中国・広州の地下鉄の乗り方と、交通カード「羊城通」の使い方ガイド(路線図・料金・アプリ)
中国・広州の地下鉄の完全マスターガイド!
実際の乗り方・料金・路線図・交通カードをはじめ、時刻表やアプリ、空港から市内への行き方も紹介します。
【中国・広州在住者執筆】
旅の楽しみの一つは、ローカルな乗り物に乗ることかもしれません。
現地の人たちと同じ切符を買い、同じ車両に乗り込み、同じ時間を共有する。
刹那的な体験ですが、新鮮な驚きや発見と共に、胸に深く刻まれることでしょう。
ここでは、中国・広州の主要交通機関の一つ、地下鉄の乗り方と、その列車の旅をさらに便利にしてくれる交通カード「羊城通」の使い方についてご紹介します。
皆さんも公共交通機関を乗りこなして、ぜひ広州の旅を楽しんでください。
広州地下鉄の路線図
広州地下鉄の路線マップです。
出典 : 広州地下鉄公式サイト
広州地下鉄の料金
距離に応じた距離別運賃制となっています。
(APM線(珠江新城新交通システム線)のみ一律2元。)
キロ程 | 運賃 | 備考 |
---|---|---|
初乗り4km | 2元 | 4㎞毎に1元追加 |
4 - 8 km | 3元 | 〃 |
8 - 12 km | 4元 | 〃 |
12 - 18 km | 5元 | 6㎞毎に1元追加 |
18 - 24 km | 6元 | 〃 |
24 - 32 km | 7元 | 8㎞毎に1元追加 |
32 - 40 km | 8元 | 〃 |
40 - 48 km | 9元 | 〃 |
48 - 56 km | 10元 | 〃 |
56 - 64 km | 11元 | 〃 |
64 - 72 km | 12元 | 〃 |
72 - 80 km | 13元 | 〃 |
80 - 88 km | 14元 | 〃 |
88 - 96 km | 15元 | 〃 |
96 - 104 km | 16元 | 〃 |
104 - 112 km | 17元 | 〃 |
地下鉄構内での滞在時間には制限があります。
最大で270分(4時間30分)で、超過すると出場時に最高運賃(22元)が科されます。
広州白雲空港から市街地へ行く時間と料金
広州白雲空港から、市街地の体育西路に向かう場合、3号線一本で向かうことが出来ます。
広州白雲空港の連絡駅である「机场南駅」から「体育西路駅」まで13駅、約50分で、料金は7元です。
広州白雲空港から市内への行き方の詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。
【中国・広州、白雲空港などから市内へのアクセス方】
広州地下鉄の料金と時刻を検索してみよう
広州地下鉄の公式HPで、地下鉄の時刻と料金を検索してみましょう。
ホームページの右側にある「Route Suggestion」から駅名をプルダウンして選択し、「Search」ボタンをクリック。
所要時間と中国元での料金、始発と終電も表示されます。
公式サイトには、時刻表はありません。
広州地下鉄の乗り方
広州の地下鉄の乗り方は、基本的には日本の地下鉄と大きく変わりません。
ただし、入口で厳重な手荷物検査及びボディチェックがあるところが異なります。
当然のことですが、銃刀、爆発物、揮発性の高い物などの危険物は持ち込めませんので十分ご注意ください。
①地下鉄の案内表示を探そう
地上に設置してある赤い案内表示に従って、地下鉄の入口を探してください。
②手荷物検査、ボディチェックを受けよう
入口をはいって改札の方向に進むと、係員が2~3名立っており、手荷物検査とボディチェックの関門が待ち受けています。
手荷物をベルトコンベアー式の機械に通し、手ぶらでボディチェック用のゲートをくぐりましょう(手荷物が生鮮食品の場合、機械に通すことを免除してもらえる場合も多いです)。
また、ペットボトルや水筒に入った飲み物は、安全のため、その場で一口飲むことを要請される場合もあります(現時点で、広州ではここまで要求されることは比較的少ないですが、中国の他都市ではスタンダードです。
広州でもいずれ必須になるかもしれません)。
③切符(トークン)を買おう。購入方法は?
乗車路線を確認したら、自動券売機で切符(トークン)を購入します。
現金で購入したい場合は、青と黄色のマシン(写真中央)を選択してください。
タッチパネル式になっており、中国語(簡体字)、英語が選べます。
乗りたい路線番号(3号線なら3号線のボタン)を押し、目的地の駅名を選択すれば、料金が表示されます。
料金を支払うと、切符が出てきます。日本のような紙製ではなく、緑色をしたプラスチック製のコイン状のものです。
環境に配慮し、何度も繰り返し使えるようになっています。
注意点としては、紙幣は10元札と5元札のみ、コインは1元硬貨しか使えないということです。
また、紙幣を投入しても機械が上手く読み込んでくれず、何度も吐き出されてしまうケースがとても多いです。
更に、夕方になるとマシン内部のお釣りが足りなくなる関係で、紙幣の使用が不可になりがちです。
できるだけ手元に多くの1元硬貨を用意しておいた方が賢明です。
▲中国のモバイルペイ(アリペイとWeChatペイ)が使える方は、こちらのオレンジの自動券売機で切符を購入することも出来ます。
④改札を通ろう
広州地下鉄で改札は「入闸处(Rù zhá chù/ルージャーチュー)」と言います。
改札機は従来型(ネイビー)と新型(オレンジ)の二種類がありますが、トークンで入場する場合は、従来型を選んでください(オレンジの改札は、スマホによる乗車QRコード及び交通カードなどの読み取り専用です)。
トークンを読み取りセンサーの部分に軽くタッチさせるとゲートが開きます。
素早く入場しましょう。
▲左:従来型の改札機(ネイビー)、右:新型改札機(オレンジ)
⑤ホームで列車を待とう
頭上の案内板に従って、ホームに進みます。
大きい駅ですと路線がいくつもあるので注意してください。
1号線は黄色、2号線は青、3号線はオレンジなど、路線によってカラーが異なるので、それを頼りに進むと良いでしょう。
▲乗車の際は、路線番号と方向、降車駅のチェックを忘れずに!
▲列車の到着時刻が分かるようになっている。
ホームと線路の間は、安全のため全てパネルで隔離されています。
乗車位置を決め、足元のマークに従って列に並んでください。
但し中国の乗客の中には、このマークを守らない人や、順番を抜かす人などが一定数います。
少しでも快適に並びたい場合は、ホーム中央部の駅係員が立っているエリアのゲートを選ぶようにしてください。
このエリアは、係員の目が届くので、比較的統制がとれています。
なお、朝夕のラッシュ時などは大変な混雑となるので、主に3号線の駅にて、ホームへの乗客の入場規制がなされます。
小さいお子様などはしっかりと手を引き、はぐれないよう注意すること、また将棋倒しになってケガなどしないよう気を付けてください。
⑥乗車しよう
列車が来たら自動でゲートが開きます。
中国でも「先下后上!(Xiān xià hòu shàng/シェンシャーホウシャン)」(乗客が先に降りた後で乗車する)が大原則ですが、正直なところ、それを忠実に守っている人はほぼいません。
扉が開くとともに、降りる方も乗る方も、我先にと人波をかき分け、団子状態になります。
日本のように、乗客が降りるのを待ってから乗ろうとしていると、後ろから押されて将棋倒しになり大変危険です。
尻込みしているといつまでたっても乗れませんので、郷に入っては郷に従えで、かなり強気で前に出て乗車してください。
なお、朝夕のラッシュ時などは、乗客であふれかえりますので、列車が到着しても乗車スペースがありません。
特に3号線の主要駅では、2~3本見送らなければならないものと考えておいてください。
時間に余裕を持った上で行動しましょう。
⑦降車しよう
乗車と同じく、降車もバトルです。
広州では常に満員列車ですから、降りたい駅に着いても、人が多すぎてドアにたどり着けず、降りることが出来ないという由々しき事態が多々発生します。
またあまりにドアに近い位置に立っていると、目的地ではない駅で、人波に飲まれてともに降車してしまい、再乗車しようにもそのスペースがなく、また次の列車を待たなければならなくなるという事態が発生しがちです。
これらを避けるためにも、乗車したらできるだけ中よりの位置に移動し、降車駅の2駅前ぐらいから、徐々に降車ドアの近くに寄るようにすれば安心です。
また降車駅についたら、広東語で「唔該借借!(M4 goi1 ze3 ze3/ンゴイジェージェー)」もしくは普通話(北京語)で「让一下!(Ràng yīxià/ランイーシャー)」と大声で叫びましょう(いずれも「道を開けてください」の意味)。
周りの人が、できるだけ通路を確保しようとしてくれます。
▲車内には電光表示板があるので、現在地と降りるべき駅が一目で分かる。
⑧改札を出よう
またネイビーの改札機を通ります。
機械上部にトークンを投入する穴(「投入単程票」と書いてあるところ)があるので、硬貨を入れるような要領で入れてください。
ゲートが開き、通過することが出来ます。
お疲れさまでした。
▲交通カードの場合は、読み取りセンサー部分にタッチする。
広州地下鉄を利用するときの注意事項
中国は、世界一人口の多い国です。広東省だけでも日本の人口に匹敵するだけの人口がいます。
そのため、広州地下鉄を利用する人々の数も、日本の比ではありません。
特に朝夕のラッシュ時などは、押されたり踏まれたりぶつかられたりと、大変けがをしやすくなっています。
またスリも多い時間帯ですので、カバンのファスナーはしっかり締め、前抱きするようにしましょう。
十分に気を引き締めて、戦地に向かうつもりで乗り込んでください!
広州では必携の交通カード、「羊城通」完全ガイド!
日本にSuicaやICOCAがあるように、広州にも公共交通機関などで利用できる、非接触式ICカードがあります。
その名も「羊城通(Yángchéng tōng/ヤンチャントン)」!
地下鉄やバスを始め、タクシーやフェリーなどでも利用できます。
羊城通は2001年12月に広州に導入されて以来、その範囲を仏山、汕尾、江門、肇慶、恵州など20以上の都市に広げ、今日では広東省下に広く浸透するようになりました(広州以外では「岭南通(Lǐngnán tōng/リンナントン)」などとも呼ばれます)。
また2019年4月より、中国全土の多くの交通機関で相互利用できる
「全国交通一卡通卡」バージョンも発売され、より便利になりました。
広州に短期しか滞在されない方も、毎回切符売り場に並ぶよりは、初回に羊城通を購入してしまった方が、旅の利便性や効率性が劇的にアップします。
また乗車回数が16回目以降から、料金が4割引きになるのも嬉しい特典の一つです。
さほど高価なものでもないので、旅の記念に一枚いかがでしょうか。
因みに、羊城通の「羊城」とは、広州の別称です。
羊(ヤギ)は広州のシンボルであり、城は都市という意味です。
これは、この地に古くから伝わる「五羊伝説(五羊传说/Wǔ yáng chuánshuō/ウーヤン チュアンシュオ)」に由来しています。
興味のある方は調べてみてください。
交通カード「羊城通」の入手方法
羊城通の入手方法は三つあります。
1. 自動券売機で購入する。
ほぼすべての地下鉄の駅に、白色の「自动售卡充值机(自動券売機/チャージ機)」が設置されています。
羊城通の販売だけでなく、残額の照会をしたり、チャージをしたりすることも可能です。
「自動券売機/チャージ機」を利用するメリットは、
- 中国語が話せなくても使用できる。(簡体字と英語に対応)
- 現金での購入も可能。(20元・50元・100元紙幣)
- カードの絵柄や形状が選べる。(限定品や小型キーホルダータイプもあり)
でしょう。しかしデメリットもあります。
- 基本的な中国語(簡体字)か英語が読めなくてはならない。
- 素早く使い終わらないといけない。(設置台数が少ないので後ろに列ができやすい)
使いこなす自信のない方は、「2. 地下鉄窓口“客服中心”で購入する」の方法をオススメします。
なお、この機械で購入できるのは、「羊城通纪念票」(羊城通記念カード)(販売価格50~68元)および「广州地铁一日票/三日票」(後述)です。
これらはデポジットが不要ですが、カードが不要になった際に窓口に返却したり、払い戻ししたりすることは出来ませんのでご注意ください。
2. 地下鉄窓口「客服中心」で購入する。
「客服中心(Kèfú zhōngxīn/カーフージョンシン)」とは、「お客様サービスセンター」のことです。
各地下鉄駅の構内中心部に設置してある有人の窓口です。
一部では羊城通を販売しているので、自動券売機の操作が分からなかった方はこちらで購入してください。
こちらで購入できるのは、デポジットが必要な「羊城通押金型普通卡」(羊城通デポジット型普通カード)です。
50元(約840円)で購入すれば、その内18元がデポジット、32元がチャージ料金となります。
不要になった時は窓口で返却でき、返金も可能です。
窓口では中国語(広東語含む)か英語での対応となります。
難しい表現は必要ありません。
「我要买羊城通。(Wǒ yāomǎi yángchéng tōng./ウォーヤオマイ ヤンチャントン)」(羊城通を購入したいです)とだけ言えば購入することが出来ます。
中国語が苦手な方は、筆談も受け付けてくれます。
羊城通は、各駅のすべての「客服中心」で販売されているわけではありません。
下記の表を参考にしてください。
▼「羊城通」販売窓口
客服中心名 | 所在地 | 最寄駅 | 営業時間 |
---|---|---|---|
東華東(东华东) | 東華南路バス停後方(东华东路车路边37号) | 1号線東山口駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
魚珠駅(鱼珠站) | 魚珠駅構内ブース(C出口付近) | 5号線魚珠駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
広州東駅(广州东站) | 広州東駅構内ブース(HJ出口付近) | 1・3号線広州東駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
花地湾駅(花地湾站) | 花地湾駅構内ブース(AD出口付近) | 1号線花地湾駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
漢渓長隆駅(汉溪长隆站) | 漢渓長隆駅構内ブース(C出口付近) | 3号線漢渓長隆駅 | 月~日:9:00~20:00 |
人民北 | 西門口バス停後方(人民北路466号) | 1号線西門口駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
公園前駅(公园前站) | 公園前駅構内ブース(J出口付近) | 1・2号線公園前駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
体育西駅(体育西路站) | 体育西駅構内ブース(G出口付近) | 1・3号線体育西駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
客村駅(客村站) | 客村駅構内ブース | 3・8号線客村駅 | 月~金:9:30~19:00,土日:10:00~16:00 |
白雲文化広場駅(白云文化广场站) | 白雲文化広場駅構内ブース(C出口付近) | 2号線白雲文化広場駅 | 月~金:9:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
動物園駅(动物园站) | 動物園駅構内ブース(C出口付近) | 5号線動物園駅 | 月~金:10:00~19:00,土日:10:00~16:00 |
黄閣汽車城駅(黄阁汽车城站) | 黄閣汽車城駅構内ブース(A出口付近) | 4号線黄閣汽車城駅 | 月~日:10:00~19:00 |
業務:羊城通の販売、故障カードの処理、返却受付・返金など
3. 売店やコンビニなどで購入する。
羊城通は、地下鉄駅構内or付近の売店(新聞や雑誌、飲み物を売っている小型の店)やコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、サークルK)でも販売されています。
販売価格は30元(約500円)(カード本体10元、チャージ金額20元)であることが多いです。
こちらのカードは「羊城通销售型普通卡」(羊城通市販型普通カード)と呼ばれるタイプです。
デポジットが要らない代わりに、不要になった際の返却や返金には対応してくれません。
交通カード「羊城通」での地下鉄の乗り方
羊城通での地下鉄の乗り方も、トークンを使った乗り方とほとんど変わりません。
改札機はネイビーとオレンジのどちらでも入場可能です。
読み取りセンサーに軽く触れるとゲートが開く仕組みです。
出場時、もしも残高が足りなかった場合は、警告音がしてゲートが開きません。
「客服中心」のスタッフに声をかけ、チャージをしてもらいましょう。
交通カード「羊城通」のチャージ方法
チャージは中国語で「充值(chōngzhí/チョンジー)」と言います。
地下鉄駅構内では、前述の「客服中心」や「自動券売機/チャージ機」以外にも、コンビニなどで羊城通のチャージができます。
地上では、「羊城通充值」という看板を掲げている店を探してみましょう。
大手のコンビニであれば基本的にどこでもチャージは可能ですし、銀行のロビーにチャージ専用機が置いてある場合もあります。
有人の専用窓口やレジでチャージする場合
専用窓口やレジでチャージする場合、まずお金と一緒に羊城通を差出しましょう。
そして「羊城通充值(Yángchéng tōng chōngzhí/ヤンチャントン チョンジー)」(羊城通をチャージしてください)と言いましょう。
「充多少?(Chōng duōshǎo?/チョンドゥオシャオ?)」(いくらチャージしますか?)と聞かれますので、50元ならば「充五十(chōng wǔshí/チョン ウーシー)」、100元ならば「充一百(chōng yībǎi/チョン イーバイ)」と答えてください。
50の倍数をチャージすることが出来、500元が最高額です。
- 主なチャージポイント: セブンイレブン(7-11便利店)、ファミリーマート(全家便利店)、サークルK(OK便利店)、喜士多便利店、圣安娜饼屋(ベーカリー)、天天洗衣(クリーニング)など
自動券売機/チャージ機でチャージする場合
- 白色で大型の「自動券売機/チャージ機」:現金&モバイルペイ対応
羊城通の自動販売で既出のマシンです。
「充值」のボタンを押して羊城通を指定位置にセットし、50元・100元・200元からチャージしたい金額を選択します(現金の場合は100元のみ)。
支払いが完了すると自動でチャージされます。
- 小型でスタンド型の「チャージ専用機」:銀行カードからの支払い専用
中国の各銀行と提携しているマシンです。
タッチパネルで「充值」のボタンを押し、羊城通を指定位置にセットします。
チャージ金額を設定したら、銀行カードを挿入し、パスワードを入力してください。
チャージ完了の表示が出たら、羊城通と銀行カードを取り出します。
交通カード「羊城通」のその他の使い道
羊城通は交通カードとしてだけでなく、店舗での買い物時にも使えます。
広州及び近隣市域の加盟コンビニ・スーパー:
セブンイレブン(7-11便利店)、ファミリーマート(全家便利店)、サークルK(OK便利店)、喜士多便利店、美宜家便利店、胜佳超市、西亚兴安生活、卜蜂莲花など広州及び近隣市域の加盟ベーカリー:
圣安娜饼屋、皇后饼屋、美心饼屋など広州及び近隣市域の加盟ファストフード店(一部店舗):
マクドナルド(麦当劳)、ケンタッキーフライドチキン(肯德基)などその他:
天天洗衣店(クリーニング店)、日之泉(ミネラルウォーター店)など
交通カード「羊城通」の返却方法
「客服中心」で購入した「羊城通押金型普通卡」(羊城通デポジット型普通カード)であれば、カードの返却ならびにデポジットと残金の返金に応じてくれます。
上述の「客服中心」へ行き、羊城通を差出しながら「要退卡(Yào tuì kǎ/ヤオ トゥイカー)」と申し出ましょう。
その際、カードが破損していないかチェックされます。
もし問題があれば、デポジットから15元が引かれ、残りのお金が返却されます。
旅行者向けの交通カード「羊城通」
「羊城通」には旅行者や短期滞在者向けの、日数限定カードもあります。
地下鉄駅構内の客服中心、白い大型機「自動券売機/チャージ機」、及び公式APP「广州地铁」内で発売しています(後述)。
ただし、このカードは地下鉄限定のため、バスやタクシー、商店などでは使えません。
またチャージ不可、払い戻し不可です。
地铁一日票(地下鉄一日乗り放題パス、20元/枚):
最初に改札を通った時間から計算し、24時間以内は広州地下鉄、広仏地下鉄、広州有軌電車が乗り放題になるお得なパスポート。地铁三日票(地下鉄三日間乗り放題パス、50元/枚):
最初に改札を通った時間から計算し、72時間以内は広州地下鉄、広仏地下鉄、広州有軌電車が乗り放題になるお得なパスポート。
交通カード「羊城通」の注意点
「羊城通」は広東省内の全ての都市で使用できる訳ではありません。
隣の深セン市では「深圳通」、香港では「八達通」と言う別のカードが必要となります。
2019年現在、相互利用は出来ませんのでご注意ください。1年以上カードを利用しないと、窓口で再開手続きをする必要があります。
スマホで地下鉄に乗車する方法
モバイルペイが普及している中国では、スマホアプリのQRコードを使って駅に入場し、地下鉄に乗車することが可能です。
大変便利ですが、中国でアリペイ(支付宝)やWeChatペイ(微信支付)が利用できる方のみが使える方法となります。
「广州地铁」をダウンロードしよう
「广州地铁(Guǎngzhōu dìtiě/グァンジョウディーティエ)」は広州地下鉄が提供する公式アプリです。
乗車用のQRコードを発行してくれるだけでなく、路線検索、始発/終発列車の時間検索、駅構内の施設案内、駅周辺の情報案内などの機能も備えています。
App StoreやGoogle Playといった専用のアプリストアから無料でダウンロードすることが出来ます。
簡体中国語、繁体中国語のほか、英語設定も出来ます。
① 真ん中下の赤いボタン「乘车码」を押す。
② 中央の「扫码进/出站」を押す。
→QRコードが発行される。
③ オレンジの改札機にQRコードをかざして入場。(出る時も同じ)
广州地铁のダウンロード
「高德地图」からの乗車方法
アリペイ(支付宝)が使えるようであれば、「高德地图(Gāo dé dìtú/ガオダーディートゥー)」の経路検索を通して、乗車用QRコードを発行してもらう方法が便利です。
① 地図上から目的地を検索して選択します。
② 青色の「路线」ボタンを押します。
③ 現在地から目的地までの経路が検索されます。(「公交」の欄を見る)
④ 希望の経路を選択したら、青色の「乘车码」を押す。
⑤ 支付宝のページにリンクされるので、「确定授权」を押し、料金を支払う。
⑥QRコードが発行される。(経路検索で表示されたルート上の地下鉄やバスで使用可能)
高德地图のダウンロード
WiFiを利用したいなら「花生地铁」
広州地下鉄では、駅構内や車両内でフリーWiFiが利用可能です。
ただし利用には、事前に「花生地铁(Huāshēng dìtiě/フアションディーティエ)」というアプリをダウンロードしておく必要があります。
① 駅構内のWiFi受信エリアに来たら、無料アプリ「花生地铁」を開く。
②「首页」というページを開き、WiFi選択画面で「花生地铁WiFi」を選択する。
③「链接成功」という表示が出たらWiFi接続完了。
このアプリは、他にも無料の小説や動画、ニュースなどを配信していますので、地下鉄乗車時の時間つぶしにもオススメです。
中国滞在中、常にネットをしたいという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【中国・広州旅行中のインターネット&WiFi利用方法ガイド〜SIMカードの購入方法を紹介】
花生地铁のダウンロード
【豆ちしき】広州地下鉄について
広州地下鉄は、1997年6月に開業しました。
中国で4番目に早く開通した地下鉄で、2019年現在、14路線、
総延長距離391.7㎞にまで規模を拡大しています。
更に、2020年までに全16路線、走行距離約677kmの路線建設が計画され、リニア地下鉄の調達も予定されています。
一日の平均輸送人員は767.8万人(2017年平均)で、これは北京、上海の地下鉄に次いで3番目に多い数値です。
特に3号線は、「広州東駅」「体育西路駅」「珠江新城駅」など、広州市内の主要な駅、繁華街、オフィス街を結ぶ駅が連続しており、最も利用者数が多い路線となっています。
2010年度には、中国初の都市間連絡地下鉄となる広仏線(仏山地下鉄1号線)が開業し、広州の西側に隣接する仏山市とも、片道30分程度で連絡できるようになりました。
また、同時期に「林和西駅」と「広州塔駅」を結ぶAPM線(珠江新城新交通システム線)も開通し、中国初の全自動無人運転車両が誕生しました。
広州地下鉄の特徴としては、車内放送で、中国語普通話(北京語)と英語のほかに、広東語のアナウンスも聞くことができる点です。
こんなところからも、広東語の本場ならではの情緒を感じることができるでしょう。
まとめ
以上、いかがでしたか?
広州地下鉄を乗りこなすには、まず羊城通を手に入れることから始めてください。
乗車のコツをうまくつかんで、賢く快適に地下鉄の旅を楽しんでくださいね。
その他、分からないこと、知りたいことがあれば、ロコタビの無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね!
皆様の愉快な旅路をお祈りいたします。