シャンハイ(上海)の旅行ガイド情報

中国・出入国カードの記入例、出入国審査の手続きとイミグレーション

【2019年最新情報!上海在住者執筆】写真付きなので簡単!中国へ旅行にいく際に必要な出入国の流れから、中国の入国、出国の際に必要な出入国カードの記入の方法、免税範囲など解説していきます。
中国へ旅行に行く前にチェックして、安心して旅行へ行きましょう。

海外旅行に行く際に、荷造りや両替、パスポートの準備が万全だという方も、意外に調べ忘れがちなのが出入国の方法です。
同行者やガイドにすべての行程を任せているという方も、イミグレーションでは個人として扱われるのでけっこう重要。現地で慌てないよう、しっかり確認しておきましょう

上海・浦東国際空港の入国手続きの流れと所要時間

1. 入国審査-指紋登録など

入国審査前に1度指紋登録をして、指紋をとり、また入国審査のゲートでパスポートを見せ、指紋登録をし直し、顔写真を撮る流れになります。
一回目の指紋登録では日本のパスポート情報を読み取ってくれるので、日本語での案内でできます。

レーンは中国人用と外国人用に別れているので、外国人用のレーンに並びましょう。

<入国審査に必要なもの>
出発前に、パスポートの有効期限まで半年以上あるかチェックをしましょう。
有効期限が半年以上ない場合はすぐに新しいパスポートを準備してください。(パスポートの発行は時間がかかるので、旅行を計画する際に一緒にチェックをしましょう)
ビザは、滞在期間が15日以内であれば不要です。15日以上滞在する方は、日本の中国大使館へ事前に行き、ビザを発行しましょう。
申請を代行している旅行会社もあるので、検索してみて下さい。中国大使館も旅行会社での申請を推奨しています(大使館経由では時間がかかることがあるため、申請は余裕を持ってしましょう)。

<入国審査で聞かれること>
正直なところ、入国審査では特に難しいことを聞かれることは少ないです。
日本のパスポートを持っていると、他の国でもさほど問題なく通れる場合が多いのですが、万が一質問されたときにはハキハキ答えることが必要です。
聞かれるとしても、中国に来た目的を問われることが多いので、観光目的の場合は「Sightseeing(サイトシーイング)」、仕事で訪れた場合は「Business(ビジネス)」と伝えれば問題はありません。

このときに指紋登録をもう一度します。顔写真の撮影もして、無事終われば入国審査は終了です。

2. 手荷物受け取り

入国審査が済んだら、自分の荷物が流れてくる場所まで行き、手荷物を受け取りましょう。

3. 手荷物検査・税関申告

荷造りを始める前に、持ち込みが制限されているものがあることも知っておきましょう。

まず禁止されているものは、

  • ライター・マッチ(機内だけでなく、預け荷物に入れていくのも禁止されています)
  • 武器類、爆発物
  • 違法薬物各種
  • 偽造品
  • 果物や野菜など動植物類
  • 反道徳的なもの、中国の政策に対して批判的な内容の出版物や印刷物、フィルムなど

制限がもうけられているものは、

  • アルコール類1500mlまで
  • タバコ400本まで
  • 現金2万元以内(外貨は5000US$まで)
  • 香水(個人で使用する分量まで)
  • 贈答品など2000元相当未満
  • 家電1台
  • 出版物(10冊以下まで)
  • CD/DVDなどのソフト(20枚まで)

別途申告が必要なものは、

  • 乳児用粉ミルク
  • ベビーフード
  • 医薬品
  • 肉製品

同一商品を複数持ち込むと転売目的と見なされ、税関にて税金をかけられることがあります。(個人使用の限度ならそこまで気にしなくても大丈夫です)
お土産用として4〜5個なら問題ないかもしれませんが、家電などは注意が必要。現地の人に頼まれたとしても、お菓子や小物などの常識的なお土産でない場合は断ったほうがよいでしょう。
トラブルになりそうな荷物は、持ち込まないに限ります。

また、日本から中国にこれらの食品を送る場合は、高確率で没収もしくは高い税金をかけられますのでくれぐれもお気をつけください。

スムーズに入国できるよう、事前に持ち込めるものをしっかりチェックしていきましょう。
税関申告書の記入については下記に書いてあるのでご確認ください。

4. 到着ロビー

まれに到着ロビー近くで、係員に呼び止められて荷物チェックを受ける場合があるので、くれぐれも嘘の申告だけはしないでくださいね。
到着ロビーについたら、両替やキャッシング、それぞれの方法で目的地へと向かいましょう。

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上海・浦東国際空港からの市内移動アクセス方法・手段ガイド

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 中国で乗り継ぎ(トランジット)する場合

中国で乗り継ぎする場合、一旦空港の外に出たり、他の中国国内に乗り継ぎの場合だけ、入国カードを書く必要があります。
中国経由で目的地が別の国の場合で、外に出ない場合は記入しなくて大丈夫です。

空港の外に出る場合は、カードの滞在先に「None」と記入し、「Day trip」と表記しておきましょう。

上海・浦東国際空港の出国手続きの流れと所要時間

1.出国手続き

出国手続きの場合は、入国手続きに比べるとそこまで大変ではありませんが、並ぶことが予想されますので、早めに空港へ行かれることをおすすめします。

<出国審査に必要なもの>
パスポート、入国時に書いた出入国カードの出国カードのほうが必要になりますので、失くさずに持ってきましょう。
※万が一なくしてしまっても、出国手続き前のカウンターに置いてあるので、そこでさっと記入して持っていけば大丈夫です。

<出国審査で聞かれること>
入国時と同様、ほとんど何かを聞かれることはありません。
しいていうなら、出国カードはしっかり記入した状態でだしましょう。

2. 手荷物検査・税関申告

搭乗口へは、チェックイン、出国手続き、手荷物検査の順に入ります(空港によっては手荷物検査の後に出国手続き)。
特に帰国時は、上海の空港に大行列ができているので注意が必要。航空会社が呼びかけている注意点をまとめてみました。

上海の空港で手荷物検査時に引っかかるものは、日本と同様に液体物、ライター、危険物などです。ペースト状、ジェル状も不可。これらはすべてスーツケース内に入れ、チェックイン時に預けてしまいましょう。

※入国の際と同じようなものが、持ち出し禁止となっているので注意しましょう。

手荷物検査時には、あらかじめコート、ジャケットなどの上着を脱いでおき、ノートパソコンは手荷物から出しておきます。
ポケットに入っているカギやコインも出しておきましょう。ブーツは脱ぐように言われます。

大勢の旅行者がこのチェックを一つずつ受けるため、とても混み合うことになっています。余裕を持って空港に行くことを心がけましょう。

3. 出発ゲート

出発ゲート内に到着したら、あとは各自、お土産をみたり食事をしたりしながら、出発までゆっくり時間を過ごしましょう。

出入国カード・税関申告書の書き方

入国カード

中国に入国する際は、機内で出入国カードに必要事項を書き込み、イミグレーションで係員に提出する必要があります。
カードは機内で配られますが、ツアーなどの場合は旅行会社でもらえることもあります。機内でもらいそびれた場合は、審査前のカウンターで受け取って記入します。
多くの場合、機内で受け取って書き込むことになりますので、手荷物にペンを用意しておきましょう。

機内でもらえなかった場合は、到着後の入国審査前のこのカウンターで記入します。

ここから記入例です。
上の「外国人入境卡」は入国時に入国審手続きカウンターへ、下の「外国人出境卡」は出国手続きの際に出します。イミグレーションは大抵いつも混んでいて、けっこう並びます。
このカードを持っていない、記入していないとなると、列の最後尾に戻ってまた並び直しというキツいことになってしまうので、あらかじめ記入して準備しておきましょう。記入漏れもないようにチェックします。
※滞在住所はホテルの住所を記入します(友人宅、留学生寮などに泊まる場合はその住所を書きます。)空欄にしている部分は、滞在日数15日以内であれば記入不要の欄です。

入国カードです。到着時に準備するのはこっち側です。

税関申告書

▶surname-名字
▶Given names-名字
▶Male/Female-男か女かチェックを入れる
▶Date of birth-誕生日
▶Nationality-国籍
▶Passport number(Number of Traveler's Document)-パスポート番号

For Incoming Passengers(入国者)
▶From(where)-どの空港から乗ってきたか
▶Flight Number-搭乗機の便名
▶Date Of Entry-いつ入国したかの日付

For Outging Passengers(出国者)
▶to(where)-どの空港へ帰るか
▶Flight Number-搭乗機の便名
▶Date Of Exit-いつ出国するかの日付

◯左側の欄が持込物
当てはまるものがあればチェックしてください。

▼ 記載項目
1. Animals and plants,animal and plant products,microbes,biologi-cal products,human tissues,blood and blood products.
(動物、植物、動植物製品、微生物、生物学的製品、人体組織、血液、および血液製剤を所持している)
2. (residents) articles valued at over RMB5,000 from overseas.
(中国国外で取得した物品で、人民元換算5000元を超えるもの/中国非居住者はチェックは不要です)
3. (Non-residents) articales valued at over RMB 2,000 that will remain in the territory.
(中国国内に残す予定の物品 (贈り物などとして) で、人民元換算2,000元を超えるものを所持している/中国居住者はチェックは不要です)
4. over 1,500ml (12% volume) alco-holic drinks, over 400 sticks of cigarettes, over 100 sticks of ci-gars,or over 500g of tobacoo.
(1500mlを超えるアルコール飲料 (アルコール度数12%以上)、400本を超える紙巻きたばこ、100本を超える葉巻、500gを超える刻みたばこを所持している)
5. Chinese currency in cash ex-ceeding RMB 20,000 or foreign currencies in cash exceeding USD 5,000 if converted into US dollar.
(5.2万元を超える人民元の現金、またはUSドル換算でUS$5000を超える外貨の現金を所持している)
6. Unaccompanied baggage,goods of commercial value,samples,ad-vertisements.
(別送手荷物、商業価値のある物品、サンプル、広告品を所持している)
7.Other articales that should be de-clared to the Customs.
(その他の税関に申告すべき物品を所持している)

◯右側の欄が持出し物
当てはまるものがあればチェックしてください。

▼ 記載項目
1. Cultural relics,endangered ani-mals or plants and products thereof,biology species re-sources,gold,silver and other pre-cious metals.
(文化的遺物、絶滅に瀕した動植物およびそれらの標本、生物学的資源、金、銀、その他の貴金属を持ち出す。)
2. (Residents) trip necessities (cam-era,vidicon,laptop,etc.) valued each at over RMB 5,000,which will be brought back at the end of the trip.
(ひとつが人民元換算5,000元を超えるカメラ、ビデオ、ノートPCなどの旅行必需品で、中国国内に持ち帰るものがある。)
3. Chinese currency in cash ex-ceeding RMB 20,000 or foreign currencies in cash exceeding USD 5,000 if converted into US dollor.
(3.2万元を超える人民元の現金、またはUSドル換算でUS$5,000を超える外貨の現金を持ち出す。)
4. Goods of commercial value,sam-ples,advertisements.
(商業価値のある物品、サンプル、広告品を持ち出す。)
5. Other articles that should be de-clared to the Customs.
(その他の税関に申告すべき物品上記左欄の1~7、右欄の1~5に該当する場合、該当する物品の詳細を表に記入。左から物品名/貨幣の種類、型番など、数量、金額)

説明書きの下にある欄は、もし該当するものがあった場合に、該当する物品名と詳細を記入してください。

▶Passenger's Signature-パスポートに書いてあるものと同じサインをしてください。

出国カード

こちらが出国カードです。入国カードから切り離した部分なので、帰国時までなくさないようにしましょう。

まとめ

中国の出入国でネックになるのはやはり出入国カードの記入。
パスポート番号、滞在先の住所などは、とっさに書けないことも多いですよね。ですので、パスポートに滞在するホテルの住所のメモも挟んで手荷物に入れておけば安心。
また、税関申告書は虚偽の申告をしてしまうと、発覚した際に処罰を課せられる場合がありますので、正直に記入しましょう。
「わからないところは空欄で」などと軽く考えていると、ごたごたに巻き込まれてしまうのが中国です。充分過ぎる準備で出入国に挑み、旅行を楽しんでくださいね。

また、空港からの送迎やホテルの手配、ツアーなどロコタビではさまざまなサービスを提供する現地在住者「ロコ」とコミュニケーションを取ることが出来ます。
分からないこと、知りたいことがあれば無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね! 

以上中国・上海の出入国手続きについてでした。