スペイン・バルセロナの物価事情〜値段比較、外食費など旅行に役立つ情報まとめ
【スペイン・バルセロナ在住者執筆】
スペインと聞くとヨーロッパ国のの中でも割と物価が安そうな気がしますが、実際はどうでしょう?
宿泊や外食の平均的な費用や、ショッピング、お土産の予算はいくらぐらいが理想かなど、観光客の多いバルセロナならではの物価の比較などご紹介します。
スペイン・バルセロナの現在の物価事情
日本では昔から物価の推移を、わかりやすく食パンの値段で比べていましたが、バルセロナではコーヒー(カフェ)の値段が、バゲットの値段と合わせて話によく出ます。
コルタードと呼ばれる地元の人がよく飲むカフェは、エスプレッソにミルクを入れたもの。
現在、観光客向けのカフェでなく、地元の人が行くようなカフェでは一杯1.20〜1.30ユーロ(約160円)ほど。ここ2〜3年の間に、0.15ユーロ(約20円) 前後の値上がりがみられます。
地元の人に言わせると、スペインペセタがユーロになる1999年以前は、為替計算するとコルタードは1ユーロ以下だったとのこと。カフェは20年で30%、ここ3年間で約10%値上がりした計算になります。
食事&食べ物の値段
<チェーン店編>
商品によってかなり差が出ますが、バルセロナは意外にも日本と同じくらい、もしくは少々高い傾向です。
店 | 商品 | 値段(バルセロナ) | 値段(日本) |
---|---|---|---|
スターバックス | カフェラテ(Tall) | 約350円 | 380円 |
マクドナルド | ハンバーガー | 約125円 | 100円 |
マクドナルド | ビッグマック | 約530円 | 380円 |
<必食のスペイン料理編>
豊かな食文化のスペイン。
食材も米を使ったものや海鮮が多いのも日本と共通して、多くの日本人はスペイン料理を好むと言われています。
レストランにもよりますが大体の料金を記載しておくので食事の参考にしてくださいね。
料理名 | 値段 |
---|---|
ガスパチョ | 6ユーロ |
ボカディージョ | 2.50ユーロ |
トルティージャ・デ・パタタス | 6ユーロ |
ハモン・セラーノ | 8ユーロ |
ピンチョス | 1.50ユーロ |
アヒージョ | 8.60ユーロ |
パエリア | 11ユーロ(1人分) |
クレマ・カタラナ | 3ユーロ~ |
チュロス | 2.70ユーロ |
<ランチ編>
地元の人が普段食にする “Menu del dia”(ランチセットメニュー)は10〜12ユーロ(1,200〜1,500円)程度。
ちょっとおしゃれなレストランへ行くと20〜30ユーロ(2,500〜3,700円) のメニューもあります。
飲み物(ビール一杯、ワイン一杯、ソフトドリンク類から選びます)、オードブル、メインコース、デザート、最後にコーヒー(紅茶・ハーブティー)がセットになっているのが一般的です。
<ディナー編>
ディナーはレストランによってかなり差が出ますが、アルコール類、デザート・コーヒーを頼むと一人30ユーロ(3,700円)以上はかかるでしょう。
パエリアは1人分で頼めないことも多く、2人分注文するとパエリアだけで30〜40ユーロ(3,700〜5,000円) かかることもあります。
タパスは頼むものにもよりますが、一品 3〜5ユーロで手軽にスペイン料理を楽しむことができます。
アルコール類を少々頼んで、二人で数皿をシェアして食べたら一人当たり約15〜20ユーロ(2000円〜 2500円) 程度でお腹もそこそこ一杯になります。
<カフェ・スイーツ>
スタバの様な外資系チェーン店でなく、地元のカフェではエスプレッソが一杯約1.20ユーロ(150円)。
パン屋さんが経営しているカフェも多く、朝の出勤時間や、おやつの時間にクロワッサン等の甘いパンと一緒に楽しむ人で賑わいます。
最近はランチ用にパスタやサラダ等も提供しているカフェも増えています。クロワッサンは一つ1.20ユーロ(150円)前後。
ショッピング時の値段
お酒や食品の値段
意外と安いのがアルコール類。ビールは安いものはスーパーで1リットル1.20ユーロ(約150円)くらいから購入できます。
レストランやバーでもグラス一杯(250ml前後)が1.8~3ユーロ。ワインは自宅の普段飲み用ということであれば、ボトル3〜5ユーロで充分。
高いのが魚介類。レストランで「地中海の美味しい魚介類」を思う存分楽しまれる際は、お財布の紐をかなり緩める覚悟で。
果物や野菜は日本の半額、もしくはそれ以下です。日本でりんご1個を買う値段で、バルセロナでは1キロ以上買うことができます。
スペイン旅行の醍醐味としてはタパスをつまみにお酒を頂くことですよね。スペイン人も夜はタパスとお酒を楽しむことが多く、そのため値段も割安です。
ファッション(服・ファッション雑貨)
スペインといえば、ZARA (ザラ)。日本でもリーズナブルでおしゃれなアイテムが揃うので、一度は訪れたことがある人も多いのではないでしょうか?
バルセロナでの料金は、アイテムにもよりますが、東京より若干(10〜15%程度)安い様です。
靴を含む革製品は、皮自体の流通量が多いのと、日本での関税がかからない分、3割以上安く購入できます。
日用品・生活用品
基本的にスペインでの外食は日本より高く感じることが多いですが、日用品や食料品・生活用品などはむしろ日本より安い場合が多いです。
なので観光客としてではなく実際にスペインに住むとなるとそこまで物価は変わらないか、むしろ安く感じるかもしれません。
ちなみにペットボトルの水は0.30ユーロほどでとても安いです。
マーケット(市場)
お土産
- ワイン
- 地元の人が家で飲むワインはボトルあたり3〜5ユーロとかなりリーズナブル。ギフトや特別な際に飲むものでも15ユーロ程度で美味しいワインが十分購入できます。
- 缶詰類
- 貝やイワシの缶詰類がお酒好きの方々に喜ばれる様です。
- バルサグッズ
- 言わずと知れたバルセロナのサッカーチーム「バルサ」のグッズ。値段はセールのタイミングによって日本の方が安く買える物もある様ですが、種類が圧倒的に多いのでファンの方は必見。
- Turron (トュロン)
- バルセロナではクリスマスにどの家庭も常備するお菓子。もちろん一年中食べられ、旅行中どこかで必ず見かける機会があるはずです。はちみつ、お砂糖、卵白をベースに、アーモンド等のナッツ類、チョコレートや最近では抹茶味なども出てきています。かなり甘いので、食後にコーヒーと合わせて一口、という食べ方が一般的。
※日本への食品の持ち込みには制限されているものが多いので、お土産を買う際は税関の制限リストも確認していきましょう。
バルセロナへの旅費の目安
旅費とホテル
季節によってかなり差が出ますが、例えば8月初めに、3つ星クラスのホテル宿泊(二名一部屋)、東京発着の航空券つきのパッケージツアーでお一人の料金は20万円くらいのようです。
同じ時期にエコノミーの航空券だけ購入する場合、17万円近くかかってしまうようなので、パッケージツアーの方がお手頃ですね。
時期や航空券を比較して、セットで予約するかホテル単体で予約するか、泊まりたいホテルの詳細も踏まえて検討することをおすすめします。
ただ、日本からバルセロナへは直行便がないので、機会があればパリやミラノ、ロンドン等を経由する航空券を購入し、バルセロナに加え他の都市を楽しむ旅もおすすめです。
観光施設の入場券
ガウディの観光施設等の入場券は少々高めです。
サグラダファミリアで人気のタワーへ登るチケットは32ユーロ(約4000円)。カサ・ミラやカサ・バトヨ等、観光でたくさん回る予定の方は入場券の予算も必要ですね。
グエル公園は2013年より一部有料 (前売り券7ユーロ)となり、2019年現在では同じ前売り券が10€になっています。なんと6年で43%も値上がりました。
市内の移動にかかる費用
市内の移動は10回券 (T-10) チケットを購入し、電車・バスを利用することをお勧めします。約1.20ユーロでほとんどの目的地まで移動できるので観光地で有名なスポットは制覇できます。
タクシーは、為替レートによって変化しますが、日本のタクシーより20%ほど安く利用できるので、荷物が多い場合や複雑な道はタクシーにお願いしましょう。
物価の目安とお得なお買い物方法
スーパーマーケット
Caprabo、Mercadona、Carrefour、Bon Preu等々、バルセロナには多くのスーパーがあります。
滞在する中でも、水を買ったりちょっとしたおやつを物色したり、果物を購入するのはもちろん、お土産にも便利なスーパー。
スペイン唯一のデパート「El Corte Ingles」の地下にあるスーパーもお勧めです。
特にカタルーニャ広場のEl Corte Inglesの地下食料品売り場はスーパーはもちろん、高級グルメコーナーも充実。
大きなスーパーマーケットの他に最近進出してきている小さな「アラブ人・中国人系スーパー」は、「Supermarket」と通りにサインが出ているところが多い、コンビニタイプのお店です。
営業時間も大手のスーパーより長く、日曜日も開いているお店があるのが特徴。
お値段は大手のスーパーより若干高めですが、品揃えに関しては、意外にも大手スーパーには置いていないレアなスナック類やドリンクが揃っているので見かけたら寄ってみることをおすすめします。
マーケット(市場)
バルセロナで有名な「ボケリア(サン・ジュセップ)市場」は観光客で溢れるため、やはり料金は他のマーケットよりも高め。
ただ、物にもよりますが、地元の人は市場の奥の方でお買い物をするそうなので、料金もそちらの方が若干安い様です。
アウトレット
バルセロナ郊外には大きなアウトレットがあります。
スペインのブランド「ロエベ」や「カンペール」はもちろん、「グッチ」や「プラダ」、「ナイキ」や「FCバルセロナ」のショップもあります。
有料ですが市内から送迎バスも出ています。
まとめ
バルセロナは日本と比べ、お野菜と果物、パン、コーヒー、そしてアルコール類がお手頃なお値段で購入できます。
朝食付きのホテルも便利ですが、アパートメント式のホテルに泊まり、スーパーで食材を購入して朝食だけでなくディナーも作ってみるという過ごし方も、
特にお二人以上で滞在の場合は経済的におすすめなだけでなく、ゆったり楽しく過ごすコツです。
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以上バルセロナの物価についての紹介でした。スペイン旅行を快適に楽しんでくださいね。