ニース・コートダジュール国際空港から市内の移動アクセス方法・手段ガイド
【フランス・ニース在住者執筆】ニース・コートダジュール国際空港から市内中心部までは約6km。トラム2号線の開通でますます便利になりました。市内へのおすすめのアクセス方法・手段、空港の施設など、空港利用時に役立つ情報をご紹介します。フランスではパリ・シャルルドゴール空港に次いで利用者の多い空港です。
ニース・コートダジュール国際空港の施設
ニース・コートダジュール国際空港のターミナルおよび施設についてご説明していきます。
ターミナルマップ
ターミナル1とターミナル2があり、両ターミナル間には無料シャトルバスが運行しています。また両ターミナル間はトラムを無料で利用できます。
ニース・コートダジュール国際空港公式Webサイト(英語)
ターミナルマップ
ターミナル1
ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ターキッシュエアラインズ、カタール航空、ブリティッシュエア、ライアンエアー、ブエリング航空など、主にスターアライアンス系の航空会社が多く発着します。
ターミナル2
エールフランス、KLMオランダ航空、アリタリア-イタリア航空、アエロフロート、フィンランド航空、デルタ航空、エミレーツ航空、イージージェットなど、主にスカイチーム系の航空会社が多く発着します。
免税手続き
到着ロビーの税関窓口と、PABLO(パブロ)免税手続き端末機(日本語対応)で免税手続きができます。書類の送付が必要な場合はすぐそばに郵便ポストもあります。必要な方は滞在最終日の出発時に免税手続きを行ってください。
ショッピング、免税店(保安検査場通過後)
主にニース出発時の利用になりますが、小規模な空港ながら、エルメスやロンシャンなどの高級ブランドショップやお土産店が充実していてショッピングを楽しめます。出発ロビーの保安検査場を通る前のショップは免税価格ではありません。なお空港内のカフェや自販機は市内より値段が高めです。
フリーマガジンGRAND SUD MAGAZINE
ニース・コートダジュール国際空港が2か月に1回発行する無料のイベント・ショッピング情報誌です。ファッション誌のようにスタイリッシュなのでお土産にいかがでしょう?
ニース・コートダジュール国際空港到着後の流れ
続いて、ニース・コートダジュール国際空港に到着した後の、市内移動の流れをご説明していきます。
入国審査後、手荷物を受け取り、到着ロビーに出ます。
案内カウンター
到着ロビーにあります。ニースの観光マップをもらっておくと便利です。
フリーWi-Fi
「Nice Airport Free Wifi」を無料・無制限で利用できます。利用時にメールアドレスなどの入力が必要です。
参考記事:フランス・ニース旅行中のインターネット・Wi-Fi利用方法〜SIMカードの購入方法を紹介
両替、ATM
到着ロビーにあります。空港の両替の為替レートはあまりよくないため、ATMでクレジットカードや国際キャッシュカードでユーロの現金を少額キャッシングするのがベストです。
ニースで多額の現金を持ち歩くとスリに狙われやすく、公衆トイレやバスと市場以外ほとんどの場所で1ユーロからクレジットカードが使えるので、空港では20ユーロ~40ユーロ(約2500円~約5000円、1ユーロ=約125円で計算)程度をキャッシングしておけば十分です。
現金を入れたお財布はバッグの奥深くや隠しポケットなど簡単に取り出せない場所にしまい、バッグを完全に閉めて体の前に来るように持ち常に注意を払ってください。
両替やATMで数万円相当の現金を手にしたアジア人観光客の後をつけて、空港内、トラム・バスの停留所や車内で犯行に及ぶスリが多発しています。
ニース・コートダジュール国際空港から市内へのアクセス方法・手段
交通手段 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
トラム | 約30分 | 1.50ユーロ |
市内路線バス | 約25分 | 1.50ユーロ |
タクシー | 約15分 | 32ユーロ |
配車アプリUber | 約15分 | 約20~32ユーロ |
電車 | 約5分 | 1.90ユーロ |
トラム、市内路線バスは乗車時にチケットを刻印してから74分以内の乗り換えが可能です。
なお5月1日のメーデーは、トラム、市内路線バスは全面運休です。
空港エクスプレスバス98番・99番は、トラム2号線の開通により2019年7月に廃止されました。
①トラムのメリットとデメリット
- メリット:料金が安い
- デメリット:時間がかかる、スリが多い
2019年7月現在、トラム2号線が空港から市内中心部ジャン・メドゥサン通りまで運行しており、2019年内に終点のニース港まで全面開通予定です。
<チケット購入方法>
トラム停留所の自動券売機(支払い方法はコインかクレジットカード)またはバスチケットオフィス(現金・クレジットカードで支払い)で購入します。
<バスチケットオフィス>
ターミナル1のA0出口、ターミナル2の到着階A2・A3出口にあり、営業時間は8:00~19:30、4月~10月は20:30までです。
ターミナル1とターミナル2の間はシャトルバス代わりにトラムを無料で利用できます。
停留所と車内ではスリに注意してください。乗車直前の観光客を後ろから押してひるんだ隙に盗んだり、車内で観光客を囲んで犯行に及ぶケースもあります。
参考記事:ニースのバス・トラムの乗り方ガイド〜路線図・料金・観光おすすめ路線
②市内路線バスのメリットとデメリット
- メリット:料金が安い
- デメリット:ターミナル1のみの利用、朝と夕方は渋滞することがある、車内は狭く混み合う、スリが多い
ターミナル2からはシャトルバスかトラム(無料)でターミナル1に移動する必要があります。
ターミナル1を出てつきあたりの道路(プロムナード・デ・ザングレ)を右に進み、青いレンタサイクル置き場を過ぎるとバス停「Aéroport/Promenade」があり、以下の市内路線バスが停車します。
- 23番 ヴァロン・デ・フルール行き(ニース・ヴィル駅方面)
- 52番 J.C.ベルモン行き(旧市街方面)
- 59番・70番 カテドラル・ヴィエイユヴィル(旧市街)行き
バスは前のドアから乗り、運転手からチケットを購入(支払いは現金のみ)して刻印機で刻印します。
スーツケースなど大きな荷物があると乗車拒否されることがあります。
バス停と車内ではスリに注意してください。
③タクシーのメリットとデメリット
- メリット:最速、快適、安全、ホテルまで直行、深夜でも利用できる
- デメリット:料金が高い、朝と夕方は渋滞することがある
深夜のフライトで到着したり、荷物が多い場合はタクシーが便利です。声をかけてくる白タクは無視して、タクシー乗り場から正規のタクシーに乗るようにしましょう。
ターミナル1ではA1出口、ターミナル2では到着階A3出口にタクシー乗り場があります。
市内中心部(ガンベッタ通り~マティス道路~マルロートンネル~アルソン通り~ニース港・スターリング通りに囲まれたエリア)までは荷物込みで一律32ユーロ、郊外は若干料金が加算されます。
参考記事:フランス・ニースのタクシー乗り方ガイド(種類・料金・トラブル情報)
④配車アプリ「Uber」のメリットとデメリット
- メリット:速い、快適、タクシーより料金が安い、言葉や支払い方法の心配がない
- デメリット:正規のタクシーではない、いつでも利用できるとは限らない
空港到着後にスマホをフリーWi-Fiに接続してUberを利用することもできます。
目的地を入力して支払いはクレジットカード、日本語版アプリなら言葉の心配もありませんが、正規のタクシーではありません。
深夜などドライバーが少ない時は利用できない場合があります。
⑤電車のメリットとデメリット
- メリット:近郊のカンヌやアンティーブなどに行く場合は便利
- デメリット:空港から最寄り駅が離れている、ニース市内中心部に行くには不便、スリが多い
フランス国鉄SNCFの快速・普通列車TERで市内中心部のニース・ヴィル駅に行くこともできますが、空港最寄り駅のニース・サン・トーギュスタン駅までトラムに乗る必要があり、あまりメジャーな方法ではなく、カンヌやアンティーブなどに行く場合に利用します。
空港からニース・サン・トーギュスタン駅までは、トラムに乗り「Grand Arénas(グラン・ダレナス)」停留所で降ります。この区間のトラムは無料です。
トラム停留所と車内、駅と電車内ではスリに注意してください。
参考記事:フランス・ニースの電車の乗り方ガイド(チケット購入方法・アプリ・乗り方)
市内から空港までのアクセス
滞在最終日に市内から空港へ向かうのにおすすめなのは、トラム、タクシー、Uberです。タクシーを予約すると4ユーロの予約料金がかかります。
遅延や渋滞に備えて早めの出発をおすすめします。
空港の保安検査場や出国審査場は混み合いますので、遅くとも出発時刻の2時間前には空港に到着するようにしましょう。
まとめ
空港から市内へ向かう道路は海沿いのプロムナード・デ・ザングレです。バスやタクシーの車内では海側(進行方向右側)の席に座れば、長時間のフライトの疲れも吹き飛んでしまうほど美しいニースの海が見られます! トラムは1本裏の道路と地下を通りますが、最新・便利・快適に市内にアクセスできますよ。