ベルリンの旅行ガイド情報

ベルリンの地下鉄乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換え)

【ドイツ・ベルリン在住者執筆】 ベルリンへの行く前に読めば安心! 地下鉄の乗り方を徹底的に解説します。路線図、料金体系、切符の買い方、実際の乗り方を、写真付きでわかりやすく解説しています。

ベルリンの電車の基本情報・路線図

ベルリン市内には4つの公共交通機関があります。市内の交通網はとても充実しており、東京の地下鉄と比べると断然にわかりやすく、シンプルです。

ベルリン市公共交通機関の種類
1. U-bahn(地下鉄): U1〜9まで9路線。
2. S-bahn(近郊鉄道): 日本でいう快速電車のような電車。ベルリン市内から郊外まで網羅されている。
3. トラム(路面電車): 黄色の車体が可愛いトラム。
4. バス: 路線は数えきれないほどあって、日本では見かけない2階建てバスも。

出典:BVG

この記事では主にU-bahn(地下鉄)を中心に解説いたします。
日本からの航空便は主にテーゲル国際空港にて発着しています。テーゲル国際空港には地下鉄、電車でのアクセスはなく、バスのみでアクセスできるようになっています。アクセス方法は「ベルリンのテーゲル国際空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド」をご参考ください。

U-bahnの種類

U-bahn(ウーバーン)は地下鉄でドイツ語ではUntergrund-Bahn。U1線からU9線まで9路線あります。平日は朝の4時から深夜1時まで。週末は24時間運行と嬉しいサービス。
線によって多少の差はあるものの、3〜10分間隔で走っています。路線図を見るとわかるように、どの線も市内の中心を通っているので、アクセス抜群です。

地下鉄の乗り方・切符の買い方

1. 乗降駅をチェック

ベルリン市内は、A・B・Cゾーンで区分けされています。市内の主要観光スポットは、A・Bゾーン内にあるります。

2. 駅へ

青い看板が地下鉄の入り口の目印になります。

3. 切符を購入

券売機にて切符を購入。言語を選べるので、英語で購入も可能。

切符の種類を選択し、支払い。現金は少額紙幣とコイン対応、高額紙幣は使用不可なので、あらかじめ小銭を用意しておく。デビットカードでの支払いも可能な券売機あり。

4. 切符の刻印

切符を刻印機に差し込むと、日付、時間、乗り場が刻印される。

駅には改札がありません。刻印を忘れると、罰金の対象になりますので、お気をつけ下さい。

5. 乗車・下車

電車のドアは手動ですので、乗り降りする際は自分でドアを開けてください。ドアノブ式がボタンで開閉するタイプが主流です。

6. 乗り換え

改札がないので乗り換えをする場合は、乗り換えをしたい線の表示に沿って歩き、別のプラットフォームに行けば乗り換えができます。

乗り換えアプリ

乗り換えアプリで便利なのは、BVG(ベルリン市交通局)のアプリです。電車の遅延などもリアルタイムでアップデートされるので、ベストなルートを検索する最適なアプリです。

BVGのダウンロード

料金・切符の種類

Tageskarte
1日券
Einzelfahrschein
1回券
4-Fahrten-Karte Einzelfahrschein
回数券(4枚)
Kurzstrecke
短区間券
AB区間 7.00(4.70)ユーロ 2.80(1.70)ユーロ 9.00(5.60)ユーロ 1.70(1.30)ユーロ
BC区間 7.40(5.10)ユーロ 3.10(2.20)ユーロ 12.00(8.40)ユーロ 1,70(1.30)ユーロ
ABC区間 13.20(9.60)ユーロ 3.40(2.50)ユーロ 13.20(9.60)ユーロ 1.70(1.30)ユーロ

切符の種類はシンプルです。冒頭で説明したように、まず必要な区間を確認します。テーゲル空港を含め、主要観光地はAB区間内です。
表の()内の価格は子ども料金で6〜14才に適応。6才未満は切符の購入不要。

  • Tageskarte(1日券) 1日中何度も乗り降りできるチケット。翌日の深夜3時まで有効。観光をする際には1日券がおススメです。
  • Einzelfahrschein (1回券) 1回券、片道のみ、2時間有効。往復する場合は2枚必要。
  • 4-Fahrten-Karte Einzelfahrschein(回数券4枚セット) 1回券の4枚セット。1回券を1枚づつ購入するより割安。1日に3回以上使用する場合は、1日券の方がお得。
  • Kurzstrecke(短区間券) 電車の場合は3駅まで使用できる。乗り換えもできる。バス、トラムは6駅以内有効だが乗り換え不可なのでご注意。

乗る前に知っておくと便利

1. ルールをしっかり理解して乗車しましょう

ベルリンの交通機関には基本的に改札がありません。日本のような電子交通カードもありません。しっかりとルールを理解して、切符を購入して利用しましょう。私服の係員が抜き打ちで、乗客が有効な切符を保持しているか、検査しています。ルールに反した切符を保持していたり、切符に刻印を忘れてしまった場合でも、罰金の対象となりますので、気をつけてください。罰金は60ユーロ〜です。

2. 注意すること

  • ベルリンではスリが多発しています。電車利用の際にも気をつけて乗車してください。
  • 地下鉄構内には、ホームレスがいます。「小銭ください」と声を掛けられることもあります。
  • 乗車中に電車内で楽器を演奏する人や、新聞やティッシュを売っているホームレスもいます。気に入れば1〜2€渡しても良いでしょう。

3. もしも忘れ物をしてしまったら

電車内に忘れ物をしたことに気づいたら、BVGのロストオフィスに行って、届け出されているか確認しましょう。忘れ物が見付かった場合、保管料(アイテムによって料金は様々)を支払い、忘れ物の受取が可能になります。

Lost property office - ロストプロパティオフィス

  • 住所: Rudolfstr. 1-8 10245 Berlin-Friedrichshain
  • 営業時間: 月・火・金曜: 9〜18時 木曜: 9〜20時
  • 定休日: 水・土・日曜、祝日

4. コインロッカーはありません

地下鉄の駅構内にコインロッカーはありません。

5. 駅に係員はいません

日本の地下鉄とは違って、ベルリンの地下鉄の駅は基本的に無人です。係員なども見かけません。

まとめ

ベルリンの交通機関のシステムはシンプルでわかりやすく、慣れてしまえばとても簡単に乗りこなすことができます。デメリットとしては駅構内に係員やスタッフが在中していないので、不明点など確認ができないことです。事前にしっかり情報を収集し、ルールを守って、交通機関を乗りこなしましょう。