中国・上海の国内・国際電話のかけ方ガイド〜公衆・携帯電話・ホテルなど
【2020年最新情報】メールやSNSが主流になったとは言え、緊急時や確実に連絡をとりたいときには電話は欠かせませんよね。
中国の旅行前、旅行中などに予約や確認を取りたい場合や、緊急の場合に電話を使いたいときの、電話のかけ方や料金など詳しく解説します。
国際電話はもちろん、国内電話、その他お得情報やアプリも紹介しているので、ぜひ旅行前に確認して、安心して旅行へ出かけましょう。
中国・上海の電話事情
携帯電話・スマートフォン
2020年現在、上海ではスマホが日本以上に普及しています。
中高年の利用率も高く、iPhoneだけでなく、小米などの国産スマホも大人気。日本と違い、ガラケーを使っている人を探すのが難しい状態です。
そのため、家庭用の電話、公衆電話の利用率は日本よりも低め。でも、旅行者的にはいざというときに電話の使い方は覚えておきたいですよね。
ホテルの客室に設置されている一般電話
一般的に、旅行者が使える電話は、街角の電話ボックスと、ホテルの部屋に備え付けられた電話の二つです。
ホテルから国際電話をかける際は通話料と別に手数料もかかることが多く、あまりおすすめはしません。市内の通話の場合は、だいたいが無料ですが、泊まるホテルによっては1通話1〜5元の手数料を取られることもあります。
公衆電話
電話ボックスや公衆電話は、日本では駅やコンビニ前などに設置されているのが主流ですが、上海では道端に数100m間隔で置かれています。
以下、使い方を調べてみました。
電話ボックスは路上にあります。
国際電話を使えるのはカード式のみ。中国国内にかける場合は0.1元/分、国際電話は8元/分です。
以下、手順です(電話ボックス内にも図で手順を示した掲示があります)。
- 受話器を取る
- カードを入れる
- 国際電話のかけ方に則って番号を押す
- 通話
電話用のカードは、差し込んで使うICカードと、暗証番号をダイヤルして料金を引き落とすIPカードの2種類があります。
カードは街角の携帯ショップや新聞を売る売店、一部のコンビニなどで販売しています。料金は、一枚50元前後〜。
一般的なカード式公衆電話。コイン式は2020年現在ほとんど見かけません。
「どちらもよくわからない」という方は、滞在先のホテルのビジネスセンターへ(ビジネスセンターの有無はホテルのサイトや予約サイトで調べられます)。
「オークラ・ガーデンホテル上海」などの日系のホテルなら日本語で相談可能。また、レストランなどの電話予約、タクシーの呼び出しなどはロビーのコンシェルジュに任せましょう。
国際電話のかけ方
ホテルの客室備え付けの電話や、手持ちの携帯電話、スマホからの基本のかけ方です。
ちなみに、日本の国際電話識別番号は00で、中国の国際電話識別番号は010になります。
<上海から日本へかける場合>
- 00(国際電話識別番号)+81(日本の国番号)+市外局番(最初の0を取る)+相手の電話番号 通話料金:8元/分+市内通話料金
携帯にかける場合は、
- 00+81+相手の携帯番号(最初のゼロを取る)
上海から日本の電話会社を挟んで電話をかける場合は、
- 108-2811(アクセス番号)
こちらは、KDDIジャパンダイレクト利用で、オペレーターに繋いで電話を繋いでもらうやり方です。
相手の電話番号(日本)を伝え、通話料の支払い方法を決めてください。
クレジットカード決済の場合はカードの番号、コレクトコール(通話料金を着信者に負担してもらうための、電話の付加サービス)の場合はコレクトコールを選択してください。
- 108-2810(アクセス番号) クレジットカードの番号#―暗証番号#―相手先の電話番号#(市外局番の0は取る)
KDDIスーパージャパンダイレクト利用で、クレジットカード払いの直通ダイヤルになります。
こちらはオペレーターはいませんが、日本語の音声ガイドにしたがって操作するやり方で、別の支払い方法としては、電話会社自体が発行しているプリペイド式のカードを利用することもできます。
日本出発前に準備しましょう。
- 108-2816(アクセス番号) クレジットカードの番号#―暗証番号#―相手先の電話番号#(市外局番の0は取る)
こちらは、NTTコミュニケーションズ国際クレジットカード通話を利用する場合です。
こちらもオペレーターなしの音声ガイド仕様です。
<日本から上海へかける場合>
- (国際電話会社のアクセス番号)+010(国際電話番号)+86(中国の国番号)+21(上海の市外局番号)+相手の電話番号(最初の0を取る)
※携帯電話に書ける場合は市番号はいりません。
電話会社 | 番号 |
---|---|
ソフトバンクテレコム | 0061 |
KDDI | 001 |
NTTコミュニケーションズ | 0033 |
また、KDDIに加入している場合、国際電話でも184を相手の電話番号前につければ、発信番号が表示されず、186をつければ発信番号が表示されます。
この料金表はNTT加入の一般電話でかけた場合、以下の通りになります。(2019年最新)
料金(6秒毎) | 3分間の料金 | |
---|---|---|
昼間 | 14円 | 420円 |
夜間 | 12円 | 340円 |
深夜・早朝 | 8円 | 220円 |
ですが、世界割なるものを使うと、3分間で一律で料金が87円になるようです。
こちらは携帯電話からかけた場合の国際電話の料金です。
料金(6秒毎) | 3分間の料金 | |
---|---|---|
昼間 | 18円 | 520円 |
夜間 | 15円 | 430円 |
深夜・早朝 | 11円 | 290円 |
各携帯会社によって、多少異なるようですが、大体の目安になります。
<上海から上海へかける場合>
ホテルの客室から電話をかける場合は、ホテルの市内外線番号、または市外直通番号をいれ、その後に相手の番号をいれましょう。
通話料は、ホテルによって手数料などが変わってくるので、実際に電話をかける前にスタッフにたずねるのがいいでしょう。
公衆電話ボックスはコイン式とカード式があるほか、電話亭の看板をあげた店先の電話を利用することも可能です。
料金は使用後店の人に支払います。地元の人がよく使用しています。
最近では、カード式の公衆電話が増えており、手間や費用を考えるとカードタイプを使うのが便利です。ただし、テレフォンカードは省ごとに異なり、省が変わると使えなくなるので注意が必要です。
お得に国際電話をかける方法
十数年前までは、国際電話はものすごく高いというイメージがありましたが、今はいろいろなサービスがあり便利なので、ぜひご自分に合ったものを探してみてくださいね。
格安国際電話サービス:TELINK
TELINKは、事前登録制の格安国際電話サービスで、一般電話や携帯電話から普通に国際電話をかけるより安く通話できます。
プランによっては、月980円でかけ放題という驚きのプランもあり、また海外からも3秒1円という安さです。
エリアによって値段やかけ放題の対象かは変わるため、詳しくはTelinkのホームページで確認してください。
実際にauやdocomo(NTT)のやり方でかけるよりも半額以上安く、とてもお得なので、かなりおすすめです。
無料インターネット電話
今やスマホがあれば何でもできる上海。上海に到着したら、まずはSNSアプリ「微信(Wechat)」のダウンロードを。
同行者とのチャットはもちろん、無料で音声通話ができるので、これさえあれば電話のことは考えなくていいかもしれません。
日本にいる家族など、海外にいる連絡を取りたい人にもあらかじめ微信をダウンロードしておいてもらえば完璧です。
微信のダウンロード
無料で音声でのやりとりができる微信は上海旅行の必需アプリ。
出張などで自分のスマホをフルに使いたい方はSIMカードを購入し、スマホに入れればOK(200元前後〜)。
中国で使える携帯番号を入手することができます。ただ、本当に何軒も電話掛けをする、数カ月に1回は上海出張がある、などでないと無駄になってしまう金額なので要検討です。
SIMカードは空港内の専用カウンターや、市内の各エリアで見つかる「中国移動」などのショップで入手可能(要パスポートの提示)。カードの入れ替えもサービスでやってくれます。
困ったらこの看板の店舗へ。スマホの修理カウンターなどもあります。
中国で規制対象のネットサービスを利用したい場合
以下のネットサービスやアプリは、中国で利用が制限されています。
そのため、それに付随するインターネット電話なども利用できません。
- LINE(ライン)
- WhatsApp(ワッツアップ)
- Facebook(フェイスブック)
- Instagram(インスタグラム)
- Twitter(ツイッター)
- Google(グーグル)検索(Gmail、Googleマップ含む)
- Yahoo!(ヤフー)検索(Yahoo!メール含む)
- YouTube(ユーチューブ)
- FC2(エフシーツー)
しかしVPN接続(Virtual Private Network/仮想専用線)を使い、
日本などのネット回線を経由することで、この規制を回避することができます。
VPNには有料のものと無料のものがあり、さまざまな会社からサービスが提供されていますので、各自でじっくり検討してください。
無料のものは接続が不安定で、すぐに断線してしまいがちです。安定したネット環境を確保したい場合は、有料サービスを契約することをオススメします。
SIMカード不要?! 話題のクラウドSIM
インターネット経由で国際電話をかける場合はもちろんネットへの接続が必要ですよね。
海外でネットを使う手段のひとつに、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。なんとこちらはSIMカードが不要で、全世界100ヶ国以上で使用可能です。
このサービスはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の事前購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。
特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。
おすすめはグローカルネット。
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。
- 参考:グローカルネット
まとめ
上海は、おそらく皆さんの予想以上に「スマホ社会」です。連絡が必要な場合、いちばん便利なのはやっぱり「微信」。
ダウンロードすれば、フォローするだけで割引してくれるお店、微信がないと行列の整理番号をもらえないお店なども登場しています。無料なのでぜひ利用してみて下さい。
また、空港からの送迎やホテルの手配、ツアーなどロコタビではさまざまなサービスを提供する現地在住者「ロコ」とコミュニケーションを取ることが出来ます。
分からないこと、知りたいことがあれば無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね!
以上、中国・上海の国際電話についてでした。