海外で突然の妊娠は喜ばしいと共に出産まで無事で過ごせるかどうが不安がよぎります。
在住者が実際に経験した体験をもとに情報をお伝えします。
ホーチミンでの妊娠、出産
ホーチミンに在住している日本人の数は年々増加傾向にあり、ホーチミン市内での出産を検討する夫婦も増えています。衛生面や医療環境・医療技術の違い、言葉の問題から様々な面で不安が生じる場合もあります。検査・検診は現地で受診し、出産は日本でというのが一般的のようです。
しかしホーチミンで新しい命を迎えるご家庭もあるかと思います。
ここではホーチミンで出産を考えている、そんな方たちのお役に少しでも立てるようにホーチミンでの妊娠出産についてまとめてみました。
妊娠
妊娠したかなと思ったら、日本でも定番ですがホーチミンでもまず妊娠検査薬を使用します。
日本では1本約400円~2000円とありますが、ホーチミンでは10000ドン~20000ドン(50円~100円)くらいと安価で購入できます。(排卵検査薬もあります。)
陽性がでたらすぐに病院に行くことをおすすめします。
妊婦検診
妊娠が確定したら出産までに定期的に行うのが妊婦検診です。
検診自体は、血圧測定や、尿検査、採血、エコー検査、診察と日本とあまり変わりません。
3Dエコーを行っている病院もあります。外資系の病院は検診器具も水準が高いです。
検診回数は人によりますが、平均して約10回~です。
1回の検診代は病院によって違いますが、外資系だとだいたい1000000ドンです。(5000円)
大きな検査がある時は3000000ドン(1万5000円)かかる場合もあります。
ローカルな病院ではもちろんもっと安く済みますが衛生面や言語が気になる方は大きめのインターナショナル病院に行かれることをおすすめします。
母子手帳ってあるの?
心音確認がとれると日本では役所から母子手帳が配布されます。
ホーチミンでも申し込みをすれば『在ホーチミン日本国総領事館 領事班 』から母子手帳がもらえるようです。( 母子健康手帳は,数量に限りがあるため必ずもらえるわけではありません。 在ホーチミン日本国総領事館 領事班 までお問い合わせください。)
- 在ホーチミン日本国総領事館 ※一時帰国で日本で検診する場合でも、母子手帳がなくとも検診してくれるところがほとんどです。
出産
いよいよ出産です。海外での出産は本当に不安が勝ることだと思います。
実はホーチミンでの出産も、自然分娩、無痛分娩、水中出産などバースプランを選ぶことができます。
ベトナムではほとんどの方が無痛分娩を希望されるようです。
逆子の場合はすぐに帝王切開を提案されます。母子の健康が第一のため、少しでもリスクを減らすためとききました。
ホーチミンで出産すると基本普通分娩の場合は出産日から1泊で退院です。病院によって4泊5日のところもあります。
希望を出せば入院を伸ばせるなんて話も聞いたことがあります。
健康保険と出産費用
出産費用はだいたい、下記のとおり。
- 自然分娩で約24,000,000ドン(約12万円)
- 帝王切開で約30,000,000ドン(約15万円)
健康保険の被保険者が出産した場合、日本国内で健康保険が適用される範囲内で、出産費用の払い戻しが受けられます。
注意!この場合、日本に住民票を残してあることが条件で、海外転出届を提出していると申請ができません。
出産後
出生届け
- 提出期限: 生まれた日を含めて3ヶ月以内(例えば、3月3日に生まれた子であれば6月2日まで)。
- 届出人:子供の父又は母(外国人でも可能)。
- 届出方法:日本大使館・総領事館に届出るか、本籍地役場へ届出る。
- 必要書類 ●出生届書 ●外国官公署発行の出生登録証明書、又は医師作成の出生証明書の原本 ●翻訳者を明記した上記の和訳文
- 必要通数:各2通(新本籍を設ける場合等は3通) ※届出書以外の添付書類については原本1通、残りは写しで可。
- 留意事項 出生により外国の国籍をも取得した場合(言いかえれば、出生により日本と外国の重国籍となる場合)は、3ヶ月以内に出生届とともに日本の国籍を留保する意思を表示(出生届の「日本国籍を留保する」欄に署名・押印する)しなければ、出生の日にさかのぼって、日本国籍を失うこととなるので注意。
※4.の翻訳者は業者に頼まずご両親でも大丈夫なようです。ただしベトナム語ですべて細かく日本語の翻訳が必要です。
トラベロコで翻訳の依頼をすることも可能です。
赤ちゃんの日本のパスポート取得方法
必要書類
・戸籍謄本(日本から取り寄せる)
・証明写真(4.5cm×3.5cm 撮影日から6か月以内のもの)
・一般旅券発給申請書(日本領事館からもらう)
・両親のパスポート
(※戸籍謄本は出生届が受理されてからお子さんを戸籍に入れることができますので必ず出生届を提出して受理されてからパスポートの申請は行うようにしてください。)
取得費用
1,220,000ドン(約6100円)
*20歳未満の方の申請は、5年用パスポートのみとなります。
所要日数
申請から3業務日
まとめ
ただでさえ不安のある出産、ホーチミンでの出産となると尚更だと思います。
しかしホーチミンの国際病院の大半では、日本と同等の医療検査機器が完備されており、NICUや国際的に通用するレベルの高い医師など、24時間体制お産に対応できる環境が整っています。
もちろん旦那様との相談も大事ですが、まずはご自分の気持ちを優先し、自分にあったバースプラン、不安が疑問が残らないように事前に色々と調べておくことをおすすめ致します。
最後になりますが、妊娠されたお母様方、おめでとうございます。
どうぞお身体ご自愛ください。
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