ローマの旅行ガイド情報

イタリア・ローマの天気・気温・気候と月別におすすめの旅行の服装

【ローマ在住者執筆】イタリア・ローマの天気予報サイトや年間の気候の特徴、旅行のベストシーズン、月別の最高気温・最低気温に合わせた旅行中におすすめの服装を写真付きで解説! 雨の日におすすめのローマの観光スポットもご紹介します。旅行の時期の検討や、荷物の準備にお役立てください。

イタリア・ローマの天気・気温をチェック!

イタリア・ローマの1週間の天気予報

日本気象協会「tenki.jp」Webサイトでは、ローマの現在の天気・気温と、この先1週間の天気・気温の予報を見ることができます。
日本の主要都市との気温・湿度の比較もでき、服装選びに役立ちます。

イタリア・ローマの10日間~長期の天気予報

The Weather Channel Webサイトでは、ローマの現在から10日間、そして最長1か月間の天気予報を見ることができます。

イタリア・ローマの年間の天気・気温・気候と旅行のベストシーズン

一般にイタリアは「陽気な太陽の国」と言われていますが、日本同様南北に長いイタリアは、地域や都市によって気候や気温が異なります。
ローマの気候は、典型的な地中海性気候です。冬季は比較的温暖で雨が多いですが、夜冷え込むこともあります。夏季は晴天の日が多くて暑く、日差しがとても強いです。たまに夕立があることもあります。

ローマ旅行のベストシーズンは春と秋

ローマでは1年を通して観光できますが、旅行に最適なシーズンは春と秋で、3月~5月、9月~10月が最も快適に観光できる月です。
以下では、年間の気候や季節ごとの特徴を説明していきます。

ローマの年間の気温と降水量

年間約800ミリの降水量があり、秋と冬に雨の日が多くなります。春、4月と5月も雨が比較的多いです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
最低気温(℃) 3     3     5 8 12 16
最高気温(℃) 12 13 15 18 23 28
降水量(mm) 70 70 55 80   60     30    
7月 8月 9月 10月 11月 12月
最低気温(℃) 19 19 16 12 8 5
最高気温(℃) 31 31 27 22 16 12
降水量(mm) 20 30 65 100 115 100

出典:Climi e viaggi「Clima - Roma」

春(3月、4月、5月)のローマ

春のローマは暖かく、若干雨が多いです。3月は、暖かい日の最高気温が18~20℃くらいになることもありますが、冬のように寒い日もあります。年によっては、4月の中旬くらいまで、最高気温が15~17℃と寒い日が続くこともあります。
例年4月の中旬あたりから暖かい日が安定し、5月には20℃を超える日も出てきます。5月のローマは、花が咲き乱れている季節ですが、たまに夜冷え込むこともあるので、要注意です。
快適な気温で観光を楽しめる春は、旅行のベストシーズンです。

夏(6月、7月、8月)のローマ

夏のローマは、日差しが強く、とても暑いです。特に7、8 月は晴天の日が続きますが、たまに夕立があることもあります。中心地など住宅が立て込んでいるところでは、熱がこもって寝苦しい夜が続くことが多いです。日中34、35 ℃まで気温があがり、37、38℃になることも頻繁にあります。
観光には暑すぎるため、ベストシーズンとは言えませんが、ショッピングを楽しみたい方には、7月から8月中旬のセールはねらい目です。

秋(9月、10月、11月)のローマ

ローマの秋は、一雨毎に陽射しが弱まり気温も下がり、過ごしやすくなります。10月は比較的天気の良い日が多く、気温も23から25℃と観光には一番快適な時期だと言えます。10月中旬くらいまで、時どき、28から30℃くらいまで暑くなることもあります。11月に入ると雨の日が多くなり、気温も急激に下がってきます。11月初めは20℃程だった気温も、中旬には15から17℃くらいまで下がり、だんだんと冬が近づいて来ます。
9月~10月は旅行のベストシーズンです。

冬(12月、1月、2月)のローマ

ローマは滅多に雪が降りませんが、万が一雪が積もると街中パニックになります。

ローマの冬は、それほど寒くはならず、平均気温は8℃くらいです。お天気の良い日の日中は10℃以上になることもありますが、夜は0℃近くまで冷え込むことがあります。通常冬の雨の日は、南からの湿った空気がもたらす雨雲によるので、あまり気温が下がることはありません。一方晴れの日の北風は一気に気温を下げますが、氷点下になることは滅多にありません。雪が降ることは非常に稀で、10から20年に1度あるくらいです。
雨が多く、遺跡など外に長時間いると寒いので、旅行のベストシーズンとは言えませんが、12月のクリスマスマーケットやプレゼピオ(キリストの誕生シーンを再現した模型)、1月~2月中旬のセールを楽しむにはよい季節です。

月別! イタリア・ローマ旅行におすすめの服装

イタリアは、日本同様に四季がはっきりとしています。同じ北半球にあるので、服装は日本とそれほど大差ありません。ただし、夏場はかなり日差しが強くなるので、UV対策は必須です。帽子とサングラスもあればさらによいです。また、ローマでは石畳の道が多いので、スニーカーやローヒールなど、歩きやすい靴が必要です。

こちらの記事で、季節ごとに役立つアイテムもぜひチェックしてみてください。
参考:イタリア・ローマ旅行の持ち物リストと荷造りの注意点

3月の服装

3月の平均最低気温は5℃、最高気温は15℃です。
日中脱ぐこともありますが、ニットの上にまだコートダウンジャケットは必要です。

4月の服装

4月の平均最低気温は8℃、最高気温は18℃です。
長袖シャツの上に、春用ジャケットカーディガンはまだ手放せません。気温の割に日差しが強いので、帽子サングラスUV対策を。

5月の服装

5月の平均最低気温は12℃、最高気温は23℃です。
日中は半袖で大丈夫ですが、朝晩冷え込むこともあるので、カーディガンなどあれば重宝します。UV対策帽子サングラスは必要です。

6月の服装

6月の平均最低気温は16℃、最高気温は28℃です。
かなり気温が上がってくるので、ツーリストのスタイルは、タンクトップ短パンサンダルというルックが一般的になってきます。UV対策帽子サングラスは必須です。

7月の服装

7月の平均最低気温は19℃、最高気温は31℃です。
夏のピークを迎えるのが、この時期です。日焼けした小麦色の肌がステイタスの一つであるイタリア人は、週末ごとにビーチで甲羅干しをします。非常に暑いので、ジーンズや靴を履いていられないほどです。イタリア人は、男性なら半袖シャツ(ボタンは上半分くらいは開けたままにし、胸毛とゴールドのネックレスをチラつかせます)に短パンサンダル、女性なら胸元が大きく開いたワンピースサンダルなど、かなり肌を露出したファッションをしています。UV対策帽子サングラスは必須ですが、アームカバーはイタリアではひんしゅくを買います。

8月の服装

8月の平均最低気温は19℃、最高気温は31℃です。
日中の炎天下を歩くことは、勇気がいります。UV対策帽子サングラスは必須です。服装は7月と同様、男性なら半袖シャツ短パンサンダル、女性ならワンピースサンダルが一般的です。しかし、8月の後半に一気に気温が下がることがあるので、要注意です。

9月の服装

9月の平均最低気温は16℃、最高気温は27℃です。
まだまだ半袖が主流ですが、朝晩は冷え込むこともあるので、薄手のカーディガン等あると重宝します。UV対策帽子サングラスはまだ必要です。

10月の服装

10月の平均最低気温は12℃、最高気温は22℃です。
10月上旬は暖かい日が多いですが、だんだん気温が下がってきて、長袖が主流になります。特に朝晩はジャケットが必要になってきます。

11月の服装

11月の平均最低気温は8℃、最高気温は16℃です。
ニットの上にそろそろコートが登場する時期です。雨が多いので、折りたたみ傘ブーツもあるとよいでしょう。

12月の服装

12月の平均最低気温は5℃、最高気温は12℃です。
ダウンジャケットなど厚手のコートの他に、マフラーストール防寒用帽子手袋ブーツがあるとよいでしょう。

1月の服装

1月の平均最低気温は3℃、最高気温は12℃です。
服装は12月と同様、厚手のコートマフラーストール防寒用帽子手袋ブーツが手放せません。冬季は雨が比較的多いので、折りたたみ傘を常備しておくと安心です。

2月の服装

2月の平均最低気温は3℃、最高気温は13℃です。
まだまだ寒いので、厚手のコートマフラーストール防寒用帽子手袋ブーツで防寒をしっかりしておくことをおすすめします。

雨の日のローマの楽しみ方・おすすめの観光スポット

冬季は雨の多いローマですが、雨の日でも十分滞在を楽しめるスポットをご紹介します。炎天下を歩きたくない真夏にもおすすめです。

パンテオン

様々なローマの神々をまつる万神殿で、紀元前25年に初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近アグリッパによって建造され、その後焼失し128年にハドリアヌス帝が再建しました。雨の日こそ、天井に開いた天窓を実感できるパンテオンへ。天窓から降る雨も風情があっていいものですよ。

パンテオン(Pantheon)
所在地:Piazza della Rotonda, 00186 Roma RM
開館時間:月~土 8:30~19:30、日 9:00~18:00

カピトリーニ美術館

コンセルヴァトーリ宮殿と新宮殿の2つからなる美術館で、ローマのシンボルである「カピトリヌスの雌狼像」をはじめ、「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」「コンスタンティヌス大帝の巨像の頭部」「とげを抜く少年」など、古代ローマの傑作のほか、ルネサンス・バロック期のイタリア絵画も展示。美術館のある場所は古代の聖地で、古代ローマの最高守護神ユピテルの神殿の遺跡を美術館の内外から一部見られるようになっています。また、古文書館タブラリウムの窓から見るフォロ・ロマーノは絶景です。展示品が多く、急ぎ足で鑑賞しても半日、じっくり鑑賞すれば丸1日かかるので、雨の日におすすめの美術館です。

カピトリーニ美術館(Musei Capitolini)
所在地:Piazza del Campidoglio, 1, 00186 Roma RM
電話番号:+39 06 0608
開館時間:毎日9:30~19:30
公式Webサイト

トラヤヌス帝の市場、フォーリ・インペリアーリ博物館

カピトリーニ美術館からフォーリ・インペリアーリ通りに向かって坂か階段を下りてすぐの、半円形の遺跡がトラヤヌス帝の市場です。中はフォーリ・インペリアーリ博物館になっていて、古代の店舗跡のスペースに、皇帝たちのフォロから出土した美術品や考古遺物などを展示しています。市場の中に入れることをあまり知られていないので、穴場的なスポットです。

トラヤヌス帝の市場、フォーリ・インペリアーリ博物館(Mercati di Traiano, Museo dei Fori Imperiali)
所在地:Via Quattro Novembre, 94, 00187 Roma RM
電話番号:+39 06 0608
開館時間:毎日9:30~18:30
公式Webサイト

ローマ国立博物館・マッシモ宮

テルミニ駅からすぐの場所にあり、古典美術が一堂に会する博物館としてはイタリア国内最大規模。紀元前2世紀~5世紀の、古代ギリシャ・古代ローマの彫像、フレスコ画、モザイク、宝飾品、貨幣類、考古遺物など、幅広くクオリティの高いコレクションを展示しています。最高神祇官姿の「ラビカナ通りのアウグストゥス帝の彫像」、「ルドヴィシの玉座」、「リヴィア家のフレスコ画」は必見。ディオクレティアヌスの浴場跡(マッシモ宮との共通券で入場可能)や、ミケランジェロ設計のサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会もすぐそばです。

ローマ国立博物館・マッシモ宮(Museo Nazionale Romano, Palazzo Massimo)
所在地:Largo di Villa Peretti, 2, 00185 Roma RM
電話番号:+39 06 480201
開館時間:火~日 9:00~19:45
休館日:月曜日
公式Webサイト

国立古典絵画館・バルベリーニ宮

イタリア絵画や彫像を堪能したい方には、12世紀から18世紀のコレクションを所蔵する国立古典絵画館・バルベリーニ宮がおすすめです。バルベリーニ宮殿は、バロックの3大建築家、カルロ・マデルノ、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ、フランチェスコ・ボッロミーニによって建設されました。ベルニーニの彫刻「ウルバヌス8世の肖像」、ラファエロの「フォルナリーナ」、カラヴァッジョの「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」、グイド・レーニの「ベアトリーチェ・チェンチ」などが展示されています。大広間の巨大な天井画も必見。

国立古典絵画館(Barberini Corsini Gallerie Nazionali di Roma)
所在地:Via delle Quattro Fontane, 13, 00187 Roma RM
電話番号:+39 06 4814591
開館時間:火~日 8:30~19:00
休館日:月曜日
公式Webサイト

Welcome to Romeでローマの歴史を分かりやすく学習

カエサルのフォロとアウグストゥスのフォロで音と光のデジタルショー「Viaggi nei Fori(Journeys through Ancient Rome)」を手がける、パコ・ランチャーノ氏がプロデュースするマルチメディアシアター。ローマの2700年もの歴史が動画とデジタル模型で分かりやすく説明され、日本語のオーディオガイドもあります。ローマの歴史や見どころを知るために、ローマ到着後にすぐ訪れるのもおすすめです。

Welcome to Rome
所在地:Corso Vittorio Emanuele II, 203, 00186 Roma RM
電話番号:+39 06 8791 1691
開館時間:月~木 9:00~19:00、金~日 10:00~21:00
公式Webサイト

ガッレリア・アルベルト・ソルディとリナシェンテでショッピング&食事

1922年竣工のアールヌーヴォー様式の装飾が美しいガッレリア・アルベルト・ソルディでは、アーケードで雨や日差しをしのいでショッピングやグルメを楽しめます。すぐそばのデパート、リナシェンテでは、有名ブランドショップの免税ショッピング、お土産の調達やレストランだけでなく、地下の休憩所とバーで、トレビの泉が終点となる「ヴィルゴ水道」の遺跡の一部を見られ、壁に投影されたデジタル動画でその歴史が分かるようになっています。

ガッレリア・アルベルト・ソルディ(Galleria Alberto Sordi)
所在地:Piazza Colonna, 00187 Roma RM
電話番号:+39 06 6919 0769
営業時間:月~金 8:30~21:00、土 8:30~22:00、日 9:30~21:00
公式Webサイト

リナシェンテ・ローマ・トリトーネ(Rinascente Roma Tritone)
所在地:Via del Tritone, 61, 00187 Roma RM
電話番号:+39 06 879161
営業時間:毎日10:00~23:00
公式Webサイト

傘を忘れても、急な雨でも大丈夫

ローマでは雨が降り出すと、傘売りがそこらじゅうで傘を売り始めます。折りたたみ傘が1本5ユーロ程度、長い傘は1本10ユーロ程度です。

まとめ

イタリア・ローマの気候は、日差しが強く日本と比べると若干湿度が低めなことを除けば、あまり日本と変わらないので、スーツケースの中に入れる服に迷うことはそれほどないと思います。イタリア人は大抵男女ともにオシャレで、控えめな色使いのファッションです。「気温がこうだから、これを着なければいけない」などと固くならず、気ままにイタリアン・ファッションを楽しんでください。

「来週からローマに旅行に行くけど、現地の人はどんな服装をしているの?」「旅行に持って行った方がよいアイテムがあれば知りたい。」など、気温や服装について質問のある方は、ロコタビのサービスで、ローマ在住の日本人ロコに聞いてみるのもおすすめです。Q&Aの利用は無料ですので、お気軽に相談してみてくださいね。