ホーチミンの旅行ガイド情報

【2019年最新】ベトナムの物価事情〜値段比較、外食費も調査しました!

【ホーチミン在住者執筆】日本と比べて物価が安いイメージのあるベトナムですが、実際にはどうなんでしょうか?
今回は、旅行にかかる平均的な予算や、お得にお買い物ができるコツ、現地の生活費などの相場をご紹介します。ぜひ旅の予算の参考にしてくださいね。

2020年6月現在、ベトナムへの入国は制限されております。
詳しくはこちらの関連記事をご確認ください。

ベトナム・ホーチミンへの入国制限、緩和情報まとめ【2020年6月情報】

海外旅行先で気になるのが、「その国の物価事情」。当初決めた予算内で、どのくらいの贅沢ができるかというのは、旅行者にとっては切実な問題です。
東南アジアといえば物価が安いイメージがありますが、何がどのくらい安いのかはあまり知られていません。そこで、こちらでは日本でもお馴染みのマクドナルドなどの外食費も含めて比較していきたいと思います。

ベトナムの基本的な物価事情

まず誤解しないでいただきたいのは、「すべてが安いわけではない」ということです。確かに屋台や食堂、個人経営のパパママショップに行ったら、日本よりも3分の1から7分の1程度で買える商品もたくさんあります。
しかし、輸入商品というのは、場合によって日本よりも高額です。これはベトナムの通貨の相対的な強さや関税の税率などが関係していますが、例えば電化製品は日本がおひざ元。
ベトナムでは製造しておらず、すべて輸入商品となるため、値段は高めの設定です。

また、ベトナムはハノイとホーチミンを中心に高度経済成長の真っただ中。旅行者が行き交う都心部は、高所得者層が集まるエリアでもあるので、必然ながら物価は年々高くなっています。
レストランやバーに行ってメニューを確認したら、日本と変わらない、もしくはそれ以上に高い、なんてこともざらにあることは覚えておいてください。

ベトナムの通貨・レート

ベトナムの通貨はドン(ベトナムドン、VND)です。
為替レートは、日本円のおよそ1/200ほどであり、2019年10月現在は、20,000ドン=93.74円となっています。

支払いは殆どが紙幣で行われ、最小単位は100ドン(0.5円ほど)、その次に200、500、1000、2,000、5,000、10,000……とあり、最大で500,000ドンになります。
硬貨や500ドン以下の紙幣で取引されることは極めて稀で、基本的には1,000ドン(4.5円)以上が広く流通しています。

旅費の目安

食事・食べ物の値段

もし、外国人御用達の小洒落たレストランやバーに行くのであれば、日本にあるその辺のファミレス以上の値段がかかることは覚悟しましょう。
一方、現地人が足繁く通うような食堂や、学生に人気の屋台などを楽しむのであれば、想像とそれほど違わない値段を提供してくれることでしょう。ちなみに、ベトナム人の学生は、1日5万ドン≒250円程度で生活しています。

<チェーン店>
  • マクドナルド

ホーチミンにもマクドナルドが進出しています。ファストフード店では初となる24時間営業、そしてドライブスルーとして一時注目されました。
値段は日本と同じくらいか、気持ち安い程度。ベトナム人はランチにお金をかける傾向にあるので、ランチの時間帯には多くの学生や社会人でにぎわっています。

商品 ベトナムドン 日本円
フィレオフィッシュ 4万5000ドン≒225円 340円
ダブルチーズバーガー 5万5000ドン≒275円 340円
ポテト(M) 2万5000ドン≒125円 280円
チキンナゲット(6ケ) 4万ドン≒200円 200円(5個入り)
ダブルチーズバーガーセット 7万5000ドン≒375円 640円
飲み物(ミネラルウォーター、コーラ、ファンタ)(M) 2万ドン≒100円 220円
ソフトクリーム 1万ドン≒50円 100円
アップルパイ 2万ドン≒100円 100円
ハッピーセット 6万ドン≒300円 470円
  • スターバックス

フランス文化が根付くベトナムでは、町のいたるところでお洒落なカフェを見かけることができます。
いまや世界の物価を比較する上で欠かせないスターバックス(通称:スタバ)も2014年に進出して以来、すでにベトナム人のお馴染みのカフェとして認知されています。
しかし、現地の若者にとってスタバはいささか値段が高く、利用客の多くは社会人となっています。

商品 ベトナムドン 日本円
キャラメル 8万5000ドン≒425円 460円
エスプレッソ 8万5000ドン≒425円 310~340円
モカ 8万5000ドン≒425円 400~520円
カフェ・ラテ 7万5000ドン≒375円 340~460円
イングリッシュブレイクファーストティー 6万ドン≒300円 340~420円
ホットチョコレート 7万ドン≒350円 390~510円
<レストラン>

屋台では麺類が主で、日本の小麦を主とした麺と違い、フォーやブンといった米粉の麺が国民食として親しまれています。
こちらは場所にもよりますが一杯40,000ドンくらいで、1食200円もあれば食べれてしまいます。

ちょっとしたローカルのレストランだと、200~500円くらいになりますが、それでも充分安く済ませることができます。
ベトナムの現地の人がいくような場所を狙っていけば、滞在中の食費を抑えることもできますね。

商品 ベトナムドン 日本円
ベトナム人向けレストラン(現地レストラン) 3万~10万ドン≒150~500円 1000~3000円
外国人向けレストラン 15万~30万ドン≒750~1,500円 3000~1万円
屋台飯 1万ドン≒50円(バインミー) 100円(肉まん)

また、外国人向けのレストランでも日本に比べたら同じくらいなので、そこまで気にする必要はないかもしれません。
むしろ、高級な雰囲気や、きれいな内装、盛り付けででることが多いので、旅行気分を楽しむにはおすすめです。

<カフェ・コーヒー>

ベトナムはカフェ文化なので、街のいたるところにカフェがあります。
お店によって価格はまちまちですが、基本的には下記のほどになります。

商品 ベトナムドン
ベトナムコーヒー 3万~4万ドン≒150~200円
エッグコーヒー 3万~4万ドン≒150~200円
シェイク 5万ドン≒250円

ベトナムコーヒーは、ベトナム旅行に来た際には一度は飲んでほしい!

スーパーマーケットでの買い物

買うものによりますが、スーパーでの買い物も国産品であれば安く購入することができます。
飲み物などスーパーで買いだめて持ち歩くほうが安いので、荷物にならない程度に持って、水分補給をしっかりしてくださいね。

商品 ベトナムドン 日本円
瓶ビール 1万2000~2万ドン≒60~100円 280円
ミネラルウォーター 4千ドン≒20円 50円
ジュース(500ml) 1万~3万ドン≒50~150円 90~150円
牛乳(2L) 4万ドン≒200円 200円
ポテトチップス(国産) 2万ドン≒100円 100円
ポテトチップス(外国産):5万ドン≒250円 250円
調味料 1万5000~5万ドン≒75~250円 100~300円
小麦粉(500g):1万ドン≒50円 98円
インスタント麺(国産) 4千~2万ドン≒20~100円 100円
インスタント麺(外国産) 8千~8万ドン≒40~400円 200円
卵(10個入り) 2万ドン≒100円 198円
肉類(1パック)2万~4万ドン≒100~200円 200円
魚類(1kgあたり) 4万~8万ドン(200~400円) 400円~800円

バスやタクシーなどの交通費

ベトナム国内には市内を循環する鉄道がありません。2019年現在ホーチミンでは地下鉄工事中となっています。開通予定は2021年を目処にしており、これからますます交通の便はよくなることが期待されます。
ゆえに、ベトナムでは電車の代わりにバスとタクシーが発達しています。一方、三輪人力車のシクロは、田舎郊外ではまだ現役で活躍していますが、市内のシクロは旅行者向けとなっており、それも規制されて廃れつつあります。

乗り物 ベトナムドン 日本円
タクシー(初乗り) 1万2000ドン≒60円 410円
ホーチミン(空港~市民劇場) 20万ドン≒1000円
ホーチミン(市民劇場からチョロン) 15万ドン≒750円
ハノイ(空港~ホアンキエム湖) 40万ドン≒2千円
ハノイ(ホアンキエム湖~ホーチミン廟) 10万~15万ドン≒500~750円
バイクタクシー・ホーチミン(空港~市民劇場) 10万ドン≒500円
ホーチミン(市民劇場からチョロン) 7万ドン≒350円
ハノイ(ホアンキエム湖~ホーチミン廟) 10万≒500円
市バス 5000ドン≒25円 200円
grabバイク(10kmあたり) 3万ドン~4万ドン(150~200円)

おすすめの交通機関としては、タクシーもしくはgrabタクシーかバイクです。
タクシーは基本的すぐに拾うことができますし、grabならアプリを通したカード支払いも可能で、金銭トラブルに巻き込まれる可能性が減るでしょう。
目的地もあらかじめ入れることができるので、大変便利です。

↓grabのアプリダウンロードはこちら。

ホテルの宿泊費

旅行にくるなら絶対に必要なホテルの宿泊費!
ベトナムでは意外と日本よりもグレードが高いホテルも、低価格で泊まることができます。

ホテル ベトナムドン 日本円
バックパッカーズ 20万ドン~≒1000円~ 1500円~
3つ星ホテル 60万ドン~≒3000円~ 5000円~
4つ星ホテル 140万ドン~≒7000円~ 10000円~
5つ星ホテル 200万ドン~≒1万円~ 1万6000円円~

娯楽&施設費

ベトナム人の娯楽も日本とそうそう変わりはありません。カラオケやボーリングなどが現在はブーム。また、旅行者が行くような博物館・美術館も併せて紹介します。

場所 ベトナムドン 日本円
カラオケ(1時間) 15万~20万ドン≒750円~千円 600円
ボーリング(1ゲーム) 4万~6万ドン≒200~300円 400円
ゲームセンター(ワンコイン) 4千ドン≒20円 100円
美容院 4万~7万ドン≒200~350円 2000円~
日系美容院 50万ドン≒2500円
博物館 1万~4万ドン≒50~200円 500円~
美術館 1万~4万ドン≒50~200 500円~
マッサージ(1時間) 24万ドン~≒1200円~ 5000円~


博物館は料金の幅がありますが、基本的には日本と異なり、安いと思っていてください。
ハノイの博物館の多くは、カメラの持ち込みに別途料金が発生します。

ベトナムにはファミリーカラオケがあるので、行ってみるのもありですね。ローカルのカラオケは70年代から90年代の曲が入っており、世代を超えて楽むことができます。
また、日系デパートの「イオン」や韓国系の高級デパート「ダイヤモンドプラザ」では、ボーリングやゲームセンターもあるので、そこで遊ぶことも可能です。

美容院は確実に現地のお店が安いですが、不安な方は日系の美容院に行きましょう。

日用品は国内産と外国産でピンキリの値段

最後に生活雑貨を紹介します。スーパーに行けば棚に陳列している日用品は、浴用品、生理用品問わずベトナムメーカーと外国メーカーに分けることができ、前者であれば安いのですが、後者であれば高くつきます。
外国メーカーは往々にしてアメリカ、韓国、日本産が多い印象です

商品 ベトナムドン 日本円
煙草(国産) 1万ドン≒50円 420円
煙草(外国産) 2万ドン≒100円
歯ブラシ(国産) 5千ドン≒25円 40円
(外国産) 3万ドン≒150円
シャンプー(国産) 5万~8万ドン≒250~400円 300~800円
(外国産) 7万~20万ドン≒350~1,000円
洗顔料 2万~5万ドン≒100~250円 200~600円
UVカットクリーム(国産) 4万~6万ドン≒200~300円 500~1000円
(外国産) 8万~20万ドン≒400~1,000円
衣類 7万~15万ドン≒350~750円 1000円~
サンダル 5万~30万ドン≒250~1,500円 1000円~
ボールペン 4千ドン≒20円 50円~
コピー(1枚) 500ドン≒2.5円 10円

お土産

お土産は、マーケット(市場)などでベトナム雑貨や、ベトナムのサンダル、お菓子など購入できます。
ですが、調味料やコーヒーはスーパーマーケットで購入したほうが安い場合も多いので、見比べてお買い物しましょう。

商品 ベトナムドン
インスタントコーヒー20パック 4万5,000ドン(約220円)
ハス茶、ジャスミン茶25パック 3万ドン(約150円)
ドライフルーツ1g当たり 400~1,000ドン(約2~5円)
サイゴン娘ココナッツクッキー12個入り 5万ドン(約250円)
ケオ・サップ・コム1袋12枚入り 1万5,000ドン(約70円)
ココナッツキャンディ40個入り 3万ドン(約150円)
MAROUチョコレート24g 5万ドン(約250円)
Phevaチョコレート12枚入り 80,000ドン(約400円)
ライム塩コショウ80g 7,000ドン(35円)
VIFON「Hoang Gia」1パック 12,000ドン(約60円)
刺繍巾着1枚 2万ドン(約100円)
サンダル 5万~12万ドン(約250~600円)
かごバック 8万~40万ドン(約400~2,000円)

また、おすすめの市場は以下のとおりです!

  • ホーチミン ベンタイン市場、ドンコイ通り
  • ハノイ ドンスアン市場
  • ホイアン ナイトマーケット

生活費・家賃など

こちらは実際にベトナムに住む際の物価一覧です。
生活と旅行は違うといいますが、現地の人はこれを指針に生活しています。

生活費 ベトナムドン 日本円
通信費(1ヶ月) 10万~20万ドン(500~1000円) 3000~1万円
家賃(サービスアパートメント/アパートメント) 800万ドン~(4万円~) 6万円~
家賃(レジデンス/高級マンション) 1600万ドン~(8万円~) 14万円~
食費 150万ドン~(7500円~) 3万円〰

まとめ

このようにベトナムの物価をみていくと、国産は安く、外国産が高いというのが普通です。もちろん中国産もベトナム産同様安いですが、やはり値段が安いものは往々にして安かろう悪かろうとなります。
良質なものを手に入れたければ、それに相応しい値段を払わなければならないというのがベトナム人の共通の考えです。ベトナムに滞在した多くの日本人が、「安くて良い品が買える日本は素晴らしい」と口ずさみます。

また、ロコタビでは現地在住者「ロコ」が提供するサービスを受けることができます。
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以上、ベトナム・ホーチミンの物価事情についてでした。