チェンマイへの行き方(乗り継ぎ・入国審査・出国手続き)〜出入国カード、イミグレーション
【タイ・チェンマイ在住者執筆】空路でチェンマイへ行くのは、初めての方にとっては意外と大変です。バンコク・スワンナプーム空港での乗り継ぎや入国手続きの流れ・所要時間を分かりやすくご説明します。出入国カードの書き方や税関審査についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご確認下さい。渡航前に必ずチェックしてスムーズに入国・出国できるようにしましょう。
タイへの入国・チェンマイへの行き方
日本からチェンマイへの空路での行き方は主に2つあります。
- 日本 > タイ・バンコク乗り継ぎ > チェンマイ
- 日本 > タイ以外の国(中国・韓国・香港・台湾など)乗り継ぎ > チェンマイ
タイへ空路で入国する際は、タイで一番最初に到着した空港で入国手続きを行うこと(First port arrival)になっています。したがって、1の場合はバンコクで、2の場合はチェンマイで入国手続きを行うことになります。
2019年6月現在、日本からタイへ直行便が出ているのはバンコクにある以下2つの空港のみです。
空港 | コード | 主な就航航空会社(IATAコード) |
---|---|---|
スワンナプーム国際空港 | BKK | JAL(JL)、ANA(NH)、タイ航空(TG)、その他多数 |
ドンムアン国際空港 | DMK | タイ・エアアジア(FD)、タイ・ライオン・エア(SL)などのLCC(格安航空) |
以下では、日本からチェンマイへの最もメジャーな行き方である「バンコク・スワンナプーム経由」を対象に入国・出国の流れをご説明します。
タイ入国(チェンマイへ行く)の流れと所要時間
まずはバンコク・スワンナプーム空港を乗り継いでチェンマイへ行く方法をご説明します。
1. バンコク乗り継ぎ
スワンナプーム空港の最低乗り継ぎ時間(MCT)は55分となっていますが、確実に乗り継ぎたいのであれば90分程度の余裕を持っておきましょう。
乗り継ぎの流れ(※1)
- 降機後、ターミナルへ移動します(到着便によっては、タラップを降りて連絡バスに乗り換えてターミナルに移動する場合もあります)
- 空港2階フロアに到着後、「Transfer to Chiangmai, Chiangrai, Phuket, Krabi, Samui」の案内表示に従って進みます(※2)
- 「Passport Control」(国内線乗り継ぎ専用審査場)に進み、保安検査・入国審査を受けます(税関検査はチェンマイ空港で行います)
- 審査が済んだら、出発ゲートのあるコンコースAまたはBへ移動し、乗り継ぎ便でチェンマイ空港へ向かいます
※1 上記は日本・バンコク間にてJAL、ANA、タイ航空のいずれかを利用し、バンコク・チェンマイ間にてタイ航空、バンコクエアウェイズのいずれかを利用した場合の流れです。
利用する航空会社によっては、一旦通常の入国審査を受け、荷物引き取り・税関検査を済ませて、4階国内線搭乗口カウンターから再搭乗する必要があります。詳しい乗り継ぎ方法については各航空会社ウェブサイトをご参照ください。
※2 日本でのチェックイン(搭乗手続き)時または乗り継ぎまでの途中に、国内線乗り継ぎステッカー(「C.I.Q」または「THROUGH BAGGAGE」と書かれたステッカー)を手渡されます。係員はそれを目印に客の利用ターミナルを振り分けるので、必ず胸に貼っておきましょう。
保安検査(セキュリティチェック)・入国審査
国内線乗り継ぎ専用審査場は利用客があまり多くないので、ほぼ待ち時間なしで通過できることが多いです。通常の所要時間は15分程度(待ち時間を含む)です。
基本的な流れ
- 手荷物のX線検査および金属探知ゲートを通過します(電子機器類・金属類はトレーに入れましょう)
- 入国審査の列に並び、順番がきたらパスポートと必要事項が記入された出入国カードを提出します
- 入国審査官の前にある小型カメラで顔を撮影されます(帽子やサングラスは外しましょう)
- 入国審査官がパスポート・入国カードを確認し、入国スタンプを押します
- パスポートと切り取られた出国カードをまとめて返してもらいます
入国審査に必要なもの
- パスポート
- 出入国カード(必要事項記入済み)
出入国カードが機内で配られた場合は、着陸態勢に入る前に必要事項をボールペン(青または黒)で記入しておきましょう。配られなかった場合は審査場にあるので、審査前に記入しましょう。出入国カードの書き方は後述します。
入国審査で聞かれること
必要事項はすべて入国カードに記載してあるため、特に問題なければ何も聞かれません。帰りの航空券の提示を要求された場合は指示に従いましょう。
⇒【関連記事】タイ・チェンマイのビザ情報
2. 預け荷物受け取り
日本でのチェックイン(搭乗手続き)時に、バゲージスルー(最終目的地のチェンマイで預け荷物を受け取る)を指定した場合は、日本からチェンマイまで通しで荷物を預かってもらえます。バンコク・チェンマイ間は”国内線”ですが、日本から乗り継いで来た場合は”国際線扱い”になるので、国際線の荷物受け取りカウンターへ進んでください。
万が一荷物の紛失や破損があった場合は、すみやかに地上係員に申し出てください。
3. 税関検査
現在、タイでは税関申告書は配布されていません。税関申告する必要がある場合、またはどちらか判断できない場合は、赤色の「Goods to declare」のカウンターへ進みます。税関申告する必要がない場合は、緑色の「Nothing to declare」のカウンターに進みます。
免税対象については、『タイ・チェンマイ旅行の持ち物チェックリスト! 必需品から持ち込みNGなものを解説』をご参照ください。
4. 到着ゲート
チェンマイ空港は国際線と国内線で到着ロビーが異なるのでご注意ください。バンコク乗り継ぎの場合は国際線の到着ゲートになります。
国際線到着ロビーと国内線到着ロビーは徒歩10分程で行き来可能です。
⇒【関連記事】チェンマイ空港⇔市内の移動アクセス方法・空港から出る前に使えるサービス
タイ出国(日本へ帰る)の流れと所要時間
チェンマイからバンコク・スワンナプーム空港を乗り継いで日本へ帰る流れをご説明します。
1. 出国手続き(保安検査・出国審査)
出国手続きはチェンマイ空港で行います。審査自体は基本的にスムーズに終わりますが、シーズン中は待ち時間が30分前後発生することがあります。余裕を持って空港に到着するようにしましょう。
基本的な流れ
- 空港に到着し、入口で保安検査(セキュリティチェック)を受けます
- 1階の国際線チェックインカウンターで搭乗手続きを済ませ、乗り継ぎステッカーをもらい胸に貼ります
- エスカレーターで2階へ上がり、保安検査(セキュリティチェック)を受けます
- そのまま出国審査場へ進み、出国審査を受けます(基本的な流れは入国審査と同じ)
- 出国スタンプを押されたら、パスポートと搭乗券を受け取り、制限エリア(待合いスペース)へ移動します
出国審査に必要なもの
- パスポート
- 出国カード(必要事項記入済み)
- 搭乗券
万が一、滞在許可期間を超えてオーバーステイしてしまった場合は罰金が発生します。詳しくは、タイ・チェンマイのビザ情報をご参照ください。
2. 国際線制限エリア(待合いスペース)で待機
待合いスペースには免税店やカフェ、マッサージ店、プライオリティパス所有者向けのラウンジがあります。VAT払い戻しオフィスもあるので、対象となる方は搭乗前に済ませておきましょう。
タイの消費税(VAT)の還付について
タイへの旅行者は、タイ国内の同日同一店で購入した合計2,000バーツ以上の買物につき、7%の税金(Value-Added Tax)分を帰国時に空港で払い戻してもらうことができます。
詳しい方法については、タイ国政府観光庁 タイからの出国をご参照ください。
3. バンコク乗り継ぎ
スワンナプーム空港に着いたら、「International Transfer」と書かれた案内表示に従って進みます。そしてフライト案内表示板で自分が搭乗する便を確認して、搭乗ゲートへ向かいます。チェンマイで出国手続きを済ませているので、搭乗時間まで自由に過ごすことができます。
出入国カードの書き方
2018年より新しいフォームに変更されました。入国カード・出国カードの書き方をそれぞれご説明します。
入国カードの書き方
『JAPAN AIRLINE 各国出入国書類の書き方 タイ』を参考に下記の通り記入してください。
【表面】
1:姓
2:名
3:性別(男性:Male/女性:Female)
4:国籍
5:パスポート番号
6:生年月日(日・月・西暦)
7:到着便名
8:ビザ番号※あれば
9:職業
10:出発国
11:滞在目的
12:滞在日数
13:居住都道府県
14:居住国
15:タイ滞在中の宿泊先住所(ホテル名)
16:電話番号
17:Eメールアドレス
18:署名(パスポートと同じ)
【裏面】
1:搭乗便のタイプ(チャーター便/定期便)
2:タイへは初めてのご旅行ですか?
3:団体旅行ですか?
4:宿泊施設
(ホテル/友人宅/ユースホステル/アパート/ゲストハウス/その他)
5:渡航目的
(休暇/会議/スポーツ/商用/招待旅行/医療&健康/教育/大会/乗り継ぎ/雇用/展覧会/その他)
6:年収
(20,000USドル以下/20,000〜60,000USドル/60,001USドル以上/収入なし)
出国カードの書き方
『JAPAN AIRLINE 各国出入国書類の書き方 タイ』を参考に下記の通り記入してください。
1:姓
2:名
3:生年月日(日・月・西暦)
4:パスポート番号
5:国籍
6:出発便名
7:署名(パスポートと同じ)
最後に
以上、「バンコク・スワンナプーム空港乗り継ぎ、チェンマイ行き帰りの流れ」ご理解いただけたでしょうか? 乗り継ぎが少し複雑なので、日本・チェンマイ間で直行便があればもっと楽なんですけどね……。チェンマイ空港も利用客の増加に伴い、国際線専用の建物ができるとかできないとか。最新の情報を知りたい方は、ロコタビでチェンマイ在住者に質問してみるのもアリですよ!