母国日本での出産でさえも、初めての場合は特に、分からないこと、不安なことがたくさんですよね。ましてや外国での出産となると、日本での出産以上に事前に勉強しておいたほうがいいことが多くあるかと思います。台湾での出産事情をご紹介します。

病院選び

台湾での出産に関して、心配なことの一つはやはり言葉の面だと思います。旦那さんは仕事で忙しく、自分で診察に行かなきゃいけない。その場合、中国語ができないととても不安になりますね。
そんな不安の中で、日本語可能な病院を選ばれる日本人の奥様はやはり少なくないですが、日本語対応可能な病院ですと、設備もとても良く、金額が高くなってしまうようです。

日本語対応可能な病院

対して、台湾人に人気な馬偕紀念醫院は、中国語と英語しか通じませんが、値段がとても安いです。比較的古くからある病院で、間取りや内装が少し古いです。例えば入院部屋は少し狭く感じるかもしれません。
ですが、陣痛室、分娩室、新生児室は普通の病院と変わらず、旦那さん以外立入禁止だそうです。中に入る場合は帽子、マスク、手術着の着用を求められ、分娩室での撮影も禁止です。
また、安いためか入院中のお世話は基本付き人が対応する形となっています。

台湾で人気の病院

費用について

日本では、定期検診や入院など、出産に関わる費用に健康保険は適用されませんよね。台湾では、出産費用にも保険が適用できるので、日本に比べてすごく安いです。

一般的な病院ですと、下記のような費用感で出産できます。

  • 自然分娩 : 3,000元程度
  • 無痛分娩 : 6,000〜10,000元程度
  • 陣痛制御痲酔 : 6,000〜8,000元程度(回数による)
  • 衛生用品 : 1,500〜3,000元程度

上記に入院代は別途かかりますが、これでも日本に比べるとだいぶ安いですね。台湾の国民保険が適用されない場合、値段はおよそ4倍になるそうですが、それでも日本より少し安いかもしれません。

また、旦那さんまたは奥さんの戸籍地が台北市内の場合、出産後60日以内に申請をすれば、出産手当およそ2万元もあるそうです。身分証明書と依頼書をもって銀行または郵便局で受付ています。

台湾での出産いろいろ

無痛分娩

台湾では無痛分娩を選択する妊婦さんが多く、かなり一般的になっています。日本では自然分娩が一般的なため、無痛分娩に対してのリスクを不安視する方も多いですが、実際のリスクは自然分娩とあまり変わりがなく、体力の消耗と痛みを軽減できる分、産後の回復も早いようです。

坐月子

「坐月子」とは、産後約1ヶ月間、お母さんがゆっくりと体を休めて体力の回復を促す台湾の習慣です。基本的な考えは、妊娠中に変形した内臓を元の位置に戻そう、というもの。
冷たいものを食べない、風にあたってはいけない、外出してはいけない……等、古くから伝わる決まりがたくさんあるそうです。この1ヶ月間決まりをちゃんと守って過ごせば、体質改善や老化防止になると、信じられております。近年では、「月子センター」という施設まで登場し、利用する人も増えてきているようです。

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