韓国焼肉の基本ガイド！お肉の人気部位や種類、店舗でのマナーを解説
韓国旅行で外せないグルメといえば、本場の韓国焼肉！
日本ではサムギョプサルやタッカルビなどが有名ですが、本場の焼肉はもっと種類が豊富です。
この記事では、韓国で焼肉に行くなら食べておきたい人気のお肉の部位を、牛肉、豚肉、ホルモン、鶏肉まで紹介します。
焼肉店を探す時のコツや店舗でのマナーなど、韓国で初めて焼肉を食べる人が知っておきたい知識もまとめました。
サムギョプサルだけじゃない！韓国の焼肉は種類がたくさん
韓国の焼肉は、そのバリエーションの豊富さが魅力です。
サムギョプサル以外にも、さまざまな部位や種類が存在します。
韓国の焼肉で一般的なものは、サムギョプサル（豚の三枚肉）、カルビ（牛肋骨肉）、ブルゴギ（薄切りの牛肉）、そしてタッカルビ（鶏肉のスパイシーな料理）などです。
ここからは、牛肉・豚肉・鶏肉の代表的な部位からニッチな部位までご紹介！
韓国は部位によって専門店がありますので、食べたいお肉を決めてから専門店に行くことをおすすめします！
韓国で食べたい焼肉！人気の部位や種類【牛肉編】
韓国の焼肉・牛肉編ではカルビからハラミ、そして牛タンまで、本場の焼肉を楽しむための一押し部位をご紹介します。
カルビ
韓国焼肉の代表格であり、日本でもおなじみの「カルビ」。
韓国でも人気の部位！韓国では骨つきのカルビが主流です。
生食でいただけるセンカルビと、甘辛いマリネソースに漬け込んで焼かれたヤンニョムカルビが人気。
肉質は柔らかく、食べ応え抜群です。
プルコギ
タレに漬け込んだ薄切りの牛肉をお鍋で焼いた「プルコギ」は、醤油ベースの甘い味付けが特徴です。
辛くないので韓国料理の香辛料が苦手な方も安心して食べることができます！
日本のプルコギとは違って、お鍋にたくさんの野菜を入れて一緒に食べるのがソウルでは一般的です。シャキシャキの野菜と肉の旨味が絶妙に絡み合い最高に美味しいです。
明洞や東大門に専門店があるのでお気に入りを見つけてくださいね。
トゥンシム（ロース）
「トゥンシム」は、肉の中でもロースにあたります。
脂身と赤身のバランスが良く、ジューシーで風味豊かな味わいが楽しめます。
店舗によってはステーキ状で出てくることも。その際は焼きながらハサミで切って食べるのが一般的です。
ロースも脂肪が比較的少なく、ヒレに近いヘルシーな肉の部位です。
ジューシーな味わいと食べ応えがありながら比較的カロリーコントロールがしやすいので
ダイエット中の方にもおすすめです。
アンシム（ヒレ）
極上の部位である「アンシム」は、
ヒレ肉と呼ばれる牛の肋骨の内側の柔らかいお肉。
脂が少なくても肉の旨味が凝縮されており、上品な味わいが楽しめます。
また高タンパク質な部位でもあり他の部位に比べてカロリーも控えめ。
ヘルシーなお肉を注文したい場合、アンシムもおすすめです！
チャドルバギ（あばら）
牛の肋骨肉「チャドルバギ」は、薄切りが一般的で白い脂肪部分が多く噛みごたえがあり香ばしい焼き目が特徴！
店舗によっては「チャドルベギ」と記載されているお店もあります。
（チャドルベギとチャドルバギの部位は同じです。）
チャドルバギはしっかりとしたコクがあるため、他の部位とは異なった風味を持っています。
すぐに焼き上がるため焦げないよう注意しながら焼くのがコツ！
塩や特性ダレ、サンチュで巻いて食べましょう。
お肉の旨味をじっくりと味わいたい方、変わり種のお肉に挑戦したい人におすすめの部位です！
アンチャンサル（ハラミ）
日本ではハラミと呼ばれる腹側の帯状の肉「アンチャンサル」は、脂身が豊富でしっとりとした食感が楽しめます。
日本でも馴染みがある部位のため、焼肉初心者が挑戦しやすい肉の一つです。
柔らかさと噛みごたえのバランスが良く、脂身の風味が好きな人やジューシーな肉を楽しみたい人におすすめです。
ウソル（牛タン）
牛タン、「ウソル」はコリコリとした食感が特徴で、日本では親しまれている部位の一つ。
しかし、韓国では親しみがない部位なため取り扱っているお店が少なく希少。
最近では日本人観光客向けにウソルを取り扱っているお店もちらほら出てきました。
韓国旅行中に見つけたらとてもラッキーです。
タンパク質が豊富で独特の食感と風味が楽しめるため、ダイエット中でも食べやすい部位です。
韓国で食べたい焼肉！人気の部位や種類【豚肉編】
豚肉の魅力を引き立てる、韓国焼肉の代表的な部位や焼き方のコツから食べ方などをご紹介！
サムギョプサル（三層肉）
サムギョプサルは、おなかの部分から取られた分厚い豚バラ肉。
焼くことで香ばしさが増し、おろしポン酢や味噌、にんにく醤油など様々なタレで巻いて食べるのがおすすめです。チーズにつけて食べるお店も！一口サイズの美味しさが広がります。
厚めにカットされているので、中までしっかり焼くためには時間をかけましょう。
また、カリッと香ばしい仕上がりが美味しいポイント！焼き過ぎには注意してください。
ソウル市内だけでもサムギョプサル専門店が多く、最近ではセリのサムギョプサルが日本人に人気です。
テジカルビ（豚タン塩焼き）
豚タンを薄切りにして塩で焼くテジカルビは、シンプルながら濃厚な味わいが楽しめます。
薄く切って提供されるため、早めに焼いて早めに食べると美味しさが逃げません。
焼き上がったら、サンチュ（生菜）で包んで食べると、さっぱり美味しくいただけます。
もちろん、たれや味噌に漬けても美味しいですよ。
モソリサル・チョンギョッサル（豚トロ）
モソリサルとも呼ばれる豚トロは、ジューシーで柔らかな部位。
豚トロは脂身が豊富なため、中火でじっくり焼いて余分な脂を落とし、香ばしさを引き出しながら焼くのがコツ！
厚切りで提供された場合ハサミで薄く切りましょう。薄切りの方が口当たり良く楽しめます。
味噌やにんにく醤油で味付けして食べると、深みのある味わいが楽しめますよ。
モクサル（ネック）
豚の首周りのモクサルは、食べ応えのある部位。
脂身が豊富なので、過剰な脂が落ちるように注意して焼きましょう。
焼くと香ばしさが広がり、タレや塩で味付けしていただくと、
コクのある味わいが楽しめますよ！
火加減を中火に調整しじっくり焼くと更に肉の旨味が引き立ちます。
初めての方でも食べやすい部位です。
コッテギ（豚皮）
コッテギは、豚の皮をカリカリに焼いた逸品。
豚皮はカリッと焼いて食べるのがポイントです。ある程度焼いたら強火で焦げ目をつけると更に香ばしさアップ！
甘辛いたれやわさび醤油に絡めて食べると、コリコリとした楽しさが広がります。
焼きすぎないよう注意してくださいね。
韓国で食べたい焼肉！人気の部位や種類【ホルモン編】
韓国でも人気のホルモンの魅力や食べ方を丸っと解説します！
コプチャン（小腸）
コプチャンは、豚の小腸を使ったホルモンで、コリコリとした食感が特徴です。
日本ではマルチョウと呼ばれていますね。
焼く際には、中火でじっくり焼くのがおすすめ！
焼くことで香ばしさが増し、甘辛いタレや、塩やにんにく醤油で味付けして楽しむのが一般的です。
高温での焼きすぎに注意すると、脂を逃さずジューシーな食感を味わえます。
テッチャン（大腸）
テッチャンは豚の大腸を使用したホルモンで、
コプチャン同様コリコリとした食感が楽しめます。
焼き上がった後はにんにくや塩、味噌を添えて食べると美味しいです。
ヤン（ミノ）
ヤンは、牛のミノ（第四胃）を使用したホルモンで、豚のホルモンとは異なり歯ごたえがありながらも柔らかい部位です。
中火でじっくり焼くとコクが増します！
韓国では塩や味噌、ゴマダレなどで味付けして食べるスタイルが一般的です。
焼き加減に注意して、香り豊かな一品を楽しんでください。
韓国で食べたい焼肉！人気の部位や種類【鶏・鴨編】
韓国の焼肉には、お肉の種類が豊富で、中でも鶏や鴨の焼肉は独自の風味が楽しめます。韓国でおすすめの人気メニューを紹介します。
タッカルビ
タッカルビは鶏もも肉を主に使用した料理で、醤油やコチュジャン（辛味噌）、野菜と混ぜて焼くのが一般的。
鶏肉のジューシーさと調味料の絶妙なバランスがクセになります。
またタッカルビにチーズをトッピングするアレンジもおすすめ！
これがまた絶妙なマッチングで、チーズのとろける感覚が新たな味わいを楽しませてくれます。
タッコチ（焼き鳥）
タッコチは鶏のいろんな部位を串に刺して焼くスタイル。
もも肉、皮、ハツなどさまざまな部位が楽しめる、日本の焼き鳥と近いイメージです。
焼き上がりにマヨネーズや特製たれを絡めて食べるのがおすすめ。
風味がグッと広がります！
ソウルの屋台で食べたい一品ですね！
オリグイ（鴨）
オリグイはオリコギとも呼ばれ、鴨肉を使用した焼肉のことです。
ジューシーな食感が特徴でしっかりとした肉質を堪能できます。
薬味や生野菜と一緒に食べると、コクのある鴨肉とさっぱりとした薬味の組み合わせが爽やかな味わいを生み出します！
濃い味付けのたれと相性抜群です。
韓国の焼肉を楽しむときに知っておきたい知識やマナー
韓国旅行で焼肉を楽しむ際には、独自の文化やマナーがあります。
韓国焼肉初心者でも安心して楽しむために知っておきたいポイントを詳しく解説します。
韓国の焼肉店は1～3種類の部位を扱う専門店が多い
日本の焼肉店ではお肉の種類や部位は多彩に取り扱っていますが、韓国においては、特定の肉の部位を専門とする焼肉店が多いです。
例えば、サムギョプサル（豚の三枚肉）専門店、カルビ（牛肋骨肉）専門店、ブルゴギ（薄切りの牛肉）専門店などがあり、それぞれの店舗ではその部位を使った様々な調理方法や味付けが楽しめます。
特に韓国の豚肉は、韓豚(ハンドン)のような独自のブランドがあり、熟成サムギョプサルやモクサルなどの特別な部位を楽しむことができるんです。
店舗によって異なる漬けダレやおかず（パンチャン）も特徴的で、多様な味わいを楽しめる点も魅力的。
韓国で焼き肉を楽しみたい場合は、食べたい部位やお肉の種類を事前に決めてからお店選びをするのがおすすめです！
肉の質や味わいにこだわった専門店で、その部位の最も美味しい食べ方を体験することができますよ。
観光客の多い人気観光エリアの一部店舗では、さまざまな種類を取り扱っている店舗もあるため、部位を決められない場合は一部の種類豊富に取り扱うお店を、事前にリサーチしておきましょう。
お肉は野菜といっしょに食べるのが韓国流
韓国では焼肉を食べる際に、お肉と一緒に野菜を巻いて食べるのが一般的です。
レタスやサンチュ（生菜）で包み、特製のソースやにんにく、ご飯と一緒に楽しみます。
その他、キク科に属する野菜で少し苦味があるエンダイブや紫蘇の葉と形が似ているエゴマの葉なども付け合わせのお野菜としてサンチュやレタスと共に提供されることが多いです。
初回の注文は2人前～の場合が多い
初回の注文は2人前以上を頼むことが一般的です。
韓国の焼肉店では、一人での入店が禁止されているお店もあります。
これは、ピークタイムに一人で入店しても長時間滞在することがあり、他のお客さんに場所を譲らないことが一因です。
また、焼肉は複数人で楽しむ文化が根付いており、お店は事前に複数人分のお肉を用意しています。一人での来店が少ないため、個々の分量を準備するのが難しく、スムーズなサービスが難しいことも理由としてあげられます。
しかし、最近は一人来店可能なお店やピークタイムを避けた時間帯なら一人来店可能なお店も増えてきています。
「2人前食べれるよ！」という人はチャレンジしてもいいですね。
一人で韓国旅行中に焼肉屋さんへ行きたくなった際には、混雑時間を避けた時間にトライしてみると良いかもしれません。
その他、数量やサイズに関する質問があれば、気軽にスタッフに尋ねましょう。
お店のスタッフが肉を焼いてくれる
韓国の焼肉店では、お店のスタッフが肉を焼いてくれることが一般的です。
焼くテクニックやタイミングを知っているスタッフが、最適な状態で提供してくれます。
焼きたての美味しいお肉を楽しめるので、スタッフに焼いてもらいましょう。
鉄板や焼き網も、変えてもらえます。
しかし混雑時一人の店員さんが、複数のテーブルを周りながらお肉を焼いているケースもあります。
他のお客さんの対応が忙しい場合、お肉の焼き加減を確認できず焦げてしまう場合もあるため店員さんに頼りきらず、自分達で確認することも重要です。
付け合せのおかずは基本的に食べ放題！
焼肉店で提供される付け合せのおかず（パンチャン）は基本的に食べ放題です！
キムチやナムル（副菜）、海苔やチヂミ、チゲ（鍋料理）など、様々なおかずがテーブルに並びます。
キムチはお肉と一緒に焼くととっても美味しいですよ。基本はお店の人がやってくれます。
パンチャンは、お店や日によって提供されるメニューは異なります。
好みに合わせて楽しむことができるので、存分に味わってみてください。
韓国の焼肉店の予約方法は？ロコタビを利用してみよう！
韓国旅行でお店を予約したいけれど、電話予約のみだったり、韓国語しか受付ていなかったりして予約に苦戦することはありませんか？
そんな時にロコタビを使えば、韓国在住者の「ロコ」たちがお手伝いしてくれます！
もちろん予約代行以外にも韓国語の通訳やアテンドもお願い可能です。
ソウル在住ロコ一覧から、予約代行の依頼をしてみましょう。
代行料金は、支払い前にロコと事前に決められるので安心です。
まとめ：定番・人気の韓国料理！本場の焼肉を満喫しよう
韓国の焼肉は、ただ食事を楽しむだけでなく韓国の食文化を体験できる場です。
様々な種類の肉や普段食べることのない部位や、お店によって取り扱うお肉の種類が違うことなども事前に知っておくことでお店選びがスムーズに行えます。
また、日本とは違う注文方法やマナー、お店の利用方法なども、事前に知っておくことで韓国での焼き肉をより一層楽しめます。
一人での入店が難しい店舗も多い韓国ですが、一人旅の際も入店時間に気をつければ一人で韓国料理を楽しむことが可能。
この記事を通して韓国での焼き肉文化や食文化などを知り、旅行をより楽しいものにしてくださいね。
