ヘルシンキの旅行ガイド情報

【2024年最新版】フィンランド・ヘルシンキの治安情報!要注意エリアと気をつけたい犯罪、安全対策を徹底解説

治安が良いイメージのフィンランドは、本当に安全なのか、フィンランド旅行前に気になる治安情報を解説します。

治安の良い国であっても、そこは海外。何も対策をしないのは危険です!

今回はフィンランド・ヘルシンキの要注意エリアや気をつけたい犯罪、旅行中の安全対策、実際に被害に遭ってしまったときの対応など、海外旅行前に知っておきたい情報をまとめました。

ヘルシンキ旅行前にしっかりチェックして安全に旅行を楽しんでくださいね。

フィンランド・ヘルシンキは安全?

フィンランド・ヘルシンキへの旅の計画を立てている人は、訪れる場所が安全かどうか気になる所ですね。

フィンランドは治安が良い国というイメージを持っている人も多いとおもいますが、実際はどうなのでしょうか。
フィンランド・ヘルシンキの治安、またどのような場所に危険が潜んでいるかなどを解説していきます。

フィンランドは比較的治安が良い国


フィンランドは比較的治安が良い国だと言われています。

国際NGOの経済平和研究所が、23項目にわたって163ヵ国を分析し、世界平和度指数を算出しているGLOBAL PEACE INDEX 2023の情報によると、フィンランドは13位でした。

日本は9位となっており、フィンランドは比較的治安が良い国ということがわかりますね。

日本と比べると犯罪件数は多いので警戒は怠らずに


フィンランドが治安の良い国であるとはいえ、日本と比べると犯罪件数は多くなっています。

特に旅行者は狙われやすい傾向にあるので、警戒は怠ってはいけません。

ヘルシンキの要注意エリア


ヘルシンキの中にもさまざまなエリアがあります。

ガイドブックにも掲載されている旅行者が訪れやすい地域は特に気になるところ。
ヘルシンキの要注意エリアをまとめてみました。

ヘルシンキ中央駅

ヘルシンキ中央駅は旅行者が多く集まります。

旅行者が多く集まる場所は必然的に犯罪も多発する傾向にあり、ヘルシンキ中央駅も例外ではありません。

スリが多発しており、プロのスリ集団が集まっているという話もあるほど。

またヘルシンキ中央駅にはカイサニエミ公園という緑豊かな公園もあり、天気のいい日には地元の人で賑わいます。

しかしこの公園もドラッグのディーラーの目撃情報や、暴行被害が多く報告されているスポットのひとつ。
知らない人からの声かけには対応せず、人の多い通りを歩くようにしましょう。

カンッピ地区

ヘルシンキ中央駅から歩いて数分、地下鉄でも一駅のところにある、オフィスやモールが立ち並ぶ賑やかなカンッピ地区(Kamppi)。
このあたりはどこへ行くにも便利な場所で、カンッピ地区のホテルに宿泊する人も多いと思います。   

東京でいうと、渋谷のような街で、フィンランドの地元民が楽しむ有名な歓楽街です。
大きなカンッピショッピングセンターもあり、明け方までオープンしているバー等も密集していてお酒やマリファナを楽しむ若者も多いため、時間帯によっては絡まれたりする可能性が高くなってしまいます。

夜の一人歩きは避け、怪しげな人に近寄らないように注意しましょう。

クルーヴィ地区(Kuluuvi)


クルーヴィ地区(Kuluuvi)は高級デパートやホテルが立ち並ぶエリアで、夜になるとクラブやライブハウスが営業を始め、昼とは異なる魅力を放っています。

日本ではこうした高級エリアは犯罪率が低いイメージがありますが、海外ではそうとも限りません。
富裕層が買い物に集まるエリアだからこそ、スリや置き引きを狙う犯罪者が富裕層をターゲットにして集まってくるのです。

高級なエリアだからといって安心は禁物。
むしろ気を引き締めながらショッピングを楽しみ、買い物が終わればすぐにホテルに荷物を置きに帰りましょう。

ショルナイネン(Sornainen)


観光ポイントとして知名度が高まっているカッリオ地区の入口であるマーケット広場から、地下鉄で一駅先のショルナイネン(Sornainen)。

この地域に立ち入ると雰囲気がだいぶ変わり、駅前の広場には午前中から酩酊しているフィンランド人もいて安心して歩くことができません。

この広場から東に伸びるヴァーサン通り(Vaasankatu)を含めたエリアが最悪の場所で、かつては売春の要所であり、麻薬取引は現在でも横行しているようです。

テンペリアウキオ教会


ヘルシンキの住宅街に点在する氷河期から残る天然岩をくり抜いて作られた「テンペリアウキオ教会」は、ここに住む人々に愛されるランドマーク的存在です。
しかし年間50万人もの観光客が訪れると観光名所ですが、残念ながらスリの多発場所にもなっています。

このような厳粛な場所で……という油断が理由にもなるのか、被害者は増加の一途をたどっているようです。

日本人旅行者がヘルシンキで気をつけたい犯罪


ヘルシンキに限らずですが、多くの日本人旅行者が海外を訪れた時に巻き込まれるのが、財産犯罪です。
スリや置き引き、詐欺など持っている財産を奪われてしまうのがこの財産犯罪。

日本は特に治安が良く、落とした財布も警察に届けられるようなありがたい国です。
日本にいる感覚で油断して海外を歩いていると、財産犯罪に巻き込まれてしまう可能性が高くなります。

ヘルシンキで気をつけたい財産犯罪は次のようなものがあります。

プロのスリ集団に注意!スリ

ヘルシンキには、観光客を狙ったプロのスリ集団が存在します。

スリの発生率が高い場所は、空港やヘルシンキ中央駅・地下鉄構内・列車や観光スポットと旅行客が多く集まる場所で、多くの被害報告があります。

集団で行動しているプロのスリ集団の代表的な手口は、1人がターゲットに話しかけ、ターゲットが話に気を取られている間に他の仲間がカバンの中から貴重品を盗むという手法。

道端で知らない人に声をかけられても相手にせず、周りに仲間が潜んでいないか注意しましょう。

ホテル内も気を抜けない!置き引き


ホテル内でも油断は禁物。朝食会場での置き引きは日常茶飯事です。

ビュッフェスタイルで朝食を取ることが多いホテルでは、料理を取りに行ってる間に席にカバンを置いておくと、盗ってくださいと言っているようなもの。
食事中でも、椅子の後ろに置いていたカバンがいつの間にかなくなっていることも珍しくありません。

わざと飲み物をこぼして注意を引いてる間にカバンを盗むといった手口の犯罪もあるので、朝食会場には手ぶらで行くのが正解です。

ニセ警官による強盗・窃盗


私服の薬物捜査官と称する人や偽の制服を着たニセ警察官が日本人観光客をを呼び止め、持っているバッグや財布の中を調べるふりをして現金やクレジットカードを抜き取るという事件も発生しています。

本来は、警察官が路上で財布の中身(所持金)を調べたりすることは考えられません。

警察官が携帯しているIDカードは、フィンランド警察ホームページで確認できます。

もし怪しい警察官が近づいてきたら、警戒をしてください。

最新の治安情報を常にチェック!テロ


フィンランドでは、近年国内で活動しているテロ組織は確認されていません。
政治目的や身代金目当てなどの誘拐事件として認知された凶悪事件の発生も報告されていません。
最新の治安情報は、フィンランド警察ホームページや、日本の外務省のホームページでチェックできます。
出国前、または滞在中も常に最新情報をチェックするようにしましょう。

ヘルシンキ旅行の安全対策


ヘルシンキを楽しく旅するための安全対策を紹介します。

貴重品と荷物の管理は徹底的に!持ち方も工夫しよう


荷物の管理を徹底するために、私は海外に行くときは必ず南京錠とワイヤーロープを持って行きます。

ホテル内も安全とは言い切れないため、カバンは南京錠でロックし、棚や椅子ベッドなどにワイヤーロープを通して固定しています。

外を歩く時のスリ対策としては、カバンは体の前で持つことが基本。
人込みの多い場所では両手で抱えるようにしましょう。

また、財布やパスポートなどの貴重品は上着やズボンのポケットには入れず、カバンの中に入れなければなりません。

最近ではスマホやカメラなどの電子機器の盗難被害も多数報告されています。

フィンランドはカード社会!現金の持ち歩きは最低限に


フィンランドは、キャッシュレス決済が進んでいて、コーヒー1杯でもカードを使うことが普通です。
チップの習慣もないので、現金はほとんど必要ありません。
持ち歩く現金は最低限にして、支払いはクレジットカードを使用しましょう。

酔っ払いや騒がしい人たちには近づかない


フィンランドの夏は白夜の影響で夜中まで明るいので、夜遅くまで出かける人が多くいます。
夏だけでなく、長く続く寒い冬もお酒で身体を温めたり友達と交流したりと、夜の繁華街では酔っ払いたちが騒いでいることも多々あります。

フィンランド人は、酔っぱらっても他人に危害を加えてくることはあまりないですが、不要なトラブルに巻き込まれないためにも酔っ払いや騒がしい人たちには近づかないようにしましょう。

夜間の一人歩きはなるべく避ける


ヘルシンキは治安が良い街なので、夜に1人で歩く女性もちらほら見かけます。

しかしどんなに治安が良くても、夜の一人歩きはしないに越したことはありません。

深夜になると、フィンランド人の酔っ払いも増えてくるので、トラブルに巻き込まれないように不必要な外出は避けるようにしましょう。

万が一犯罪被害に遭ってしまったら?


もしも旅先で犯罪被害に遭ってしまった場合、対処方法をあらかじめ知っていないとパニックになってしまうかもしれません。

緊急通報先や警察への届け出方法など、日本とは異なりますので慌てないように出発前に理解しておきましょう。

緊急の場合は「112」に電話


命の危険がせまっているなどの緊急の場合は「112」へ電話をかけましょう。

日本では警察には「110」消防には「119」と緊急通報番号は内容によって異なりますが、フィンランドでは全て「112」です。

命にかかわる事故や、盗難・窃盗などの場合はためらわずに「112」に緊急通報します。

  • 名前
  • 発生した事件や事故の内容
  • 詳細な場所

を伝え、聞かれた質問に答えて指示に従い、電話を切ってもいいと言われるまで切ってはいけません。

ちなみに「112」の電話料金は無料です。

フィンランド語や英語のサポートが必要な方は、「ロコタビ」で現地在住日本人のロコにサポートを依頼してみましょう!

フィンランドの警察に届け出る

次に、最寄りの警察署に被害届を出します。
各警察署の所在地はフィンランド警察ホームページで確認しましょう。

パスポートの盗難は警察への届出後、日本国大使館で手続きが必要


万が一パスポートが盗まれてしまったら、フィンランド警察に届け出た後日本国大使館で手続きが必要です。

日本大使館での手続きの際は、運転免許証などの顔写真付きの身分証明書と、6か月以内に撮影された証明写真が必要になります。

詳しくは在フィンランド日本国大使館のHPを参照してください。

まとめ:事前に治安情報をチェックしてフィンランド旅行を楽しもう!


フィンランドは、世界的にも治安が良く、安全度の高い国として評価されています。
犯罪の発生率も低く、安心して旅ができる国ではないでしょうか。

とはいえ、窃盗などの発生率は日本と比べると高く、スリや置き引きなどの財産犯罪には注意が必要です。

あらかじめ被害に遭いやすい場所を把握し、しっかりと対策を考えておきましょう。

事前に治安情報をチェックし、万が一被害に遭ってしまった場合の対処方法も確認しておき、フィンランド旅行を存分に楽しんでくださいね。

フィンランド・ヘルシンキの治安情報についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住のロコにサポートを依頼してみましょう!