タイペイ(台北)の旅行ガイド情報

台湾・台北の入国審査・出国手続き~入国カードの書き方、注意すること

【2020年最新情報】台湾・台北にスムーズに入国するために、台北桃園国際空港と台北松山空港での入国審査と出国手続き、入国カードの書き方、税関申告書は必要か、注意することなどを解説します。入国審査が時短になるオンライン入国カードや、リピーター向けの入国審査優先サービス「常客証」といった裏技もご紹介します!


出典 : Instagram

台湾旅行に必要なパスポートの有効期間は?

2017年より日本のパスポート保持者は、滞在予定日数以上の有効残存期間があれば台湾に入国できるようになりました。ただし、有効期間が3か月未満だと現地でSIMカードを購入できなかったり不都合なこともあるので、有効期間は3か月以上あった方が安心です。
また観光・商用・親戚訪問などの目的で90日以内の滞在であれば、ビザは不要です。

台湾・台北の入国審査の流れと所要時間

日本からの大体のフライトは、台北桃園国際空港に到着します。羽田空港発で台北松山空港に到着するフライトもあります。

台北桃園国際空港で飛行機を降りたら、肉類持ち込み確認レーン→入国審査→荷物受け取り→動植物検疫所→税関の順に進みます。シーズンや到着時間、混み具合にもよりますが、空いている時で入国審査に30分、空港を出るまで1時間ほど、混んでいれば入国審査に1時間以上、空港を出るまで2時間くらいは見ておいた方がよいでしょう。

台北松山空港は桃園国際空港より小規模で、肉類持ち込み確認レーンはありません。国際線利用者も少ないので、より短時間で空港から出られます。

参考:台北市政府観光伝播局公式サイト
   桃園国際空港ターミナルマップ
   台北松山空港ターミナルマップ

識別カード・肉類持ち込み確認レーン


出典 : Instagram

台北桃園国際空港に到着して飛行機から降りると、入国審査に向かう前に「識別カード(識別卡・Passing Card)」が置いてあります。肉・肉加工品(インスタントラーメン、ポテトチップスなど肉エキスを使用した食品も含まれます)を持っていなければ、このカードを取りましょう。
アフリカ豚コレラの影響で、台湾への肉・肉加工品の持ち込みは禁止されています。アフリカ豚コレラ感染地域からの到着便の乗客と、その他の地域からの到着便でも肉・肉加工品を持っている可能性のある乗客は、赤い肉類持ち込み確認レーンに並んで荷物検査を受けなければなりません。赤いレーンでは肉・肉製品を持っていれば没収されますが、罰金や入国拒否の対象にはなりません。
識別カードを取った乗客は、緑色の肉類持ち込みなしのレーンを荷物検査なしで通過できます。識別カードは職員に渡してください。緑色のレーンで肉・肉加工品を持っていることが判明した場合、70万円~360万円の罰金か入国拒否となるので気をつけましょう。

なお台北松山空港では、肉類持ち込み確認レーンはなく抜き打ち検査を行っています。肉・肉加工品が見つかれば罰金か入国拒否となります。

台湾・台北旅行の持ち物についてまとめた、こちらの記事も参考にしてくださいね。

参考:ロコタビ|台湾・台北旅行の持ち物チェックリスト! 必需品から携帯NGなものを徹底解説

入国審査

入国審査(入境檢查・Immigration)では、台湾国籍以外(持非中華民國護照旅客・Non-Citizen)のレーンに並びます。入国審査カウンターで、パスポートと入国カードを提出してください。入国カードは機内で配られ、入国審査カウンター前にも置いてあります。入国審査官に滞在日数や目的を尋ねられ、機械で指紋の登録と写真撮影をして、パスポートに入国スタンプを押してもらえば完了です。質問は英語でされるので、観光なら「サイトシーイング」、出張なら「ビジネス」と答えれば問題ありません。マスク、サングラス、イヤフォン、帽子などは外しましょう。

入国カード記入不要! 事前オンライン申請がおすすめ

揺れる機内でボールペンを探したり、不安定なテーブルで入国カードを記入するのは面倒なだけでなく、焦って記入して記入漏れがあると入国審査で時間がかかったり、入国審査官にいろいろなことを英語で質問されてわからずに戸惑ってしまうことも。
事前にオンラインで入国カードに入力して申請しておけば、到着前の機内でリラックスできて、到着後の入国審査の時短にもなります。出発当日でも申請できますが、余裕を持って出発数日前には日本で申請した方がよいでしょう。
オンライン申請した場合は、入国審査で入国カードを提出する必要はなく、入国審査官にパスポートを見せて「オンライン」と言えば通じます。

こちらのサイトからオンライン申請ができます。
中華民国内政部移民署公式サイト・入国カード申請ページ(英語)

荷物受け取り

乗ってきたフライト名・番号が表示されたターンテーブルで、受託手荷物を受け取ります。もし預けた荷物が破損や紛失していたら、バゲージクレームカウンターで申請して手続きをしましょう。

動植物検疫所

動植物検疫所で荷物検査を受けます。動植物を持ち込むつもりがなくても、肉・肉加工品(インスタントラーメン、ポテトチップスなど肉エキスを使用した食品も含みます)を持っているとここで罰金を取られます。もし持っていたら、荷物検査を受ける前に捨ててください。「肉を持っていますか?」と聞かれたらNOと答えましょう。

税関

免税範囲を超える金品を台湾に持ち込む場合は、税関で税関申告書を記入して提出します。家族旅行の場合は家族で1枚記入すればOKです。パスポートと税関申告書を税関職員に渡してください。

<免税範囲>

  • 現金・有価証券は10,000米ドル以内、100,000台湾ドル以内、20,000人民元以内
  • 金(ゴールド)は20,000米ドル以下の価値まで
  • 総額で20,000台湾ドルまでの物品
  • 酒1リットル以内
  • 紙巻タバコ200本以内、葉巻25本以内、刻みタバコ1ポンド(454g)以内
  • 携帯品・輸入物品20,000米ドル以下

参考:台湾観光局公式サイト「出入国案内」

台湾・台北の出国手続きの流れと所要時間

台北桃園国際空港は利用者が多く、出国審査やセキュリティチェックに思ったより時間がかかります。遅くともフライト出発時刻の2時間半前には空港に到着するようにしましょう。

搭乗手続き・チェックイン

利用航空会社のカウンターで、チェックインをして搭乗券を受け取り、受託手荷物にタグをつけてもらいます。事前にオンラインチェックインをしておけば時短になります。

免税手続き

台湾滞在中、TRS(Tourist Refund Scheme:TAXフリー)対象の同一店舗で1日に2000台湾ドル以上のお買い物をして、お店で免税申請用のレシートを貼ってもらい、未開封未使用のまま、購入日から90日以内に出国する場合は、空港の免税カウンターで営業税(5%、日本の消費税にあたります)の税金還付手続きができます。

税関申告

以下の金品を台湾から持ち出す場合は、税関で申告が必要です。

  • 有価証券、金:20,000米ドルの価値を超過する場合
  • 現金:米ドル10,000ドル、台湾ドル100,000ドル、人民元20,000元を超過する場合
  • 個人用あるいはサンプル用の高性能機器(パソコン・業務用カメラ・撮影用機材)で、その価値が免税限度額を超過し、かつ後日国外から持ち込む予定がある場合
  • コンピューターソフト

出国審査・セキュリティチェック

出国審査カウンターでパスポートと搭乗券を提示して、出国審査を受けます。パスポートに出国スタンプを押してもらえば完了です。

出国審査が終わったらセキュリティチェックへ向かい、手荷物の検査とボディチェックを受けます。液体物を機内に持ち込む場合は注意が必要です。

<液体物の機内持ち込みについて>

液体物は100ml(g)以下の容器に入れ、容量1リットル以下の再封可能なジッパー付きの透明プラスチック袋(ジップロックなど)に余裕をもって入れてください。
液体物には、ジェル状やペースト状のもの(歯磨き、ヘアジェル等)、エアゾール、スプレーなども含まれます。
1人につき1袋まで機内に持ち込めます。

搭乗ゲート


出典 : Instagram

セキュリティチェックが終わったら、搭乗ゲートを確認して、飛行機の搭乗時刻までに搭乗ゲートに向かいましょう。特にLCCは搭乗ゲートが離れていることが多いので、早めに移動するようにしてください。ショッピングやグルメに夢中になりすぎないようにしましょう!

参考:桃園国際空港公式サイト「ショップ・グルメガイド」
   台北松山空港公式サイト「ショッピングサービス」
   台北松山空港公式サイト「飲食サービス」

入国カードの書き方

黒のボールペンで、アルファベットで記入しましょう。

1:姓
2:名
3:パスポート・ナンバー
4:生年月日(西暦・月・日)
5:国籍
6:性別
7:入国時の便名
8:職業( 「英語での職業記入例」参照)
9:ビザの種類(取得している場合のみ記入)
10:ビザ・ナンバー(取得している場合のみ記入)
11:現住所
12:台湾での住所(ホテル名)
13:旅行目的
14:署名

出典 : JAL「出入国書類の書き方・台湾」

リピーターは常客証で入国審査の時間を短縮!

過去1年間に3回以上台湾を訪れたことがあれば、入国審査優先サービスの「常客証(スピーディーイミグレーションサーティフィケート)」を申請できます。混み合う入国審査の長蛇の列に並ぶことなく、常客証専用カウンター(快速査驗通關・スピーディーイミグレーションカウンター)で、スムーズに入国審査を受けられます。

常客証の申請はオンラインで無料でできます。パスポートの情報や住所などと過去1年以内の3回の台湾入国日を入力するだけ。常客証が発行されたらPDFをダウンロードして印刷し、台湾旅行に持って行きましょう。
常客証の有効期限は発行日から1年間で、何度でも利用できます。

中華民国内政部移民署公式サイト・常客証申請ページ(英語)


出典 : Instagram

まとめ

台北に到着したらできるだけ早く空港から出て、観光や食べ歩きに出発したいですよね。飛行機からなるべく早く降りて入国審査の列に並ぶことをおすすめします。今回紹介した裏技もぜひ参考にしてください。

台湾・台北の入国審査についてさらに知りたい方や、疑問点のある方は、ロコタビのサービスを利用して、台北在住の日本人ロコに聞いてみるのもおすすめです。Q&Aは無料なので、お気軽に書き込んでみてくださいね。