ベルリン入国審査・出国手続き徹底解説~出入国カードや税関申告は必要?
【ドイツ・ベルリン在住者執筆】 渡航前にチェックしておけば安心! スムーズに入国するために、ドイツの入国審査の手続きを解説します。入出国の流れや所要時間、注意点などをまとめました。
ベルリンの入国手続きの流れと所要時間
日本とベルリンを結ぶ直行便は現在のところ就航がありません。基本的に日本からの到着便はヨーロッパの大都市もしくはドイツ国内の他の都市(フランクフルトやデュッセルドルフなど)で乗り継ぎをし、ベルリンに到着というルートです。EU圏内は入出国は自由にでき、審査はありません(シェンゲン圏内のみ)。
EU圏内でトランジットをせず、韓国や中東でトランジットをしてベルリンに到着する方もいると思います。今回は主要の国際空港テーゲル空港到着のケーズを想定し、記事をまとめています。
テーゲル空港マップ
1. 入国審査
- 入国審査のブースは、EU圏内居住者とそれ以外のNon- EUに分かれています。後者の列に並びましょう。
- 自分の順番が来たら、パスポートのみ提出してください。入国カードはありません。帰りの航空チケットも基本的にチェックされません。
- 係員からの質問は、全くないこともあります。聞かれることとしては、「ドイツにどのくらい滞在予定ですか」や、「他の国に行く予定はありますか」などが一般的な質問です。英語で聞かれるので、英語で応答すれば、大丈夫です。
2. 手荷物受取
荷物受取所「Gepäckausgabe」へ進みます。搭乗便名の表示されているターンテーブルで、預けた荷物をピックアップします。荷物が出てこないとき、または荷物に破損がある場合は、航空会社の係員に報告してください。
搭乗券と荷物タグは申請の際に必ず必要になりますので、なくさないように注意してください。
3. 税関申告
申告するものがない場合は緑のレーンへ。申告するものがある場合は赤のレーンへ進み申告をしてください。レーンを抜けると到着ロビーです。
ドイツ入国時の免税範囲
タバコ
満17歳以上の旅行者はタバコ製品を次の量まで持込むことができます。
- 紙巻タバコ 200本 もしくは
- シガリロ 100本 もしくは
- 葉巻 50本 もしくは
- 紙巻用タバコ 250g もしくは
- これらを組み合わせた量
アルコール
満17歳以上の旅行者はアルコール飲料を次の量まで持込むことができます。
- アルコール度数が22%以上のスピリッツ1ℓ もしくは
- アルコール度数80%以上の非変性アルコール 1ℓ もしくは
- アルコール度数が22%以下のアルコール又はアルコール飲料2ℓまで もしくは
- これらを組み合わせた量 および
- 発泡性のないワイン4ℓ および
- ビール16ℓ
医薬品
* 旅行中に本人が服用する範囲内の量燃料
(エンジン付きの車1台につき)
* メインタンクに入っている量 および
* 持ち運びができる容器1つに10ℓ までその他の物品
* 15才以上は総額430ユーロまで
* 15才未満は総額175ユーロまで
出典:ドイツ連邦共和国大使館「ドイツに持ち込みできる物品の免税範囲」
4. 到着ロビー
到着ロビーに着いたら、出口に向かって進んでください。レンタカーやバスの表示に沿って歩けば、目的地にたどり着けます。
ベルリンの出国手続きの流れ
テーゲル空港はターミナルA〜Eまであり、徒歩で移動できるようになっています。メインターミナルAは主な旅客サービス施設が属しています。E-チケットなどで事前に出発ターミナルを確認しておきましょう。
1. 出国手続き
ドイツはシェンゲン圏です。スイスなどのシェンゲン圏外にトランジットする場合は、パスポートコントロールがあります。混み合っている場合がありますので、余裕を持ってゲート方向にお進みください。
※出国カードはありません。
2. 手荷物検査
手荷物検査では、ポケットの中身をすべて出すように指示されます。100ml以上の液体物は持ち込めませんので、免税店でお酒など購入予定の方は、必ずセキュリティーチェック後にお買い求めください。
3. 出発ゲート
出発ゲート付近にカフェやトイレもあります。フライト直前にゲートが変更されることもありますので、念のため電光掲示板で再確認しましょう。
出入国カード・税関申告書は?
ドイツには出入国カードや税関申告書はありません。
まとめ
ドイツの出入国は基本的には複雑なことはなく、簡潔にスムーズに行われます。面倒な出入国カードや税関申告書もありませんが、係員に呼び止められ抜き打ちで検査されることもあります。事前に免税範囲などをしっかり把握しておきましょう。
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