仁川(インチョン)空港乗り継ぎ(トランジット)方法と待ち時間の過ごし方
【韓国・仁川在住者執筆】仁川国際空港での乗り継ぎ(トランジット)の方法と過ごし方を写真つきでご紹介します。また、出発前の待ち時間に体験できるサービスや施設をまとめました。ぜひ出発前にチェックして充実した待ち時間をお過ごしください。
アジアを世界に繋ぐ乗り継ぎハブ空港・仁川国際空港
2001年に開港した仁川国際空港は、アジアのハブ空港として有名です。
現在(2019.7)日本とは25の都市と、全世界約180箇所の都市を結んでいます。
地域 | 箇所 |
---|---|
アジア | 105 |
北アメリカ | 28 |
オセアニア | 8 |
欧州 | 36 |
アフリカ | 1 |
韓国国内 | 3 |
国を代表する航空会社をはじめLCCも発着します。
また2018年のニュースによると、OAGが発表した「OAGメガハブ・インターナショナル・インデックス2018」において「低コスト・メガハブ空港ランキング」で世界7位と上位にランクイン、国際メガハブ空港ランキングにおいても15位にランクインしています。
2018年には第2ターミナルもオープンし、常に進化し続けている空港です。
参考記事:トラベルボイス
仁川空港での乗り継ぎ(トランジット)方法
1.到着したら次に乗る航空便の出発ゲートを確認
チケットを確認、近くの電光掲示板で次に乗る航空便の出発ゲートを確認します。
仁川空港はターミナルが3つあります。
ターミナル | 掲示板表示 | 搭乗番号 | 航空会社 |
---|---|---|---|
第1ターミナル | T1 | 2ケタ(50まで) | 主にアシアナ航空、LCC、その他の航空会社 |
第2ターミナル | T2 | 200番台 | 大韓航空、デルタ航空、エアフランス、KLMオランダ航空、 アエロメヒコ・メキシコ航空、アリタリア・イタリア航空、 中華航空、ガルーダ・インドネシア航空、アモイ航空、 チェコ航空、アエロフロート・ロシア航空のスカイチーム11社 |
コンコース | Con | 100番台 | 主にLCC航空だが例外もあり。 |
2. 出発ゲートに沿って移動
サイネージ(案内板)
案内板は2種類あり、緑が「乗り継ぎ」、青が「出発と到着」。
乗り継ぎですから、緑の案内板に沿って進みましょう。
ターミナル間で移動がある場合
第1ターミナル、第2ターミナル、コンコース間で移動が必要な場合は、地下1階にあるシャトルトレインを利用します。
下図のようにコンコースが中間地点となっています。
出典元:仁川国際空港ホームページ
オートゲート
主要乗り継ぎ区間にオートゲートが設置されているので、そこにチケットをかざします。
間違っているとゲートは開かないようなので、自分が正しく進んでいるか途中でチェックできます。
シャトルトレインで移動
第1ターミナル⇔コンコース⇔第2ターミナル間の移動は、それぞれの区間で5~8分程度。
3. セキュリティチェック
セキュリティチェックを済ませれば乗り継ぎはほぼ完了。3階に上がると免税エリアに出ます。
待ち時間は休むなり、ショッピングを楽しむなり、食事をするなり、次のフライトまで自由に時間を過ごせます。
※セキュリティチェックを先にしてから移動する場合もあります。
同じターミナル内でのトランジットであれば、セキュリティチェックのみ。
ここまでの流れを、動画で分かりやすく!公式チャンネルの動画で確認してください。
注意点
写真:第1ターミナル免税区域4階にあるC乗り継ぎカウンター
乗継便のチケットがない場合は「乗り継ぎカウンター」へ。ここで発券してもらいます。
預けた手荷物は仁川空港で引き取らず、目的地の空港で受け取りです。
乗り換えにかかる時間ですが、大韓航空仁川空港第2ターミナルオープンに伴う最低乗り継ぎ時間(MCT)の変更によると、第2ターミナル内での乗り継ぎは45分~70分、ターミナル間の移動がある場合は90分に設定されています。
ただ、遅延やセキュリティチェックで並んでいた場合のことなどを考えて、2時間くらいは見ておいた方がいいかもしれません。
出発までの待ち時間の過ごし方
仁川国際空港はハブ空港ランキングでも、上位にランクインしている通り、サービスや施設が大変充実しています。
次のフライトまで時間に余裕があれば、一度韓国に入国することもできますし、免税区域から出ずに過ごすことも可能です。
免税区域内で過ごす場合、免税ショッピング、食事、仮眠、マッサージ、シャワー、ホテル宿泊、ラウンジ利用も可能。空港内の無料Wi-Fiも使えます。
一度韓国に入国する場合は、ソウルや仁川の近場を見て回ることもできますが、一番近くで時間を過ごすとすれば、空港内の一般区域に映画館があります。また病院、薬局、眼鏡屋さん、ドラッグストア等もあるので何かあった時はここで解決できます。
空港から出て観光をする
一時的にでも韓国に入国することになりますので、機内で入国カードや税関申告書をもらい、必要事項を記入します。滞在先のところには「transit」と書きましょう。
サイネージ(案内板)は緑ではなく、青の「到着」に沿って進み、入国審査を受けます。普通に韓国に入国するのと同じ手続きです。
もちろん預け荷物の受け取りはありません。
一度韓国に入国する際の注意点ですが、次のフライト時間まで余裕があるかどうか、戻ってくる時間、搭乗する時間(2時間前推奨)など計算してから、空港の外に出るようにしましょう。
無料トランジットツアー
仁川空港の滞在時間が24時間未満の旅行客のみ参加可能。
ホームページから予約可能です。
1時間、2時間、4時間、5時間コースがあり、仁川やソウル、京畿道などの街を見学できます。一部のコースでは別途入場料が必要です。
必要なもの
- パスポート
- 到着ボーディングパス
- 出発ボーディングパス
時間
6:00~18:00
ツアーデスク
- 第1ターミナル:1階一般区域8番出口付近
- 第2ターミナル:1階一般区域3番出口付近
荷物預り所(一般区域)
韓国に一時入国時、空港から出て観光をするときなどに荷物を預けられる保管所。
空港にコインロッカーはありません。
第1ターミナル
CJ大韓通運:3階一般区域A.Bカウンター付近(24時間)
韓進宅配:3階一般区域M.Nカウンター付近(24時間)第2ターミナル
韓進宅配:1階中央(6:30~22:30)
韓進宅配:3階Hカウンター近く(6:30~22:30)
「荷物保管」で検索:仁川空港ホームーページ
空港での食事(免税区域)
多国籍料理、洋食、韓国料理、フードコート、ファストフード、パン屋、デザートカフェ、お餅屋、キムパプ専門店など……
ほとんど何でも揃っています。
カフェだと24時間営業しているお店もあり、空港内宿泊になった場合にも便利です。
検索:仁川空港ホームページレストラン
空港内での買い物・ショッピング(免税区域)
新世界免税店、ロッテ免税店、新羅免税店、SM免税店、シティー免税店、エンタス免税店、グランド免税店、海外ブランドメーカー、韓国ブランドメーカーなどが入っています。
「〇〇ドル以上の購入で○○ウォン割引」や「○○カード利用時〇〇%割引き」など、免税店ごとにイベントやクーポンもあり、さらにお得にお買い物ができます。
検索:仁川空港ホームページ免税店ショッピング
韓国文化体験(免税区域)
韓国伝統文化センターでは伝統工芸品を購入することもできますし、無料で韓国の伝統工芸品作りを体験できます。
時間が合えば、韓国伝統音楽の生演奏やタルチュム公演、行列に遭遇することも!
休憩(免税区域)
4階にあるトランスファーラウンジへ。(写真は第1ターミナル28番ゲートのあたり)
このラウンジは誰でも利用可能です。
以下でご紹介する施設は、ほとんどが以下の場所に集まっています。
- 第1旅客ターミナル(東西) 4階25番ゲート、29番ゲート付近
- コンコース(中央) 4階118番ゲート付近
- 第2旅客ターミナル(東西) 4階231番ゲート、268番ゲート付近
参考ページ:韓国観光公社 Image your Koreaホームページ
仁川空港ホームページ「ラウンジ/ホテル/リラクゼーション」を選択
Wi-Fi・コンセント(無料)
無線Wi-FiはAirportWifiと表示されており、パスワードは入力せずに接続可能。
コンセントは韓国のもの(SEタイプ)でしたら使えます。
シャワー(無料)
24時間利用可能となってはいますが、清掃時間(6:00〜7:00と21:30〜22:00)は使えません。シャンプー、ボディーソープは中にあり。
第1ターミナルは4階の東側に1カ所、西側に1カ所(計2カ所)、第2ターミナルも4階の東西に1カ所ずつ(計2カ所)、コンコースは中央に1カ所あります。
休憩エリア(無料)
リラックスゾーンやNAP ZONE(仮眠室)があり無料で使えます。
- リラックスゾーン:第1ターミナルは4階の東西で3カ所、第2ターミナルは4階の東西にそれぞれ1カ所ずつ(計2カ所)あり。
- ナップゾーン:第1ターミナルは4階の東西にそれぞれ1カ所ずつ(計2カ所)、第2ターミナルも4階の東西にそれぞれ1カ所ずつ(計2カ所)、コンコースは中央に1カ所あります。 24時間利用可能。 仮眠をする際は、荷物に注意しましょう!!
スパ・マッサージ(有料)
長時間のフライトで疲れた身体をほぐしてもらえるのは嬉しいですね。
第1ターミナルは4階の東西に1カ所ずつ(計2カ所)、第2ターミナルも4階の東西に1カ所ずつ(計2カ所)あります。以前はコンコースにもあったのですが今はないようです。
営業時間は7:00〜20:10。
デジタルジム(無料)
フライトでなまった身体をほぐしたり、リフレッシュするのにいいです!
第2ターミナルにのみあり、4階の東西に1カ所ずつ(計2カ所)。
利用時間は6:00~22:00。
ラウンジ(有料・限定)
(2019.7)現在、第1ターミナルには10箇所、第2ターミナルには6カ所、コンコースに2カ所あります。
使用するにはカードの条件が必要であったり、航空会社の上級会員であったり、またお金を払えば入れます。
中では軽い食事が出来たり、くつろいで時間を過ごせます。
利用時間、場所はラウンジごとに違います。
キッズゾーン(無料)
キッズゾーン、キッズカフェ、乳児休憩室が空港全体で21カ所にものぼり、子どもの施設が充実しています。
乳児休憩室ではおむつ替えや授乳が可能。
4階にもありますが、主に出発階の3階に多いです。
24時間利用可能。
宿泊(免税・一般区域)
免税区域4階にはトランジットホテルがあり、第1ターミナルに1カ所、第2ターミナルに1カ所あります。
空港内の一般区域にはスパや個室カプセルホテルもあるので、一度外に出られる方はこちらでも休憩可能です。
写真:第1ターミナル、第2ターミナル地下1階にあるダラクヒュー
体調が悪い時は......(一般区域)
空港内の一般区域ですが病院や薬局もあります。
病院は仁川でも大きくて有名な大学病院「仁荷大学病院」なので安心。
第1ターミナルも第2ターミナルも地下一階にあり、第1ターミナルでは24時間受け入れ可能。
チェックイン
トランジットツアーなどに参加し、一度空港を出た後にもう一度チェックインする場合、通常の出国手続きと同じです。
出発の2時間前には空港に戻ってきて出国審査をするのが安全です。
しかし搭乗券も手元にありますし、預け荷物も預けてて手元にないので、そのままセキュリティーチェック(保安検査)に進むことになります。
ただ保安検査では、100ml以上の液体物は持ち込めないので、外で買ったキムチやコチュジャン、または日本の免税店で買ったお酒などの液体物は持ち込めないことを頭に入れておきましょう。
まとめ
常に進化し続ける仁川国際空港。
大変広く大きな空港で、その分施設も整っています。
トランジットしやすく過ごしやすい空港となっており、メガハブ空港ランキングで上位ランクインしているだけあるなぁという印象です。
また無料で使える施設が充実しており、疲れた旅の中でも空港内で快適に過ごせると思います。
参考:仁川空港ホームページ
分からないことや聞きたいことがあれば、ロコタビを使って、仁川在住の日本人ロコに質問してみるのもおすすめです。