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イタリア・ミラノの入国審査マニュアル

【イタリア・ミラノ在住者執筆】渡航前にチェックしておけば安心! スムーズに入国するために、ミラノ主要空港での入出国審査の手続きを解説します。入出国の流れや所要時間をまとめました。

入国手続きの流れと所要時間

イタリア・ミラノでの入国手続きは非常に簡単です。
特別な書類を書く必要も無く、日本人のパスポートは非常に信用されており、挨拶だけでスタンプポン!がほとんどです。
ですが、何事も時間がかかり、運が左右する国、ここはイタリア。
所要時間も、15〜50分と、その日その時によってまちまちです。
並ぶ、待つ、日本と勝手が違う!
そんな中でも余裕を持って過ごせるように、筆者が身をもって体験したスムーズな入国マニュアルをお知らせしたいと思います。

1. 入国審査

入国審査の流れ
飛行機を降りました。まずは、出口(EXIT/イタリア語でUSCITA)を目指しましょう。入国審査口から離れたゲートで飛行機が降りた場合は、ここで少し歩く事になります。
いよいよ、入国審査口が見えてきました。
EUパスポート保持者ゲート(星☆の円の中に、EUと書かれたマーク)と、
それ以外全てのパスポートゲート(ALL PASPORTS/TUTTI PASSAPORTI)が見えてきます。
迷わず後者に並びましょう。
写真の様に、長蛇の列になっている事もあれば、ほぼ待ち時間がない時もあります。辛抱強く待ちましょう。
ごく稀に、EUゲートが終わってしまった審査官が、「日本人見るよ!」と日本人だけを通してくれる事もあります。信頼された日本のパスポートなら、短時間で済ませられるからでしょう。そういったラッキーな時もあれば、審査に時間がかかる人が多くてなかなか進まない事も。ここは、イタリア式にゆったり辛抱強くお待ち下さい。

入国審査で聞かれること
旅行で来た日本人で90日以内の短期滞在者が聞かれることは、ほとんどありません。
挨拶(こんにちは/ボンジョルノ)→顔とパスポートを確認してスタンプ→さようなら(アリベデルチ他)
か、ごく稀に「観光?(サイトシーイング?)、仕事?(ラボーロ?)」や、在住者は滞在許可証を見せる様に言われます。
(他国パスポートの場合は、ビザの有無や様々な事を聞かれているようです。)

入国審査で怪しまれる人の特徴
イタリアでは、マスクは重い伝染病患者のみがつけるもの、という認識があります。風邪をひいても花粉症でもマスクをする事はありません。顔も隠れてしまいますので、ここではマスクは外しましょう。
短期間でイタリアに沢山の渡航がある人は、詳しく聞かれる事もあるようですが、殆どの日本人旅行者は怪しまれる事はありません。

2. 手荷物受け取り

入国審査を抜けたら、預け手荷物レーンに到着します。
モニターでご自分の飛行機がどのレーンか確認したら、しばらく待ちましょう。
荷物が多い場合、カートを使用したいものですが、特にマルペンサ空港ではカートは有料2ユーロです。
カートレーンの先頭にある料金入れに2€(小銭を用意しましょう)をいれ、鍵が開いたのを確認したら、自分でカートを取りに行くシステムです。

手荷物が流れてきたら、取り忘れのないように、そして盗まれることの無いようにしっかり荷物を確認しましょう。

手荷物受け取りロビーから到着ロビーの間に、税関があり、ものものしい警官が立っていますが、申告するものがなければ、特に申告をする必要はありません。なにもせずそのまま通ってください。
ごく稀に荷物が多い時など、止められる事もあります。
特に申告するものがなければ、聞かれた事に答えれば通してくれます。

3. 到着ロビー

到着ゲートをくぐると、到着ロビーになります。
そのまま同じ階出口から出るバス、タクシーに乗ってミラノ市内まで出るもよし、ロビーのバールで一休みもよし、レンタカーカウンターもこの階にあります。
マルペンサエクスプレスは地下まで降りてください。
詳しくは、別コラム「マルペンサ空港とリナーテ空港そしてべベルガモ・オーリオアルセーリオ空港、どれが便利?空港から市内へのアクセス方法まとめ」、をご参照ください。

出国審査

出国の流れ(免税手続きなし)

1.搭乗手続き(チェックイン)
利用航空会社のカウンターにパスポートと航空券、飛行機に預ける荷物(手荷物以外)を提出し、搭乗券を受け取る。
モニターで便名からゲートGateを確認。

2.手荷物検査
持ち込み物制限あり。飲料ボトルや危険物等は持ち込めないためその場で破棄。

3.出国審査
出国審査のカウンターでパスポートと搭乗券を提示。パスポートにスタンプを押してもらう。

※1~3の手続きの後、免税店やレストラン等あり。ここで購入した飲料ボトル等は機内持ち込み可。

出国の流れ(免税手続きあり)

(免税品を手荷物にせずスーツケースに入れ飛行機に預ける場合)※早めに空港へ行きましょう。

1.搭乗手続き(チェックイン)
※免税品をスーツケースに入れておく。
利用航空会社のカウンターにパスポートと航空券、飛行機に預ける荷物(手荷物以外)を提出し、”免税手続きをする”旨を伝え、搭乗券とスーツケースを受け取る。

2.免税手続き(免税品の提示を求められる場合あり)
イタリア国内のみで購入した場合は免税手続き業者(Global Blue)カウンターで返金手続き。
(クレジットカードの口座への返金の場合は並ぶ人の少ないカウンターへ。現金受取の場合は並ぶ人の多いカウンターへ。)
イタリア以外の国でも購入した場合は税関(Customs)カウンターで免税書類にスタンプを押してもらい返金手続き。

3.スーツケースを預ける
チェックインカウンターへ戻り、免税品の入ったスーツケースを預ける。

4.手荷物検査
持ち込み物制限あり。飲料ボトルや危険物等は持ち込めないためその場で破棄。

5.出国審査
出国審査のカウンターでパスポートと搭乗券を提示。パスポートにスタンプを押してもらう。

入出国カード

イタリアに入国する際は入国カードは必要ありません。
(出国の際、飛行機内で日本への入国カードを配られ記入が必要。日本に到着後、係員に提示。)
<記入例、書き方> ※機内で記入するペンを持参しましょう。

まとめ

入国に際して、特に繁雑な手続はありませんが、時間がかかる事も。
しかしここはイタリア!ゆったりと余裕をもった時間の使い方もたまには良いものですよ。素敵な旅を!