仁川(インチョン)旅行中のインターネット&Wi-Fi利用方法ガイド〜SIMカードの購入方法を紹介
【韓国・仁川在住者執筆】旅行先でSNSや地図アプリを使いたいとき、スマホでのインターネット通信は必須ですよね。しかし、事前に準備をしておかないと想定外の高額請求が来るなんてこともあります。今回は、仁川でスマホをネットにつなぐ方法、現地のWi-FiスポットやSIMカードの購入方法をまとめました。あなたに合った通信方法を検討して、旅行を楽しんでくださいね。
仁川のインターネット事情
インターネット大国・IT大国とも言われる韓国。
ネットの速さは日本よりも速く、街のあらゆるところに無料Wi-Fiが飛んでいて大変便利です。空港はもちろんのこと、カフェやホテル、主要駅でも使えます。
(逆に韓国に住んでいる私たちは韓国でのネット環境に慣れすぎていて、日本に帰国すると、唯一不便に感じるのがこのWi-Fiです><)
また仁川市では、2019年5月より市内バス無料Wi-Fiサービスを開始するなど、より便利なネットワーク環境を整えるために力を入れています。
早速、韓国仁川でWi-Fiを使う方法、無料Wi-Fiが利用できるスポットをご紹介していきます。
仁川のオススメのWi-Fiスポット
空港 おすすめ:★★★★★
仁川国際空港ではWi-Fiが使えます。
イミグレーションを待っている際にも空港のWi-Fiが使えるので、安着の連絡や「イミグレーションで込み合っている」「どれくらいかかりそうか」など、家族や現地の人と連絡が取れて大変便利です。
設定→Wi-Fi→AirportWiFiを選択すると使用できます。
カフェ おすすめ:★★★★★
チェーンカフェから個人経営の小さなカフェまで、ほとんどのカフェでWi-Fiが無料で使える環境です。
接続だけで繋がる場合もありますが、パスワードが必要な場合は、カウンターのところにパスワードが書いてあったり、壁に貼られていたりするので、周囲を見渡してみましょう。またはレシートにパスワードが印刷されている場合もあります。
分からない場合は、お店の人に尋ねてみましょう。
ホテル おすすめ:★★★★☆
ほとんどの場合、各部屋でWi-Fiが使えますが、古いホテルや離れの韓屋(ハノク)等だとロビーでのみWi-Fiが使えるという場合もあります。
ですが、ほとんどの場合無料で利用できます。
分からない場合はフロントで尋ねてみましょう。
公共の場 おすすめ:★★☆☆☆
すべての駅や公共の場、どこでもで使える訳ではありませんが、駅やバス停、バスの中等で使えるフリーWi-Fiがあります。
このフリーWi-Fiは市のものであったり、通信社のものであったり様々です。
通信社のものに関して言えば「KT_Free_WiFi」や「T Free WiFi Zone」など「FREE」が入っているネットワークは無料で使えることが多いです。
また、Wi-Fiスポットに接続するだけで使える場合もありますが、開かれた広告動画を最後まで見ないと繋がらない場合もあります。
マイナス点として、どこで公共フリーWi-Fiが使えるのか表示がされてないことが多いので、スマホの設定画面からWi-Fiを開き、カギなしのWi-Fi表示が出ているのを見つけて「ここでも使える!」と自身で開いてやっと見つけられるような場合もあります。
地域別に検索できる公共FREEWi-FiスポットPublic Free Wi-Fiで事前に訪問場所のWi-Fiについてある程度確認しておくと便利でしょう。
公共フリーWi-Fiはいつでもどこでも使えるわけではなく、場所や範囲が限定されていたり、移動するたびに接続し直す必要があるので、少し制限はあります。
ショッピングセンター おすすめ:★★★☆☆
大型マートの一部で無料Wi-Fiが使えるところもあります。
- ロッテマート(lottemart_free)
- ホームプラス(U+HOMEPLUS)
- イーマート(Emart_free_wifi)
- 現代百貨店(HYUNDAI-WiFi)
- 電気屋ハイマート(Himart-WiFi)
※店舗によって異なる場合があります。
大型マートは店内がとても広く、繋がりやすい場所と繋がりにくい場所があります。
Wi-Fiの接続方法
スマホの「設定」→「Wi-Fi」に入り、ネットワークを選択します。
そのまま接続可能
鍵マークがついているところは接続不可ですが、カギがついてないネットワークの中にはアクセスすればそのまま接続できるタイプがあります。
以下写真は仁川市の桂陽(ケヤン)区の無料Wi-Fiなのですが、ログイン等の必要はなく、水色の「Click Here」というところを押せば繋がります。
写真:仁川市にある区の無料Wi-Fi接続画面
下は「T FREE Wi-Fi zone」。
青丸で囲った「무료Wi-Fi이용하기(無料Wi-Fi利用)」を押せば繋がります。
写真:通信社のWi-Fi接続画面
パスワード入力型
鍵がかかっていても、パスワードを入力すればWi-Fiが使えるタイプ。
1. お店にパスワードが掲示されている場合
写真:カフェでのフリーWi-Fi
IDの下の段、PWはパスワードです。
このパスワードを間違えないように入力しましょう。
2. レシートに掲載されている場合
写真:韓国チェーンカフェのレシート
レシートにパスワードが印刷されるのはだいたいがカフェです。
文字が同じ大きさで詰めて書かれていることが多く、探しにくいにくいですが、レシートの下方に記載してあることが多いです。
広告閲覧型
鍵マークがついているところは接続不可です。
こちらは「KT_Free_WiFi」で、真ん中赤のFreeのところをクリック。
15秒程度の動画広告が流れます。これを最後まで視聴すると、Wi-Fiが繋がる仕組みとなっていますが、途中で視聴を止めると繋がらないので最後まで気長に待ちましょう。
SIMカード購入方法
写真:仁川空港第1ターミナル到着ロビー
市内のコンビニでも購入できるようですが、お店によってはない場合もあります。
また、店員さんも需要がないためか知らない人が多く、韓国人向けのUSIMと間違って出され、登録等ができず結局使えなかったということにもなり兼ねないので、空港で購入するのがベスト。
事前予約をして空港受け取りや空港のロビー・コンビニで購入することをおすすめします。日本でも事前に購入可能です。
また、設定はWi-Fiができる環境でなければならないので、空港で設定まで済ませると良いでしょう。
SIMカードの購入を考えている方は、スマホがSIMフリー(SIMロック解除している状態)でなければ使えないので、事前に確認しておきましょう。
写真:仁川空港第2ターミナルコンビニGS25
Wi-Fiルーターレンタル
現地の空港や日本の利用空港で借りるのが便利でしょう。
よく韓国を旅行する日本人の53人にアンケートを取ったところ、81%がWi-Fiのルーターをレンタルしていることが分かりました。
(参考までにSIM購入9%、Wi-Fiカード購入4%、無料Wi-Fiで乗り切る6%)
端末機を複数台持っている方や、お友達・家族でルーターをシェアできるためお得です。
※現地でWi-Fiのみを使用する場合(データローミングでのネット接続や通話をしない場合)、飛行機に乗る前に機内モードにすると思いますが、到着してからも念のため機内モードにしたままWi-Fiだけをオンにすると、誤ってデータ通信をしてしまったり、高額請求を避けられます。(機内モードにしておけば、自動的にモバイル通信はオフになっています)
韓国最大の通信会社KTの4G/LTE使い放題・無制限Wi-Fiルーター
- 1日(当日返却) :303円~(6/22現在、変動の可能性あり)
- 1泊2日:606円~(6/22現在、変動の可能性あり) 仁川空港で受け取り可能。 日本語で書かれたマニュアルもあるので安心です。(予約必須) WiFiルーターレンタル 4G/LTE
Wi-Fi弁当
こちらも有名なレンタル社で仁川空港で受け取りが可能。
- ホームページより予約
1日:2750ウォンより。(6/28現在、変動の可能性あり)
- 現地空港で直接レンタル
1日:3200ウォンより。(6/28現在、変動の可能性あり)
いずれも保証金別途。
Wi-Fi弁当
KT(olleh)Wi-Fiプリペイドカード
プリペイド式のKT(olleh)Wi-Fi利用カードというものがあります。
地下鉄の中や大学、観光地、文化空間、ショッピングセンター、銀行、官公庁などKTのWi-Fi設置スポットで、無線Wi-Fiができるものです。
写真のようにコンビニでカードを購入する場合と、カードがない場合はコンビニ店員に言ってレシートで受け取る場合があります。
- 1時間-1100ウォン
- 1日-3300ウォン
- 4日間-9900ウォン
このように必要な日数分だけを安く買えるのでお得ですが、指定のWi-Fiゾーン以外では使用できません。
KT Wi-Fi Zone
SIMカード不要?! 話題のクラウドSIM
WiFiルーターをレンタルする人も多いと思いますが、海外でネットを使う手段のひとつに、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。
なんとSIMカードが不要で、全世界100ヶ国以上で使用可能です。
こちらはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。
特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。
おすすめはグローカルネット。
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。
- 参考:グローカルネット
まとめ
国際ローミングといい、日本の携帯会社と提携している海外の通信会社の回線を使う方法もありますが割高。
コンビニプリペイド式Wi-Fiカードはいつでもどこでも使える訳ではないが、とにかく安さ重視、地下鉄など一部で使えればよいと考える人には良いかも。そうなると公共のフリーWi-Fiとあまり差がない可能性もあり。
渡韓頻度が高いお友達は、Wi-Fiルーターを借りて(日本から借りてくる場合もあれば仁川空港で借りる場合もある)数人で共有する人が多い。数人であればこちらもお得。
SIMカード利用も荷物が増えず楽だが、設定が外国語で複雑だったり、営業時間外の場合翌日開通ということもあるようなので、事前予約でSIM設定までしてくれるところを探すと楽。開通までに時間がかかる場合もある。
短い旅行であったり、地図を見なくても地理が分かる人、特に外で調べ事をしないであろう人、ホテルで使えればよい、使える時に使えたらいい……くらいの人であれば、公共の無料Wi-Fiやカフェで使えるWi-Fiでも充分。
公共の場や街中で無料Wi-Fiが使えますが、万が一の時のことや道に迷ったり、歩きながら調べ物をする可能性がある、友達との待ち合わせがあるなど、いつでもネット環境を整えておきたいならば、SIMカードがWi-Fiルーターがよいと思います。
どれくらい韓国を知っているか?や旅行スタイルに合わせて選択するとよいでしょう。
現在韓国では、首都ソウルで「ソウルデジタル基本計画2020」を進めています。
2020年に向けて公共交通機関や公園など、公共施設をフリースポット化する取り組みです。
今後は今以上に韓国のネット環境が便利になるでしょう。
ソウル市ホームページ:ソウル市の公共バス・地下鉄どこでもWi-Fi無料