ホーチミンの旅行ガイド情報

【2024年最新】ベトナムの物価事情〜値段比較、外食費も調査しました!

この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん

2017年からホーチミン在住です。活気と熱気、人の優しさ溢れるベトナムホーチミンの情報をお届けします。

【ホーチミン在住者執筆】日本と比べて物価が安いイメージのあるベトナムですが、実際にはどうなんでしょうか?

今回は、旅行にかかる平均的な予算や、お得にお買い物ができるコツ、現地の生活費などの相場をご紹介します。ぜひ旅の予算の参考にしてくださいね。

海外旅行先で気になるのが、「その国の物価事情」。当初決めた予算内で、どのくらいの贅沢ができるかというのは、旅行者にとっては切実な問題です。

東南アジアといえば物価が安いイメージがありますが、何がどのくらい安いのかはあまり知られていません。そこで、こちらでは日本でもお馴染みのマクドナルドなどの外食費も含めて比較していきたいと思います。

ベトナムの基本的な物価事情

まず誤解しないでいただきたいのは、「すべてが安いわけではない」ということです。確かに屋台や食堂、個人経営のパパママショップに行ったら、日本よりも3分の1から7分の1程度で買える商品もたくさんあります。

しかし、輸入商品というのは、場合によって日本よりも高額です。これはベトナムの通貨の相対的な強さや関税の税率などが関係していますが、例えば電化製品は日本がおひざ元。
ベトナムでは製造しておらず、すべて輸入商品となるため、値段は高めの設定です。

また、ベトナムはハノイとホーチミンを中心に高度経済成長の真っただ中。旅行者が行き交う都心部は、高所得者層が集まるエリアでもあるので、必然ながら物価は年々高くなっています。
レストランやバーに行ってメニューを確認したら、日本と変わらない、もしくはそれ以上に高い、なんてこともざらにあることは覚えておいてください。

ベトナムの通貨・レート

ベトナムの通貨はドン(ベトナムドン、VND)です。
為替レートは、2024年3月現在は、1円=約164VNDとなっています。

支払いは殆どが紙幣で行われ、最小単位は100ドン(0.5円ほど)、その次に200、500、1000、2,000、5,000、10,000……とあり、最大で500,000ドンになります。

硬貨や500ドン以下の紙幣で取引されることは極めて稀で、基本的には1,000ドン(約6円)以上が広く流通しています。

旅費の目安

全て2024年3月のレートで計算しています。

食事・食べ物の値段

もし、外国人御用達の小洒落たレストランやバーに行くのであれば、1万円以上はかかります。

一方、現地人が足繁く通うような食堂や、学生に人気の屋台などを楽しむのであれば、想像とそれほど違わない値段を提供してくれることでしょう。

<チェーン店>
  • マクドナルド

ホーチミンにもマクドナルドが進出しています。
ファストフード店では初となる24時間営業、そしてドライブスルーとして一時注目されました。
値段は日本と同じくらいか、気持ち安い程度。ベトナム人はランチにお金をかける傾向にあるので、ランチの時間帯には多くの学生や社会人でにぎわっています。

商品 ベトナムドン 日本円
ビックマックセット 15万3000ドン 933円
ダブルチーズバーガー 6万9000ドン 421円
ポテト(M) 3万3000ドン 201円
チキンナゲット(9ケ) 7万9000ドン 482円
飲み物(コーラ)(M) 3万1000ドン 189円
ハッピーセット 7万9000ドン 482円
  • スターバックス

フランス文化が根付くベトナムでは、町のいたるところでお洒落なカフェを見かけることができます。
いまや世界の物価を比較する上で欠かせないスターバックス(通称:スタバ)も2014年に進出して以来、すでにベトナム人のお馴染みのカフェとして認知されています。

しかし、現地の若者にとってスタバはいささか値段が高く、利用客の多くは社会人となっています。

商品 ベトナムドン 日本円
アメリカーノ(グランデ) 8万4000ドン 512円
カフェ・ラテ 9万4000ドン 573円
キャラメルフラペチーノ 10万9000ドン 665円
<レストラン>

屋台では麺類が主で、日本の小麦を主とした麺と違い、フォーやブンといった米粉の麺が国民食として親しまれています。
こちらは場所にもよりますが一杯40,000ドンくらいで、1食240円もあれば食べれてしまいます。

ちょっとしたローカルのレストランだと、200~500円くらいになりますが、それでも充分安く済ませることができます。
ベトナムの現地の人がいくような場所を狙っていけば、滞在中の食費を抑えることもできますね。

商品 ベトナムドン 日本円
ベトナム人向けレストラン(現地レストラン) 3万~10万ドン 1000~3000円
外国人向けレストラン 15万~30万ドン 3000~1万円
屋台飯(バインミー) 2万ドン 122円

また、外国人向けのレストランでも日本と比べたら同じくらいなので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
むしろ、高級な雰囲気や、きれいな内装、盛り付けででることが多いので、旅行気分を楽しむにはおすすめです。

<カフェ・コーヒー>

ベトナムはカフェ文化なので、街のいたるところにカフェがあります。
お店によって価格はまちまちですが、基本的には下記のほどになります。

商品 ベトナムドン 日本円
ベトナムコーヒー 2万~4万ドン 122~244円
エッグコーヒー 3万~4万ドン 183~244円
スムージー 5万ドン 305円

ベトナムコーヒーやエッグコーヒーは、ベトナム旅行に来た際には一度は飲んでほしいです!
シントーと呼ばれるスムージーもベトナムでは定番の飲み物ですよ。

スーパーマーケットでの買い物

買うものによりますが、スーパーでの買い物も国産品であれば安く購入することができます。
飲み物などスーパーで買いだめて持ち歩くほうが安いので、荷物にならない程度に持って、水分補給をしっかりしてくださいね。

商品 ベトナムドン 日本円
瓶ビール 1万2000~2万ドン 73~122円
ミネラルウォーター 4千ドン 24円
ジュース(500ml) 1万~3万ドン 61~183円
牛乳(2L) 4万ドン 244円
ポテトチップス(国産) 2万ドン 122円
ポテトチップス(外国産) 5万ドン 305円
調味料 1万5000~5万ドン 92~305円
小麦粉(500g) 1万ドン 61円
インスタント麺(国産) 4千~2万ドン 24~122円
インスタント麺(外国産) 8千~8万ドン 49~488円
卵(10個入り) 2万ドン 122円
肉類(1パック) 2万~4万ドン 122~244円
魚類(1kgあたり) 4万~8万ドン 244~488円

日系の調味料は割高な傾向にあります。
また、オーガニック野菜が流行っているので、日本の野菜よりも高い印象です。

筆者は夫と子供3人の5人で生活していますが、日本の味に近づけるため調味料は日本のもの、野菜もオーガニックのものを選ぶと日本に住んでいた時よりもスーパーで購入する食費が高いと感じています。

バスやタクシーなどの交通費

ベトナム国内には市内を循環する鉄道がありません。2024年現在もホーチミンでは地下鉄工事中となっています。開通すれば、これからますます交通の便はよくなることが期待されます。

ゆえに、ベトナムでは電車の代わりにバスとタクシーが発達しています。一方、三輪人力車のシクロは、田舎郊外ではまだ現役で活躍していますが、市内のシクロは旅行者向けとなっており、それも規制されて廃れつつあります。

乗り物 ベトナムドン 日本円
タクシー(初乗り) 1万2000ドン 73円
ホーチミン(空港~1区) 20万ドン 1220円
バイクタクシー・ホーチミン(空港~市民劇場) 10万ドン 610円
ホーチミン(市民劇場からチョロン) 7万ドン 427円
市バス 5000ドン 31円
grabバイク(10kmあたり) 3万ドン~4万ドン 183~244円

※タクシーは、距離や時間帯によって値段が変動するため、目安です。

旅行者におすすめの交通機関としては、タクシーもしくはgrabタクシーかバイクです。

タクシーは基本的すぐに拾うことができますし、grabならアプリを通したカード支払いも可能で、金銭トラブルに巻き込まれる可能性が減るでしょう。
目的地もあらかじめ入れることができるので、大変便利です。

ホテルの宿泊費

旅行にくるなら絶対に必要なホテルの宿泊費!
ベトナムでは意外と日本よりもグレードが高いホテルも、低価格で泊まることができます。

ホテル ベトナムドン 日本円
バックパッカーズ 20万ドン~≒1000円~ 1500円~
3つ星ホテル 60万ドン~≒3000円~ 5000円~
4つ星ホテル 140万ドン~≒7000円~ 10000円~
5つ星ホテル 200万ドン~≒1万円~ 1万6000円円~

娯楽&施設費

ベトナム人の娯楽も日本とそうそう変わりはありません。

カラオケやボーリングなどが現在はブーム。また、旅行者が行くような博物館・美術館も併せて紹介します。

場所 ベトナムドン 日本円(実際のレートによる変換)
カラオケ(1時間) 15万~20万ドン 915~1220円
ボーリング(1ゲーム) 4万~6万ドン 244~366円
ゲームセンター(ワンコイン) 4000ドン〜 24円〜
美容院 4万~7万ドン 244~427円
日系美容院 50万ドン 3050円
博物館 1万~4万ドン 61~244円
美術館 1万~4万ドン 61~244円
マッサージ(1時間) 24万ドン 1464円

日系デパートの「イオン」や韓国系の高級デパート「ダイヤモンドプラザ」では、ボーリングやゲームセンターもあるので、そこで遊ぶことも可能です。

マッサージはお手頃価格なので、旅の疲れを癒すにはおすすめですよ。

日用品は国内産と外国産でピンキリの値段

最後に生活雑貨を紹介します。

スーパーに行けば棚に陳列している日用品は、浴用品、生理用品問わずベトナムメーカーと外国メーカーに分けることができ、前者であれば安いのですが、後者であれば高くつきます。

外国メーカーは往々にしてアメリカ、韓国、日本産が多い印象です

商品 ベトナムドン 日本円
煙草(国産) 1万ドン 50円
煙草(外国産) 2万ドン 122円
歯ブラシ(国産) 5千ドン 25円
歯ブラシ(外国産) 3万ドン 183円
シャンプー(国産) 5万~8万ドン 250~488円
シャンプー(外国産) 7万~20万ドン 427~1220円
洗顔料 2万~5万ドン 100~305円
UVカットクリーム(国産) 4万~6万ドン 244~366円
UVカットクリーム(外国産) 8万~20万ドン 488~1220円
衣類(市場) 7万~15万ドン 427~915円
サンダル 5万~30万ドン 305~1830円

ユニクロや無印良品などの日本ブランドもありますが、こちらは残念ながら日本と変わらない価格です。

お土産

お土産は、マーケット(市場)などでベトナム雑貨や、ベトナムのサンダル、お菓子など購入できます。
ですが、調味料やコーヒーはスーパーマーケットで購入したほうが安い場合も多いので、見比べてお買い物しましょう。

商品 ベトナムドン 日本円
インスタントコーヒー20パック 4万5,000ドン 274円
ハス茶、ジャスミン茶25パック 3万ドン 183円
ドライフルーツ1g当たり 400~1,000ドン 2~6円
サイゴン娘ココナッツクッキー12個入り 5万ドン 305円
ケオ・サップ・コム1袋12枚入り 1万5,000ドン 92円
ココナッツキャンディ40個入り 3万ドン 183円
MAROUチョコレート24g 5万ドン 305円
Phevaチョコレート12枚入り 80,000ドン 488円
ライム塩コショウ80g 7,000ドン 43円
VIFON「Hoang Gia」1パック 12,000ドン 73円
刺繍巾着1枚 2万ドン 122円
サンダル 5万~12万ドン 305~732円
かごバック 8万~40万ドン 488~2440円

また、おすすめの市場は以下のとおりです!

  • ホーチミン
    ベンタイン市場、ドンコイ通り

  • ホイアン
    ナイトマーケット

生活費・家賃など

こちらは実際にベトナムに住む際の物価一覧です。
生活と旅行は違うといいますが、現地の人はこれを指針に生活しています。

生活費 ベトナムドン 日本円
通信費(1ヶ月) 10万~20万ドン 610~1220円
家賃(サービスアパートメント/アパートメント) 800万ドン~ 48,800円~
家賃(レジデンス/高級マンション)1LDK 1600万ドン~ 97,600円~
食費(1人) 300万ドン~ 18,300円~

筆者はベトナムに住んで7年目ですが、年々家賃と電気代が上がってきていて、頭が痛いです。

まとめ

このようにベトナムの物価をみていくと、国産は安く、外国産が高いというのが普通です。

もちろん中国産もベトナム産同様安いですが、やはり値段が安いものは往々にして安かろう悪かろうとなります。

良質なものを手に入れたければ、それに相応しい値段を払わなければならないというのがベトナム人の共通の考えです。ベトナムに滞在した多くの日本人が、「安くて良い品が買える日本は素晴らしい」と口ずさみます。

また、ロコタビでは現地在住者「ロコ」が提供するサービスを受けることができます。
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以上、ベトナム・ホーチミンの物価事情についてでした。