【旅行者必見】フランスのコンセントは?電圧や変圧器についても徹底解説!
【パリ在住者執筆】フランス旅行を計画中、気になるのが現地の電源事情。フランスのコンセント形状は「Cタイプ」が主流で、日本のAタイプとは異なります。また、電圧は230Vと高めなので、変圧器が必要になる場合があります。
この記事では、フランスのコンセント事情を詳しく解説!
変換プラグの選び方や電圧、変圧器について、現地で役立つ充電スポットまで、フランス旅行前に知っておくべき情報をまとめました。
快適でトラブルのないフランス旅行のために、ぜひ参考にしてください!
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フランスのコンセントはCタイプとSEタイプの2種類
フランスで使われているコンセントの形状は「Cタイプ」と「SEタイプ」の2種類です。
特に一般的なのはCタイプで、2本の丸いピンが特徴的です。一方、SEタイプはCタイプよりも太いピンを持つもので、家庭用電化製品などで見かけることがあります。
特徴 | Cタイプ | SEタイプ |
---|---|---|
ピンの直径 | 約4mm | 約4.8mm |
安定感 | 差し込みがやや不安定 | 安定感が高くしっかり差し込める |
互換性 | SEタイプのコンセントには使用不可 | Cタイプのプラグも使用可能 (ただし不安定) |
どちらも日本のAタイプとは形状が異なるため、日本から電化製品を持ち込む際には変換プラグが必須です。
フランス旅行ならCタイプでOK!
フランス旅行に必要なコンセントは、基本的にCタイプで対応可能です。Cタイプは2本の丸いピンが特徴で、ヨーロッパ諸国の多くで使われています。そのためヨーロッパのほとんどの国をカバーできます。(イギリスはBFタイプ)
ただし、フランスにはSEタイプのコンセントも見られます。SEタイプはCタイプよりピンが太く、より安定して差し込める仕様です。
ほとんどの場合Cタイプで事足りますが、万が一に備えて「Cタイプ・SEタイプ両対応」の変換プラグを準備しておくと安心です。
変換プラグは日本での事前購入がおすすめ
海外旅行で変換プラグを使うなら、出発前に日本で購入しておくのが安心です。特にフランスのようにCタイプやSEタイプのコンセントが主流の国では、日本国内で対応プラグを揃えておくと、現地で探す手間が省けます。
例えば、以下のような変換プラグを選ぶと安心です。
- Cタイプ専用:軽量でコンパクト。フランス旅行だけならこれで十分。
- マルチタイプ:ヨーロッパ全域や他国での使用を考えるなら便利。
- USBポート付き:スマートフォンやタブレットの充電に特化した機能があり、荷物を減らせる。
変換プラグの使い方
変換プラグの使い方はとっても簡単です。
①:変換プラグをフランスのコンセントに差し込む
フランスのコンセントに対応した変換プラグを用意し、現地の電源ソケットにしっかり差し込みます。
- Cタイプの使い方:2本の丸ピンのプラグをそのまま差し込むだけでOK。
- SEタイプの場合:丸ピン部分を突起に合わせて差し込みます。突起が邪魔になる場合は、プラグの穴の位置を調整してください。
②:日本の電化製品をプラグに接続
日本のAタイプのプラグを変換プラグに接続します。
使いたい電化製品がフランスの電圧(230V)に対応しているか事前に確認してください。
③:電化製品の電圧をチェック
スマホやカメラ、パソコンなどは多くが100V〜240Vに対応していますが、それ以外の家電(ドライヤーやヘアアイロンなど)は対応していない場合があります。必ず機器の表示を確認し、必要に応じて変圧器を用意してください。
フランスの電圧は230Vと高め
フランスの電圧は現在230Vです。以前は220Vが標準でしたが、欧州各国の電圧を統一する目的で、230Vへと変更されました。
特徴 | フランス | 日本 |
---|---|---|
電圧 | 230V | 100V |
周波数 | 50Hz | 50Hz(東日本)、60Hz(西日本) |
プラグ形状 | Cタイプ・SEタイプ | Aタイプ |
日本の電圧が100Vと低めであるため、日本の電化製品をそのままフランスで使用すると故障や発火のリスクがあります。
特に、100Vのみ対応の製品はそのまま使用せず、変圧器を使うようにしましょう。
変圧器が必要かチェックするには
フランス旅行で変圧器が必要かどうかは、使いたい電化製品の対応電圧を確認することで判断できます。製品や充電器に記載されている「INPUT」の表記をチェックしましょう。
①:海外対応製品なら変圧器は不要
製品のラベルや充電器に「100V-240V」と記載されていれば、世界中の電圧に対応しているので変圧器は不要です。
コンセント形状が異なる場合は、CタイプまたはSEタイプの変換プラグを使うだけでOKです。
【例】INPUT:100V-240V, 50/60Hz
➡ 変圧器は不要
②:100Vのみ対応の場合は変圧器が必要
「100V」とだけ記載されている製品は、日本の電圧専用です。フランスの230Vにそのまま接続すると、製品が故障したり、発火の危険があります。変圧器を使用してください。
【例】INPUT:100V, 50/60Hz
➡ 変圧器が必要
③:変圧器を使うなら消費電力(W)もチェック
変圧器を選ぶ際には、使用する製品の消費電力(W)を確認しましょう。ドライヤーやヘアアイロンなど、消費電力が高い製品を使う場合は、大容量対応の変圧器が必要です。
【例】
製品が800Wの場合、変圧器は1000W以上対応のものを選ぶ。
スマートフォンやノートパソコンなど、ほとんどの機器は海外対応しているため、変圧器が必要な場面は限られます。そして、意外と重たいのが変圧器。
必要性をよく考えて、変圧器を持参するか決めましょう。
スマホ(iPhone・Android)やパソコンの充電は?
デジタルカメラ、スマホ、パソコンなどはまずほとんどの機種が100V-240V入力と設定されています。
ですので、変圧器は必要なしです!変換プラグさえ準備しておけばそのまま充電できます。
ドライヤーやヘアアイロンの使用
日本製品の多くは100V〜120V対応となっており、そのままではフランスの230Vでは使用できません。
100Vのみ対応のドライヤーやヘアアイロンを使うには、230Vを100Vに変換する変圧器が必要です。
ただし、これらの製品は消費電力が高いため、対応ワット数の高い変圧器を選ぶ必要があります。消費電力が大きすぎると、一般的な旅行用変圧器では対応できない場合もあります。
フランスの多くのホテルでは、ドライヤーが備え付けられていることが一般的です。滞在先の設備を確認して、不必要な荷物を減らしましょう。
とはいえ、どうしてもヘアセットにこだわりたい時もありますよね。そんな時は現地でドライヤーやヘアアイロンを購入するのも一つの手です。
特に滞在が長い場合は、現地の電圧に対応した製品を購入すれば、変換プラグも必要なく安全かつ手間を省けます。
フランスの街中にある充電スポット
外出中に、スマホの電池がなくなりそう!そんな時に慌てないよう事前に電源場所を把握しておきましょう。
空港
シャルル・ド・ゴール空港にはコンセントが自由に使えるようになっています。待合所やWiFiスポットなどで利用可能です。
駅・バス停
大きな駅(サンラザール、リヨン駅など)は、待合席で充電ができるスペースがあります。
TGVのような長距離電車では、1等車にのみシートに電源がついています。
また、北駅や東駅では、自転車のペダルを漕ぎながら充電するユニークな充電スポットも。4人ほどが同時に利用できるようになっていますが必ず利用者がいるほど人気があります。
パリではバス停やRER(郊外鉄道)の駅でUSBポートを利用して充電ができる場合があります。特に屋根付きのバス停では、USB差し込み口が設置されていることが一般的です。
ただし、USBポートはときどき壊れていることがあるため充電できないとこもあります。
ファーストフード店やカフェ
マクドナルドやKFCなどのファーストフード店、スタバなどに電源があります。
昔からのカフェでは電源を自由に使うことは難しいですが、WiFi利用を売りにしているところでは使える可能性があります。
コンセントが見当たらない場合でも、忙しい場合を除き充電をお願いすると快く引き受けてくれるカフェが多いですよ。
【役立つフレーズ】
Est-ce que je pourrais utiliser une prise électrique, s’il vous plaît ?
(エス ク ジュ プゥレ ユティリゼ ユヌ プリーズ エレクトリック、スィル ヴ プレ?)
日本語訳:電源コンセントを使わせていただけますか?
図書館
例えば、パリのポンピドゥーセンター内にある図書館など、電源とWi-Fiが完備された公共施設も利用可能です。静かな環境で作業や勉強をしたい方におすすめです。
よくあるトラブルや対処法・注意点
旅行中、電化製品の使用にまつわるトラブルは誰にでも起こり得ます。ここでは、よくある問題とその対処法を解説します。
変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?
旅行中に変換プラグや変圧器を忘れてしまうこともあるかもしれません。しかし、心配はいりません。パリの空港や主要な鉄道駅、大型のショッピングモールでは、旅行者向けの変換プラグが購入できる店舗が多くあります。電子機器専門店やスーパーマーケットでも取り扱いがあるため、現地調達が可能です。
また、宿泊するホテルやホステルのフロントで借りられる場合もあります。その際、以下のフレーズを使うと便利です。
英語:
“Do you have a travel adapter I can borrow or buy?”
(ドゥー・ユー・ハヴァ・トラベル・アダプター・アイ・キャン・ボロー・オア・バイ?)
日本語訳:変換プラグを借りるか購入することはできますか?
フランス語:
“Avez-vous un adaptateur de voyage que je pourrais emprunter ou acheter ?”
(アヴェ・ヴ・アン・アダプタトゥール・ド・ヴォワイヤージュ・ク・ジュ・プレ・アンプロンテ・ウ・アシェテ?)
日本語訳:旅行用の変換プラグを借りるか購入することはできますか?
忘れないための対策として、出発前のチェックリストに「変換プラグ」と「変圧器」を追加しておきましょう。
コンセントが足りない場合は?
宿泊先の部屋やカフェなどでコンセントの数が限られている場合もあります。
USBポート付きの電源タップを日本から持参しておくと、1つのコンセントで複数の機器を同時に充電できます。日本製の場合は、CタイプまたはSEタイプの変換プラグが必要です。
外出時の頼れる味方、モバイルバッテリーを活用するのもおすすめです。
対応できるホテルは限られますが、ホテルのフロントで延長コードを借りることもできます。
以下のフレーズを使ってみましょう。
“Avez-vous une rallonge électrique à prêter ?”
(アヴェ・ヴ・ユン・ラロンジュ・エレクトリック・ア・プレテ?)
日本語訳:延長コードを貸していただけますか?
公共の充電スポットのセキュリティリスク
公共のUSBポートにマルウェアが仕込まれている場合、スマホのデータがハッキングされるリスクがあります。
極力信頼できる空港やホテルの公式充電を利用しましょう。
データ遮断アダプターを活用することも対策の一つです。USB充電専用アダプターを使用してセキュリティリスクを回避できます。
まとめ
フランスのコンセントはCタイプとSEタイプが主流で、日本とは異なるため変換プラグが必須。また、電圧は230Vと日本の100Vよりも高いため、対応していない電化製品を使用する場合は変圧器が必要です。
カフェやホテル、主要駅では充電スポットが充実しているものの、混雑時には利用できないこともあります。USBポート付きの電源タップやモバイルバッテリーを持参しておくと安心です。
さらに、トラブルが発生した場合に備えて、今回紹介したフランス語の簡単なフレーズを覚えておくと役立つでしょう。
旅行前に必要な準備を整え、フランス滞在をより快適に楽しんでください!
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