ベネチア・テッセラ空港(マルコポーロ国際空港)からベネチア中心部へのアクセス方法!料金や注意点も解説
イタリアの「水の都」ベネチア。唯一無二の景観を誇る街は空港からの移動方法も他の都市とは違って特別!
初めてベネチアを訪れる方も迷わないように空港から市内中心部までのアクセス方法を詳しく解説します。
何に乗るかによって料金がかなり変わるので、メリットデメリットをしっかり確認して最適な移動手段を選んでくださいね。
ベネチアの空の玄関口「ベネチア・テッサラ空港」ってどんな空港?
ベネチアの空の玄関口、ベネチア・テッサラ空港は、通称マルコポーロ国際空港としても知られています。便利さとアクセスの良さで重宝されていますが、残念ながら2024年3月現在、日本からの直行便はありません。
日本からの旅行でベネチア・テッサラ空港を利用するには、他の空港経由(トランスファー)が必須です。旅行時の乗り継ぎには、十分な時間を確保しておきましょう。
通称「マルコポーロ国際空港(VCE)」
ベネチア・テッセラ空港は、イタリアのベネチアにあります。通称、マルコポーロ国際空港です。空港コードは「VCE」。
多くの国際線が発着し、世界中から観光客が集まるベネチアへの重要なアクセスポイントです。設備が整っており、快適な空の旅が楽しめます。
日本からの直行便はある?
2024年3月現在、日本からベネチア・テッサラ空港への直行便は運航されていません。
しかし、ドバイやイスタンブール、フランクフルトなどを経由してアクセスすることが可能です。
乗り継ぎ便を利用する際は、乗り継ぎ時間に余裕を持っておくと安心できます。
ベネチア・テッサラ国際空港(マルコポーロ空港)からベネチア市内中心部への移動方法
空港に着いたら、世界遺産でもあるベネチア市内(本島)を目指しましょう!
ベネチア市内中心部へのアクセス方法には、「陸路」と「水路」があります。水路を利用するのは、水の都ならではですよね。
貴重な歴史資産を守るため、車両ではベネチア中央駅近くのローマ広場までしか行けません。空港からサン・マルコ広場やホテルまで直接行きたい場合は水路がおすすめです。
それでは、陸路と水路、それぞれ詳しく見ていきましょう。
※なお、運賃や運行時間などの情報は2024年3月現在のものです。実際の利用時には変更されている可能性があるので注意してください。
陸路:空港からローマ広場までバス
リーズナブルに移動したい!という場合におすすめなのがバスです。
ACTV社が運行する路線バス(市バス)とATVO社が運行するリムジンバス(シャトルバス)があります。
ベネチアでは車両侵入規制があるため、市内中心部にバスが入れるのはローマ広場までです。ローマ広場より先へのアクセスは水路を利用しましょう。
路線バス(市バス)
路線バスはACTV社が運行しており、空港から「ローマ広場」と「メストレ駅」へアクセスできます。途中でいくつかのバス停に停まるため、所要時間はどちらも30分前後です。
空港内の売店かバス乗り場の券売機でバス番号を確認し、バスチケットを購入しましょう。
料金は片道8ユーロですが、大きな荷物は別料金が必要なので注意が必要です。
【ローマ広場行き】
- バス番号:5番
- 運賃:片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- 所要時間:約30分
- 運行時間:4:08~翌1:10(約15分間隔)
※早朝・深夜は1時間に1本程度となります。
【メストレ駅行き】
- バス番号:15番
- 運賃:片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- 所要時間:約30分
- 運行時間:5:45~20:15(約30分間隔)
路線バスは時間や荷物追加料金がかかるなど、一見するとメリットがあまりないように思われがちですが、お得な水上バスとの共通乗り放題チケットがあります。
1日乗り放題チケットだけでなく、3日、7日と選べるので、滞在日数に応じて購入しましょう。チケット売り場かオンラインで購入できます。
リムジンバス(シャトルバス)
リムジンバスはATVO社が運行しており、こちらは空港から「ローマ広場」と「メストレ駅」へ直通で向かえます。
水上バスとの共通乗り放題チケットはありませんが、早く移動したい方や大きな荷物がある場合はリムジンバスが便利です。
バスチケットは空港内のチケット売り場かオンラインで購入しましょう。
【ローマ広場行き】
- バス番号:35番
- 運賃:片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- 所要時間:約20分
- 運行時間:5:20~翌1:20(約20分間隔)
【メストレ駅行き】
- バス番号:25番
- 運賃:片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- 所要時間:約15分
- 運行時間:6:06~翌1:20(約10~30分間隔)
陸路:空港からローマ広場までタクシー
「ローマ広場」や「メストレ駅」へ向かうならタクシーも便利です。
子連れだったり、荷物が多かったり、グループ旅行だったりという場合は、プライベートな空間で移動できるため気軽ですよ。「バスを待つ時間を節約したい!」という人にもおすすめです。
空港からローマ広場までの所要時間は20~30分ほど。所要時間はバスと同じくらいですが、料金は35~40ユーロかかるうえ、早朝・深夜は料金加算があります。
割高ですが、深夜便で到着してバスの運行時間外に移動したい場合は便利です。
空港でタクシー業務をおこなっているのはRadiotaxi社で、タクシー乗り場は到着ロビーから出たところにあります。白タク(違法タクシー)に引っかからないためにも、必ずタクシー乗り場に並んでいるタクシーを利用しましょう。
【ローマ広場・メストレ駅行き】
- 料金:35~40ユーロ(早朝・深夜加算あり)
- 所要時間:20~30分程度
水路:空港から水上バス
水の都、ベネチアの魅力を旅の最初から体験できるのが水上バスです。
市内の主要スポットへ直接アクセスできるうえ、移動中の景色も楽しめます。ベネチア本島の中心部「サン・マルコ広場」へ直接アクセスすることができるので便利ですね。
片道15ユーロと料金はバスやタクシーよりも高くなりますが、ベネチアならではの移動手段になります。
空港からはAlilaguna社が水上バスを運航しています。ルート別にブルーライン・オレンジライン・レッドラインと3種類あるので、行先に応じて選びましょう。
【ブルーライン(Linea Blu)】
- 運賃:
- ムラーノ島まで片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- リド島・ベネチア本島まで片道15ユーロ(往復27ユーロ)
- 所要時間:
- ムラーノ島まで約30分
- リド島まで約60分
- サン・マルコ広場まで約80分
- 運行時間:5:20~0:20(60分間隔)
- ブルーライン時刻表
【オレンジライン(Linea Arancio)】
- 運賃:ベネチア本島まで片道15ユーロ(往復27ユーロ)
- 所要時間:
- ベネチア中央駅まで約40分
- リアルト橋まで約60分
- アカデミア橋まで約75分
- 運行時間:8:05~23:35(30分間隔)
- オレンジライン時刻表
【レッドライン(Linea Rossa)】※冬季シーズン運休
- 運賃:
- ムラーノ島まで片道8ユーロ(往復15ユーロ)
- リド島・ベネチア本島まで片道15ユーロ(往復27ユーロ)
- 所要時間:
- ムラーノ島まで約30分
- リド島まで約60分
- サン・マルコ広場まで約80分
- 運行時間:8:50~15:35(60~120分間隔)
- レッドライン時刻表
水路:空港から水上タクシー
水上バスより運賃は高いものの、貸切ボートで移動できる水上タクシーも手段の1つです。空港から市内の目的地まで直接アクセスできるのがメリット。大手水上タクシー会社はMotoscafi社です。
船着き場があるホテルなら、空港からホテルまで移動できるので、荷物が多くても心配ありません。貸切ボートで優雅な旅を満喫してみてはいかがでしょうか?
- 料金:ベネチア本島のホテルまで115~135ユーロ(※5名以上の乗船や早朝・深夜、大きいスーツケースなどに加算があります。)
- 所要時間:30~60分程度
水路:ホテル専用の空港送迎サービス
ホテルによっては、空港送迎サービスがあります。シャトルボートや送迎車でホテルまで向かえるため、荷物の心配や公共交通機関での移動に不安がある人にもおすすめです。
ドライバーが空港の到着ロビーまで迎えに来てくれるサービスもあるので、事前に宿泊予定のホテルへ確認してみましょう。
おすすめの配車アプリ
最近では、電話等でタクシーを呼ぶよりもアプリで呼び出すことが主流になっています。
ベネチアでは「appTaxi」がおすすめです。
appTaxi
このアプリは自分がいる周辺にあるタクシーを呼び、そのまま直接アプリ内で支払いができるようになっています。
料金も事前に決まっていて、時間短縮にもなります。現地の言語を話さない身からしたらかなり安心です。
ダウンロード
■app-store
■google-play
空港からベネチア市内に移動するときの注意点
空港からベネチア市内へ移動するときは白タクとスリに注意が必要です。ちょっとした対策でリスクを回避しやすくなるので、旅行を楽しむためにもぜひ目を通しておいてください。
白タクに注意!
陸路のタクシーはもちろん、水上タクシーにも白タクは存在します。被害報告もあるので、旅行時は注意しましょう。
陸路でも水路でも、タクシー乗り場を利用することでリスクは大幅に回避できます。また、目安となる運賃をチェックし、利用前に運転手に確認しておくと安心です。乗車後はメーターを稼働させているか確認することも忘れずに。
【安全なタクシー会社】
- 陸路 Radiotaxi社
- 水路 Motoscafi社
スリに注意!
空港やバス、水上バス乗り場では、観光客を狙ったスリがいます。特に混雑している時間帯は十分注意しましょう。
スリ被害に合いにくくするためには、以下のようなポイントを抑えることが大切です。
- リュックやバッグは体の前で持つ
- ジッパー部分に鍵をつける
- 貴重品は外から見えないようにする(安易に出さない)
- 高級ブランド品は身に着けない
スリ対策には斜めがけできるショルダーバッグがいいですね。
ベネチア旅行を楽しい思い出にするため、出発前にチェックしておきましょう。
まとめ:ベネチア旅行前に空港からの移動手段を決めておこう!
水の都と言われるベネチア。空港からの移動手段も陸路と水路があり、初めてだと戸惑ってしまうこともあるかもしれません。
車両が入れる場所も決められているので、空港から市内中心部への移動手段をあらかじめ選んでおくのがおすすめです。移動手段によって運賃や所要時間が違うので、旅の予算やスタイルに合った方法を選びましょう。
また、残念ながら白タクやスリなどのトラブル事例もあります。ベネチア旅行を楽しい思い出にするためにも、必ずリスク回避方法をチェックしてから出発することをおすすめします。
「どの移動手段を使えばいいかわからない」「白タクにぼったくられるのが心配」という人は、現地在住のロコに手配を依頼すると安心です。ぜひ相談してみてくださいね。