シャンハイ(上海)の旅行ガイド情報

シャンハイ(上海)の治安・安全対策ガイド〜危険な地区・エリア、スリなど事例と対策

普段生活で危険を感じることはそうありません。ただあまりに無防備な旅行者をたまに見かけます。長い財布を後ろポケットに挿して歩いていたり、開けっ放しのカバンの上に携帯を乗せていたり、日本では問題ないかもしれませんが、中国に限らず海を越えるとスリや置き引きが普通に獲物を狙っていますので、気をつけた方がいいです。
但し中国の旧正月(春節)前の1ヶ月はすり、置き引きには充分気をつけて下さい。
(上海在住の半分以上は地方から出て来られた方々で、彼らの帰る前に少し犯罪が増えます)

スリや置き引きへの注意とは別に、上海では物乞いは職業であり、あの手この手のでっち上げで魔都に不慣れな人の善き心を悪用しますので、通りを歩いているとき、地下鉄に乗っている時、兎に角先方から話しかけてくる人は全て詐欺だと考えた方が無難です。
歩行者に話を聞いて欲しいと語りかけてきて悲惨な境遇を語る老夫婦は詐欺、無関係の幼子を借りてきて抱きかかえて地下鉄車内で物乞いする女性も詐欺、あたかも何かのボランティア団体の様に地下鉄車内でネット募金を呼びかけて回る若者も詐欺、親から預かった学費を紛失したので申し訳なくて帰宅できない為20元寄付して欲しいと書いた紙広げ土下座している高校生風女子も詐欺、道に倒れている老人を助けようとすると加害者にでっち上げられ酷い目にあった事例もあり、魔都は一筋縄では行きません。両足と片手が無く誰かに捨てられた様に道に倒れている物乞いさんも、時間になると迎えにくる世話役衆がいますので、感情に訴え利益を得るご職業の方々と割り切って考え、お金を上げるのではなく、お疲れ様ですと心の中で声かけてあげる程度が良いかと思います。ハンデキャップのある方々は戸籍地に戻ればその地の政府が生活を保障してくれるのですが、魔都上海での暮らしが気に入られている様です。上海市政府は、物乞いさんに寄付をするより役所に来るように話して欲しいと要望を出しております。戸籍地までの旅費を上海市政府は負担してくれるのですが、どなたも帰りたくないようで、そんな話になれば逃げてしまいます。
大病院では支払いの列に並ぶご老人に病院関係者だと騙り、大変でしょうから私が処理してきますと優しく語りかけて入院費などを持ち逃げする詐欺も横行しており、騙されたら負けの情け無用の世界である側面も忘れないで下さい。