香港の旅行必需品!どんな持ち物を準備すればいいでしょう?
旅行の日が近づいてきたら、まず気になるのが持ち物。天気や目的、滞在日数などで準備する荷物も変わってきますが、かといってあれこれ詰め込みすぎると出発時点で既にスーツケースがほぼ満杯になりかねません。そうならないためにも、香港旅行に必要な物を重要度に合わせてランク付けしてみました。いちばん必要な物は星5つであらわしています。なお、着替えや洗面道具など、一般の旅行に必ず持っていく物については省略しています。
絶対に必要な物 重要度:★★★★★
■パスポート
これを忘れてしまっては、香港入国どころか日本出国もできません。絶対に忘れないように、持って行くバッグに最初にしまっておきましょう。間違ってもスーツケースには入れないように。
なお香港入国に際し、1ヵ月以内の滞在の場合は残存有効期限が入国時1ヵ月+滞在日数以上残っている必要があります。また1ヵ月以上滞在する場合は、入国時3ヵ月以上の残存有効期限が必要です。
また万一に備えて、パスポートの顔写真のあるページをコピーしておくと安心です。パスポートを紛失した際に役立つだけでなく、滞在中は常に持ち歩くようにしおくと身分証明書の代わりにもなります。なお保管はパスポートとは別の場所に。
■航空券/Eチケット
最近ではEチケットが主流になり、従来の紙の航空券はほとんど見なくなりました。Eチケットの場合、パスポートさえあれば搭乗する航空会社のカウンターで搭乗券を発券してくれますが、自分が利用するフライトの詳細を忘れないためにもEチケットの控えは必要です。なお、このようなケースはほとんどありませんが、ごくまれに入国審査の際に帰りの航空券の有無を聞かれることがあります。この場合、Eチケットを見せれば問題ありません。
■クレジットカード
ある意味、現金よりも必需品かもしれません。個人旅行の場合、宿泊するホテルのデポジットの代わりとしてクレジットカードの提示を求められます。もしカードがないと、現金でデポジットを預ける必要があるので不便です。またクレジットカードがあれば現地通貨のキャッシングや買い物もできるため、余分な現金を持ち歩く必要がないというメリットも。場合によっては、現金を両替するよりも両替レートが有利なこともあります。
香港のお金の知識!お得な両替方法、クレジットカード事情のまとめ
https://blog.locotabi.jp/tp-hongkong-money/
■現金/国際キャッシュカード
クレジットカードを主に利用する場合は、あまり多額の現金を持っていく必要はありません。ただし、日本で香港ドルに両替するとレートがかなり悪いことが多いので、香港到着後に両替するのがいいでしょう。空港では24時間可能、また中心部にはいたるところに両替所があります。国際キャッシュカードでお金を引き出す場合も、同じく空港や街中のいたる場所で24時間利用可能なATMを見つけることができます。
なおツアーの場合は、ツアーバスの中でガイドさんが1万円ほど両替してくれる場合がほとんどです。レートもさほど悪くないので、当座の間必要な香港ドルとして両替しておくと便利。
香港のお金の知識!お得な両替方法、クレジットカード事情のまとめ
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比較的重要な物 重要度:★★★★
■スマホ/タブレットなど
ガイドブック、電卓、カメラ、地図、予約確認書の保存など、これらすべてがスマホやタブレット1台でカバーできます。香港では有料・無料を問わずいたる場所でWi-Fiが利用できますが、必要なページや書類はあらかじめダウンロードやスクリーンショットで保存しておけば、Wi-Fiが利用できない環境でもチェック可能です。
■充電器
スマホ、パソコン、デジカメなど、いざというときに慌てないためにも充電器も一緒に持っていくようにしましょう。旅行用のコンパクトのものならあまりかさばりません。
■海外旅行保険
あまり購入している人は多くないと思いますが、やはり万一のために掛け捨ての海外旅行保険に入っておくと、いざというときに安心です。香港には日本語の通じる病院やクリニックがいくつかありますが、料金は日本とは比べようもないほど高額。また保険会社によっては日本語で24時間対応してくれるカスタマーサービスや通訳サービスなどもあるので、言葉に自信がなくても問題ありません。海外で購入した商品の盗難、紛失、損害などが保障対象になっている保険もあります。
海外旅行保険比較
https://www.hokende.com/damage-insurance/overseas_travel
持って行くと便利な物 重要度:★★★
■変圧器、アダプター(変換プラグ)
220V対応以外の電気製品を持参する人のみ必要なアイテム。ほとんどの場合、ホテルで無料で貸してくれますが、数に限りがあったり、言葉の問題で借りる自信のない人であれば自分で持っていくのがいいでしょう。なお香港のコンセントはBFタイプです。
■延長コード
少しかさばりますが、意外と重宝するのが延長コード。ホテルによってはコンセントが少なく、複数のモバイル製品の充電が難しいことも。また変換プラグも1つあればこと足ります。ただし香港の電圧は220V。PCやスマホなどの多くは100~220Vに対応しているのでそのまま使用しても問題はありませんが、それ以外の場合は電圧を事前にチェックのこと。念のために変圧器を通じて延長コードを利用すると安心です。
■Wi-Fiルーター
ホテルやレストラン、ショップ、ファーストフードなど、ほとんどの場所でWi-Fiが利用できますが、利用回数や使用時間の制限、また使いたいときに利用できるWi-Fiがない、旅行中でも常に日本と連絡をする必要がある、などの場合はWi-Fiルーターを業者から借りましょう。
■エコバッグ
香港のドラッグストア、スーパー、コンビニなどでは袋は有料です(1枚50セント)。少額ではありますが、毎回袋代を払うのはばかげています。無駄な出費を避けるためにもエコバッグを持ち歩くようにしましょう。各ショップではオリジナルのエコバックを販売していることもあるので、お土産も兼ねて1つ買うのもいいかもしれません。
■サンダル/スリッパ
高級・中級ホテル以外ではほとんどスリッパはありません。またホテルによってはぺらぺらのスリッパであまり役に立たないことも。部屋の中や機内でくつろぐためにも用意しておくと便利です。サンダルであれば、ちょっとだけ外に買い物に行きたい場合にそのまま外出できるメリットも。
■小銭入れ
海外に行くと、ついついお札で支払いがち。気が付いたら小銭だらけ・・・なんてことも。香港の小銭は10セント、20セント、50セント、1ドル、2ドル、5ドル、10ドルと種類が多く、特に5ドルと10ドルは大きくて重いのでとても不便。例えどのコインがいくらかわからなくても、支払いのたびに小銭入れからコインを全部出し、お店の人に必要なだけ取ってもらえば大丈夫。恥ずかしいことはありませんよ。
世界のお金図鑑
http://doranekokazu.com/hongkong/index.html
嗜好品、個人で使う物 重要度:★★
■常備薬、生理用品
現地での入手も可能ですが、多くが輸入品であるため日本人には合わないケースも多々あります。また日本製の薬などは販売店が限られており探すのに時間がかかるため、普段使用している物を持っていくことをおすすめします。
■ヘアドライヤー/ヘアアイロン
基本的にほとんどのホテルに設置されていますが、備え付けのドライヤーは風力の調整ができなかったり、パワーが足りないことがあります。またヘアアイロンはありませんので、こだわりのある人は持参してください。なお持参する場合、220Vの電圧に対応していない電化製品は変圧器やアダプタも必要です。
■タバコ
ほとんどの物がデューティーフリーの香港ですが、タバコには高い税金が課せられており、2016年6月現在で1箱56ドル(約850円)前後。ただし無税で香港に持ち込めるタバコは19本。愛煙家の人は、滞在中はタバコを我慢するのがよさそう。
■ショール、カーディガン
暑い夏はもちろん、気温が10度くらいにまで下がる冬でも香港ではエアコンが切れることはほとんどありません。特にレストラン、飛行機やバス、地下鉄などの乗り物内は長時間いると体の芯まで冷えるほど強力なことも。特に寒いのが苦手な女性は、季節を問わずに持っていたほうがいいでしょう。
■寝間着
当然のことながら、浴衣やパジャマはありません。Tシャツと短パンではよく寝付けない人であれば、いつも利用している寝間着を持参してください。
■ウェットタオル、除菌クリーナー
香港のレストランの多くはおしぼりが出ず、また出る場合でも食後の場合がほとんど。ウェットタオルがあれば何かと便利です。また最近では便座シートや除菌クリーナーを設置しているトイレが増えてきていますが、まだまだ浸透するまでに時間がかかりそうです。気になる人は除菌クリーナーを携帯しておくと安心です。
シーズンごとの便利アイテム 重要度:★
【春(雨期)】
■折りたたみ傘
4月頃から7月上旬頃は香港は雨期。シトシトと降る雨もあれば、一時的な大雨の場合もあります。この時期に香港に来る人は、折りたたみ傘を用意しておいてください。
【夏】
■ハンドタオル
■日焼け止め
■扇子
■帽子/日傘/サングラス
とにかく日差しが強い香港の夏。ちょっと外を歩くだけで噴出すように汗が出てきます。そして汗をかいたまま冷房の効いた室内に入ると夏風邪を引きかねません。汗はこまめに拭くようにし、また紫外線対策のために帽子や日焼け止め、サングラスは必需品です。
【冬】
■ダウンジャケット
■マフラー
■手袋
■使い捨てカイロ
意外と思う人も多いかもしれませんが、香港の真冬は思った以上に気温が下がります。またほとんどの場合で暖房設備がないため、寒さ対策は主に着る物で調節します。ちなみに例年であれば、いちばん寒くなるのは旧正月前後です。
持っていく必要のない物
今回ここで紹介した物のうち、パスポートや航空券など以外はほとんどすべて香港で購入することができます。つまりある意味、持って行く必要のない物でもあります。例えば滞在が短い人やツアーで香港に来る人は、自由になる時間が少ないので必要な物は日本から持ってくる方がいいですが、身軽に旅行したい人であれば現地調達するのもひとつの方法。ちょっとした小物や洋服などは自分用のお土産にもなります。
香港にも100円ショップに相当するお店や手頃な値段で日用品が買えるドラッグストアなどがあるので、急遽必要になった物はそういったお店を利用するのもいいかもしれません。なお日本とは違い、香港のコンビニは一部を除いてほとんどが食料品のみで、日用品などは取り揃えていません。
ダイソー
http://www.daisoglobal.com/store/list/?c_id=C0021
イオン
http://www.aeonstores.com.hk/shop_info
WATSONS(ドラッグストア)
http://www.watsons.com.hk/storeLocator
mannings(ドラッグストア)
http://www.mannings.com.hk/index.aspx?page=LOCATION#all
香港への持込禁止品、免税対象
■持ち込み禁止品
・輸出入が一般に禁止/規制されている品目(危険な薬物、武器、動物、植物、絶滅の危機に瀕している動植物、食肉、家禽など)の持出・持込は、香港法のもとで禁じられてます。
・これらの持込・持出は、関連当局から発行された有効なライセンスまたは許可に従っていなければなりません。
・護身用具(催涙スプレーなど)は一部の国では合法ですが、香港への持ち込みは禁止されています。
香港国際空港保安ガイドライン(英語・中国語)http://www.hongkongairport.com/eng/passenger/departure/all/airport-security.html
■免税対象
香港の免税対象は紙巻タバコ19本、葉巻1本(もしくは複数の葉巻の総量)25グラム、その他のタバコ25グラムまでのいずれか一種、またアルコール酒類は度数30%を超すものは1リットルまで。 ただし18歳以上で、個人使用用に限ります。
これらを所持している場合で、なおかつ申告しなかった場合は追加の関税および高額の罰金が課せられます。
旅行前にちょっとだけ手間をかけることで、無駄な物を省き、必要最低限の物だけをパッキングすることができます。例えばホテルの部屋に備わっているアメニティであれば、そのホテルのウエブサイトやネットでの口コミなどを見れば確認できますし、持っていく洋服などは直前に天気予報をチェックすれば予測が立てられます。しかし思ったとおりにことが運ばないのが常。そういった場合は「現地で買えばいいや」と軽く考えておくことが、結果的に効率いい荷造りにつながります。