ミラノのタクシーの乗り方ガイド(種類・料金・トラブル情報)
ツアーを予約したら飛行機の到着時間が深夜だった、ホテルの立地が悪かったなんてことはありませんか? そんなときはタクシーでの移動がおすすめです。また、荷物が多いときや電車移動が複雑なときもタクシーは便利ですね。ミラノのタクシーは、比較的安全だとは言われていますが、観光客相手に白タクが存在するのも事実。今回は、タクシーの種類や料金から乗り方、便利な配車アプリなどをまとめました。
タクシーを上手に使って、ミラノでの旅を楽しんでください。
タクシーや配車サービスを利用するには
ミラノではタクシーはホテルやレストランで呼んでもらったり、流しのタクシーをつかまえるか、各主要駅近くにあるタクシー乗り場から乗ることができます。
また、日本から配車アプリをダウンロードしていけば、イタリア語を使わずに安心して配車を手配することができます。
タクシーの種類
ミラノのタクシーは全て白色です。ミラノ観光局で紹介されている公式タクシーは下記の3社。
■Autoradiotaxi
+39.(0)2.8585
■Yellowtaxi Multiservice
+39. (0)2.6969
■Taxi Blu
+39. (0)2.4040 +39. (0)2.8383 +39. (0)2.6767
乗る際は、各主要駅や観光地近くにあるタクシー乗り場のタクシーに乗り込むか、電話予約となりますが、電話予約はホテルやレストランでスタッフに頼めばやってもらえます。
タクシー料金の目安
初乗り料金・追加料金
メーター料金
ミラノのタクシー料金は統一されており、タクシーを無線で呼んだ時点からメーターが倒され、料金表示が開始されます。なので、タクシーに乗り込んだときに5~6ユーロぐらい、すでに表示されていたとしても、これはぼったくりではありません。
■平日6:00-21:00
- 初乗り料金€3.30
- メーターが€14.26に到達するまでの1キロメートル当たり料金€1.09
- メーターが€14.26に到達してからの1時間当たり料金€42.48
■休日6:00-21:00
- 初乗り料金€5.40
- メーターが€14.26に到達するまでの1キロメートル当たり料金€1.09
- メーターが€14.26に到達してからの1時間当たり料金€42.48
■平日、休日の夜間21:00-6:00
- 初乗り料金€6.50
- メーターが€14.26に到達するまでの1キロメートル当たり料金€1.09
- メーターが€14.26に到達してからの1時間当たり料金€42.48 ※その他追加料金 タクシーを待機させた場合や有料道路を通った場合など。
固定料金
各空港からは固定料金になっており、祝日や夜間だからといって料金が割り増しになることはありません。
マルペンサ空港からのタクシー料金(片道料金)
目的地 | 定額料金 |
---|---|
ミラノ市内へ | €95 |
リナーテ空港へ | €105 |
ヴァレーゼ市内へ | €65 |
ローフィエラ(国際見本市会場)へ | €65 |
参考:マルペンサ空港とリナーテ空港そしてベルガモ・オーリオアルセーリオ空港、どれが便利?空港から市内へのアクセス方法まとめ
ちなみにミラノのタクシーはチップは不要です。もし良いサービスをしてもらったり、小銭が不要な時などは、現金払いの場合、お釣りの端数をあげるぐらいの気持ちで大丈夫です。
タクシーの乗り方
1.乗る
タクシーをつかまえるのは、次の3つの方法になります。
①.電話で呼ぶ
ミラノでタクシーに乗るには、電話で呼ぶのが一般的です。ホテルやレストランでは、スタッフにお願いすればタクシーを呼んでもらえます。先述したようにタクシーを無線で呼んだ時点からメーターが倒され、料金表示が開始されます。
呼んだ際に「LIVORNO55が5分後に着きます。」などのアナウンスがあります。
タクシーが来た時に、車体横にタクシーの電話番号と、その下に「LIVORNO 55」が書かれてあれば、あなたが呼んだタクシーです。確認の上、タクシーに乗りましょう。
※「LIVORNO 55」と書かれてあるタクシー
②.タクシー乗り場で乗る
主要駅や有名観光地のタクシー乗り場で乗ることができます。
正規のタクシーは、車体が白で、ミラノ市の市章とタクシー番号が車体に掲示されており、屋根にはTAXIと書いてあります。確認の上、乗車してください。
正規のタクシーは客引きをしません。客引きをしてくる運転手は白タクなので、無視してタクシー乗り場に並びましょう。
日本のように自動ドアではないので、ドアは自分で開閉すること。前記の固定料金区間外は、走り出したらメーターが倒されているか確認してください。
日本語はもちろん、英語も通じないイタリア人運転手が多いので、行き先は前もって紙などに書いて、提示すると良いでしょう。
③.流しのタクシーをつかまえる
屋根の「TAXI」の部分が点灯している時は空車です。手を挙げて停めることができます。晴れた昼間はわかりにくいので、注意深く見ましょう。
※正規のタクシーの車体は白、屋根には「TAXI」の文字があります。
2.支払い、降車
支払いは現金、タクシーによっては、クレジットカードや現地のデビットカードで払えます。現金の場合はおつりを渡されたら、必ず合っているかどうか、その場で確かめましょう。そして、必要に応じてレシートをもらってください。スーツケース1個につき、1€加算される場合もあります。
その後、自分でドアを開けて降車します。
タクシーを利用する際の便利な言葉集
タクシーを利用する際に知っていると便利なイタリア語をあげてみました。
タクシーを呼んでください:Può chiamare un taxi?(プオ キアマーレ ウン タッシー?)
タクシー乗り場はどこですか?:Dov’è il posteggio dei taxi?(ドべ エ イル ポステッジョ デイ タッシー?)
スカラ座まで行ってください:Alla Scala per favore.(アッラ スカーラ ペルファボーレ。)
いくらですか?:Quant’è?(クアンテ?)
タクシーの貸切・配車サービス
貸切・チャーター
イタリア人経営の貸し切りやチャーターのタクシーサービスもありますが、やはり日本語が通じるのが安心ですね。ここでは主な3つのチャーター車が手配できる旅行社のサイトを紹介します。
配車サービス
世界最大級の配車サービスUberや、類似サービスmytaxiも普及してきており、そのドライバーも増えています。筆者はミラノ郊外の田舎町に住んでおり、住民は高い確率で自家用車を持っているのでタクシーは全く存在しないのですが、これらのサービスを利用すると、1台か2台は見つけることが出来ます。
このサービスはドライバーと乗客をマッチングさせるプラットフォームサービスです。Uberに登録したイタリア人がドライバーとなり、自車をタクシーとして登録して、私たちを目的地まで運んでくれます。
どちらも料金体制は3パターンあり、乗る前から目的地までの料金や所要時間、ルートが明確に表示されるので安心です。
UberはクレジットカードやPayPal、Googlepayで支払うことが出来、Mytaxiはクレジットカード、PayPal、現金で支払えます。
現地に着いたら簡単に開始することが出来ます。
利用には日本でアプリをダウンロードし、電話番号とクレジットカード番号を登録します。ネット環境(※)が必須になります。
(※)ミラノの各空港にもポケットWIFIの受け取り場所があり、WiTouristというサイトで事前に申し込み受け取りが可能です。
ただ言語はイタリア語、英語、スペイン語のみになりますので、言葉に自信のない方は日本で海外用のポケットWIFIなどを借りてくるのをお勧めします。
トラブル対処法
ミラノのタクシーは比較的安心でトラブルも少ないです。しかし、展示会シーズンなどにはどうしても白タクが増えます。
正規のタクシーは絶対に客引きをしません。「今日は電車がストライキで止まっている。」「ミラノ市内までの高速道路で大きな事故があってバスが出ないけど、僕なら裏道から行ける。」などと言葉巧みに、客引きをするタクシーは無視をして、絶対乗らないこと。
ユーロと円では単位が違うので、見慣れないでしょうが、タクシーを降りる前におつりを運転手のそばで確認すること。
このサイトを参考にして、正規のタクシーをしっかり見定めてくださいね。