フランス・パリの天気と気温、旅行中におすすめの服装

【フランス・パリ在住者執筆】パリの天気や年間の気候の特徴、最高気温・最低気温に合わせた旅行中におすすめの服装などを、パリ在住の筆者がアドバイスします。あなたがパリを旅行される時期にどんな服を持っていけばよいのかチェックして、滞在を楽しむためにしっかり準備をして出かけましょう！

フランス・パリの年間の天気と気候

パリは日本の北海道より北に位置しますが、暖流や偏西風の影響による西岸海洋性気候のため、北海道に比べ温暖です。日本と同じように四季がありますが、年間を通じて降水量は少なめで、日本の梅雨のような雨季や台風はありません。そのため湿度が低く、特に夏場は日中と朝晩の気温差が大きくなります。また、天気は変わり易く、気温の上がり下がりも激しいので注意が必要です。近年は多分にもれず温暖化の傾向があり、平年をはるかに超える高温が続くなどの異常気象になることも珍しくありません。

パリの年間の気温と降水量

実際に平均気温と降水量を見てみましょう。下の表はフランス気象庁が10年ごとに発表している過去30年の平均です。気をつけたいのはあくまで平均ということです。年によって、また日によっても気温の差が激しいので、この表の上下10℃前後差が出る場合もあります。

※スマホからは横にスクロールできます。

出典：Météo France

春（3月、4月、5月）のパリ

暦の上では3月21日から春となるように、例年は日本に比べて春の訪れは遅めです。3月末から4月ごろの復活祭の時期からが本格的な春です。最近は日本と同じように春になると桜の花があちこちで見られます。

夏（6月、7月、8月）のパリ

6月21日の夏至の日にフランス各地で開かれる音楽祭が夏の幕開けです。気温は日本に比べ低めで、湿度が低いため過ごしやすく、朝晩は冷えます。反面、近年の温暖化で気温が上昇する事もありますが、一般家庭や自家用車にはほとんどエアコンがありません。

秋（9月、10月、11月）のパリ

暦の上では9月21日からが秋ですが、実際の秋の訪れは早く、9月に入ると涼しくなります。秋は短く、11月に入り落ち葉の季節になれば一気に冷え込んで、一足早い冬の訪れを感じさせます。

冬（12月、1月、2月）のパリ

緯度のわりには温暖ですが、東京に比べると日中の気温は低めで、夏とは逆に朝晩の気温差が少なくなります。湿度が低いため、雪が降ることはまれです。ただし近年は温暖化傾向があり、比較的冬が過ごしやすく、春並みに気温が上がることもあります。

パリ旅行中におすすめの服装

パリは日によって、また1日の中でも気候が変わりやすいので、重ね着が基本です。出発前に気温を確認しながら、気温の変化に対応できるよう、肌着やカーディガンなど1枚多めに準備しましょう。夜に高級レストラン、ディナーショー、ディナークルーズなどに出かける場合は、男性はジャケットを忘れずに、女性はワンピースが1枚あると便利です。

3月の服装

最低気温5.3度、最高気温12.2度

気候が安定しないため、基本は冬のコートかダウンジャケットで、中に長袖シャツとカーディガンかセーターなど、気温に応じて着脱できるものを重ね着する事をおすすめします。

4月の服装

最低気温7.3度、最高気温15.6度

まだ冷え込むこともあるので、スプリングコートやジャケットは必要です。インナーは長袖シャツやトレーナーなどで、パーカーやカーディガンなどを用意すると便利です。

5月の服装

最低気温10.9度、最高気温19.6度

日中はだんだん暖かくなり、トレーナーや長袖シャツにパーカーやカーディガンでも過ごせますが、まだ薄手の上着の準備は必要です。

6月の服装

最低気温13.8度、最高気温22.7度

日中は半袖でも過ごせる日もありますが、コットンなど薄手のカーディガンや長袖シャツを重ねるのがおすすめです。朝晩は冷えるので、もう1枚羽織るものも忘れずに。

7月の服装

最低気温15.8度、最高気温25.2度

日中は基本的に日本の夏服と同じもので大丈夫ですが、薄手のカーディガンなどバッグに忍ばせておくと便利です。朝晩は冷えるので薄手の上着は必要です。

8月の服装

最低気温15.7度、最高気温25.0度

服装は7月と同じく、日中は基本的に日本の夏服と同じもので大丈夫ですが、薄手のカーディガンなどバッグに忍ばせておくと便利です。朝晩は冷えるので薄手の上着は必要です。

9月の服装

最低気温12.7度、最高気温21.1度

初旬は半袖でも過ごせる日はありますが、どんどん涼しくなるので、半袖か薄手の長袖シャツに薄手のカーディガンかジャケットなどがおすすめです。

10月の服装

最低気温9.6度、最高気温16.3度

長袖のシャツやトレーナーに薄手のコートかジャケットがおすすめです。後半はだんだん冷え込んでくるので、もう1枚中に羽織るものを準備したいです。

11月の服装

最低気温5.8度、最高気温10.8度

どんどん冷えこんでくるため、冬のコートやダウンジャケットが必要です。中は長袖シャツやトレーナーに、気候に応じてカーディガンやパーカーなどの重ね着が便利です。

12月の服装

最低気温3.4度、最高気温7.5度

本格的な冬の訪れで冷え込みます。ダウンジャケットやコートに、セーターとアンダーウエアの重ね着が必要です。建物の中は暖かいので、着脱のしやすいものがおすすめです。

1月の服装

最低気温2.7度、最高気温7.2度

服装は12月と同じく、ダウンジャケットやコートに、セーターとアンダーウエアの重ね着が必要です。建物の中は暖かいので、着脱のしやすいものがおすすめです。

2月の服装

最低気温2.8度、最高気温8.3度

服装は12月、1月と同じく、ダウンジャケットやコートに、セーターとアンダーウエアの重ね着が必要です。建物の中は暖かいので、着脱のしやすいものがおすすめです。

パリの天気予報をチェック！

旅行前に、パリの天気予報と最高気温・最低気温をチェックしましょう。

• 日本気象協会Webサイト（リンク）
  日本の主要都市とパリの1週間の天気、気温と湿度を比較できます。

• AccuWeather（リンク）
  世界中の天気予報を日本語で見られるサイトで、パリの天気や紫外線指数、90日間の予報、過去1年間の毎日の気温を知ることができます。

雨の日のパリの楽しみ方（観光）

あいにく旅行と雨が重なってしまっても、がっかりする必要はありません！　パリは美術館・博物館の宝庫で、デパートやショッピングモールも充実していて、インドアの観光も十分楽しめる街です。メトロを利用すれば、雨でも快適に移動できますよ。

美術館・博物館

有名なルーヴル美術館やオルセー美術館を始め、パリに来たら是非訪れたい&パリでしか見られない美術館・博物館が目白押しです。

参考：パリ市観光局公式サイト「入場者が多いパリの美術館・博物館トップ10」

ショッピング

100年以上の歴史のある建物も美しい老舗デパート・プランタンやギャルリーラファイエット、メトロの駅直結のショッピングモールなどもあるパリは、まさにショッピング天国です。高級ブランドのファッションから普段着や雑貨まで、お気に入りのお土産が見つかることでしょう。

参考：パリ市観光局公式サイト「ショッピングとモードの都、パリ」

まとめ

パリの天気・気候と服装についてご理解いただけましたでしょうか？　旅先で困らないように季節に応じた衣類を準備して、パリの旅行に出かけましょう！

パリ旅行を予定している時期の天気や気温、持って行く服などについて、ロコタビでパリ在住の日本人ロコに無料で質問もできますので、是非利用してみてくださいね。

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