ハノイのバス乗り方ガイド~料金、ルート検索アプリ、注意点など
【2020年最新情報】旅行中にタクシーは気軽に利用できても、バスは難しいと思うことはありませんか? ハノイのバスは路線が充実しており格安のため、市街での移動や観光の際に便利です。
今回は、バスを乗るときに欠かせない路線図や、バスの種類と料金体系、具体的な乗り方をご紹介します。
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ベトナム・ハノイのバス事情
ハノイ市内には地下鉄やトラムなどが走っていません。現地在住者は主に車やバイクを利用しますが、旅行者はタクシーが主な移動手段になるかと思います。
ですが、いくら物価が安いとはいっても、移動の度にタクシーを使っていたら交通費はバカになりません。
ハノイの路線バスは数十円ほどで利用でき、本数も多いため、空港から市内へアクセスするときや、観光スポットに行きたいときにとても便利な交通機関です。
日本のバスとは勝手が違うところもありますが、使いこなせば移動範囲が広がり、旅行をより楽しむことができます。
⇒【関連記事】ハノイのタクシー事情を徹底解説!おすすめ配車サービスなど
バスの種類と料金
ハノイ市内を運行しているバスは以下の3種類です。
- 路線バス
- 中距離バス(ミニバス)
- 長距離バス(大型バス)
路線バスは車両前面に番号や行き先が書いてあるのが目印です。
ホイアンやダナンなどに行く場合は、バスターミナル(Ben Xe Khach)の窓口で長距離バスのチケットを購入することになります。
以下では、路線バスの種類と料金についてご紹介します。
通常運行の路線バス
市街地を運行しているローカルバスは白・黄・赤色の車体が目印。
距離によって以下のように料金が変わります。
路線距離 | 料金 |
---|---|
25km未満 | 7,000VND(約35円) |
25-30km | 8,000VND(約40円) |
30km以上 | 9,000VND(約45円) |
空港発着のバス
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ノイバイ国際空港から市内へ行く方法は、タクシーやミニバス、配車サービスなどがありますが、一番安く行く方法は路線バスです。
86番のバスは、2016年に運行が開始されたオレンジ色の車体が目印の観光客向けのバスです。少し料金が高めですが、車両が新しく、スーツケースを置く場所などがあって旅行者にとって便利です。
86番のルートは、【ノイバイ空港>Aロンビエンバスターミナル>Bオペラハウス>Cメリアホテル>Dハノイ駅】となっており、ホテルが集まる旧市街エリアも通ります。
路線 | ルート | 料金 |
---|---|---|
7番 | カウザイ・バスターミナル行き | 8,000VND |
17番 | ロンビエン・バスターミナル行き | 9,000VND |
86番 | ハノイ駅行き | 35,000VND |
⇒【関連記事】ハノイ・ノイバイ国際空港から市内の移動アクセス方法、手段まとめ
路線図・便利なアプリ
ハノイの路線バスの路線図(ルートマップ)はこちらで確認できます(PDF版はこちら)。
ちょっと見づらいので実用性はあまり高くありませんが、バスで行ける場所をざっくり確認したいときには便利です。
もう少し細かくルートや路線番号を調べたい場合は、Googleマップがおすすめ。
目的地を入力して、移動手段をバスで検索すれば、乗り降りするバス停や運賃も確認できます。
しかしGoogleマップでは、ベトナムのバスの運行ルートの変更などに対応しきれていないこともあります。
次にご紹介するアプリは、現地在住者も使用しているアプリです。
ルート検索アプリ「Tìm Buýt」
ハノイでがっつりバスを使って観光したい方は「Tìm Buýt」というベトナムのアプリがおすすめです。
英語にも対応しており、以下のような便利な機能があります。
- ハノイ全体のルートを検索できる
- 対象バスの現在地を追跡できる
- 目的地(バス停)に到着するときや、乗り継ぎの場所を通知する機能がある
探したいバス停はベトナム語で入力する必要があるので、Googleマップで目的地のベトナム語表記を調べた後、このアプリを利用すると良いでしょう。
・ウェブサイト:HANOIBUS
・スマホアプリ:Tìm Buýt
バスの乗り方・降り方
続いて、路線バスの乗り方と降り方をご紹介します。支払い方法が日本のバスとは異なるので、事前に確認しておきましょう。
1. バス停を確認
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現在地から最寄りのバス停を確認したい場合は、上記でご紹介したアプリやサイトで確認しましょう。
バス停には、路線番号と主要なバス停が書かれた黄色と青色の看板があります。
自分の乗りたいバスが来るかどうかどうしても不安な方は、勇気を出してバス停にいる現地の人に聞いてみると良いでしょう。
⇒【関連記事】旅行で使えるベトナム語〜カタカナで覚える基本フレーズ・単語
2. 乗車・支払い
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自分のバスが来たら、手を上げて運転手に合図します。手を上げなくても停まってくれる場合が多いですが、念のためちゃんと意思表示をしましょう。
バスは前方から乗車します。
乗車したら、基本的に好きな座席に座ってOK。たまに乗務員に席まで誘導される場合があります。着席後、乗務員が運賃の徴収にやってくるので、目的地を伝えて、お金を払い、チケットを受け取ります。
高額紙幣だとおつりに困ってしまうので、細かいお金を持参することをおすすめします。
⇒【関連記事】【2020年】ハノイの両替所レートランキング!日本円→ベトナムドンのお得な両替方法
3. 降りる
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目的地のひとつ前のバス停を通り過ぎたら、ブザーを鳴らして降りる合図をしてください。
アナウンスはベトナム語であるうえ、非常に聞き取りづらいので、Googleマップなどを参考にして現在地を把握しておきましょう。
または、乗務員に行き先を告げる際に、到着したら教えてもらうように頼むと良いです。
目的地が近づいたらドアの近くに移動しておくと、バスが停車し、後方のドアが開いたときにスムーズに降りることができます。
バスに乗る際の注意点
以上の乗り方さえ覚えておけば、比較的簡単に利用することができますが、ベトナムのバスを利用する際は以下のようなことに気をつけて下さい。
乗り降りの際はもたつかない
ベトナムのバスは、日本のバスのように「ちゃんと着席する/降りるまで発車しない」などという丁寧なサービスはありません。
乗降時にもたついていると、バスの発車でバランスを崩して危険なので、なるべく素早く乗り降りするように心がけて下さい。荷物は身体の前で持ち、貴重品は肌身はなさず!
バスは低所得者層の利用客が多く、スリやひったくりなどの犯罪の危険性が高いです。かばんをナイフで切られて、中身を盗られたという話もあるので、リュックやかばんは前で持ち、貴重品は胸のポケットや上着に入れるなどして、十分に注意しましょう。
⇒【関連記事】ハノイの治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、トラブルと対策
まとめ
ハノイのバスを乗りこなせば、移動費を抑えることができ、観光の際の移動範囲も広がります。特に空港からホテルの集まる旧市街エリアに向かうときは、一番安くて便利なのでおすすめです。
この記事を参考に、バスの乗り方をマスターして、よりお得に旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ハノイのバス事情についてもっと詳しく知りたい方は、現地在住の日本人(ロコ)に無料で質問・相談してみましょう!