中国・広州 (Guangzhou) の天気と気温、おススメの服装

中国・広州(コウシュウ)の天気と気温、おススメの服装をまとめました。
広州の気候や天気予報、最高気温・最低気温、降水量・湿度もここでチェックしよう！

中国・広州への旅行が決まったら、天気を確認して持っていく服を準備しましょう。
気温を確認して準備をおこなっても、いざ到着したら「自分だけ季節外れな格好をしていた！」なんてこともありますよね。

また日本でも話題になっている、大気汚染についても気になるところです。

今回は、中国・広州在住の筆者が年間の気候の特徴や、現地の大気の状態についてまとめました。

事前に情報をしっかりチェックして、旅行を最大限に楽しみましょう！

中国・広州の年間の気候

広州は、中国南東部に位置する広東省の省都です。
沖縄や台北よりも南にあり、緯度は香港とほぼ変わりません。
ゆったりとした南国の雰囲気を味わえる街です。

広州の気候の特徴は、温暖多雨で日照時間が長く、夏が長くて冬が短いことです。
そのため植物の生育に適しており、「花城」と呼ばれるほど、四季を通して花が咲き乱れます。

たわわに実る街路樹のマンゴー、路上でたたき売りをしているライチなど、美味しい果物が一年中楽しめるのも魅力の一つです。

広州は亜熱帯モンスーン気候に属します。
東京の温暖湿潤気候と比べると、年間を通して気温が高く、湿度も高いのが特徴です。

広州の最高気温と最低気温

以下は、広州の最高気温と最低気温を、日本の各都市のものと比較した図です。

データ参照：「Time-j.net／各地の気温と降水量のグラフ（雨温図）」
https://weather.time-j.net/Climate
データ参照：「天气网／广州气温 广州平均气温查询」
http://www.tianqi.com/qiwen/city_guangzhou/

広州の年間平均気温 (ºC)

広州と東京の年間平均気温を比較しています。

広州の年間平均降水量 (mm)

広州と東京の年間平均降水量を比較しています。

広州の年間平均湿度 (％)

広州と東京の年間平均湿度を比較しています。

広州と沖縄の気候がそっくり

イメージとしては、日本の最南端、沖縄の気候を思い浮かべていただくと分かりやすいでしょう。

しかし沖縄が年間を通して温暖多雨なのに対し、広州にははっきりとした雨季と乾季があり、夏場と冬場の寒暖差はより大きくなっています。

雨季と乾期の変わり目には短い春や秋の期間が訪れ、特に11月ごろは一年で最も過ごしやすい日々が続きます。

以下の図で、広州と沖縄の気候を比較して見ました。
広州と沖縄の気候がよく似ていることがよくわかりますね。

広州と沖縄の年間平均気温 (ºC)

広州と沖縄の年間平均降水量 (mm)

広州と沖縄の年間平均湿度 (％)

参照：「Time-j.net／各地の気温と降水量のグラフ（雨温図）」のデータを基に作成
参照：「天气网／广州气温 广州平均气温查询」のデータを基に作成

広州の雨季（3〜9月）について

毎年3月から4月になると、広州の春の風物詩「回南天（フイナンティエン）」が始まります。これは中国北方の冷気と南方の暖気がぶつかることによって起こる、華南地方独特の現象のことで、約一ヶ月にわたって超高湿な日々が続きます。

この時期、気温はまだ高くないので蒸し暑さによる不快感はありませんが、連日どんよりと厚い雲が立ち込め、湿度計が振り切れそうなほどジメジメします。
窓も壁も床も結露してびしょびしょになりますし、あらゆる物がカビて真っ黒になります。
当然、洗濯物は何日も乾きません。
服装は、薄手のニットやトレーナー、長袖シャツなど、日本の春先から初夏にかけての格好で構いませんが、雨具の用意だけは必ず忘れないようにしましょう。

この時期を過ぎると夏となり、本格的な雨季が始まります。
気温が急激に上昇し、7月・8月頃は40度近い日も珍しくはありません。
日差しが非常に強いため、紫外線対策と日焼け対策は必須です。
昼間は晴天でも、夕方になると激しいスコールが降り、一瞬のうちに道路が冠水することもあります。
このような豪雨に遭うと普通の傘や長靴では対応できませんので、ショートパンツとビーチサンダルで、ざぶざぶと水をかき分けて歩く人が多いです。
また3年に一度ほどは大洪水が起こり、床上浸水や漏電・停電などの被害が頻発するので注意が必要です。

スコールは4月下旬から7月初め頃までが最もひどく、その後徐々に落ち着いていきます。
しかし8月から9月は台風の時期ですので、飛行機が欠航したり、学校や会社が休みになったりすることもあります。
広州は日本ほど台風の通り道になりませんが、大雨や強風、河川の決壊には十分注意してください。

また「蚊」は、広州では一年を通して見受けられますが、5月・6月のまだ暑さが本番でない頃や、少し涼しくなった9～11月の方が多く発生します。
蚊に媒介されるデング熱や、チクングニア熱、マラリア等の病気の報告例もあります。
虫よけスプレーや虫刺されの薬などを用意し、水たまりにはなるべく近づかないようにしましょう。

広州の乾季（10〜2月）について

10月から11月は広州の秋にあたり、一年で最も心地の良い季節です。
暑さが和らぎ、湿度も落ち着き、天気の良い穏やかな日が続きます。
散策するには最適の気候でしょう。
薄手の長袖シャツあたりがベストですが、まだまだ半袖の人も多く見かけます。

12月に入ると、気温が一気に下がります。
広州は一年のうちほとんどの時期を夏服で過ごすことが出来るため、常夏のイメージを持たれがちですが、冬場は意外にも冷えます。
気温にして10度前後ですが、空気が多くの水分を含んでいるため、肌にはより冷たく感じられます。
また大きなショッピングモールなどに行かない限り、基本的にどこの建物にも暖房設備がありません。
気密性も低いため、室内でもコートが手放せません。

とはいえ、日中は汗をかくほどのぽかぽか陽気のこともあります。
脱ぎ着がしやすい恰好が一番でしょう。
広州人は寒がりですので、ダウンコートを着ている人を多く見かけますが、日本の寒さに慣れている方でしたら大袈裟に感じることと思います。
この地味な寒さは2月頃まで続きます。

乾季中の広州は殆ど雨が降ることがないので、雨具の用意は基本的に不要です。
しかし昼と夜の寒暖の差が激しい時期なので、外出の際の服装には気をつけましょう。

中国・広州の服装アドバイス（月別）

1月の服装

南国ですが、1月は真冬です。
日本ほどは寒くありませんが、湿度が高いので、体感温度はかなり寒いです。
天気は変わりやすい時期で、20°を超える日も。
暖かいインナーや厚手の靴下、ブーツなど冬用の靴も必要です。
それほど寒い日でなければ、マフラーや手袋はいらないでしょう。

2月の服装

2月も寒い日が続きますが、暖かい日もあるよになってきます。
重ね着をして、すぐに温度調節ができるような服装がいいでしょう。

夜は冷えるので、長袖のパジャマの着用をおススメします。

3月の服装

天気がとても変わりやすく、 2月よりも寒くなる時もあります。
しかし日中は暖かい日もあり、半袖でも過ごせるぐらいです。
長袖に、薄手のアウターを1枚羽織るくらいがいいでしょう。

この時期、夜間はまだ冷えるので注意が必要です。

4月の服装

この時期に雨季が始まります。
気温も上昇し、 初夏の服装で過ごせます。
しかし雨の日は肌寒くなるので、 羽織るものを忘れずに。

寝るときは、半袖半ズボンで大丈夫でしょう。

5月の服装

湿度が一気に高くなり、日本の梅雨に暑さが加わったような暑苦しい日々が続きます。
涼しい服装に加え、 帽子やサングラス、日傘なども忘れずに。
夜は寝苦しい日が出始めます。
クーラーをつけて寝ることをおススメします。

6月の服装

気温がさらに上昇し湿度もとても高いため、体調を崩しやすい時期です。
真夏の格好で過ごすことになりますが、クーラーが効いているところもあるため、薄手の羽織るもの1枚持っているといいでしょう。
日差しが強いので、日射病や熱中症に注意しましょう。
よく休憩を取るようにし、1日を通して水分補給も十分にしてください。
この時期、熱帯夜が毎日続きます。

7月の服装

7月は夏のピークになります。
日差しが非常に強く湿度も高いため、ミストサウナの中にいるような感覚です。
最高気温は45°C近くになり、体感温度は45°Cにもなります。
どこもクーラーが効いているので、ストールなどの薄毛の羽織れるものもお忘れなく。
水分補給も、しっかり行いましょう。
熱帯夜が続きます。

8月の服装

8月もとても暑い日々が続きます。
通気性の良い夏服で過ごしましょう。
日差し対策も忘れずに。
体感温度は40°以上です。
室内はどこもクーラーが効いているので、 薄手の羽織るものもお忘れなく。
夜はまだ寝苦しい日が続きます。

9月の服装

まだ真夏日が続きます。
通気性が良い夏服で過ごしましょう。
熱中症にならないよう、水分補給もこまめにしましょう。
湿度が高いので、ミストサウナの中で過ごす感じです。
この時期まだ熱帯夜が続きます。

10月の服装

10月になっても、夏の天気が続きます。
この時期も、秋の格好ではなく、夏服で過ごして大丈夫です。
夜間は涼しい日も出てきますが、基本的には熱帯夜が続きます。

11月の服装

11月になると、季節が変わります。
日本では、9月の後半くらいの気候です。
この時期も半袖半パンで過ごせます。
しかしながら、11月下旬には一気に気温が下がり、アウターなどの暖かい服装が必要になってきます。
天気予報を確認しながら、その日の服装を決めることをおススメします。
夜間は冷えることがあるので、長袖長ズボンがいいでしょう。

12月の服装

冬の季節になります。
この時期、長袖長ズボンで過ごしましょう。
薄手のコートなどのアウターも必要になってきます。
日によっては日中は暖かく感じることもあるので、長袖のカーディガンなどで重ね着をして、体温調節ができるようにするといいですね。
夜は冷えるので、暖房が欠かせません。

中国・広州の天気予報

「tenki.jp」天気予報サイトでは、今現在の中国・広州の天気が見れるほか、以下の情報が手に入ります。

• この先1週間の天気予報
• 中国・広州と日本の主要都市との天気の比較
• 中国・広州周辺の都市の天気予報
• 中国・広州におけるこの先一週間の最高気温・最低気温・降水確率

これを目安にすれば、旅行の準備もはかどりますね。
さっそくチェックしてみよう！

「tenki.jp」天気予報サイトでニューヨークの天気を見る

広州の大気汚染について

中国滞在で気になるのが大気汚染です。
石炭燃焼、自動車の排気ガス、農地における藁の野焼き等が原因とされ、発生しやすい気象条件が重なると大気汚染が深刻化します。
特に冬場は、人々が暖を取るため石炭を燃やすので、空気環境がさらに悪化します。

しかし中国南方に位置する広州は、真冬も気温が高く、暖房を使うことがありません。
また一年を通して雨が多く湿度も高いため、空気中の粉じんが飛散しにくくなっています。
したがって北方や内陸エリアに比べると、大気汚染は軽度であると言えます。

2016年に発表された北京大学の統計では、中国主要五都市における広州の空気環境は、上海に次いで良好であるとされました。

ただし日本に比べると汚染指数は高めです。
マスクが必要になるほど息苦しくなることはありませんが、心配な方は携帯しておくと安心です。
また大気が黄色くかすんでいる時は、念のため不要な外出を控えましょう。

まとめ

いかがでしたか？春先のジメジメと、雨季のスコール、真夏の酷暑を除けば、比較的過ごしやすいのが広州の気候です。
一年を通して、大体の時期は軽装で過ごせるので、荷物が少なくて済むのも助かりますね。

その他、分からないこと、知りたいことがあれば、ロコタビの無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね！
しっかり準備をして、楽しい旅行をお過ごしください。

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