韓国・ソウルのタクシー乗り方ガイド~料金や配車アプリ、注意点を解説
【韓国・ソウル在住者執筆】タクシー料金が日本よりも安いことで知られているソウル。観光中の移動はもちろん、早朝や深夜に空港から移動するときもタクシーが便利です。
今回はソウルのタクシーについて、種類(色)や乗り方、料金、支払方法、便利な配車アプリ、よくあるトラブル&注意点など、旅行中に役立つ情報をまとめました。
ソウルのタクシー基本情報
韓国・ソウルのタクシーの車体は大きく分けて、セダン型とワゴン型があります。
韓国旅行中に乗車する機会が多いのはセダン型タクシーなので、ここではセダン型タクシーについて説明していきます。
※ソウル市街地のタクシー事情をご紹介しています。ソウル市郊外の場合、タクシー会社間で取り決められた営業区域があり、料金などに若干の違いがあります。
※韓国のタクシーは、車体上部に「ソウル」「仁川」「コール」「個人」等の印があリ、それで区別します。
一般タクシー
ソウルを走っている一般的なタクシーです。
一般タクシーにはオレンジ・シルバー・ホワイトの3色があります。
- オレンジ・シルバー = タクシー会社所属のタクシー
- ホワイト = 個人・その他
- ホワイト(個人)以外 = 会社が運営するタクシー
模範タクシー
模範タクシーは、無事故でドライバー歴10年以上のタクシーになります。
黒塗りの車体で、黄色(金色?)のラインが車体に入っており、【모법】(模範)の記載があります。
模範タクシーの初乗り料金はすこし高めですが、その分対応が一般タクシーよりも丁寧です。
10年以上のキャリアがある運転手さんなので、日本語などの外国語もOKなタクシーもあります。
個人タクシーが多いのが特徴です。
日本語対応OK!インターナショナルタクシー
車体に「International Taxi」と書かれているタクシーは、運転手が英語や日本語で対応してくれます。
料金のカード支払いも可能で、専用の案内デスクもあるため、外国人旅行者にも安心して利用できるタクシーです。
一般タクシーのインターナショナルタクシーは、ふつうの一般タクシーよりも基本料金がすこし高めです。
模範タクシーのインターナショナルタクシーは、普通の模範タクシーと同じ基本料金で利用できます。
また、空港とソウル市街地の間など、料金が定額の区間もあります。
インターナショナルタクシーは、原則的に電話(1644-2255)かホームページで予約します。
また、空港にある専用デスクからも、予約不要ですぐにタクシーを手配してもらえます。
ぼったくりタクシーに注意!
ソウルでタクシーに乗る際は、ぼったくりに注意しましょう。
特に観光地の一般タクシーはぼったくり率が高いです。
ボッタクリのタクシーは観光地(明洞・東大門・ソウルタワー)の周辺や、地下鉄の終電後によく出没します。
そのため、日中に観光地から移動する際は、タクシーよりも地下鉄やバスの利用をおすすめします。
また、「コールバン」と呼ばれる黒い大型のバンはメーターを使わない違法サービスです。
こちらも終電後などに観光客を目当てに出現することが多いです。
「VAN」「CALL VAN」「日本語可」などと記載されているバンには乗らないように注意しましょう。
ソウルのタクシー料金
続いて、タクシーの料金をご案内していきます。
ソウルのタクシーも日本と同じように、基本料金は初乗り料金+追加料金で構成されています。
また、一般タクシーのみ夜間の割増料金(0時~4時の間20%増)がかかります。
※2019年10月現在の情報です。
一般タクシーの料金
一般タクシーの基本料金表
料金の種類 | 金額 |
---|---|
初乗り料金 | 3,800ウォン |
追加料金(距離料金) | 100ウォン/132m |
追加料金(時間料金) | 100ウォン/31秒 |
一般タクシーの割増料金
午前0時から4時のあいだは、深夜割増として20%プラスになります。
模範タクシーの料金
模範タクシーの基本料金表
料金の種類 | 金額 |
---|---|
初乗り料金 | 6,500ウォン |
追加料金(距離料金) | 200ウォン/151m |
追加料金(時間料金) | 200ウォン/36秒 |
模範タクシーの割増料金
模範タクシーには割増料金がありません。
タクシーの乗り方
ソウルでタクシーに乗る場合も、乗車方法は基本的に日本のタクシーと同じです。
1. 乗車する
街中でタクシーを止めたい場合、
【빈차】(空車)
【예약】(予約)
【회차】(回送)
と表示がされていますので、【빈차】(空車)を目印に手を上げてタクシーを止めます。
大きなホテルや駅の近くには、タクシー乗り場がありますので、そこを使うとスムーズです。
韓国のタクシーは、基本的に手動でドアの開閉を行います。
タクシーが自分の前に止まったら、すかさずドアを開けて乗り込みましょう。
日本と同じ感覚でドアが開くまで待っていると、乗らない客と勘違いされて出発されてしまいます。
韓国人のタクシー運転手はせっかちな人が多いです。
タクシーがつかまりにくい状況の場合は、近くにいる韓国人に横取りされてしまうことも。
2. 行先を伝える
無事にタクシーに乗り込んだら、行先を伝えましょう。
基本的には、文字として行先を見せた方が間違いがありません。
年齢が高い運転手さんなどは、スマホ画面を見せても読んでくれない場合がありますので、
紙とペンなどを用意しておきましょう。
口頭で伝える場合、大きいなホテルは、ホテル名を言えばだいたいわかってくれます。
施設名や地域名で行先を伝える場合、日本人のカタカナ発音では、どうしても運転手さんが聞き取ってくれないこともあります。
なので、「地域名+施設名」「地域名+最寄りの地下鉄駅名」など、複数キーワードで行先を伝えることをおススメいたします。
それでも、運転手さんが理解してくれないときは、「FREE INTERPRETATION(無料通訳)」を利用しましょう。
こちらのサービスは、ソウル内を走るほとんどのタクシーで利用可能です。
運転手に「フリーインタープリテーション」と言えば、無料で携帯電話を通した通訳サービスが利用できるそうです。
タクシーが走り出したら、メーターを作動させたかどうかの確認をしてください。
3. 支払いをする
タクシー料金の支払いには、以下の決済方法が使えます。
- 現金
- クレジットカード
- T-Moneyカード(交通カード)
現金で支払いをした場合、端数の小銭のおつりをくれない場合がありますので、タクシー料金の支払いは、T-Moneyカード(交通カード)での決済がおススメです。
T-moneyカードについてはこちらの記事「【2019年最新】韓国・ソウルの地下鉄ガイド(路線図、料金、交通カード)」で、詳しくご紹介しています。
運転手さんにもよりますが、料金を受け取ってから、メーターを止める方もいらっしゃいます。
ささっと精算をするためにも、T-Moneyカード(交通カード)での精算がおススメです。
専用の支払い端末機タッチするだけで精算が可能なので、とても便利です。
4.降車する
忘れものがないか確認をして、タクシーをおります。
クレジットカードやT-Moneyカード(交通カード)で精算をした場合、必ずレシートもらい保管しましょう。
後で忘れ物に気づいたときやトラブルがあった時に、証拠として提示できます。
現金で料金を支払うとレシートがもらえない場合が多いので、ご注意ください。
タクシーを降りたら、ドアも忘れずにしめましょう。
旅行中に便利なタクシー配車アプリ「KAKAOタクシー」
タクシー手配アプリとして有名なのは「Uber」だと思うのですが、韓国国内で「Uber」を利用している人はほとんどいません。
なので、韓国旅行中に「Uber」を利用することはおススメできません。
その代わりにおすすめなのが「KAKAOタクシー(KAKAO T)」というアプリ。
韓国で配車サービスと言ったらこの「KAKAOタクシー」が主流です。
「KAKAOタクシー」は、カカオトーク(LINEのようなメッセージアプリ)が提供している、タクシーの手配に便利なアプリです。
KAKAOタクシーでもUberのように、自分の現在地と目的地を入力すればタクシーを手配することができます。
料金も事前に確認できるため、ボッタクリの心配もありません。
また、ドライバーにも親切な人が多い印象です。
KAKAOタクシーを利用する場合の注意点は、韓国の携帯電話番号が必要だという点です。
2019年10月現在、日本の携帯電話番号では認証不可なので利用できません。
そのため現地でSIMカードを購入する予定がある方にはおすすめのアプリです。
KAKAO タクシー(T)のダウンロード
iPhoneをお使いの方はこちらから
Androidをお使いの方はこちらから
タクシーのよくあるトラブル・注意点
乗車拒否
タクシーを止めても、たまに乗車拒否されることがあります。
特に金曜・土曜の終電後のタクシーは、乗車拒否率高めです。
運転手の個人的な判断で拒否ということではなく、仕方なく乗車拒否される場合もあります。
韓国では市エリア単位でタクシー業者が存在し、そのエリア内でしか営業ができないというルールがあります。
そのため、ソウル市のタクシー業者はソウル市内から外に出る場合は、市外割増が適用となります。
ただし、金浦空港・仁川空港・光明市の3地域は、タクシー協同事業区域となります。
タクシー乗車拒否が存在することを注意点として理解しておきましょう。
ぼったくり・不必要な遠回り
タクシー配車アプリの影響なのかもしれませんが、近年ソウルでのタクシーでのぼったくり被害は少なくなっています。
でも、完全にボッタクリがなくなったわけではないので、注意しましょう。
韓国人で、日本語が異常に上手な人は疑っていいでしょう。
「1人〇〇ウォン!」と1人単位で客引きしているタクシーは、やめておいた方が賢明です。
- 大規模なコンサート会場
- スポーツイベントの会場
- 地下鉄の駅から遠い会場
- 地下鉄の終電後に終わるイベント
などに行く場合は注意が必要です。
明らかに高い金額を請求されているなと感じたら、レシートをもらうようにしましょう。
レシートをもらっておけば、トラブルを申告することもできます。
相談先は、下記になります。
トラブル時の連絡先(ソウル市総合電話案内・相談センター)
【タサンコールセンター】
外国人専用窓口は年中無休、9:00~22:00の間、利用可能です。
観光から、トラブル、電話通訳も可能。費用は通話料のみ。
旅行中、トラブルにあった時はまずこちらで相談してみましょう。
利用方法
局番なし120(ソウル市外から:02-120、日本から:+82-2-120、+82-2-731-2120)にかける
韓国語の案内放送が流れたら案内を希望する番号をプッシュ
※外国語サービス9番外国語サービス内で案内を希望する言語をプッシュ
※日本語3番各相談員につながる。
まとめ
深夜に空港から市内のホテルに移動するとき、雨の日に観光地まで移動するときなど、旅行者にも重宝するソウルのタクシー。
ぼったくりなどトラブルも多いので、利用するまでにしっかりと料金の相場やぼったくりタクシーの見分け方など、確認しておきましょう。
日本語でタクシーの手配から運転手とのやり取りもできる「インターナショナルタクシー」もおすすめです。
また、昼間の移動には地下鉄の利用もぜひ検討してみてください。
合わせて読みたい記事:「【2019年最新】韓国・ソウルの地下鉄ガイド(路線図、料金、交通カード)」
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