中国・上海への入国制限、緩和情報まとめ【2020年8月情報】
【2020年8月16日更新】日本から中国へはいつから行けるようになるのか?入国制限&規制はとても気になる情報です。2020年新型コロナウイルスの影響により、中国はもちろん、世界各国で出入国の制限をおこなう対策が行われています。
いつからビジネス出張が可能なのか、旅行に行くことができるのか、現地にいる家族にいつ会えるのか、疑問や不安を感じているかたもいらっしゃると思います。
今回はそんな疑問や不安を少しでも解消できるように、中国上海への入国規制・緩和情報をまとめました。
※この記事は外務省、在中国日本国大使館、在上海日本国総領事館、現地在住ロコの情報を基に作成しています。必ず下記のサイトもあわせてご確認いただき、補助として参考にしてください。
現在の日本から中国への入国制限・規制状況(外国人・日本人)
例外を除き入国不可
現在、日本から中国への入国は制限されており、例外を除き中国に行くことはできません。
2020年3月28日0時より中国への入国を大きく制限され、有効なビザや居留許可を持つ外国人の入国は一時的に停止されています。
ただし、外交・公務・礼遇・乗務員のビザをもった外国人の入国は影響を受けないとのことです。
つまり特別な事情がない限りは、有効なビザの発給を受けていても日本から中国に入国することはできません。
たとえ入国できても国籍に関係なく入国者全員に14日間の隔離措置があります。
トランジットで上海を経由する場合でも指定施設での14日間の隔離措置があります。
また、入国拒否対象地域に14日以内の滞在歴がある入国者については、PCR検査の実施対象となります。
そして検疫の強化、ビザの制限などの措置の実施期間は随時延長されています。
中国政府は7月20日、中国行きの航空便の乗客全員に対してPCR検査の陰性の証明を求める旨の公告を発表しました。
搭乗前の5日以内に中国の在外公館が指定または認可する機関でPCR検査を完了し、PCR検査の陰性証明をもって中国在外公館に健康状況声明書を申請する必要があります。
ビザ停止の問題・一部のビザは申請再開
2020年3月28日0時より、ノービザでの入国は出来なくなっています。
居留ビザや配偶者ビザなどの有効なビザを持っていても3月28日の時点で日本を含む海外にいた場合、ビザが無効となりました。
3月31日からは査証免除措置のすべてが停止され、再度日本で取り直す必要があります。
6月17日から東京・名古屋の中国査証申請サービスセンター、6月18日から大阪の中国査証申請センターにおいて、経済貿易・科学技術・人道主義等の理由に限り、現地外事弁公室の招待状の事前取得などの条件付きで査証発給が再開されています。
【入国を一時停止されているビザ】
現在有効な訪中ビザ、居留許可、APECビジネストラベルカード
【入国が可能なビザ】
外交、公務、礼遇、乗務員(C)ビザ、3月27日以降に発行されたビザ、永久居留許可証
航空路線の運行状況
中国と日本の航空路線の運行状況ですが、各社中国との航空路線を限定されています。
これにより、日本から中国に行くために利用できる空港は成田か関空のみ、行先は上海、大連、ハルビン、杭州、西安、瀋陽、広州、南京、常州、福州、深圳に限られます。
運航情報の更新などは常に変わることがありますので、詳しくは各航空会社HPを確認してください。
日本から中国・上海入国後の14日間の自己隔離措置についての情報
条件付きの7日間の集中隔離+7日間の自宅隔離
上海市では7月27日から、海外から上海に入境(入国)する場合に条件付きの「7日間の集中隔離+7日間の自宅隔離措置」が実施されています。
目的地が上海市で、上海市に固定的な住居を有し、自宅隔離条件(1世帯1人または1世帯1住居であること、あるいは同居者が共に自宅隔離されることを承諾していること)を満たす人員が自宅隔離を申請した場合、集中隔離(指定施設での隔離)の5日目にPCR検査実施。
結果が陰性であれば、8日目に各区から専門スタッフおよび専用車を手配して集中隔離場所から住居に移送し、7日間の自宅隔離。
自宅隔離終了の前に、本人および共に自宅隔離されている人は再度PCR検査を受け、結果が陰性の場合、自宅隔離満7日後に隔離措置を解除。
目的地が上海市でも、自宅隔離を望まない人や、自宅隔離条件を満たさない人に対しては、上海市で14日間の集中隔離が行われます。
中国・上海での乗り継ぎ(トランジット)制限
乗り継ぎは非現実的
中国への入国や航空便運行が大幅に制限され、乗り継ぎでも14日間の隔離措置があることから、乗り継ぎは困難を極めまだ現実的ではありません。
日本から中国・上海への入国制限・規制状況まとめ
日本から上海へ行く場合の入国制限規制情報を下記にまとめてみました。
- 現在の中国への入国は基本できない(特例あり)
- 日本人のビザ免除の停止
- 国際線航空路線の限定
- 入国できても14日間の隔離措置
中国はまだまだ入国制限の規制は緩和されていません。
規制の期限も何度も延期されていて、解除の見通しはたっていないといえます。
上海のレストランや公共施設の再開、上海ディズニーランドの開園、徐々に解除され上海の露店も解禁されました。
少しずつですが日常が戻ってきています。
しかしビジネス出張や、上海観光旅行など、たくさんの人々が上海の街から消えてしまいました。
今は耐えて待ち続け、一日でも早い終息と、また上海が活気のある街にもどることを切に願っています。
また、日本の外務省の感染症危険情報では、中国に「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が出ています。
日本政府が7月22日に決定した「水際対策強化に係る新たな措置」では、中国は日本への入国制限対象地域に入っています。
そのため中国から日本への帰国時には、空港の検疫所でPCR検査と自宅やホテルなどで14日間の自己隔離が必要です。
今後も日中両政府の発表をまち、新しい情報を更新していきたいと思います。