アラブ首長国連邦の在住の日本人に直接質問してみてください。
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UAEがカタールとの国交断絶するというニュースについて、UAE在住者の意見や感想を聞かせていただけないでしょうか
先ほどBCC NEW JAPANで、UAEを含む中東5ヶ国がカタールとの国交を断絶するというニュースが発表されました。カタールがイスラム主義組織ムスリム同胞団などテロ集団を支援し、地域不安定化の原因を作っていると非難してのものです。
▶︎ http://www.bbc.com/japanese/40156001 『サウジなど中東5カ国がカタールと断交 「テロ集団を支援」と非難』
この近況に関して、現地の反応や状況はどうでしょうか?
実際に現地に住んでいる人の目線として、今回の発表や、今後の自国への影響についての感想をいただけると嬉しいです。
また、今回の現地でのニュースに関して、よく理解するための参考サイトや記事のURLなどあれば教えて頂けると大変参考になります。
ご回答お待ちしています!
2017年6月5日 22時17分
退会済みユーザーの回答
ご回答が遅くなり申し訳ありません。
まさに私の場合、ドバイのオフィスとドーハのオフィスとマネージャを兼務した仕事をしておりますので、今回の断交はビジネスに多大な悪影響を受けております。
端的に苦慮していますのが、空路の遮断です。ドバイ-ドーハ間わずか50分、ほぼ毎時運航の便利なフライトが、マスカットかクウェートを経由しての日に数便のトランジット便しかなくなり、最短の乗り継ぎでも5-6時間を要するようになりました。日帰り圏であったドーハが、2泊しないとろくに用事が済ませられなくなっています。
次に、現時点ではカタール政府が全霊をかけてサポートしているようですが、サウジからの陸路、ドバイジュベルアリ港からの小型船への積み替えでのドーハ入りを禁止されているため、カタールのインフラ整備の機材資材の輸入の遅延やコスト増が危惧されており、このままではFIFAやメトロなど大規模インフラ整備にダメージを被るリスクが高まっています。
UAE/カタールともに、断交から一月が過ぎようとしていますが、UAEではカタール国旗の掲揚やカタール航空の営業が禁止されたくらいで、街の雰囲気は変わらず、カタールでも国に入ってしまえばのんびりした感じです。カタール側は断交を不当な言い掛かりとはねつけており、外交官以外には国外退去もさせていませんので、特に重要な中堅労働層であるエジプト人の雇用は守られています。
物流は別にして、人の流れとしてはこれまで余暇や仕事にUAEを闊歩するために来ていた少数のカタール人の移動ができなくなったこと以外には、欧州、日本、韓国、レバノン、インドなどの国際ビジネスマンの頻繁な往来が不便になったことが、実際に空路が遮断されて困る部分で、あとは何しろカタール航空のドーハ-断交国間のフライト封鎖はドバイ/アブダビベースの人間が他地域と往来する上での有利なオプションをなくすとともに、カタール航空の経営を打撃しています。エミレーツの直行便は高価なため、ドーハ経由便は非常にメリットがありましたが、それがなくなったためさらにエミレーツやエティハドが値段を釣り上げて来ており、その弊害も出ています。
先だって断交国側から要求された13か条の条件も、到底主権国のカタールとして受け入れられるものではなく、どう見てもイランやトルコとも仲良くしているカタールに対し、生意気だとするサウジの意向と、長年の内部の敵であるムスリム同胞団に対する支援をやめないことに苛立つエジプトという二大国家が、呉越同舟でカタールイジメをすることにして、それをサウジに訪問した、中東情勢の機微を理解しないトランプが軽く容認したことが原因と思われます。バーレーンはサウジの実質保護国であり、UAEはジャイアンサウジに媚びへつらうスネ夫、という見立てがわかりやすいかと思います。
このままではカタールのイラン/トルコとの結び付きが強まる一方で、それはサウジにとってさらに悪い方向に流れますし、ドバイやシャルジャはカタールからのガスパイプラインに首長国のエネルギー供給を相当依存していますので、近い将来になんらかの形で緩和されるものと思いますが、しこりは残るものと想定されます。
2017年7月3日 1時52分
ファトマさんの回答
こんにちわ。
ドバイの現地企業で働くファトマです。
断交のニュースは結構UAEにも影響があります。
外国人が多いこの国では、ドバイを拠点としてビジネスを展開する海外企業が多く存在しますが、カタールもビジネス展開では欠かせない国のひとつとなっており、昨日6月6日、UAEの航空会社、エティハド航空、エミレーツ航空、エアアラビア、フライドバイがカタールへのフライトを止めてしまいました。それにより、多くの外国企業のカタールへの出張が難しくなり、ドバイからカタールへ行く際には1時間ちょっとでいける国にもかかわらず、トランジットで断交していない国にとび、そこからカタールに入る形となってしまっています。
それと、カタールはFMCG(消費商品)の多くが海外からの輸入に頼っているというのはニュースでもあると思いますが、この国を拠点としている食料や消費財の代理店などがカタールへの輸出ができなくなってきているという状況です。現在はラマダン中なので、一番代理店業にとって一番の稼ぎ時だったにもかかわらずこの状況となったため、売り上げが相当低くなるという企業も出てきています。
サウジとカタールへの輸出が多いため、カタールがだめになって、営業マンの数を減らすということも検討され始めている企業もあります。
UAE自体はそこまで多くの影響はないと思いますが、UAEにオフィスを構える海外企業さんは結構の損失が出ることが予測されるとパートナー企業などからは聞きました。
一番情報が入りやすいのはGulfnews やKhaleej Timesのような新聞ではないでしょうか。今は、特集が組まれるほどになっているので。
お役に立てたかわかりませんが、何かありましたらいつでもお知らせください。
2017年6月7日 16時31分
退会済みユーザーの回答
アブダビは特にに日常生活に変化はありません。普段通りです。大使館から情報が出ています。
2017年6月5日 22時28分
すみれみけさん
女性/50代
居住地:ポートオーチャード ワシントン州
現地在住歴:2018年12月から
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