スイス・チューリッヒのコンセントはC/Jタイプ! 変換プラグは100均で購入がおすすめ
【スイス・チューリッヒ在住者執筆】スイス・チューリッヒ空港についた途端にまずガラッと変わるものの一つに電圧があります。ビジネスで常時必要なのが携帯電話などの電子機器や、ヘアーアイロンや電動髭剃りなどの日用品をスイスでも問題なく使用したいですね。しかし、スイスの高い電圧に対応していない製品を直接スイスで使用すると、電子機器の故障は元より火災の危険性も伴います。iPhone、スマホやPCの充電はスイスのコンセントプラグに直接差し込めるのでしょうか。外出中に必要な充電器(パワーバンク)をホテルの部屋で充電するのも日本と同じでいいのでしょうか。電圧の違いは?スマホなども変圧器が必要なのでしょうか。スイスの電圧に対応している製品なのかどうかの見分け方もチェックしましょう。変圧器が必要な場合のために、変圧器の選び方も詳しく満載。スイスに持参する電化製品を簡単に充電、使用できるように出発前にしっかり把握し、準備しておきましょう。最後に長期滞在の方の電化製品現地調達用にチューリッヒの電気店の情報も地図とともに提供しました。
iPhoneやスマートフォンは毎日充電が必要。現地でヘアドライヤーやヘアアイロン、電動シェーバーなどはやはり毎日の生活には欠かせないものですね。しかしその電化機器のプラグをそのままスイスのコンセントに差し込むと、電化製品は故障し、火事や感電を起こすかもしれません。日本との電圧やコンセントのタイプの違いをしっかり確かめたうえで、もしスイスの電圧に対応できない製品の場合は、現地で調達するか、変圧器を持参しなくてはなりません。変圧器が必要がどうかの見分け方、変圧器の正しい選び方など、日本からの製品をスイスで安全に問題なく使用できるようにスイスのコンセント・電圧事情を徹底解説いたします。
スイスのコンセントの形状
スイスで使用されているのはCタイプまたはJタイプの形状のコンセントです。日本で購入した機器はAタイプのプラグなので、電圧さえ対応していれば、AからCへの変換アダプタによって、日本の製品をスイスで使用できます。
ソケットの形状
比較的新しい建物やリフォームしたお部屋では、ほとんどが下の写真のようにJタイプのソケットとなっております。ヨーロッパの他の国で使用されている丸型のCタイプは物理的に6角形のソケットに入らないので、スイスでは使用できません。
CタイプとJタイプの変換プラグは国内のダイソーで購入するとお得!
CタイプとJタイプの違いは、プラグ形状と芯の数となります。Cタイプのものは芯が二本のみで、ソケットは6角形のものや丸型のものがあります。Jタイプではプラグ形状は6角形のみで、グランドアース用の芯が追加され芯数は3本で、ソケットは6角形の窪みがあります。Jタイプの形状にもCタイプは対応できますので、Cタイプのアダプタをおすすめします。
▲三角のプラグソケットはスイスとリヒテンシュタインのみで使用されるタイプのものなので、他の国にも旅行する人は、Cプラグの方が効率よく使用できます。C プラグはダイソーで購入することもできますし、通販で購入することもできます。一個250円前後で購入できます。
▼これもCタイプ
海外変換プラグマルチタイプで無敵!
海外旅行に行くたびに行先別の変換プラグを購入するのは面倒だ、という方!海外変換プラグマルチタイプというものがあります。下の写真のように、様々なコンセントの形状の合うようになっているものがあるので、変換プラグの選択時に考慮してみてください。
いちばんのおすすめが、スイスのワールドコネクト社の製品『SKROSS(エスクロス)』。世界100カ国以上の空港や航空会社で販売されていて、海外の認知度の高い、国際基準を十分満たした信頼のブランドです。「楽天市場」や「ヨドバシ」の通販で送料無料で購入できます。
参考記事 : Favo Square
日本とスイスの電圧の違い
スイスの電圧
スイスの電圧は230〜240Vで、他のヨーロッパの国々と同じ電圧です。日本は100Vなので2倍以上の電圧となり、日本国内専用の電化製品はスイスで使うことができません。スイスで使用する場合は、変圧器が必要となります。このままスイスで使用すると、製品自体も壊れるのは元より、火災や感電などを起こす危険性があります。見分け方に自信がない場合は、必ず電気屋さんなどにご相談の上、スイスに対応できる電化製品を購入されるか、スイスの電圧に対応できる変圧器を持っていきましょう。近年は、日本の製品もスイスの電圧対応が可能なものも増えてきていますので、今一度お持ちの電化商品の詳細をご覧ください。
スイスの電圧240Vに対応しているかどうかの見分け方
普段使用している電化製品のACアダプタや商品の裏側などをご覧ください。使用可能な電圧の記載があります。240Vのスイスの電圧に対応しているかどうかの見分け方は下記の通りです。
スイスの電圧対応不可能なもの
普段使用している電化製品のACアダプタや商品の裏側などをご覧ください。使用可能な電圧の記載があります。
例えばこのヘアドライヤーのように、【AC100V】と記載されていますね。これには必ず変圧器が必要です。
▼AC100Vまでのみ対応可能なヘアドライヤー
最近では、ヘアアイロンやシェービングなどにも、ヨーロッパの電圧に対応する製品が続々と出ています。その場合は、変圧器が必要ありません。近年でているデジカメのバッテリー充電器、PCのアダプタ、スマートフォンの充電器などは100〜240V対応のものがおおいです。
スイスの電圧対応可能なもの
下の表示の例をご覧ください。これは任天堂のゲーム機のACアダプタですが、このように「220V〜240V」と記載しているものは、スイスの電圧対応製品なので、変圧器は必要ありません。
▼任天堂のゲーム機(220V〜240V対応)
近年は海外でも変圧器なしで使えるように、110V〜240Vの「自動電圧切替式」の電化製品が増えてきていますので、変圧器を購入する前にまず持参する製品を確認しましょう。
変圧器が必要な時
変圧器ってどんなもの?
220V-240Vの電圧対応のない日本の電化製品をスイスに持っていく場合、降圧変圧器(ダウントランス)が必要になります。
▲ユニバーサル変圧器〜220VACから110VACまでを降圧する。ヨーロッパ・ミドルイースト、イギリス・アフリカ、アメリカ・日本・オーストラリア用のコンセントの形状が全て含まれている、マルチ変圧器およびコンセントアダプタ。ワット数は1600W。
変圧器を選ぶときは、消費電力の容量に対応できる充分な変圧器を選ばなくてはいけません。それでは変圧器の選び方をステップ1、2、3で詳しく解説していきましょう。
変圧器の選び方ステップ1、2、3
- ACアダプタや製品の裏側などに記載している電圧力を確かめる。
- 生活する国の電圧を調べる。スイスは220〜240V。
- 使用する【電化製品の容量(W数)】を調べる。
【電化製品の容量(W数)】とは?
W数は消費電力の容量のことです。これによって変圧器の選定が確定するために、とても大切な定格規定です。電圧がわかっても、変圧器の選択のために必要な情報です。ステップ1と2で変圧器が必要なことがわかれば、どの変圧器を選ぶべきかが、このステップ3で決まります。変圧器は最大出力の大きいものは本体サイズも大きくなり重くなります。変圧器を選ぶ際は、使用予定の電化製品の最大出力の他に、使用可能時間などの確認も必要になります。
消費電力(W数)の容量の目安(ステップ3)
消費電力の目安は次のようになりますが、これはあくまでも目安なので、説明書などで確かめてください。変圧器を選ぶときはお店のスタッフに相談することをおすすめします。
品名 | ワット数(W) |
---|---|
DVDレコーダー | 20〜50W |
ゲーム機 | 10〜300W |
プリンタ | 10〜300W |
ホームベーカリー | 300〜600W |
炊飯器 | 350〜1300W |
ドライヤー | 600〜1200W |
掃除機 | 850〜1000W |
電気ケトル | 900〜1300W |
電子レンジ | 1000〜1300W |
ホットプレート | 1100〜1300W |
アイロン | 1200〜1400W |
温水洗浄便座(瞬間式) | 1200〜1400W |
変圧器が必要ではないもの
最近の下記にもある電化製品は、電圧が100〜240ボルトまで対応できるユニバーサルタイプのものが多くなっています。製品に付いている表示が「INPUT AC 100-240V 50-60Hz」や、「入力電圧/電流 AC 100V-240V 50-60Hz」となっている場合は、スイスでの使用は、変換アダプターのみの使用で問題ありません。
※必ずしも対応しているわけではありませんので、お手持ちの電化製品の使用電圧をご確認ください。
- 携帯電話・スマートフォン
- ラップトップ・PC
- パワーバンク(充電器)
- デジタルカメラ
- ゲーム機
- ヘアーアイロン
- 電気式シェーバー
現地で変換プラグや変圧器を調達するなら〜チューリッヒ近辺の電気屋さん
スイスの滞在が少し長期になりそうなら、現地で調達もいいかもしれませんね。チューリッヒ近くのお得な電気屋さんを覗いてみましょう。
代表的なチューリッヒの電気店
電気店名 | 連絡先 | 営業時間 |
---|---|---|
MediaMarkt | Kaladerpl.1, Zürich | 月〜土9:00〜20:00 |
Interdiscount | Sihlstrasse 34,8001 Zürich | 月〜土9:00〜20:00 |
m-electronics | Limmatstrasse 152, 8005 Zürich | 月〜金9:00〜20:00, 土8:00〜18:00 |
Fust | Sihlsity, Kaladerpl.1, 8045 Zürich | 月〜土9:00〜20:00 |
外出先で電源を使う
空港
空港のラウンジには電源があり、WiFiも完備しています。
カフェ
電源が用意してあるカフェはとても多いです。パスワードはカフェのレシートに記載している場合もあり、もしくは店員さんに聞く場合もあります。インターネットに繋がるカフェの情報は下記のリンクをご参照ください。
参考記事 : こんなに簡単!チューリッヒ旅行中のWi-Fi接続通信方法
ホテル
ホテルにはもちろん電源があります。変換プラグをかえて使用しましょう。無料WiFiの使えるホテルがほとんどですが、例えば山岳地帯などは電波が弱いときもありますし、ホテルによってはロビーなどの公共場所のみ無料で使用でき、お部屋につなぐ時は有料になるということも稀にありますので、3つ星以下のホテルの場合は確認した方がいいかもしれません。
スイス国鉄
鉄道の席には電源が付いている列車、付いていない列車があります。しかし、同じ路線でも付いている場合がまちまちです。しかしICなどの長距離電車ではコンセント(POWER SUPPLY)がついています。ドイツやイタリア行きの列車などには電源はもちろん、WiFi可能な車両が多いですが、スイス国内の列車だとWiFi接続のできる電車はごく少数です。WiFiはIC列車などのビジネスゾーンなら繋がりますが、まだ全ての列車で可能という状態ではありません。ただ、急速に全車両に対応できることを目指しているようです。ちなみにスイス全土の50の主要駅ではWiFiの接続が可能です。なお、ビジネスゾーンは予約が必要となります。チューリッヒ〜ルチェルン、チューリッヒ〜ベルン、チューリッヒ〜ジュネーブなど特別なルートの場合のみですが、一等席の乗車券が必要となります。特別席なので、出発の5分前までに予約が必要です。SBBのアプリからの予約、または電話でも予約が可能です。
RAIL SERVICE TEL0848 44 66 88 (CHF 0.08/min)
iPhoneなどスマホやパソコンを充電する
デジタルカメラ、スマホ、パソコンなどの電子機器はほぼ100V-240V入力と設定されています。
したがってチューリッヒではC/Jタイプの変換プラグさえ準備しておけばそのまま充電できます。
まとめ
これで少しはスイスのコンセント事情が分かってきましたでしょうか。大切なことは、スイスに持参する日本の電化製品がスイスの220-240Vに対応されているものなのかどうか(または切り替えることができるのか)です。対応できるものは変換アダプタのみで大丈夫。対応できないものは変圧器が必要となりますね。変圧器を選ぶときに必要なのがW数(消費電力の容量)をチェックしましょう。それに加えて使用可能時間も知っておく必要があります。もう一つの大切な事項は、コンセントの形状の把握です。スイスに持って行くならCプラグが断然おすすめです。これならヨーロッパの他の国でも使える機会が増えます。もしくは、マルチタイプのプラグも便利でしょう。少しでも疑問を感じたら、日本の電気屋さんに相談してみるのがいちばん安全ではないかと思います。スイスでの安全な電化製品の使用を心がけていきましょう。