ヘルシンキの年間天気と快適なシーズンは？季節にあった服装ガイド

フィンランドの中でも過ごしやすい気候のヘルシンキは、フィンランドの首都で最南端にあります。日本からも直行便の多い都市のため、経由地で訪れた人も多いのではないでしょうか？

ヘルシンキ大聖堂をはじめとするさまざまな観光スポットやサウナが有名で、雨天でも楽しめる場所がたくさん！

今回はヘルシンキの季節ごとの天気や服装、必要なアイテムなどを紹介します。

ヘルシンキの天気はどんな感じ？年間を通した気候

北欧の魅力溢れる国、フィンランド！首都のヘルシンキはバルト海沿岸に位置しており、海洋性気候の影響を受けるため、他の都市に比べて「気温が温暖」「日照時間が長い」「積雪量が少ない」といった特徴があります。

ヘルシンキの気候を季節ごとに紹介するので、旅行時期を選ぶときの参考にしてくださいね。

ヘルシンキの春（3～5月）の天気と服装

ヘルシンキの春は寒さが徐々に和らぎ、緑の自然を楽しめる季節です。3月はまだ寒い日が多いので、冬の装いが必要です。4月になると雪解けが進み、5月には草花が咲き始め、街全体に春の活気が広がります。

服装は日本の冬～初春をイメージしてしっかり防寒対策しましょう。天候が変わりやすい季節でもあるため、温度調節しやすいコーディネートがおすすめです。

参考：世界気象機関（WMO）

ヘルシンキの夏（6～8月）の天気と服装

ヘルシンキの夏は涼しく快適で、平均気温は20℃程度ととても過ごしやすいです。夏は日照時間が長く、夏至の頃にはほぼ一日中明るい状態が続きます。

特に7月は観光のピークだと言われており、フィンランド国内外からの観光客が増える時期です。服装は日本の春～初夏の装いを基本に揃えつつ、薄手の上着があると朝晩の気温が下がった時に役立ちます。

参考：世界気象機関（WMO）

ヘルシンキの秋（9～10月）の天気と服装

ヘルシンキの秋は短いながらも色鮮やかな紅葉が楽しめる季節です。10月になると気温が下がり始め、冬の気候へと変化し始めます。

雨の日が多くなり、風も強まるため、傘や防風ジャケットが必須です。11月にはすっかり冬模様となり、初雪が降ることもあります。

服装は日本の冬をイメージして、しっかり防寒対策しましょう。防水性のジャケットや靴があると悪天候の日でも安心です。

参考：世界気象機関（WMO）

ヘルシンキの冬（11～2月）の天気と服装

ヘルシンキの冬はバルト海の影響で他の地域ほど寒さが厳しくないものの、氷点下を超える日も多く、しっかりとした寒さ対策は必要です。

長袖のインナーに上着と厚手のジャケット・コートを重ね着しつつ、マフラー、手袋などの小物も使って防寒しましょう。靴も滑り止めのある防水ブーツがおすすめです。

冬は日照時間が1日4～5時間程度とかなり短めですが、冬の静かな海や雪景色が楽しめるのが魅力でもあります。

参考：世界気象機関（WMO）

フィンランドのベストシーズンは初夏～夏の「5・6・7月」

フィンランドを訪れるなら、初夏～夏にかけての5月、6月、7月がベストシーズンです。この時期は日照時間が長く、6月の夏至には一部の地域で白夜を体験できます。

気温が暑すぎないので過ごしやすく、長い日照時間を活かしてアクティビティを存分に楽しめるのが魅力です。森や湖、海辺で自然を楽しんだり、街中のカフェでゆっくりしたり、夏ならではなの野外イベントに参加したり……。北欧の穏やかな夏を満喫したい方におすすめの季節です。

サウナは年中楽しめるがやっぱり冬が人気

フィンランドを旅行するなら、外せないのが本場のサウナ！

フィンランドでは日常的にサウナに通う方も多いので、基本的にサウナは1年を通して楽しめますが、やはり人気なのは気温の下がる秋～冬にかけてです。

サウナで温まった体を湖で冷やしたり、アウトドアのサウナやスチームサウナがあったりと、日本とは一味違ったサ活を楽しめるのもフィンランドの魅力だと言えます。

フィンランド旅行で天候などで気をつけるべき注意点

フィンランドを旅行する前に知っておきたい、現地の天候や気候に関する注意点をご紹介します。

特に冬のフィンランドは日照時間が極端に短く、地域によっては極夜も体験できます。フィンランドでオーロラ観測してみたい方に向けてのポイントもまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

冬至はフィンランドの「極夜」の時期！ヘルシンキも日照時間に注意

極夜とは1日を通して太陽が上がらない日のことを指し、フィンランド語では「カーモス」と呼ばれます。極夜は北極圏の独特な自然現象ですね。

オーロラの観測値としても有名なラップランドなど、フィンランドの一部地域では12～1月にかけて極夜があり、ずっと空が暗いままです。

エリアによっては完全に真っ暗というわけではなく、正午頃には薄明かりが差す「市民薄明」と呼ばれる時間帯があります。

ヘルシンキも日照時間が約6時間ほどと短くなるので、観光の際は注意してスケジュールを立てましょう。反対に夏の時期は日照時間が最大18時間ほどと、とても長くなります。

オーロラを見るなら日照時間が短くなる季節！満月は避けよう

オーロラといえば真冬のイメージですが、フィンランドのオーロラ観測シーズンは秋～春に当たる9月～4月と、比較的長めです。

きれいなオーロラを見るためには「十分な暗さの空」「雲の少ない晴天」「済んだ空気」3つの条件が欠かせません。

満月の日や曇り・雨の日はオーロラ観測が難しいため、オーロラ観測を目的にフィンランドに行くなら、月の満ち欠けや現地の天気もチェックしつつ、日数に余裕をもって予定を立てましょう。

ちなみにヘルシンキはオーロラベルトの直下ではないので基本的にオーロラ観測が難しいのですが、好条件が揃うとまれにオーロラが見えることもあるようです。

まとめ：ヘルシンキ旅行を楽しむためにも天気をチェックして旅程を組もう

フィンランドの首都・ヘルシンキの天気・気候を季節ごとにご紹介しました。

フィンランドは日本と比べて冬が長く極寒、夏は短く冷夏なのが特徴ですが、ヘルシンキは海洋性気候の影響から、比較的穏やかな気候だと言われています。

フィンランド観光のピークは夏で、長い日照時間や緑豊かな自然を楽しむのに最適です。一方で冬はオーロラや本場のサウナなど、フィンランドならではの魅力があります。

目的に合わせて渡航時期を選び、ヘルシンキの魅力を満喫してくださいね！