マカオの旅行ガイド情報

マカオのコンセント・電源事情~変換プラグ・変圧器は必要?

【2020最新情報】マカオ旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説!
iPhoneなどスマートフォンの充電をしたい時や日本で使っているヘアアイロンを使用したい時など、そのままコンセントにプラグを差し込むと、火事や感電を起こす危険性もあります。正しい方法で日本から持ってきた電化製品を、マカオで使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。

マカオの電源プラグ・コンセント形状、変換プラグ

マカオのコンセントは日本のコンセントとは異なります!
日本の電化製品のプラグをそのまま差し込むことができないので、変換プラグを使用する必要があります
以下に詳しくご説明します。

電源プラグの形状はBFタイプ(香港でも共通)

マカオの電源プラグは、角型形状3ピンのBFタイプが一般的です。角ピンのうち1つは縦方向、残りの2つは横方向に向いています。
輸入製品が多い香港やマカオでは、かつては複数の電源プラグのタイプが混在していました。しかし現在はBFタイプに統一されています。
BFタイプはイギリス型とも呼ばれ、イギリス、シンガポール、マレーシアなどでも使われています。

ちなみに中国本土は、地域によってA/B/B3/BF/C/O/SEと6タイプあります。香港・マカオ・中国を合わせて旅行する方は、電源プラグ・コンセント形状にご注意ください。

変換プラグはダイソーなどの100均で買える?

BFタイプの変換プラグは、残念ながらダイソーやセリアなどの100円ショップには売っていません
他のタイプに比べて生産コストが高く、100均では採算が取れないことが理由です。

安くて入手しやすいCタイプの変換プラグで代用できるという話も聞きますが、使用できなかったり、危険ですのでやめましょう。

アマゾンなどのネットショップには、100円前後で入手できる中国製のBFタイプ変換プラグが売っているので、そちらで購入しましょう。品質に不安がある方は、街の家電量販店でも購入できますよ。

香港だけでなく海外旅行に頻繁に行かれる方であれば、世界中どこでも使えるマルチ変換プラグがひとつあると重宝します。

香港の電圧・周波数、変圧器

香港の電圧は日本の電圧より高いので、電化製品によっては変圧器が必要になります。
以下に詳しく説明します。

香港の電圧は220V(ボルト)、周波数は50ヘルツ

日本の電圧は100ボルト、周波数は50/60ヘルツなので、日本の電圧にのみ対応した家電・電化製品はそのままでは使用できません。
電圧の対応していない電化製品をそのまま差し込むと、故障するだけでなく、火事や感電の危険性があるので十分ご注意ください。

日本の電化製品は両方の周波数に対応している「50/60Hz」と表示されたものが多いので、周波数についてはあまり気にする必要はありません。
周波数が異なる電化製品を使用していると故障の原因になることがあるので、心配な方は念の為確認しておきましょう。

変圧器が必要ないものと必要なもの

「電圧が異なるなら、変圧器(電圧を上げたり下げたりする機器)が必要?」と思うかもしれませんが、実際は一般的な旅行であればあまり必要ありません。

以下写真のように「100V-240V」と記載されているものは、「海外対応タイプ」といって世界中の電圧に対応しているため変圧器を通さずに使用することができます。海外旅行で使用するようなスマホやカメラなど、多くの電化製品がこの「海外対応タイプ」となっています。

変圧器が必要ない電化製品の例

海外対応タイプの電気製品(ドライヤー、アイロン、ポットなど)、携帯電話、スマートホン、タブレット、パソコン、バッテリー充電器など。
※上記は一例です。事前にアダプタが100~240Vに対応しているかどうかを確認してください。

以下の写真のように、対応電圧が100Vとなっている製品を使用する場合は変圧器が必要です。
ただし、消費電力(ワット数)が大きい製品には対応電力が大きめの変圧機を使用しなければなりません(変圧器の詳しい説明については後述)。
ワット数がそこまで大きくない場合は、小型の変圧器を使用して電圧を変えることで使用可能になります。

変圧器が必要な電化製品の例

例)ヘアアイロン、カールドライヤー、コンタクトレンズ煮沸器、充電式ハンディウォシュレットなど

【iPhone・スマホの充電】

Apple製品やその他のスマホは全世界対応(海外対応)タイプ(100V~240V)なので、そのまま充電できます。

【デジカメの充電】

デジカメも全世界対応(海外対応)タイプである場合が多いですが、念のため仕様書や電源アダプタを見て対応している電圧を確認しましょう。

【ドライヤーやヘアアイロンの使用】

日本のドライヤーやヘアアイロンは、対応電圧が100V-120Vの製品が多いため、そのままマカオで使用することは難しいです。

モーターを内蔵しているドライヤーや電熱器具であるヘアアイロンは、消費電力の2~3倍の対応電力を持った大型の変圧器が必要になります。
そのため旅行用の小型の変圧器では使用できないケースがほとんどです。

対応策としては以下の3つがあります。

  • 現地のホテルに備え付けられたものを利用する
  • 海外対応のもの(100V-240V)を購入する
  • 香港やマカオなど現地で購入する

カール用ドライヤーなどどうしても使用したいものがあれば、海外対応タイプのものを1つ持っておくと良いです。
以下のように、真ん中の切り替えスイッチで100-120V/200-240Vの切り替えが出来ます。
使用する際はくれぐれも切り替えをお忘れなく!

ヘアアイロンは、小さいものであれば現地でも1000円程度で購入できるので、香港やマカオなどによく行く方は、現地での購入することも検討しましょう。

宿泊先や外出先の電源事情

次に気になるマカオの電源事情をご紹介します。

空港・フェリー乗り場

マカオ国際空港では、7番ゲート・9番ゲート・出発階&到着階の柱部分に充電ステーションがあります。
また、2019年10月から出発ロビー(制限エリア)にある椅子に充電スポットが設置されています。

マカオ外港フェリーターミナルには、3階の待合いスペースにて電源とWi-Fiが利用できます。ただしBFタイプですので変換プラグが必要です。数に限りがあるので早い者勝ち!

⇒【関連記事】マカオ旅行中のWIFI利用方法~レンタルWIFI・現地の無料WIFI情報

ホテル

ホテルも基本的にBFタイプです。しかし以下のような日本人がよく利用するホテルには、日本のプラグもそのまま差し込めるマルチタイプのコンセントやUSBポートが設置してあります。
電圧も基本は220Vですが、ドライヤーやシェーバーなどを使用する洗面所には110V前後のコンセントが設置してあるので安心です。

  • シェラトン マカオ ホテル コタイ セントラル(Sheraton Grand Macao Hotel, Cotai Central)
  • ソフィテル マカオ アット ポンテ 16 ホテル(Sofitel Macau at Ponte 16 Hotel)
  • ホテルオークラマカオ(Hotel Okura Macau)
  • フォー シーズンズ ホテル マカオ(Four Seasons Hotel Macao)

中級クラス以上のホテルでは、変換プラグの貸し出しを行っていることがあるので、必要な場合はフロントに問い合わせてみてください。

よくあるトラブル・注意点や対処法

コンセントやプラグに関してよくあるトラブルや対処法をご紹介します。

変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?

一部のホテルなどでは、すべての電源プラグの形状に対応するマルチプラグを採用していますが、それ以外は変換プラグが必要です。多くの場合はホテルで貸し出しをしているので、必要な場合はホテルのスタッフに確認してください。

「変換プラグ/変圧器はありますか?」
⇒有没有转换插头/变压器?(you mei you zhuan huan chatou / bianyaqi)

消費電力って何ですか?

W(ワット)またはVAで表されるもので、消費される電気エネルギーのことです。
数字が大きいほど電力を多く消費します。
変圧器を購入・使用する際は、使用したい電化製品の消費電力よりも大きい容量の変圧器であるか確認しましょう。

主な電化製品の消費電力の目安

電化製品 消費電力
携帯電話 15W
デジタルカメラ 2.6~4W
シェイバー 10W
電動髭剃り 20W
ノートパソコン 50~120W
ヘアドライヤー 600~1200W
ヘアアイロン 150~240W
アイコス 2.5W(定格消費電力)

変圧器購入の際に気を付けるべきポイントは?

変圧器は日本の家電量販店はもちろん、ネット通販でも手軽に購入することができます。価格は3,000円から5,000円といったところ。購入の際は様々な注意点がありますので、以下を参考にしてください。

変圧器の種類

変圧器には3つのタイプがあります。

種類 機能 使用例
ダウントランス 電圧を低くする 日本の家電製品を海外で使用する
アップトランス 電圧を高くする 海外の家電製品を日本で使用する
アップダウントランス 電圧を高く/低くする 世界各国でオールマイティに使用可能

日本の家電製品をマカオで使用したい場合は、ダウントランスもしくはアップダウントランスを購入するようにしましょう。

変圧器の定格容量

変圧器は、それぞれ対応できる容量が決まっています。これを定格容量と呼びます。

使用したい電化製品の消費電力が、変圧器の定格容量よりも大きい場合、変圧器に多大な負荷がかかります。無理に使おうとすると、コンセントから煙が出るなどして火災の原因となり大変危険です。使用の際は、必ず「定格容量>機器の消費電力」であることを事前に確認しておきましょう。

変圧器の定格容量と、電化製品の消費電力については、製品本体や説明書で簡単に確認することができます。(WまたはVAと表示されています)

変圧器の選び方

消費電力が大きい電化製品を使用する場合や、長時間連続して使用したい場合は、定格容量の大きな変圧器を用意する必要があります。以下を目安にしてください。

  • モーター内蔵器具や電熱器具を使いたい場合 → 消費電力の3倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。

    • モーター内蔵器具の例:ドライヤー、冷蔵庫、空気清浄機、掃除機、扇風機、ミシン、ミキサーなど
    • 電熱器具の例:炊飯器、電子レンジ、アイロン、ホットプレート、電気ポット、コーヒーメーカー、オーブントースター、ヘアーアイロン、電気毛布、ファンヒーターなど
  • 電化製品を30分以上連続して使用したい場合 → 消費電力の1.25倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。

コンセントが足りない場合は?

滞在先で使えるコンセントの数が足りない場合は電源タップ(延長コード付き)の購入を検討しましょう。最近ではスマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーなどUSBで充電できる電子機器が多いので、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。

まとめ

マカオで日本の電気製品を使用する予定のある人は、忘れずに変換プラグを持っていくようにしましょう。
またモバイル製品を外出先でも頻繫に使用する予定のある人は、モバイルバッテリーや予備電池を持参すると安心ですね。

マカオの電源事情についてのもっと詳しい情報を知りたい方は現地在住の日本人(ロコ)に無料で質問・相談してみましょう!