韓国・釜山（プサン）のコンセントはC/SEタイプ！変換プラグ、変圧器などは必要？
【2020年最新情報】韓国旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説！
iPhoneなどスマートフォンの充電をしたい時や日本で使っているヘアアイロンを使用したい時など、そのままコンセントにプラグを差し込むと、火事や感電を起こす危険性もあります。正しい方法で日本から持ってきた電化製品を、韓国・釜山（プサン）で使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。
韓国の電源プラグ
韓国の電源の形は日本のものと違い、2つの丸い穴がついている型です。
ごくまれに日本と同じタイプの差込口がありますが、これは昔日本と同じタイプのコンセントを使っていた名残だそうです。
現在は日本と同じタイプのものは一部のホテルや施設を除いて、ほとんど使われていません。
プラグの形はCとSEの2タイプ
日本はAタイプ、韓国ではCタイプとSEタイプの2種類が使われています。
CタイプとSEタイプの違いはピンの太さで、Cがやや細いです。
SEタイプの方がピンが太めなのでコンセントにしっかり差し込めるケースが多いです。
写真：左がSEタイプ、右がCタイプの海外対応マルチ型プラグ
変換プラグは日本国内のダイソーや家電量販店で購入するとお得！
変換プラグとは電化製品のプラグ先に取り付ける機器です。
韓国旅行であればSEタイプ、Cタイプ、マルチタイプの変換プラグを購入することになります。
マルチタイプであれば海外旅行でどこでも使えますが、価格が高めなのがネックです。
どれか1つのタイプだけ買うのであれば、Cタイプはピンが細くてぐらついて不安定であるため、SEタイプをおすすめします。
お得に買いたいなら、Cタイプは日本のダイソーで、SEタイプは家電量量販店で買えます。
日本の空港にも売っているので、うっかり忘れてしまった場合は出発当日に買うことも可能。
どちらにせよ事前に日本で買って行くことをおすすめします。
Wi-Fiルーターをレンタルすると充電用USBプラグなどがついてくることがあるので、それを利用するのもひとつの手ですね！
韓国の電圧・変圧器
韓国と日本では電圧（ボルト数）が違います。
そのため日本の電化製品を変換プラグのみ変えてそのまま差し込むと、家電が故障するだけでなく、火事や感電の危険性があります。
その際に必要となってくるのが変圧器です。
韓国の電圧は220V（ボルト）
日本の電圧は100Vで、釜山に限らずソウルや済州（チェジュ）島など韓国国内の電圧は220Vになっています。
電化製品周波数（㎐・ヘルツ）は、韓国が60㎐、日本は主に東日本が50㎐、西日本が60㎐です。
日本の電化製品は「50/60Hz」という表示で両方の周波数に対応しているものが多いので、あまり気にする必要はありませんが、念のため使用前に確認するようにしましょう。
50hzの日本の家電製品を60hzの韓国で使用してしまうと故障の原因となることがあります。
変圧器は必要？
電圧が異なるということは、すべての電化製品を使用するときに変圧器が必要なのでしょうか？
答えはNO。現在は海外でも使われることが想定される電化製品・電子機器は「海外対応タイプ」といって、全世界で使用できるようになっていることがほとんどです。
- 海外対応タイプ
以下写真のように「100V-240V」と記載されているものは、変換プラグを取り付けて差し込むだけで変圧器は必要ありません。
写真：デジカメの充電器表示
- 日本国内タイプ
以下の写真のように100Vのみ書かれているものは変圧器が必要です。
ただし、以下のような消費電力（ワット数）が大きい電化製品は、対応電力が大きめの変圧機を使用しなければなりません。
写真：ホームベーカリーの表示
ワット数が大きくない場合は、変換プラグに加え小型の変圧器を使用し電圧を変えることで電化製品が使用可能になります。
スマホ（iPhone・Android）やパソコンの充電
ほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、スマホやパソコンの充電に変圧器は必要ありません。
日本のプラグにC型あるいはSE型の変換プラグを差し込むだけです。
ただし、日本製造の古いタイプの携帯電話などは念の為仕様書やアダプターに記載されている対応電圧を確認しましょう。
デジカメの充電
デジカメもほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、変圧器はほぼ必要ありません。
日本のプラグにC型あるいはSE型の変換プラグを差し込むだけでOKです。
ドライヤーやヘアアイロンの使用
日本のドライヤーやヘアアイロンは対応電圧が100-120Vであることが多いため、海外対応しているもの以外は韓国での使用は難しいです。
モーターを内蔵しているドライヤーや電熱器具であるヘアアイロンは、消費電力の２～3倍に対応する大型の変圧器が必要になります。
そのため旅行用の小型の変圧器では使用できないものがほとんどです。
対応策としては以下の３つです。
- 現地のホテルに備え付けられたものを利用する
- 海外対応のもの（100-240V）を購入する
- 現地で購入する
カール用ドライヤーなどどうしても使用したいものがあれば、海外対応のものを1つ持っておくと良いでしょう。
以下のように、真ん中の切り替えスイッチで100-120V/200-240Vの切り替えが簡単にできます。
またヘアアイロンは、小さいものであれば現地でも1000円程度で購入できるので、よく韓国旅行に行く方は現地での購入も検討してみると良いでしょう。
外出先で電源（コンセント）を使う
次に気になる釜山の電源事情についてご紹介します。
空港
出典 : Instagram
国際線・国内線ともに3階のターミナルに無料で充電できるデスクがいくつかあります。
同じ階にある「HOLLYS COFFEE」などのカフェにも充電できる席がいくつかあります。
空港ラウンジにもコンセントはありますが、Cタイプであることが多いので変換プラグをお忘れなく。
カフェ
韓国のカフェでは大体コンセントの使用が可能です。
見当たらない場合は足元にあるかもしれないので探してみましょう。
どうしても見つからない場合は、店員さんに店の奥で充電してもらえないか尋ねてみてください。
ひとことフレーズ
「充電していただけませんか？」
혹시 충전 좀 해주실 수 있으세요?
(ホクシ チュンジョンチョム ヘジュシルスイッスセヨ？)
下の写真のように、自分のUSBケーブル・充電器とスマホを繋いだ状態で渡しましょう。
⇒【関連記事】韓国語で挨拶♪～カタカナで覚える基本フレーズと単語
飲食店・食堂
日本では使えないところも多いですが、韓国ではほとんどのお店で自由に使ってOK。
こちらでもコンセントが見当たらない場合は、店の奥で充電してもらえないか聞いてみましょう。
ホテル
新しいホテルや日系のホテルであれば、Aタイプ（110V）のコンセント差込口やUSBポートがあり、変換プラグがなくても大丈夫な場合もあります。
また、ホテルで変換プラグを貸し出ししているところもあるので、事前に問い合わせたりホームページで確認しておきましょう。
ちなみに日本語が話せる韓国人スタッフのいるロッテホテル釜山や、ホテル東横イン釜山などは、日本の電化製品が変換プラグ・変圧器なしで使用できます。
よくあるトラブルや対処法・注意点
最後にコンセントやプラグに関してよくあるトラブルや、その対処法、注意点についてご紹介します。
変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは？
- 変換プラグ
ホテルの貸し出しサービスがあれば利用しましょう。
現地空港のコンビニや、街の철물점(金物店)でも購入できます。
大型のショッピングセンターや電気屋さんで、マルチコンセントの付いたUSBポートが販売されていますが、海外旅行に行く韓国人旅行客向けの商品であることが多く、海外専用品の場合は韓国国内での使用ができません。必ずお店の人に確認してから購入するようにしましょう。
- 変圧器
大型のショッピングセンターや電気屋さんに置いている場合もありますが、置いていない店舗もあります。
上の写真のミニ変圧器はHomeplus（ホームプラス）というお店で見つけたものです。
持ち運びが便利ですが、対応電力が10W以下なのでドライヤーなど消費電力が大きな電化製品は使用できません。
消費電力って何ですか？
Ｗ（ワット）またはVAで表されるもので、消費される電気エネルギーのことです。
数字が大きいほど電力を多く消費します。
変圧器を購入・使用する際は、使用したい電化製品の消費電力よりも大きい容量の変圧器であるか確認しましょう。
主な電化製品の消費電力の目安
| 電化製品 | 消費電力 |
|---|---|
| 携帯電話 | 15W |
| デジタルカメラ | 2.6～4W |
| シェイバー | 10W |
| 電動髭剃り | 20W |
| ノートパソコン | 50～120W |
| ヘアドライヤー | 600～1200W |
| ヘアアイロン | 150～240W |
| アイコス | 2.5W（定格消費電力） |
変圧器購入の際に気を付けるべきポイントは？
変圧器は日本の家電量販店はもちろん、ネット通販でも手軽に購入することができます。価格は3,000円から5,000円といったところ。購入の際は様々な注意点がありますので、以下を参考にしてください。
変圧器の種類
変圧器には3つのタイプがあります。
| 種類 | 機能 | 使用例 |
|---|---|---|
| ダウントランス | 電圧を低くする | 日本の家電製品を海外で使用する |
| アップトランス | 電圧を高くする | 海外の家電製品を日本で使用する |
| アップダウントランス | 電圧を高く／低くする | 世界各国でオールマイティに使用可能 |
日本の家電製品を釜山で使用したい場合は、ダウントランスもしくはアップダウントランスを購入するようにしましょう。
変圧器の定格容量
変圧器は、それぞれ対応できる容量が決まっています。これを定格容量と呼びます。
使用したい電化製品の消費電力が、変圧器の定格容量よりも大きい場合、変圧器に多大な負荷がかかります。無理に使おうとすると、コンセントから煙が出るなどして火災の原因となり大変危険です。使用の際は、必ず「定格容量＞機器の消費電力」であることを事前に確認しておきましょう。
変圧器の定格容量と、電化製品の消費電力については、製品本体や説明書で簡単に確認することができます。（WまたはVAと表示されています）
変圧器の選び方
消費電力が大きい電化製品を使用する場合や、長時間連続して使用したい場合は、定格容量の大きな変圧器を用意する必要があります。以下を目安にしてください。
モーター内蔵器具や電熱器具を使いたい場合 → 消費電力の3倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。
- モーター内蔵器具の例：ドライヤー、冷蔵庫、空気清浄機、掃除機、扇風機、ミシン、ミキサーなど
- 電熱器具の例：炊飯器、電子レンジ、アイロン、ホットプレート、電気ポット、コーヒーメーカー、オーブントースター、ヘアーアイロン、電気毛布、ファンヒーターなど
電化製品を30分以上連続して使用したい場合 → 消費電力の1.25倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。
コンセントが足りない場合は？
滞在先で使えるコンセントの数が足りない場合は電源タップ（延長コード）の購入を検討しましょう。最近ではスマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーなどUSBで充電できる電子機器が多いので、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。
韓国のダイソーや家電量販店などで売っているので簡単に手に入れられます。
また「BESTEK」の変圧器付きタコ足コンセントは、タイプＡの差込口がいくつかあり、いろいろな機能を詰め込んだコンパクトで便利な変圧器兼充電器です。１つあれば重宝すること間違いなし！
まとめ
韓国旅行の際は、変換プラグと電圧チェックを忘れずに！特にドライヤーやヘアアイロンなどは注意が必要です。
充電スポットは比較的たくさんありますが、できればモバイルバッテリーなどを持参すると良いでしょう。
旅行中に充電したいもの、使いたい電化製品などは必ず旅行前にチェックして快適な旅行にしてくださいね！
韓国・釜山のコンセント事情についてもっと詳しく知りたい方は、現地在住の日本人（ロコ）に無料で質問相談してみましょう！
