ベトナム・ホーチミン旅行の持ち物チェックリスト!必需品から携帯NGなものを解説
この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん
【ベトナム・ホーチミン在住者執筆】ホーチミン旅行の持ち物チェックに! 旅行に必要な持ち物リストをまとめました。
基本の持ち物に加え、季節ごとにあると便利なもの、女子旅の必需品、持っていく必要のないもの、飛行機での荷物の注意点をご紹介します。
旅行前の準備や出発日前の最終チェックにご活用ください。
基本の持ち物チェックリスト
海外旅行の必需品から旅行に持っていくと便利なものまで重要度別にご紹介します。
絶対に必要な物(重要度:★★★★★)
まず最初は、「これがなければ旅ははじまらない」といった必須アイテムの紹介です。旅行を計画した時点で準備にとりかかりましょう。
持ち物 | 説明 |
---|---|
パスポート | 期限が6ヶ月以上あるもの。 |
現金 | 少額の支払いであれば現金払いが一般的。 |
航空券(Eチケット) | プリントアウトしたもの・モバイル端末にダウンロードしたもの両方あると良い。 |
コネストバウチャー | ホテル・ツアー・エステなどの予約確認書。 |
携帯電話・スマートフォン | マップ検索や翻訳に便利です。 |
スマートフォン充電器 | ホーチミンは飲食店やカフェで充電できるお店も多いです。 |
パスポート
海外旅行で唯一の身分証明書です。ベトナムでは免許証も健康保険証も紙切れ同然。
パスポートがなければベトナムに入国すらできませんので、まず最初に用意しなければならない持ち物です。
残存期限6か月以上であることを確認して、期限以下であれば更新する手続きをしておいてください。
現金
ベトナムではクレジットカードよりも現金の方が使う機会が多くなります。
現金がなければ何も楽しむことはできませんので、多少余裕を持って予算を組んでおいてください。クレジットカードがあるとキャッシングもできてより安心です。
現地の方が両替レートが良いので、現地で両替すると良いでしょう。
⇒【関連記事】ホーチミンの両替所レートランキング!「日本円→ベトナムドン」のおすすめ両替方法を解説
航空券
最近では空港現地でオンラインによる発券もできるようになりましたが、全体からみればまだまだEチケットが一般的です。
エアチケットを手配したら、旅行会社もしくは航空会社から送られてくるEチケットをプリントアウトして持参しましょう。
入国審査時に往復チケットの提示を求められることもあります。
コネストバウチャー(予約確認書)
個人で手配した場合は、ホテル予約を証明するものが必要です。
航空券と同様にプリントアウトしたものとデータと両方準備しておきましょう。スマホ画面を提示するだけでは断られる場合があるので、必ず予約確認書をプリントアウトしておいてください。
スマートフォン・充電器
言わずもがな、スマートフォンは日本国内の家族に連絡を取るときや、緊急時の連絡に必須です。
ただし、スマホを持ったまま歩いたり、道の真ん中で立ち止まってスマホを操作していると、ひったくりにあう場合もあるので注意してくださいね。
重要な物・ないと不便な物(重要度:★★★★☆)
続いてご紹介するのは、100%必須ではありませんが、海外旅行の基本として持っていくべきアイテムです。必須度80%くらいと考えてください。
持ち物 | 説明 |
---|---|
海外旅行保険証 | 万が一のために保険会社の緊急連絡先を控えておきましょう。 |
クレジットカード | 海外旅行保険付帯のものだと尚良し。 |
パスポートのコピー | パスポートを紛失してしまった時のために、印刷したものと画像データ両方を別々に保管しておきましょう。 |
予備のパスポート用証明写真 | パスポートを紛失してしまった時のために。 |
常備薬 | 必要に応じて準備しましょう。 |
筆記用具 | 行き先や住所などをベトナム語で書き留めてもらうときに便利です。 |
歩きやすい靴・サンダル | 舗装されていない道も多いので履き慣れた靴が良いでしょう。ヒールの高い靴など歩きにくい靴はひったくりなどに狙われやすいので注意。 |
着替え類 | 現地でも安く手に入るので、必要最低限の量でも問題ありません。ただしベトナムは暑いので、下着類は多めに! |
洗面用具・身だしなみ用品 | 宿泊するホテルのバスアメニティをチェックし、足りないものを持参しましょう。 |
海外旅行保険
東南アジアのベトナムで最も注意しなければならないのは感染症です。
蚊を媒体にするデング熱ウイルスや、非衛生食品の摂取による赤痢菌などがあります。
病気にかかったら病院に行くことになりますが、海外旅行保険に加入していないと診察だけでも1万円以上かかり、1日入院するだけで10万円近くかかります。数日の短期滞在でも入っておいた方が安心です。
⇒【関連記事】ホーチミンの治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、よくあるトラブル
クレジットカード
現金必須とはいえ、高額の現金を持っていくのは危険です。
現金5,000米ドル(約75万円)あるいは同額相当の外貨,またベトナム通貨は1500万ドン(約92,000円)は入国時に申請する必要があります。
高い買い物をするときは、クレジットカードで決済するのもいいでしょう。
取り扱い店は都心に多いですが、カード会社によっては手数料を3%程度とられる場合があります。VISAとマスターカードであればたいていの場所で使用できます。
常備薬
総合風邪薬、鎮痛剤、下痢止め程度は持っていく方が良いです。
現地の薬局でも手に入りますが、日本より強い効き目の薬もあり、副作用が気になります。特に自分の症状をうまく伝えられるか心配な方は持参する方が良いでしょう。
持って行くと便利な物(重要度:★★★☆☆)
これまで紹介したものよりは少し重要度は劣りますが、持っていくと旅の要所で活躍してくれることでしょう。
持ち物 | 説明 |
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ムヒ・虫除けスプレー | デング熱予防や野外活動用に。 |
胃薬 | 旅先での食べ過ぎ対策に。 |
変換プラグ(Cタイプ)・変圧器 | 日本と同じ型に対応しているところがほとんどです。 |
モバイルバッテリー | 観光中のバッテリー切れ対策に。 |
小分け用の財布 | 貴重品は分けた方が安心。 |
日焼け止め | 特に暑季の日差し対策に。 |
帽子・サングラス | 同上。 |
羽織るもの・防寒具 | 乾季の朝晩は冷え込みます。飛行機内や施設内の冷房対策にもなるので、コンパクトに収納できるものがあると重宝します。 |
ムヒ・虫よけスプレー
虫除け、虫刺され対策です。デング熱も多いこの国では、虫除けは必須です。また、ムヒはスーッとした爽快感が痒みを忘れさせてくれます。雨降りのあとは蚊が発生しやすいので、旅の道中刺されたときに活躍します。
蚊はホテルの寝室にも侵入してきます。就寝する前に体にスプレーをかけておきましょう。また、肌を露出する服装で外出するのであれば、事前にかけておいてください。
胃薬
ベトナムに来たらいろいろなベトナム料理を食べてみたいですよね。
しかし、普段食べ慣れていない食材や調味料を使った料理は、思っている以上に胃腸に負担がかかります。
食べ過ぎてお腹の調子が悪くなったときは、胃薬を飲んで調子を整えましょう。
変換プラグ
海外旅行の王道アイテムという人もいるかもしれませんが、ベトナムではあまり必要ありません。
ベトナムと日本ではプラグの形状が異なるものの、日本のプラグ(Aタイプ)をそのままベトナムのコンセントに挿し込むことができるケースも多いです。
心配な方は念のためCタイプ、またはマルチタイプの変換プラグを持っていきましょう。
電圧は日本よりも高い(220V)ので、そのまま使えるのはスマホやPCの充電です。
持っていく電化製品の仕様を確認しておきましょう。
⇒【参考記事】ベトナムの電源事情〜コンセント、変換プラグ、変圧器など
小分け用の財布
一つの財布に全財産を入れて持ち歩くのは無謀です。2つ、3つに分けて持ち歩くと良いでしょう。また財布に入れないで、そのままサイドポケットに突っ込んでおくのもスリ防止として意外と有効ですよ。
日焼け止め(UVカットクリーム)
ベトナム人の日焼け対策は完璧です。長袖を着て、布を腰に巻きマスクを装着してサングラスをするというスタイルです。
常にここまでする必要はありませんが、最低限UVカットクリームを塗ってから外出するようにしましょう。
旅行がより楽しくなる物(重要度:★★☆☆☆)
別に無くても全く問題ありませんが、あった方が旅行が楽しく快適になるアイテムです。
持ち物 | 説明 |
---|---|
カメラ | ホーチミンには観光スポットがいっぱい! 旅の思い出を写真に撮ってたくさん記録しましょう。 |
雨具 | 乾季でもまれに雨が降ることがありますので、念のため準備しておくと安心です。 |
水着 | ホテルのプールや温泉に入る場合必要です。 |
ガイドブック | 小さいものや電子書籍がおすすめです。 |
アイマスク・耳栓 | 防音対策・安眠用に。 |
カメラ
近年はスマホのカメラもかなり綺麗に撮れるようになってきましたが、一眼レフなどの本格的なカメラで撮影するのもオツですね。
せっかくの旅の記念なので、できるだけ高画質で残したいもの。これを機会にカメラで撮影してみませんか?
ベトナム語&トラベルガイドブック
最近はガイドブックにも簡単なベトナム語会話が載っていますね。「ベトナム人と交流したい」というのであれば、ベトナム語の参考書を持っていくのもいいでしょう。現地でベトナム人と交流するアイテムとしても使えます。
すぐに使えるベトナム語の記事も書いたので、あわせて読んでみてください。
あわせて読みたい記事:ベトナム旅行ですぐに使えるベトナム語〜カタカナで覚える基本フレーズ・単語
季節ごとに役立つ持ち物
東南アジアといえば年中蒸し暑そうなイメージですが、ベトナムには雨季と乾季という2つの季節があります。季節によって持って行った方が良いアイテムをご紹介します。
⇒【関連記事】ベトナム・ホーチミンの天気と気温、旅行中のおすすめの服装
雨季(5月・6月・7月・8月・9月・10月)
しとしとと降り続く雨もあれば、バケツをひっくり返したようなスコールもあります。
折り畳み傘は役に立たないことが多いので、かっぱや防水ジャケットなどがあると突然の雨のときでも安心です。
また場所によっては水はけが悪く、ふくらはぎあたりまで水が来ることも。冠水が長引くことがありますので基本的に雨季はサンダルを使用することになります。
乾季(11月・12月・1月・2月・3月・4月)
乾季はほとんど雨が降りません。年末から2月末頃までは早朝冷え込むこともありますので、長袖や上着が必需品となります。
また最近では乾季の後半になると空気が悪くなりがちです。微小粒子状物質PM2.5に対応したマスクがあると外出時に重宝します。
3月・4月頃から気温が上がり、日差しも強くなってくるので日焼け対策グッズを必ず持参しましょう。
女子旅で持っていくとよいもの
最近ではホーチミンに女性一人で旅行に行かれるケースも多いと思います。そんな方のために女子旅ならではの必要・便利アイテムをご紹介します。
持ち物 | 説明 |
---|---|
化粧品・スキンケア用品 | ホーチミンでも日本と同じレベルのものが買えますが、相性があるので敏感な方は持参したほうが吉。 |
生理用品 | 日本メーカーの商品がコンビニなどで調達可能です。 |
ハンドタオル | 手や汗拭き用にあると便利。 |
ポケット&ウェットティッシュ | 食事前後などに手を拭くため。 |
マスク・アイマスク | 空気が乾燥した機内で快適に過ごすために。 |
寺院観光に適した服装 | お寺では肌を露出した服装(ミニスカート、ホットパンツ、ノースリーブなど)はNGです。長ズボンが1枚あるとよいでしょう。 |
アロマスプレー・バスソルトなど | ホテルでの定番くつろぎアイテム(ベトナムでもいろんな種類のものが手に入るので、お土産用に現地で購入するのもおすすめです。 |
持っていく必要のない物
ビギナー旅行者ほど、旅を完璧にしようとするものです。
日数分の衣類や生理用品をバッグに詰めるとなると、相当かさばるのではないでしょうか。
基本はベトナム現地ですべてそろえることができます。生理用品などはコンビニでも手に入るので余計に持っていく必要はありません。
日本の製品と比べると品質が気になるかもしれません。日系会社が作ったものもありますし、品質は特に気にしない・なるべく身軽に旅行したいという方は必要最低限のものだけでも全然問題ありません。
⇒【参考記事】値段比較!ベトナムの物価事情〜マクドナルドなど外食費も調査しました
ベトナムへの持ち込み禁止品・免税対象
次にベトナムに入国する際の持ち込み禁止品と免税対象についてご説明します。
持ち込み禁止物
知らずに持ち込んでしまうと没収&罰金となるので十分注意しましょう。
ポルノ雑誌
ベトナムはポルノ雑誌に非常に厳しい国で、少年誌であってもひっかかる可能性があります。どこからがポルノになるかは税関職員の裁量になるので、水着写真であっても持ち込まない方がいいでしょう。恥ずかしい思いをするだけです。
日本人が非常にひっかかりやすいので、領事館も注意喚起しています。
花火
「ビーチで花火をやるつもりです!」と息巻く旅行者に残念な報告ですが、花火は飛行機持ち込み、預け禁止です。
ちなみにベトナムでは花火は法律で禁止されていました。花火は政府や自治体が記念日や式典で打ち上げるもののみに限定されていましたが、2021年に法律が緩和され、旧正月(テト)や誕生日などに爆発音なしの花火を使用することがOKとなりました。
骨董品
どこまでが骨董品なのかは職員の裁量によりますが、基本的に骨董めいた品は見つかると没収の対象となります。
ちなみに、これはベトナムから日本へ持ち帰る場合も同じです。ベトナムの法律では、骨董品は海外への持ち出しが不可となります。
麻薬&銃火器
ベトナムでは非常に厳しく、外国人であっても死刑です。
免税対象
情勢により変化するのでご参考までに。
- 酒類:22度以上は1.5リットル以内、21度以下は2リットル以内、ビールは3リットル以内
- タバコ:紙巻きは400本以内、葉巻は100本以内、刻みたばこは500g以内
- 通貨:外貨5,000米ドル相当以内、1500万ドン以内、金300g以内
飛行機での荷物の注意点
機内持ち込み、預け入れの荷物にはさまざまな持ち込み禁止のルールがあります。また、各航空会社によって持ち込み・預け入れ出来る荷物の個数・重量・サイズが異なります。フライトのチェックイン前に利用する航空会社の規定を必ず確認しましょう。(参考画像: 機内持ち込み禁止・制限の代表例)
預け入れ・機内持ち込み共にNG
爆発物、発火性・引火性物質、高圧ガス、有毒物質、腐食性物質など、その他航空機や人員または搭載物などに損傷を与える恐れのあるもの。
預け入れOK・機内持ち込みNG
ハサミやカッターなどの刃物や尖ったもの、工具類、ゴルフクラブ、スプレー類など。
ハサミやスプレー類は意外と忘れがちなので、必ず事前に預け入れ荷物の方に入れてあることを確認して下さい。
預け入れNG・機内持ち込みOK
ライター・マッチ(1人1個だけ持ち込み可)、予備バッテリーなどのリチウム電池(単体)。
電子タバコ・アイコス
ベトナム航空では、以下の規約があります。
ベトナム航空は電子タバコ、電子葉巻、電子パイプなどの電池を含む携帯電子機器またはその他の個人用酸素濃縮器類をお預かりしません。該当するものは以下の条件で機内持ち込み手荷物に入れてください。
- 個人使用のみ。
- フライト中は、電子機器およびバッテリーの充電や使用は禁止されます。
- 取り外し可能なバッテリーは機内持ち込み手荷物のみ入れることができ、輸送中に作動しないように個別に保護する必要があります。バッテリーは梱包するか、ケース/バッグに別々に保管するか、露出した端子をテープで絶縁する必要があります。
- リチウムメタル電池の場合、各電池には2g以下のリチウムが含まれるものでなければなりません。リチウムイオンバッテリーは各バッテリーのワット時定格量が100Wh以下です。
- フライト前に、お客様は電子タバコの具体的な規則について、ベトナム航空に連絡する必要があります。
引用 : Vietnam Airlines
これらの規則は安全対策として設けられており、フライト中のすべての乗客の安全を確保するために重要です。
液体物の持ち込みについて
100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物は持ち込みが禁止されています。手荷物として持ち込むためには、100ml(g)以下の容器に入れて、容量1リットル以下のジッパーのついた透明なプラスチック製の袋に入れる必要があります。透明プラスチック製の袋の持ち込みはお1人につき1つのみです。(参考元: 成田空港・液体物の持ち込みについて(国際線))
最後に
こうして見てみるといろいろと準備するものや注意点がありますね。もうあれこれ悩まずに「本当に必要なものだけ持って行って、あとは現地で揃える!」というスタンスもありだと思います。
せっかくの旅行ですから出来るだけ身も心も軽く、楽しくいきたいものですね。
ベトナム旅行の持ち物に関してもっと詳しく知りたい方は、ロコタビの無料Q&Aで現地在住の日本人に質問できるので気軽に利用してみてくださいね!