ドイツ・ベルリンの現在の治安は?2019年最新情報
【ドイツ・ベルリン在住者執筆】 ドイツは安全な国というイメージがありますが、ベルリンの治安は悪いの? と旅行を計画している方からよく質問されます。ベルリンに観光で来る場合の注意点をポイントを押さえてお知らせします。
ベルリンの現在の治安
日本からヨーロッパに来る観光客の方は、ドイツは安全というイメージを近年まで持っていたようですが、ベルリンで起こった2016年のクリスマスマーケットのテロを境に認識が変わったのではないでしょうか。現在のベルリンの治安はどうなのでしょう。スリなどの軽犯罪は多発していますが、気をつけていれば犯罪などに巻き込まれることはまずないでしょう。
治安が悪いエリアと注意点
1番多発している軽犯罪はスリ被害です。観光客が集まる所で多発しています。
スリ被害の多いエリア
ミッテ地区
ミッテはベルリンの中心に位置するショッピングエリア。日本でも人気のブランドショップや旬なファッションのお店が並んでいます。観光客がショッピングバックをかかえて歩いていると、「いかにもお金を持っています」とアピールしているようで、カモにされがちです。リュックサックにお財布は入れずに、貴重品は必ず肌身離さず、手の届くところにしまってください。
カフェやレストラン内でも、テーブルの上にスマホや財布を置きっぱなしにせず、目の届く所に常に置くか、しっかりとしまっておきましょう。
治安の悪いエリア
治安が悪いというよりは、夜ひとりで行かない方が良いエリアです。
ゲルリッツ駅 (Görlitzer Bahnhof) 周辺とゲルリッツ公園(Görlitzer Park) 周辺
ガイドブックのロンリープラネットにも載っているくらい、麻薬の売人がいる所です。別に治安が悪いわけではないのですが、アフリカ系の若いお兄ちゃん達がたむろして、通り過ぎる人たちに、「麻薬いる?」と声をかけてきます。基本的には無視するか、「No.(要らない)」と言えば、それ以上かまってきません。昼間は周りに人もいるので、問題ないですが、夜のひとり歩きは避けた方が賢明でしょう。
暗くなってからの細い道や裏道
Kottbusser Tor (コットブッサー・トーア)駅とその周辺<クロイツベルク地区>は、ナイトクラブやバーが点在しており、夜も賑わっています。駅周辺には麻薬中毒者や浮浪者も多く、夜はなるべくひとりで行かない方が良いでしょう。ドイツは外灯があるのですが、あまり明るくないのでクロイツベルク地区の細い道や裏道なども、暗くなってからは注意した方が良いでしょう。なるべく大通り、人通りが多い明るい道を選んで歩くようにしましょう。
市内で多いトラブルと対策
スリと置き引きが1番のトラブルです。スマホ、お財布をリュックから抜き取られるのが1番多いスリ被害です。一見普通の若者がショッピングしているように見えても、スリ集団ということもあります。
日本ではバックを席取りに使ったりしますが、ベルリンではしないでください。置き引きも多発しているので、貴重品は肌身離さずです。それだけで、大概の被害は防げます。
- 貴重品は肌身離さず身につける
- リュックサックに貴重品は入れない
- 荷物を置きっぱなしにしてトイレに行かない
- 携帯電話はカフェやレストランのテーブルの上におきっぱなしにしない
- 知らない人に話しかけられても対応しない
女性が気をつけたいトラブルと対策
ベルリンではあまり女性を狙ったトラブルや犯罪は多くありません。基本的なことを注意していれば、性犯罪などにあうことはないでしょう。
- 暗い夜道をひとりで歩かない
- 飲み過ぎてフラフラしながら、危ないエリアを歩かない
- 知らない人についていかない
- 得たいの知れない飲み物やドラッグを摂取しない
トラブルに遭った場合の対処法
警察
スリや置き引き被害に遭ったら、最寄りの警察にまず届けましょう。
被害状況を報告し、事故内容など詳しく聞かれます。盗まれた物が戻ってくることはほとんどありませんが、被害届レポートは保険請求の際に必要となります。
クレジットカードを紛失した場合は、カード会社に連絡し、カード使用停止手続きをしてください。
在ドイツ日本国大使館
もしパスポートが盗まれた場合は、大使館に連絡しましょう。
再発行の手続き、もしくは渡航書を発行してもらいます。警察署が発行するパスポート紛失届が必要になりますので、忘れずにもらってください。
在独日本国大使館
- 住所: Hiroshimastr. 6 10785 Berlin
- 電話: +49 (0)30 210 94-0
- FAX: +49 (0)30 210 94-222
- eMail: japanese-info@bo.mofa.go.jp
まとめ
せっかくの旅行中にトラブルに遭うと、すごく残念な気分になりますよね。貴重品の管理をしっかりして、思う存分ドイツ・ベルリンを楽しんでください。もし何か困った事があったら、現地のロコが助けてくれるので、相談してみてくださいね。