ベトナムのコンセントはA・Cタイプ!変換プラグや変圧器についても解説
この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん
【ホーチミン在住者執筆】ベトナム旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説!
ベトナム旅行で気になる一つが電源事情ですよね。
ベトナムのコンセントはA・Cタイプの複合型なので、iPhoneなどスマートフォンの充電をしたい時は問題ありません。
しかし電圧は違います。日本で使っているヘアアイロンを使用したい時など、そのままコンセントにプラグを差し込むと、ほぼ壊れてしまいます。最悪、火事や感電を起こす危険性も。
正しい方法で日本から持ってきた電化製品を、ベトナム旅行で使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。
ベトナムのコンセントはAタイプとCタイプの混合型
ベトナムのコンセント・電源プラグの形はAタイプとCタイプの複合型になっているものが多いです。見た目は日本と違い、2つの丸い穴・ピンがついています。
日本のコンセント(Aタイプ)でも刺さります。電圧が220Vまで対応の家電は、使用可能です。
ただし、稀にCタイプのみしか使えないコンセントもありますので注意が必要です。
プラグの形はCタイプが主流
写真:左がSEタイプ、右がCタイプの海外対応マルチ型プラグ
日本はAタイプ、ベトナムでは主にCタイプが使われています。
まれにピンが少し太めのSEタイプや3本ピンのタイプもあります。
日本のAタイプも差すことができるので安心です。
※ただし電圧220Vと日本と違うので家電によっては変圧器は必要です。
変換プラグはダイソーやオンラインで購入しておこう!
変換プラグとは電化製品のAタイプのプラグ先に取り付けてタイプを変換する機器です。
ベトナム旅行であればCタイプ、またはマルチタイプの変換プラグを購入することになります。
マルチタイプであれば海外旅行でどこでも使えて便利ですが、価格が高めなのがネックです。
お得に買いたいなら、CタイプはダイソーやAmazonや楽天などオンラインで購入するといいでしょう。
日本の空港にも売っているので、うっかり忘れてしまった場合は出発当日に買うことも可能です。
ただし、基本的にハノイやホーチミンではAタイプが使えますので、購入しなくても大丈夫です。稀に使えないホテルがあるので心配な方は事前にホテルに問い合わせるか、日本で購入しておくことをおすすめします。
ベトナムの電圧・変圧器
ベトナムと日本では電圧(ボルト数)が違います。
そのため日本の電化製品を変換プラグのみ変えてそのまま差し込むと、家電が故障するだけでなく、火事や感電のリスクがあることも……。
その際必要になってくるのが変圧器です。
ベトナムの電圧は220V(ボルト)
日本の電圧は100Vですが、ホーチミンに限らずベトナム国内の電圧は220Vになっています。
電化製品周波数(㎐・ヘルツ)は、ベトナムが50㎐、日本は主に東日本が50㎐、西日本が60㎐です。
日本の電化製品は「50/60Hz」という表示で両方の周波数に対応しているものが多いのであまり気にする必要はありませんが、念のため使用前に確認するようにしましょう。
60hzの日本の家電製品を50hzのベトナムで使用してしまうと故障の原因となることがあります。
変圧器は必要ない?
- 海外対応タイプ 写真:充電器の表示
以下写真のように「100V-240V」と記載されているものは、変換プラグを取り付けて差し込むだけで変圧器は必要ありません。
- 日本国内タイプ 写真:ホームベーカリーの表示
以下の写真のように100Vのみ書かれているものは変圧器が必要です。
ただし、以下はホームベーカリの表示で消費電力(ワット数)が大きいので、対応電力が大きめの変圧機を使用しなければなりません。
ワット数が大きくない場合は、変換プラグに加え小型の変圧器を使用し電圧を変えることで電化製品が使用可能になります。
スマホ(iPhone・Android)やパソコンの充電
ほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、スマホやパソコンの充電に変圧器は必要ありません。
A型またはC型の変換プラグを差し込むだけです。
デジカメの充電
デジカメもほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、変圧器はほぼ必要ありません。
日本のプラグにC型の変換プラグを差し込むだけでOKです。
ドライヤーやヘアアイロンの使用
ドライヤーやヘアアイロンは海外対応品以外はベトナムでの使用は難しいです。
モーターを内蔵しているドライヤーや電熱器具であるヘアアイロンは、消費電力の2~3倍に対応する大型の変圧器が必要になります。
そのため旅行用の小型の変圧器では使用できないものがほとんどです。
対応策としては以下の3つ。
- 現地のホテルに備え付けられたものを利用する
- 全世界対応のもの(日本でも使用可)を購入する
- 現地で購入する
カール用ドライヤーなどどうしても使用したいものがあれば、海外対応のものを1つ持っておくと良いでしょう。
上記の写真のように、真ん中の切り替えスイッチで100-120V/200-240Vの切り替えが簡単に可能です。
またヘアアイロンは、小さいものであれば現地でも1000円程度で購入できるので、よくベトナム旅行に行く方は現地での購入も検討してみると良いでしょう。
外出先で電源(コンセント)を使う
次に気になるホーチミンの電源事情についてご紹介します。
ホーチミン・タンソンニャット国際空港
タンソンニャット空港では待合いスペースやターミナルの両端にある休憩スペースにCタイプまたはマルチタイプ(どちらも220V)があります。
また、空港内にある以下のカフェでも電源を利用することができます。
- Puro Gusto:カウンター席・テーブル席にコンセントがあります。
- Espresso to go:ベトナム航空を利用する際、乗り継ぎチェックインカウンターに最も近いカフェ。
⇒【関連記事】ホーチミンの空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
カフェ・レストラン
ベトナムのカフェやレストランでは、ほぼコンセントの使用が可能です。
見当たらない場合は足元にあるかもしれないので探してみましょう。
また、ほとんどのお店でWi-Fiを使えるのでネット環境もあまり心配はいりません。
⇒【関連記事】ベトナム・ホーチミンのインターネット&WiFi利用方法ガイド〜無料Wi-Fiスポット紹介
ホテル
部屋のサイズに合わせてCタイプやマルチタイプのコンセント(220V)が設置されています。
また、外国人旅行者向けの中級以上のホテルであれば変換プラグを貸し出ししているところもあるので、事前に問い合わせたりホームページで確認しておきましょう。
デスクにマルチタイプのコンセントがあるので、日本のプラグをそのまま差し込むことができます。
コンセント脇についているスイッチをONにしたら使用可能です。
また数に限りがありますが、変圧器のレンタルサービスも行っています。
デスク脇などにコンセントがありますが、ベッドサイドにはありません。少し差込口の数が少ないので延長コード付きの電源タップがあると重宝します。
よくあるトラブルや対処法・注意点
最後にコンセントやプラグに関してよくあるトラブルや、その対処法、注意点についてご紹介します。
変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?
ホテルの貸し出しサービスがあれば利用しましょう。現地の空港や、家電量販店でも購入できます。
変圧器は大型のショッピングセンターや電気屋さんに置いている場合もありますが、扱っていない店舗もあります。もし見つからない場合は諦めて現地で電化製品を購入するのもひとつの手です。
困った時は、ベトナム・ホーチミン現地在住の日本人(ロコ)にサポートを依頼することもできます。
消費電力って何ですか?
W(ワット)またはVAで表されるもので、消費される電気エネルギーのことです。
数字が大きいほど電力を多く消費します。
変圧器を購入・使用する際は、使用したい電化製品の消費電力よりも大きい容量の変圧器であるか確認しましょう。
主な電化製品の消費電力の目安
電化製品 | 消費電力 |
---|---|
携帯電話 | 15W |
デジタルカメラ | 2.6~4W |
シェイバー | 10W |
電動髭剃り | 20W |
ノートパソコン | 50~120W |
ヘアドライヤー | 600~1200W |
ヘアアイロン | 150~240W |
アイコス | 2.5W(定格消費電力) |
変圧器購入の際に気を付けるべきポイントは?
変圧器は日本の家電量販店はもちろん、ネット通販でも手軽に購入することができます。価格は3,000円から5,000円といったところ。購入の際は様々な注意点がありますので、以下を参考にしてください。
変圧器の種類
変圧器には3つのタイプがあります。
種類 | 機能 | 使用例 |
---|---|---|
ダウントランス | 電圧を低くする | 日本の家電製品を海外で使用する |
アップトランス | 電圧を高くする | 海外の家電製品を日本で使用する |
アップダウントランス | 電圧を高く/低くする | 世界各国でオールマイティに使用可能 |
日本の家電製品をホーチミンで使用したい場合は、ダウントランスもしくはアップダウントランスを購入するようにしましょう。
変圧器の定格容量
変圧器は、それぞれ対応できる容量が決まっています。これを定格容量と呼びます。
使用したい電化製品の消費電力が、変圧器の定格容量よりも大きい場合、変圧器に多大な負荷がかかります。無理に使おうとすると、コンセントから煙が出るなどして火災の原因となり大変危険です。使用の際は、必ず「定格容量>機器の消費電力」であることを事前に確認しておきましょう。
変圧器の定格容量と、電化製品の消費電力については、製品本体や説明書で簡単に確認することができます。(WまたはVAと表示されています)
変圧器の選び方
消費電力が大きい電化製品を使用する場合や、長時間連続して使用したい場合は、定格容量の大きな変圧器を用意する必要があります。以下を目安にしてください。
モーター内蔵器具や電熱器具を使いたい場合 → 消費電力の3倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。
- モーター内蔵器具の例:ドライヤー、冷蔵庫、空気清浄機、掃除機、扇風機、ミシン、ミキサーなど
- 電熱器具の例:炊飯器、電子レンジ、アイロン、ホットプレート、電気ポット、コーヒーメーカー、オーブントースター、ヘアーアイロン、電気毛布、ファンヒーターなど
電化製品を30分以上連続して使用したい場合 → 消費電力の1.25倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。
コンセントが足りない場合は?
滞在先で使えるコンセントの数が足りない場合は電源タップ(延長コード付き)の購入を検討しましょう。最近ではスマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーなどUSBで充電できる電子機器が多いので、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。
まとめ
ベトナム旅行の際は、変換プラグを忘れずに持参してくださいね。
日本から電化製品を持参される場合は、電圧チェックを忘れずに!特にドライヤーやヘアアイロンなどは注意が必要です。
充電スポットは比較的たくさんありますが、できればモバイルバッテリーなどを持参すると良いでしょう。
旅行中に充電したいもの、使いたい電化製品などは必ず旅行前にチェックして快適な旅行にしてくださいね!
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