Fi.HKホットスポット(英語・中国語)
香港在住者か旅行者を選択する画面が出る場合があります。
「GovWiFi」:香港政府による無料WIFI
香港政府による無料Wi-Fiネットワークサービスで、提供場所は政府管轄の公園、博物館、図書館、体育館、政府関連ビルなど。
上記の「Wi-Fi.HK」のひとつでもありますが、ほかの企業が提供するネットワークと異なるのは利用時間や回数に制限がないこと。
さらに「Wi-Fi.HK viaGovWiFi」「freegovwifi」と「freegovwifi-e」の3つがあり、後者は暗号化に対応しているのでセキュリティに不安のある人でも安心して利用できます。
- ネットワーク名:Wi-Fi.HK viaGovWiFi、freegovwifi、freegovwifi-e
- パスワード:Wi-Fi.HK viaGovWiFi、freegovwifは不要。freegovwifi-eを利用の場合、ユーザーネームおよびIDはいずれも「govwifi」。
- 利用制限:なし
セキュリティが気になる人は「freegovwifi-e」を。パスワードなども画面に表示されます。
日本の空港で受取返却可能!おすすめの海外用レンタルWi-Fiルーター
常にスマートフォンが使える状態にしておきたい、電話は国際ローミングやインターネット電話でOK、スマホがSIMフリーではない、という人は、日本からWi-Fiルーターをレンタルするのがおすすめです。
Wi-Fiルーターのレンタルは、事前にネットで予約し、日本の空港で受取、返却できるサービスが便利です。
日本語でやり取りできるので、データプランの選択も簡単です。
香港で使えるおすすめの海外用WiFiルーターレンタルサービス
現地でのWi-Fiレンタルは可能?
香港にも日本同様Wi-Fiレンタルの会社はたくさんあるのでもちろん可能です。
しかし、何かトラブルがあった際にも現地のサポートに連絡をしなければならないし、日本ほどのサービスは期待できません。
kkdayのレンタルWiFiは現地の空港で受取・返却可能!
kkdayのWiFiレンタルは、1日400円程度でデータ無制限と日本でWiFiルーターを借りていくよりかなりお得な料金になっています。
香港国際空港で受取・返却が可能なので、初日から最終日まで使用できます。
オンライン予約のサイトは少し日本語訳がおかしいですが、日本語対応になっているので、予約は簡単です。
マカオや中国でも利用可能なプランもあります。
しかし、現地での受取場所が分かりづらかったり、現地スタッフとの会話は英語もしくは中国語になるなどのデメリットもありますので、総合的にご判断ください。
香港で利用できるSIMカードの購入方法
香港でスマホを一番安く使う方法は、現地SIMカードの購入!
SIMフリーのスマートフォンをお持ちの場合は、事前に日本でや現地でSIMカードを購入し、カードを差し替えて使用することもできます。
SIMカードの購入が、香港でインターネットを利用するのに一番料金が安く済みます。
プリペイド式のSIMカードは、通話付きの有無や、データ容量によって料金が異なります。
ご自身の使用状況によって、データ容量を選択してください。
購入方法1:現地の空港で買う
到着後すぐにインターネットを使用したい場合は、香港国際空港でSIMカードが購入できます。
「中国移動香港」のショップや「1010」などで購入が可能です。
現地のショップで購入すると、設定をスタッフにお願いできるので、便利です。
ショップが空いていない時間帯に到着した場合は、「セブンイレブン」でもSIMカードを購入できます。
香港国際空港・1010の場所
香港国際空港:Chaina mobile(中国移動)の場所
購入方法2:日本でオンラインで買う
現地での購入が不安な方は、旅行前に日本のAmazonでプリペイドSIMを購入することもできます。
マカオや中国でも利用可能なカードやデータ容量や日数などいくつか種類がありますので、ご自身の旅行日程に合わせてご購入ください。
まとめ
もはや香港中どこでも無料WiFiが利用できると言っても過言ではありませんが、それでも利用できる場所や時間、回数が限られていたり、移動中はアクセスが難しいなどの問題があります。
常にネット環境を有効にしておく必要のある人であれば、海外用のルーターを借りるか、もしくはSIMフリーのスマホを利用して現地SIMを購入するのがいいかもしれません。
なお、上記情報は香港でWi-Fiに接続するための方法を紹介したものであり、携帯電話会社からの高額請求を回避することを保証するものではありません。海外でのインターネットのご利用は自己責任でお願いします。